どん底の人生に現れた「大型犬」みたいな年下男子。傷つききった樹里の前に現れた蓮が、止まっていた彼女の人生を少しずつ動かしていく。すべてを奪われて、最後に残ったのは虚しさだけ。児玉樹里にとって、生きることはずっと我慢の連続でした。夫のために必死で働いても、返ってくるのは借金と裏切り。しかも目の前で浮気まで見せつけられるなんて、もう踏んだり蹴ったりです。
そんな、すっかり枯れてしまった樹里の日常に、ある日突然入り込んできたのが一ノ瀬蓮。年下で、見た目はどこか大型犬っぽいのに、ふとした瞬間に見せる表情が妙に気になる。え、あなた一体何者なの?と思わずにはいられません。蓮はなぜ、こんなにも傷ついた樹里に近づいたのか。そして樹里は、もう一度誰かを信じることができるのか。
『枯れた花に涙を』は、ただの復讐劇じゃありません。ボロボロになったヒロインが、少しずつ「自分の人生」を取り戻していく物語。そこに蓮の謎や元夫の執着まで絡んできて、話が進むほど「これ、どうなっちゃうの!?」と気になってしまいます。
あらすじ|すべてを失った樹里が、自分の人生を取り戻していく物語
主人公の児玉樹里は、33歳ーーこれまで自分の幸せを後回しにして、誰かのために生きることに慣れてしまった女性です。貧しさや親からの愛情不足に苦しみながらも、結婚後は夫の金子鉄平を信じて、懸命に支えてきました。ところが、そんな樹里を待っていたのは借金と裏切り。しかも鉄平は若い女性のもとへ走り、樹里をさらに追い詰めていきます。ここまでくると、「樹里、もう我慢しなくていいよ!」と言いたくなるくらい。ずっと夫を信じて頑張ってきたのに、その頑張りが全部踏みにじられてしまうんだから、読んでいて胸がズーンと重くなるんですよね。
でも、物語はここで終わりません。どん底まで落ちた樹里の前に、蓮が現れます。ここから、止まっていた樹里の人生が少しずつ動き始めるんです。
相対図|登場人物と、彼らが織りなす危うい関係
『枯れた花に涙を』を語るなら、やっぱりこの4人は外せません。
- 児玉 樹里(ナ・ヘス):33歳
とにかく人がいい。いや、良すぎる。幼い頃から貧しく、親からも十分な愛情を受けられずに育ったせいか、自分の気持ちを表に出すのがあまり得意じゃありません。つらくても我慢するし、自分より相手を優先する。気づけば自分のことはいつも後回し。しかも、離婚したあとですら鉄平を「夫」だと言って支え続けるんですよ。いや樹里、そこまでしなくていいんだよ…!と言いたくなる。13年間の結婚生活で傷つけられ、借金まで背負わされて、さらに流産というつらい経験もしている。それでも投げ出さず、友達も頼れる親もいない中で、なんとか生きようとする姿が本当に切ないんです。「もう自分のこと一番にしていいって!」そう言いたくなるくらい。 - 一ノ瀬 蓮(ボム・テハ):22歳
樹里を「初恋の人」と言い張る、ちょっと謎の多い年下男子。大人っぽい雰囲気でルックスも抜群。なのに樹里の前に出ると、途端に大型わんこになる。しっぽ見えそうなくらい懐くんですよね。しかも実は財閥の息子。それなのに樹里には「お金のない青年」に見せているから、もう「いや、あなた何者なのよ!」となる。いつから樹里を調べていたのかはハッキリしないものの、鉄平との離婚を手助けするなど、裏ではかなり動いている様子。樹里にはとにかく従順。優しい。めちゃくちゃ懐く。なのに、たまに出る別の顔が怖い。大型わんこなの?それとも、こっちが本当の顔なの?このギャップが蓮のずるいところ。かわいいだけじゃ終わらないんですよね。 - 金子 鉄平(カン・ミンチョル):32歳
樹里の元夫。最初から最低だったわけじゃないんです。出会った頃は優しくて、樹里を支えてくれる男性だった。ところが、貧しい生活が続くにつれて少しずつ変わっていく。樹里に暴言を吐く。傷つける。生活に疲れて浮気する。そして、樹里を置いて逃げるように別の女性のところへ。いやいや、樹里に何年我慢させるのよ。しかも離婚して浮気相手の亜里沙のもとへ行ったのに、どうも心の中から樹里を追い出せていない様子。自分から捨てたくせに、離れたら離れたで気になる。なんとも身勝手というか、厄介というか。「もう樹里のことは放っておいて!」と何度でも言いたくなる元夫です。それなのに、物語が進むほど鉄平自身の未練や執着も見えてきて、単純な「嫌な元夫」だけでは終わらない。この男、どこまで樹里を振り回す気なのか…。 - 西野 亜里沙(ユナ・アリ):24歳
鉄平の会社で経理をしている若い女性で、鉄平の浮気相手。そして何より、鉄平のことが本気で好き。愛情もお金もある環境で育ったようで、これまで苦労を重ねてきた樹里とはかなり対照的な存在です。だからこそ、この2人の差がまたエグい。樹里は何もないところから必死に生活を支えてきた。一方の亜里沙は、比較的恵まれた環境で育ってきた。そんな亜里沙が鉄平を好きになり、樹里の人生に入り込んでくる。しかも本人は本人で、鉄平への気持ちを簡単には手放せない。「好きだから一緒にいたい」その気持ちは分からなくもない。亜里沙の無邪気さと、樹里が背負ってきた苦しさが並んだときの温度差がすごい。100話では、「求婚」されるが‥だがしかし!
樹里、鉄平、亜里沙、蓮。それぞれの気持ちが少しずつズレて、ギシギシと関係が壊れていく。それが『枯れた花に涙を』の醍醐味よ。
蓮を取り巻く人物
- 一ノ瀬会長:蓮の父(ボム・テジュ)
蓮の父親で、一ノ瀬財閥の会長。ホテルを経営していて、蓮とはびっくりするくらい顔がそっくり。親子とはいえ、ここまで似る?と思うくらいです。 - 一ノ瀬 丈:連の兄(ボム・テヒ)
蓮の異母兄。兄弟仲はかなり悪く、蓮に対して強い敵意を持っています。女性関係も派手で、蓮をかなり嫌っている様子。この兄弟、どう考えても穏やかに終わる感じがしません。 - 譲二(ジェイ)
蓮のボディガード兼監視役。立場だけ見るとかなり物々しいのに、蓮とジェンガをしたり、意外と気さく。殺伐とした蓮の周辺では、ちょっとホッとできる存在です - 光(ドヒジ)
蓮のことが好きで追いかけていますが、蓮はまったく興味なし。この温度差がなかなか切ない……。 - 郁人(チュ・ドンウク)
蓮の友人ですが、実は蓮に対して劣等感を抱いています。仲が良さそうに見えても、心の中は複雑。こういう人物、後々何か起こしそうで怖いんですよね。 - 安田悠里(アン・ユンソ)
蓮の継母の展示会で紹介された女性。その後、蓮に個人的にコンタクトを取ってきて‥ちょっと高飛車な感じが鼻につく。 - 奈々:有村会長の一人娘
有村会長の一人娘。蓮の継母の展示会に無理やり参加することになった令嬢です。ベビースモーカーで譲二と意外と気が合うかも‥。
樹里を取り巻く人物
- 梨花ちゃん(ファジョン)
樹里と花屋で働く年下の女性。樹里に優しくすることもありますが、ときどき見下したような発言も。ちょっと嫉妬深いところもあって、「あれ、この子ちょっと嫌な感じ……?」となることもあります。 - 焼き肉屋の社長
樹里が働く焼き肉店の社長。頑張って働く樹里に優しく接してくれる、ありがたい存在です。樹里の周囲がギスギスしがちなので、こういう普通に優しい人が出てくるとホッとします。 - 焼き肉屋のバイト女性
樹里と一緒に働く年下の女性。樹里に優しくアドバイスしてくれる場面もあり、こちらも樹里にとって貴重な存在です。
最新話120話レビュー|樹里と蓮の関係はどう動く?
譲二の胃がもう限界!蓮の帰国延期に樹里と鉄平の再会まで迫ってきて、最後は亜里沙まで登場って何この綱渡り状態!
『枯れた花に涙を』の気になる疑問
- Q樹里は最終的に鉄平と復縁する?
- A
私的には、復縁の可能性はかなり低いと感じています。鉄平は樹里に借金を背負わせ、裏切りも重ねています。樹里にとって鉄平との結婚生活は、幸せな思い出というより苦しい記憶のほうが大きいはず。だからこそ、物語としても鉄平のもとへ戻るより、樹里が過去を振り切って新しい人生を選ぶほうが自然に見えます。101話~103話にかけて、どうして二人が転落していったのかが描かれてました。正直、少し鉄平が可哀想に思えて‥だがしかし、樹里にしてきたことが許せない‥鉄平とても樹里を大切にして愛があったんだなっと。
ただし!鉄平がこのまま大人しく引き下がるとは思えないんですよね。亜里沙を「結婚」という餌で釣って探偵雇って樹里を見つけ出そうと動いてるから‥ここはまだまだ一波乱ありそうです。
- Q蓮の正体は?
- A
蓮は財閥の息子でありながら、樹里の前では従順な大型犬のように振る舞っています。樹里を初恋の人と呼び、彼女の生活にも深く関わっていく青年です。ただ、ただのピュアな年下男子というわけでもなさそう。ふとした場面で計算高さやミステリアスな一面が見えるんです。樹里への想いだけなのか、それとも別の目的があるのか。いつ樹里と出会ったのか?もう気になることばかりです。
ちらほらと幼少期の場面から、小さいころから生傷が多かったこと、兄の丈が足を引きずっていることから、かなり殺伐とした家庭で育ってきたことが見えてきたよ。そして、110話や114話「一ノ瀬家」という財閥の闇も見えてきたのよね。
考察してみたけど‥出会いって「病院」?樹里も1回だけインフルエンザで入院していたって言ってたから、今のところそのくらいしか接点が思いつかないのだが…。でも蓮って、かなり前から樹里の事を見ていたのは確かだよね!
- Q樹里と蓮は本当に結ばれるの?
- A
どうか樹里には蓮と幸せになってほしい!と思ってしまいます。樹里はこれまで、自分の気持ちを押し込めて生きてきました。そんな彼女に、蓮はまっすぐ気持ちを向けてくる。最初は戸惑っていた樹里も、少しずつ蓮の存在を意識するようになってきます。でも、簡単に「じゃあ2人で幸せに!」とはならないのが、枯花よ!蓮にはまだ謎があるし、樹里には鉄平との過去もある。それでも、一緒にいたいと願う蓮の気持ちがどこへたどり着くのか。初恋の結末がどうなるのか、ここは最後まで見届けたいところです。
- Q鉄平はなぜ樹里を手放せないの?
- A
いや、あなた自分から手放したんじゃないの!……と思わず言いたくなるんですが、鉄平は樹里と離れたあとも、完全に彼女を切り離せていないように見えます。樹里を傷つけて、別の女性へ向かった。それなのに、樹里が自分から離れていこうとすると気になってしまう。自分勝手といえば本当に自分勝手。でも、その「後悔」が終盤でどう出てくるのかは気になります。鉄平が最後に何を思うのか。そして、その後悔が樹里に届くことがあるのか。ここも結末まで目が離せません。
- Q亜里沙と鉄平は、この先どうなる?
- A
この2人の未来も、かなり気になるところです。だって鉄平さ亜里沙に「プロポーズ」したのよね100話で‥愛しているからという理由ではないけど。亜里沙は鉄平との関係を信じて進んできたけれど、鉄平の中には樹里への未練や執着が残っている。このズレが、だんだん大きくなっているように感じるんですよね。亜里沙はこのまま鉄平と一緒にいるのか。それとも、鉄平の本当の気持ちに気づいてしまうのか。樹里と蓮だけを見ていると忘れそうになるけど、この2人の行き先もちゃんと決着してほしい!終盤に入ってきた今だからこそ、余計に気になります。
- Q『枯れた花に涙を』で一番気になるポイントは?
- A
私はやっぱり、蓮と樹里の「出会い」です。樹里が蓮と出会ったことは、彼女の人生を大きく変えました。でも、蓮にとって樹里は「初恋の人」。じゃあ、そもそも2人はいつ、どこで、どうやって出会ったの?ここが分かってくると、今まで見ていた蓮の行動も、もしかしたら違って見えてくるのかもしれません。「え、あのときのアレって、そういうことだったの!?」となる可能性もありそうで、私はここが一番楽しみ。
全話|『枯れた花に涙を』の各話レビュー一覧
1話から最新話までレビューしています。気になる話数からどうぞ。

4人の心の変化をもっと詳しく知りたい方へ
樹里、蓮、鉄平、亜里沙。4人はそれぞれ何を思い、何を選んできたのか。物語が進むにつれて変わっていく4人の気持ちを、こちらの記事でじっくりまとめています。
→ 『枯れた花に涙を』樹里・蓮・鉄平・亜里沙|4人の心はどう変わった?最後にたどり着いた想いとは?!

原作漫画|日本や海外の公式配信サイトで読む方法
日本での公式配信はLINEマンガですが、実は韓国の「NAVER WEBTOON」という公式サイトで、数話先のストーリーがフルカラーで先行公開されています。ですがR19指定の作品のため本人認証をクリアしないと先読みができない仕組みになっているので、日本からは本人認証等の条件が必須で、利用できる範囲に制限があります、ご注意を!
- 原作題名:시든 꽃에 눈물을
- 原作作者:Gae
- Naver Webtoon, Naver Series
- LINEマンガ・eBookJapan
原作の韓国を含め、
- 英語(Tears on a Withered Flower)
- 中国語(枯萎的花淚)
- フランス語(Pleure pour cette fleur)
- インドネシア語(Tears on a Withered Flower)
- 日本語(枯れた花に涙を)
- スペイン語(Lágrimas en una flor marchita)
- タイ語(บุปผารุ่มราคะ)
- ドイツ語 (Tränen auf einer welken Blume)
現時点で、9か国で配信されていますが、調べた結果、日本のLINEマンガが最新話(原作は見れない設定で)です。特に樹里の心情が顔に出る場面は、読んでいて切なくなることもあります。最新話の配信状況は、それぞれの配信サイトで確認してください。
まとめ|樹里は本当の幸せを見つけられるのか
夫の裏切りで、人生のすべてが枯れ果ててしまったように見えた樹里。でも、蓮と出会ったことで、止まっていた時間が少しずつ動き始めます。ただ守られるだけの樹里で終わるのか。それとも、自分の足で立って、自分の幸せを選べるようになるのか。そして何より気になるのが蓮です。優しい大型犬みたいな顔をしているのに、たまに見せる「あれ?」という表情。その裏には何があるのか。樹里の再生、蓮の正体、そして鉄平の執着。そこに亜里沙まで絡んできて、話が進むほど人間関係はどんどん複雑に。「え、次どうなるの!?」って!
そろそろ、物語も終盤に差し掛かってきました!!!
- 樹里の選んだ道
- 鉄平の後悔の先
- 一緒にいたいと願う蓮の初恋の結末
- 亜里沙と鉄平の未来
そして私が一番気になっている「蓮と樹里の出会い」。ここが分かってくると、今までの蓮の行動も「もしかして……?」って、もう一度読み返したくなります。
いつか完結してしまうと思うと、やっぱりちょっと寂しい。でもきっと『枯れた花に涙を』は、完結したあとも何度も読み返してしまう、そんな作品の1つになりそうです。