「好きだからこそ、疑ってしまう」。蓮との距離が近づくほど、樹里の心には嬉しさだけではなく、小さな不安も生まれていく。仕事も年齢もはっきり語ろうとしない蓮を前に、彼は一体何者なのかという疑問が膨らみ、それでも自分を気にかけてくれる姿を思えば、簡単に疑うこともできない。そんな現在とは対照的に、鉄平の心には樹里と過ごした若い頃の記憶が鮮明によみがえる。何も持たなかった二人が互いだけを頼りにしていた時間は、今となっては愛情と後悔の両方を含んだ記憶になっていた。かつて「一緒にいたい」と願った気持ちと、今の樹里が誰かに大切にされる姿。その間で揺れる鉄平の姿からは、過去への執着が簡単には消えないことも伝わってくる。一方、樹里は蓮の服や香りを身近に感じながら、少しずつ「今」の自分に向き合い始める。過去を振り返るほど、現在の選択が重く感じられるよ。
66話|指輪の箱を溜め込む蓮の狂気的な愛
彼を守りたい一新居を探し始めた樹里の本音
もう本当に、胸がざわざわして仕方なかった!焼き肉屋の店員さんとのやりとり、あそこで一気に不安が爆発した感じがして、手が震えそうになった。樹里が蓮のことを「昼も夜も働いてて、素性が見えない人」って疑い始める瞬間、あ、ずっと怖がってたんだって胸が締め付けられた。テレビで流れてたあの告白の場面まで重なってきて、もう完全に疑心暗鬼のスイッチ入っちゃってる…!しかも蓮が他の女性に愛想を振りまいてる妄想までしちゃって、手が震えるほど嫉妬してる樹里を見て、これは相当好きになってるんだなってしみじみ思った。
そして鉄平とのトラウマが蘇るところ、苦しかった。顔がいいばっかりに周りの女に振り回されて、若さゆえの貧しさの中で二人の関係が壊れていった過去。樹里が「また同じことになるんじゃないか」って怯えるの、痛いほどわかる。それでも彼女、惨めな不幸に負けたくないって、蓮を助けるために新居を探し始めるんだよね。この健気さ、もう応援せずにいられない。でもその決意の裏に「他人に彼を奪われたくない」って恐れも隠れてるの、樹里らしくて切なくなった。
一方で蓮ってば、宝石店で樹里の指のサイズにぴったりの指輪を注文してるじゃない…!しかも部屋には結婚指輪の箱が六個って、譲二じゃなくても普通にドン引きするよ。正体を隠しながらここまでする執着、怖いけど同時にすごく愛おしいと思ってしまう自分がいる。彼なりの不器用な本気が、じわじわ伝わってきて胸が熱くなった。
樹里、お願いだからもう少しだけ蓮を信じてあげて…!あなたが震えてる分だけ、蓮もきっと本気だから。
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67話|樹里を想い続けた蓮が選んだ幸せ
鉄平の沈黙が、亜里沙の不安と結婚への焦りを大きくしていく
うわぁ…、蓮のことを知れば知るほど、優しいだけの人じゃなかったんだって胸がぎゅっとなった。樹里に気づかれないようにずっと見守っていて、最初はただ忙しくないでほしい、疲れないでほしい、少しでも笑っていてほしいと願っていたのに、その気持ちがいつの間にか「自分が彼女の隣に立ちたい」に変わっていくのが切ない。
しかも過去、ホテルで樹里のバイトしている場面が、ここで全部つながるのがすごい。眠ってしまった樹里の代わりに客を別のホテルへ案内したり、樹里が鉄平からの連絡を待っている姿を見ながら、何も言わずに帰っていたり…蓮はあの頃から樹里を気にかけていたんだよね。本人にとってはただの小さな親切でも、積み重なったらこんなに大きな想いになるのかと思った。
一方で亜里沙は、結婚を強く意識するあまり、思い描いていたきっかけがなかったことを残念がっていて、友人との考え方の違いもかなり出ていた。ミンチョルが自分を好きなら、そのうち結婚を考えてくれるはず。でも本人の気持ちはちゃんと確かめられていない。ここは亜里沙の不安がどんどん膨らんでいる感じがして心配になる。
そして一番怖いのが、蓮が「これからは自分のやり方で鉄平を遠ざけて、自分がその場所を奪う」と決めたところ。樹里を守りたい気持ちは本物なのに、そのためなら樹里に知られないところで何かを動かそうとしている。この優しさと危うさが同時にある蓮、ほんとに複雑…。しかも銀行にいく鉄平の話をしていると分かって、彼に対する蓮の計画が現実に動き始めている感じがして、ぞわっとした。しかも、その出発点が樹里を思いやる気持ちだったと思うと、単純に責めることもできない。蓮、そこまで樹里を想っていたの…いつから?
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68話|昔の鉄平が大切にしていた樹里との未来
今の関係と過去の記憶、その間で揺れ続ける鉄平
うわ……鉄平、やっぱり樹里のことを放っておけないんだ。亜里沙と一緒にいることで「自分も誰かに必要とされる」と感じられていた鉄平だけど、心の奥にはずっと樹里との過去が残っていたんだね。亜里沙から連絡が来ても返すことに疲れてしまうくらい、気持ちが揺れているのが伝わってきて、なんとも言えない気分になった。
そんな鉄平が向かったのは、樹里が昔働いていた店。そこで店主に樹里のことを尋ねるけど、突然やって来た鉄平を簡単には信用してもらえない。樹里が以前いろいろ抱えていたことも聞かされて、鉄平はついに自分が樹里の夫だと明かす。思わず「そこまで言うんだ!」ってなった。今の二人の距離を考えると、その言葉が余計に重く感じる。
さらに銀行では、必要なお金を用意するのが難しいと分かる。亜里沙に頼ることも考えるけど、自分より年下の彼女のお金を当てにすることにためらいがある鉄平。結局、樹里に自分で何とかすると連絡するところを見ると、今でも樹里のことを自分の中で切り離せていないんだろうな。亜里沙に気持ちを向けようとしても、結局は樹里との記憶に戻ってしまうところが、鉄平自身も苦しいんじゃないかな。
そしてここで来た学生時代の鉄平が、今との違いも含めてすごく印象に残った。周りに樹里との関係を好き勝手言われても気にせず、勉強をしながら仕事もして、二人のこれからを考えて学費まで準備していた鉄平。あの頃は、樹里との未来を本気で信じていたんだね。
今は亜里沙との関係がありながら、樹里の過去をたどり、お金まで用意しようとしている鉄平。いったい自分が本当に守りたいものは何なのか。そこから目をそらさないでほしいな。
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69話|樹里と生きる未来を願った鉄平の覚悟
進学や結婚を夢見ながら働き続けた少年時代の鉄平がまぶしい
もう……学生時代の鉄平、樹里のことが好きすぎるじゃん。先生に注意されても相変わらず強気なのに、校門で待っている樹里を見つけた瞬間、ちゃっかり嬉しそうになるのが可愛い。しかも周りに樹里を見ている男子がいると、ちゃんと牽制するのが鉄平らしい。樹里が人前で妻と呼ばないでと言っても、嬉しそうにからかう二人のやり取りには、まだ何も心配する必要がなかった頃の幸せが詰まってる。
家で勉強しているときも、樹里は鉄平が大学に行けば、可愛い子や頭のいい子と出会って自分との時間が減るんじゃないかと不安になる。そんな樹里に鉄平は「何も変わらない」と安心させるんだよね。自分のことを好きでいてほしいのに、同時に「自分を置いていかないで」と願っている鉄平。強がっているようで、実は樹里を失うことを怖がっていたんだなと思った。
さらに、バイト先の先輩から結婚の話を聞いたことで、鉄平はいつか樹里と暮らす未来まで考える。樹里が寒がりだから、少しでもいい家に住ませてあげたい。そんなことを考えながら一人で笑っている姿が、本当に普通の男の子だったんだよね。
でも、その帰りに樹里の家で状況が一変する。樹里が困った状態になっているのを見た鉄平は、迷わず樹里の前に立って逃げるよう促す。そして相手が樹里の父親だからと、無理に向かっていかず、樹里を連れてその場を離れることを選ぶ。泣いている樹里を見た鉄平が「一緒に逃げて暮らそう」と考えるところが胸に刺さった。
十九歳の鉄平にできることは限られていた。それでも、持っているものを全部投げ出してでも樹里を守りたいと思った。最後の「貧しかったけれど、あの頃の愛は必死だった」という振り返りが、この二人の過去を全部つなげている感じがする。あまりにも不器用で、あまりにも一途だった二人が切ないよ……。
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70話|樹里と生きるために鉄平がすべてを懸けて動き出す
樹里が知った現実
鉄平がどれだけのものを投げ打ってきたのかを叩きつけられて、胸が張り裂けそうなほどの申し訳なさに襲われちゃう樹里の姿が本当につらくて、胸がぎゅーって締めつけられたよ!
学生時代、ゴヌから「鉄平が何を諦めたのか分かってない」って責められた樹里が、新居で鉄平に泣きつきながら「私を惨めなまま死なせてくれればよかったのに!?」って胸を叩いて泣き叫ぶ姿、感情が爆発していて涙なしには見られないよ。でも、そんな樹里を鉄平が「ちゃんと生きたいと思わせてくれた」って優しく抱きしめる流れが尊すぎて、二人の絆の深さに心が痛くなっちゃう。現在の鉄平は「返済の目処が立った」ってスマホを握りしめながら、また樹里を泣かせてしまうかもしれないって思っているけど、樹里を想う気持ちの強さは本物なんだよね。
一方で、今の樹里の部屋には蓮の服が置いてあって、その匂いに包まれながら彼を愛おしく想う樹里の様子にはすごくドキドキさせられた!クローゼットに服を仕舞いながら、まるで彼が隣にいるみたいって顔を赤らめる姿が本当にかわいいんだよね。その後の夜、布団の中で蓮がやってくる妄想をしちゃう樹里だけど、ふと彼の腕時計が目に入ったことで不穏な疑問が頭をよぎってしまうの。「これまでどんな仕事をしてきたの!?」って問い詰める樹里に、耳元で「知ったら泣くよ」って意味深に囁く蓮の雰囲気が怪しすぎて、こっちまで息を呑んじゃった!
ハッと跳ね起きて妄想から覚めた樹里だけど、夜中に蓮から届いたメッセージと、静かにスマホを見つめる彼の姿が印象的で、この先二人の関係がどうなっていくのか心配になっちゃうな。
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