蓮と過ごす時間が増えるにつれて、樹里の中には自分でも扱いきれない感情が芽生えていきます。何気ないやり取りや一緒に過ごすひとときが積み重なり、ふたりは互いの表情や癖まで分かるほど近い存在になっていました。けれど、心が近づくほど過去への不安も顔を出します。蓮もまた、樹里への想いが強くなるにつれて、これまで抑えていた感情を隠せなくなっていくのでした。
46話|蓮が樹里との未来を何度でも信じる一日デート
愛の終わりを知る樹里と、それでも信じ続ける蓮が切なすぎる。
うん!蓮の「一日じゃ足りない」が全部を物語っていた気がする。プリクラを撮って、服を選んで、食べ歩きをして、水族館まで行って、最後は夕日を眺めながらラーメンって……こんなに普通のデートを楽しそうに重ねる蓮が、なんだか嬉しくて仕方なかった。
しかもプリクラでは樹里ばかり見て、出来上がった写真を大事そうに持っているのよ。もう、好きなのが隠しきれていないじゃない。樹里が他の女性を気にしてしまったときも、蓮はちゃんと手を握って否定してくれるし、何度でも時間を作ろうとする。その真っ直ぐさが眩しいのよね。
でも樹里は、そんな幸せを簡単には信じられない。蓮に惹かれる女性がたくさんいることに胸を痛め、自分を小さく感じてしまうところが苦しかった。愛はいつか変わる、いつか終わる。そう知っているからこそ、今の優しさまで疑ってしまうんだろうな。
そして蓮お顔占いの話よ‥年上で、苗字の最初と名前の最後まで条件が出てきた瞬間、いや、これ樹里のことじゃないの?と思ってしまった。蓮自身も偶然のように話していたけれど、もうあざといよね。
夕日を見ながら、終わりを知っている樹里と、終わりを信じない蓮。二人の温度差が切なくて、胸がぎゅっとなった。蓮は何度でも温めると言うけれど、樹里が本当に怖いのは愛されることじゃなく、その愛を失うことなのかもしれない。
それでも最後に蓮がそっと樹里を引き寄せた瞬間、もう言葉より気持ちが勝ったんだなと思った。…蓮、本当にどこまで一途なのよ。こんなの、樹里だって心を守りきれないわ。
樹里と鉄平の過去のエピソード、すごく気になりますよ…!占い師の「男には気をつけなさい」という言葉、当時はただの余計なお世話くらいに流していたかもしれないのに、意味深に響いてくるのが何とも絶妙で胸がざわつきます…!蓮のこと?鉄平のこと?どっちだろう?!
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47話|スーパーの買い物から始まる、まるで同棲みたいな二人の時間
樹里と蓮が家事を通してさらに近づく夜。
スーパーの閉店前に駆け込んで、明日の朝ごはんの材料を探して、蓮にはぐれないよう声をかけて……いや、もう完全に二人の生活が始まったみたいじゃない? 樹里は「体だけの関係」なんて言っていたのに、やっていることがあまりにも普通の恋人みたいで、思わず笑ってしまった。
しかも蓮が大きなカゴを持って樹里についていく姿が妙に可愛い。樹里のために服を買って、一緒に買い物をして、洗濯物まで畳む。蓮にとってはどれも特別なことなんだろうなと思うと、胸がいっぱいになった。
一方で鉄平と亜里沙の関係には、少しずつ違和感が出ていた。かつて惹かれたはずの無邪気さが、今では鉄平にとって重く感じられている。結婚の話まで出されても受け止めきれない鉄平を見ていると、人の気持ちって本当に変わってしまうんだなと思う。
それに対して樹里は、最悪だった日々の中から少しずつ自分の幸せを拾い始めている。鉄平の荷物が外に出されているのを見ながら、安く買えた服を嬉しそうに整理する姿が、なんだか切なかった。過去を片づけることと、新しい生活を作ることが同時に進んでいるように感じたから。
そして何より、樹里が蓮の耳を見て感情を読み取れるようになっていたのが笑ったわ。表情では分からなくても、嬉しいと耳が赤くなる。悲しいと少し下がる。そんな小さな変化を樹里が知っているって、もうかなり近いところまで来ているよね。
そのうえ、無意識に耳へ触れてしまった樹里が慌てるのも可愛すぎるし、蓮に止められて固まるのも、二人の空気が一気に変わった感じがした。「近づいたのかな」と思った樹里の気持ちが、もう答えみたいに見えてしまったわ。
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48話|樹里の隠していた気持ちが蓮の前で揺れ始める夜
樹里が蓮への気持ちを認められないのは過去への怖さなのか。
樹里どうしたの……って思わず声が出た。自分でも理由が分からないまま蓮の耳に触れてしまって、しかも自分の行動に自分で驚いて真っ赤になるなんて、もう気持ちが先に動いてしまっているじゃない。
蓮もそんな樹里を急かすのではなく、どうしてそうしたのか確かめようとしていた。その静かな態度がまたずるいのよね。樹里は自分の中で何が起きているのか整理できていないのに、蓮は彼女の反応をちゃんと見ながら距離を合わせている。
前に触れられた場所を意識してしまう樹里を見ると、過去の記憶と今の感情が重なっているんだろうなと思った。怖さもあるし、恥ずかしさもある。それなのに蓮から離れたいわけではない。その矛盾がずっと胸の中でぶつかっている感じがして、苦しくなった。それでも樹里が自分から近づこうとしたところには、かなり大きな変化を感じた。これまで蓮の気持ちを受け止めきれず、何度も距離を置こうとしていた樹里が、少しずつ自分の意思で蓮との時間を選び始めているのよね。
そして最後の蓮の言葉がまた意味深だった。樹里は終わったと思いたがっているのに、蓮はまだ始まったばかりだと言う。二人の間では、もう単純な関係では片づけられないものが育っているんだろうな。
樹里自身がそれを認める日は、まだ遠いのかもしれない。でも、あれだけ戸惑いながらも蓮を拒まなかったことが、今の樹里の本音を少しだけ見せていた気がする。もう隠し続けるのは難しいわよ、樹里おばさんっ!
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49話|樹里が蓮を求めた夜
樹里が眠ったあと蓮は携帯を見つめて何を確かめようとしているのか。
樹里が自分で状況を動かせると思っていたのに、蓮に抱き寄せられた途端、その自信が崩れていく感じが切なかった。自分から近づいたはずなのに、想像していた以上に気持ちが揺さぶられてしまって、戸惑いながらも蓮を求めてしまう。もう「体だけの関係」と言い聞かせるには、二人の距離が近すぎるのよね。
特に、蓮が一度離れようとするたびに樹里が引き止めてしまうところ‥。頭では止めたほうがいいと思っているのに、心はまったく逆を向いている。その矛盾が樹里自身を一番困らせていたんじゃないかな。
そして蓮の気持ちも、ますます隠せなくなっていた。樹里と向き合いたいと思いながら、彼女が恥ずかしがれば無理に見つめようとはしない。その優しさがあるからこそ、樹里も少しずつ蓮を信じてしまうんだろうなと思った。
一方で、鉄平は亜里沙の隣にいながらスマホを見ている。樹里が過去から少しずつ離れていく一方で、鉄平の中にはまだ何か残っているようにも見えて、二人の時間が完全には切れていない感じがした。
そして、眠っている樹里の携帯を見る蓮に、思わず「何を見つけたの?」って声が出そうになった。ここで樹里の過去に触れる何かが出てくるのか、それとも蓮自身が知らなかった事実を知ることになるのか……幸せそうな二人の空気に、急に不穏なものが差し込んだ感じだった。蓮が何を確かめようとしているのか、それだけが頭から離れないわ。
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50話|鉄平からの連絡で蓮の心に生まれた苛立ち
樹里を取り戻せると思っている鉄平の自信に、いやいや甘すぎるでしょう。
わぁ……蓮、これはかなり苦しくなってきた。樹里のスマホに午前二時半、登録されていない番号から届いた短い連絡。それが鉄平だと分かった瞬間、蓮の中に生まれたものが、ただの嫉妬だけじゃない感じがして胸がざわついた。樹里が完全に拒絶している相手だと知っているからこそ、「それでも彼の存在は樹里の心を動かすのか」と考えてしまったんだろうな。
しかも蓮は、以前樹里から名前を聞き見てたパスコードを使ってスマホを開いてしまう。いや、待って…そこまでして確かめたかったのね。鉄平から届いた連続メッセージを見て笑う蓮の姿が、むしろ怖かった。怒るより先に、自分の中で何かを確かめようとしているように見えたから。鉄平の番号を再びブロックしたのも、樹里を守りたい気持ちと、自分だけを見ていてほしい気持ちが混ざっていたように思う。
一方の鉄平は、樹里が数日もすれば戻ってくると思っているのがまた苦しい。樹里が以前投げかけた疑問を思い出しているのに、それでも自分から離れていく可能性を本気では考えていない。しかも樹里が作った料理まで思い出して、明日には返事が来ると眠ってしまうなんて…遅いよ、鉄平。
そして蓮の兄まで、街で聞いた話から弟の相手が樹里だと察したのも気になる。さらに会長が息子のもとへ向かうと知って、譲二まで一気に緊張することになった。樹里と蓮だけを見ていたら、少しずつ距離が近づいているように感じるのに、周囲では大きなものが動き始めている。
何より蓮が怖いのは、樹里を好きだからこそ、失う未来まで考えてしまっているところ。優しいだけではいられなくなってきた蓮の気持ちが、胸に重く残ったわ。
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