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不安滲む『枯れた花に涙を』61話〜65話|関係の定義と隠された嘘が落とす影

不安滲む『枯れた花に涙を』61話〜65話|関係の定義と隠された嘘が落とす影
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優しさに隠れた嘘に、不安が募る。蓮への疑念と募る愛しさが入り混じる中、ストーカーが樹里の日常を静かに侵食していく。引っ越し資金を稼ぐ日々、雑貨店の棚、選び抜いたプレゼント。帰宅途中に男に絡まれ、震える手で蓮を呼んだ瞬間、彼は力強く樹里の窮地を断ち切った。制裁を終え、完璧な仮面を捨てて戻った蓮は、孤独と執着のまま樹里に「帰らないでほしい」と縋り付く。情熱の余韻、揺れる呼吸、埋まらない溝。蓮は関係の定義を求めて樹里を追い詰め、彼の献身の裏には残酷な嘘が潜んでいた。破滅の足音に樹里はまだ気づかない。

66話|隠し持つ大量の指輪と連の狂愛

指輪を買い漁る蓮に戦慄と恐怖。蓮の部屋にある大量の指輪を見て、背筋が凍りついた。ただの純粋な愛じゃなくて、樹里を自分のものとして完全に閉じ込めようとする、あの歪んだ執着心。蓮もまた、狂気の一歩手前にいるのが怖い。

66話あらすじ

同僚から蓮との関係を問い詰められた樹里は、自分のような女が愛されるはずがないと葛藤していた。蓮の不透明な仕事内容や、女性の影を想像しては苦しむ日々。しかし、かつて夫・鉄平の借金を背負い、ただ耐えるしかなかった自分の姿を蓮と重ね合わせるうちに、樹里の心境は変化していく。彼女は借金を抱える蓮を救いたいと願い、二人で生きるための住まいを探し始める。一方、そんな樹里の想いとは裏腹に、蓮は樹里への執着を深め、指輪を用意して自分の感情を形にしようとしていた。その裏で、鉄平との関係に固執する亜里沙は、真実を確かめるために薬局の扉を開ける。

66話を読んだ感想・考察

今回の66話は、もう情報量が多すぎて感情が処理しきれない。樹里が蓮に対して抱く疑念と、それに対する自分自身の感情の変化が痛いほど伝わってきた。蓮が別の誰かと関係を持っているかもしれないと想像しただけで手が震えるって、それだけ本気で彼に惹かれている証拠だよね。でも、樹里の凄さはそこからなんだよ。蓮の行いを軽蔑するんじゃなくて、「もし借金のせいなら自分が助ける」という結論に至るなんて、普通ならできない。自分の生活だってカツカツで、鉄平という呪縛からも逃れられていないのに、他人の人生を背負おうとするなんて、樹里は本当に聖母みたいに優しくて、同時に危なっかしい。

一方で、蓮の執着も怖いくらい純粋だ。指輪をいくつも用意して、しかも樹里の手のサイズを完璧に覚えていてオーダーメイドするなんて、彼にとって樹里は唯一無二の存在なんだろう。だけど、その裏で宝石店での対応や、部屋に散らばる指輪の山を見ると、彼の愛情がどこか正常な範囲を超えている気がしてゾッとする。譲二が言っていた「クレイジーな行動」という言葉がすべてを物語っているよ。蓮が隠している財力や本当の顔、そして樹里への執着が混ざり合って、彼もまた別の意味で壊れているのかも。

そして一番怖いのは亜里沙の妊娠(?)だよね。鉄平という最低な男の子を宿すかもしれないなんて、亜里沙にとってそれは愛の結晶ではなく、鉄平を自分に繋ぎ止めるための「武器」になるはず。樹里がやっと自分の人生を歩もうと、新しい家を探して前を向いた瞬間に、鉄平側のドロドロした問題が爆発しようとしている。この対比が本当に残酷で、しばらく放心状態だった。樹里の静かな決意と、亜里沙の身勝手な妊娠疑惑。これから誰がどう傷つくのか、想像するだけで怖くて─。

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67話|灰色の日常を塗り替えた蓮の過去

呆れる!?亜里沙の盲目すぎる思考に絶望。結びつきの深さを「愛の証」だと勘違いして、新しい命を授からなかったことに絶望する亜里沙。男に利用されていることに気づかず、都合のいい女の極致を突き進む姿に、怒りを通り越して恐ろしさを感じた。

67話あらすじ

新しい命を望みながらも叶わなかったことに激昂する亜里沙。彼女は夫・鉄平との関係を「深い愛」だと信じ込んでいるが、周囲からは完全に壊れた関係だと心配されていた。一方で、雨の降る花屋で蓮からのメッセージに心揺らす樹里は、彼の正体に疑念を抱き始める。しかし、かつて宿泊施設で働いていた頃、客を装って樹里を影から守っていた蓮の過去が明らかになる。仕事漬けでボロボロの樹里をただ笑顔にしたいと願っていた蓮だったが、鉄平のあまりに無慈悲な態度を目の当たりにし、ついに彼を破滅へ追い込み、その居場所を奪うという冷酷な計画を実行に移し始める。

67話を読んだ感想・考察

今回の67話は、心が締め付けられるような感覚だった。亜里沙の姿は、見ていて本当に痛々しい。お互いの距離感を「彼が私と本気で向き合おうとしている証拠」だと信じ込んで、新しい命を授からなかったことにショックを受けるなんて、どこまで自分を安売りすれば気が済むんだろう。男側からすれば、単なるその場の楽しさのための道具に過ぎないのに、彼女はそれを「愛」というフィルターで必死に正当化しようとしている。友人が必死に諭そうとしても一切耳を貸さないあの姿、かつての樹里もこうして目を曇らせていたのかなと思うと、本当にいたたまれない気持ちになる。

対照的に、蓮の想いが怖いくらいに重かった。最初はただ遠くから見守るだけだったのに、樹里がボロボロになっていく姿を見て、ついに「直接介入」を決意したんだね。今まで宿泊施設で客として振る舞いながら、無意識のうちに樹里を守っていたあの行動が、全部「計算」だったと知った時の衝撃は凄まじい。特に、過去に鉄平が電話越しに樹里を罵倒するのを隠れて聞いていた時の蓮の瞳。あそこにはもう、ただの「一目惚れした男」の顔なんてなくて、獲物を仕留めようとする捕食者の目があった。

蓮が考えている「彼を冷酷に切り捨て、その場所を奪う」という計画。それは樹里を救うための行動なのか、それとも結局、蓮が自分自身のために鉄平から樹里を「略奪」したいだけなのか。どちらにせよ、鉄平というゴミのような男が排除されるのはスカッとする反面、蓮という人間もまた、底知れない闇を抱えていることが分かって震えが止まらない。樹里は、自分がこれからどんな恐ろしい愛情に包まれていくのか、まだ何も気づいていないんだろうな。蓮が優しく微笑めば微笑むほど、それが彼女を縛り付ける鎖に見えてきて、これからの展開が楽しみなようで、本当に怖くて仕方ない。ただ静かに、でも確実に樹里の人生が蓮という存在によって書き換えられようとしている─。

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68話|鉄平の独占欲が樹里を縛る

クズの極み!自意識過剰な鉄平に激怒。「自分がいないと生きていけない」と樹里を下に見て安心する鉄平の歪んだ愛情に鳥肌が立った。自分が選ばれていることに必死にしがみつき、亜里沙という別の女性の金で食いつなぐ姿は、見ていて本当に気分が悪くなる。

68話あらすじ

亜里沙の金で食いつなぎながらも、鉄平の心は常に樹里の影に支配されていた。かつて樹里を抑え込み、支配下に置くことでしか自分の価値を感じられなかった鉄平。彼は樹里がもう二度と自分のもとには戻らないという現実に苛立ちつつも、無意識に彼女の行方を探し続けていた。かつての焼き肉屋を訪ね、彼女が背負っていた借金の重さを知らされるも、彼は樹里を「自分のもの」だと信じ込んで疑わない。銀行で融資を断られ、いよいよ八方塞がりとなった鉄平は、新たな金を工面するために手段を選ばない泥沼へと足を踏み入れていく。

68話を読んだ感想・考察

今回の68話は、鉄平という人間のどうしようもなさが凝縮されていて、本当に胃が痛くなる内容だった。彼の中に残る樹里の記憶が、もはや純粋な思い出じゃなくて、自分の支配欲を満たすための「道具」になっているのが本当に気持ち悪い。若い頃、樹里の手首を握りしめて「俺がいなきゃお前なんて」と吐き捨てたあの瞬間から、彼の思考は何も変わっていないんだろうね。亜里沙という若い女性を隣に置きながら、心の中では樹里が自分を見捨てないという幻想にしがみついている。自分の価値を他人に委ねて、誰かに求められていないと自分を保てないなんて、あまりにも弱くて脆い男だと思う。

しかも、今の生活費を亜里沙に依存しておきながら、その金で何をしているかといえば、昔の自分を正当化するための過去探しだ。焼肉屋の店主に追い返されても自分の非を認めず、結局「夫である」という権利だけを振りかざす無様さには、開いた口が塞がらない。彼にとって樹里は、愛する対象じゃなくて、自分がどれだけ酷いことをしても離れていかない「都合のいい避難所」だったんだよ。樹里がどれだけの苦労をして、どん底の生活の中でも未来を信じていたのか、彼は最後まで理解できなかった。というより、理解したくないんだろうね。理解してしまったら、自分が積み上げてきたプライドという砂の城が全部崩れてしまうから。

過去での、バイト先の棟梁とのやり取りも、今となっては残酷なコントに見える。学費を貯めて、ちゃんとした人間になろうと笑っていたあの頃の鉄平はどこへ行ったんだろう。結局、努力の方向を間違えて、周りの優しさや愛を全部裏切り続けて、今じゃ路地裏で煙草を吸いながら次の金をどうやってせしめるか考えている。彼の人生は、他人の善意や、誰かの犠牲の上にしか成り立っていない。樹里にメッセージを送る姿も、結局は自分の保身と金のためでしかないのが本当に救いようがない。ここまで徹底してダメな男を書き切れると、逆に清々しささえ感じるけれど、樹里が彼から解放されたことが本当に何よりの救いだと痛感させられたわ。

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69話|地獄から二人で駆け抜けた19歳の夏

怪物か!?現在のクズ鉄平とのギャップに憤怒。「全てを売ってでも捧げたい」と誓った純粋な愛が、どうしてこうも腐り切ってしまったのか。過去の優しい鉄平を知るほど、今の無能で傲慢な姿が許せなくて、怒りで全身が震えるほど感情が荒ぶった。

69話あらすじ

学生時代の鉄平は、教師からは目を付けられながらも、聡明で樹里を溺愛する頼もしい少年だった。同級生が樹里を汚らわしい目で見れば威嚇し、いつも自分の全てを樹里に捧げるつもりでいた。ある日、樹里が父親から激しい暴力を受けている現場に遭遇した鉄平は、樹里の父親相手に抵抗せず殴られ続け、彼女を守り抜くために二人で駆け落ちすることを決意する。将来を約束し、何があってもこの愛を守り抜くと誓った二人。しかし、その必死で泥臭いほどに純粋だった若き日の愛情は、過酷な現実と生活苦の中で少しずつすり減り、いつしか今の冷めきった関係へと変貌を遂げてしまったのだった。

69話を読んだ感想・考察

今回の69話は、もう、言葉にできないほど心が痛かった。今の鉄平のクズっぷりばかり見ていたから、19歳の彼がこれほどまでに樹里を想い、身を挺して守ろうとしていたなんて……。あの頃の二人は、本当に世界に二人きりでも幸せになれると信じていたんだね。父親にボコボコにされても樹里を傷つけないように耐え抜いて、ただ「逃げよう」と手を引く姿は、どんなドラマの主人公よりも輝いて見えたよ。樹里ちゃんが泣きじゃくる姿、あんなに愛されていた彼女が、どうして今はあんなに枯れた生活を送らなきゃいけないの。あの日の誓いは、どこでどうやって崩れてしまったんだろう。

それにしても、過去の鉄平は本当にカッコよかった。頭が良くて、樹里に対して独占欲全開で、でもそれ以上に彼女を大切にしていた。「俺の体は家宝だから」なんて冗談めかして言いつつ、樹里のためなら自分の未来なんてどうなってもいいっていう、あの無鉄砲な若さが切なくてたまらない。だからこそ、今の鉄平のクズさが際立ってしまって、怒りが湧いてくるんだ。あの頃の鉄平は、樹里を泣かせないために必死だったはずなのに。時が人をここまで変えてしまうのか、それとも、最初からこの愛はどこか無理をしていたのか。

「貧しい愛」っていう言葉が、本当に重い。お金がなくて、親にも恵まれなくて、それでもお互いだけが唯一の救いだったあの日々。二人で逃げ出して、これから幸せになろうって約束したあの夜の空気感まで伝わってくるようで、胸が張り裂けそうだった。この想いが今の樹里に見えたら、彼女は一体どんな顔をするんだろう。当時の鉄平を見ていたら、今の惨状に絶望するしかないよね。青春のすべてを賭けた愛が、借金や生活のすり減りで錆び付いていく過程を思うと、本当にやるせない。あまりにも過酷な現実の中で、二人の愛情が少しずつ死んでいったんだなと思うと、ただただ悲しくて、涙なしには読み返せない神回であり、地獄の始まりだった。

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70話|崩れていく愛の記憶と重い誓い

過去の鉄平を抱きしめる樹里の姿に涙。「俺に生きる意味をくれた」なんて、地獄の始まりなのに。かつての樹里が抱いた愛おしさと、それが今の惨状を招いた呪いだと分かってしまう残酷さに、胸が締め付けられて泣きそうだった。

70話あらすじ

かつて二人で貧しくも愛に生きた鉄平と樹里。しかし現在の鉄平は、かつての愛を背負いながらも、樹里を借金地獄へと追い込む加害者と化していた。樹里は過去の呪縛に苦しみながらも、孤独な部屋で蓮のシャツの匂いを嗅ぐことで、僅かな温もりを感じていた。そんなある夜、蓮が突然部屋に現れる夢を見る。彼は樹里の拒絶を溶かすような甘い仕草で、執拗かつ情熱的に彼女を引き寄せ、翻弄していく。激しい妄想と現実の狭間で、樹里は蓮の隠された素顔と仕事への疑念を抱きながらも、その圧倒的な存在感に溺れていく。深夜3時過ぎ、蓮からのメッセージが画面に灯り、樹里の心は大きく乱される。

70話を読んだ感想・考察

70話、もう頭が追いつかない。鉄平と樹里の学生時代が、今のあまりに汚れた関係と対比されていて、胃が痛くなる。昔の鉄平は、確かに樹里を愛していたんだよね。「お前が俺に生きる意味をくれた」なんて言葉、あの時は本当に本心だったはず。なのに、それがどうしてこうなったんだろう。お金を作るためだと言いながら、結局は自分の人生の失敗の尻拭いを妻に押し付けて、彼女を枯らしていく。今の鉄平がスマホを握りしめて、「また泣かせてしまう」って分かっていながら、借金を完済して戻る場所があるかのように振る舞う姿が、あまりに滑稽で、かつ救いようがなくて言葉を失う。彼らにとっての家が、幸せの象徴じゃなくて「惨めさだけを共有する場所」になってしまったのが本当に悲しい。

だけども、蓮。何なの、あの男。樹里の妄想、背筋がゾクゾクした。蓮のシャツに顔をうずめて、温もりを感じて動揺している樹里が、もう自分でもどうしようもないくらい蓮に依存し始めているのが手に取るように分かる。あそこまで強く惹きつけられるのを求めてしまうのは、今の生活がどれだけ乾いているかの裏返しなんだろうね。蓮が樹里の耳元で囁いた「本当のことを知ったら泣くよ」っていう言葉、これが一番怖い。彼が一体どんな仕事をして、何者なのか。あの腕時計に映る別の女性の影もそうだけど、蓮は樹里を救いに来た天使なんかじゃなくて、底なしの泥沼に引きずり込もうとする悪魔に見えてきた。

メッセージが届いた深夜の3時。樹里が布団から飛び起きてスマホを見つめるあの静寂が、一番リアルで怖かった。蓮は、樹里の孤独と鉄平への絶望を全て見透かして、あえて深夜に接触してくる。安全靴を履いた姿でメッセージを送っている蓮の正体は何?樹里はもう戻れないところまで来ている気がする。蓮に溺れれば溺れるほど、鉄平との歪な繋がりがより鮮明に、より呪わしく見えてくる。もう何も信じられないし、誰が本当の樹里を愛しているのかすら分からない。ただ、蓮の危険な香りが、樹里の死にかけた心に無理やり酸素を送り込んで、もっと苦しい方へ追い込んでいることだけは確か…。

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