=最新話の更新履歴・ウェブトーン一覧=

『枯れた花に涙を』101話〜105話|樹里との距離を縮める蓮と、過去に囚われながら自らを壊していく鉄平

『枯れた花に涙を』101話〜105話|樹里との距離を縮める蓮と、過去に囚われながら自らを壊していく鉄平
記事内に広告が含まれています。

すれ違いのなかでようやく確かめ合った本当の気持ちが、凍てつく不安を優しくとかしていく。かつて泥沼のような貧しさと無謀な選択に溺れ、自分を見失っていった過去の痛みが、今の歪んだ執着へと繋がっている残酷さに胸が締め付けられる。すべてを飲み込んで生きるしかなかった冷たい過去を抱える蓮が、樹里を失う恐怖に怯えながら激しい執着を募らせる一方で、樹里は新しい職場で新しい日常の光に少しずつ包まれていく。お互いのために踏み出した選択が、さらなる波乱の予感をはらみながら静かに動き出していく。

101話から第105話では、樹里と蓮がすれ違いを経てお互いの本音を確かめ合う一方で、鉄平が借金を背負うに至った過去の過ちや、蓮が抱える幼少期の傷と樹里への強い執着が増して、樹里が新しいパン屋での生活を歩み始め日常にも変化が訪れようとしているわ。

101話|離れたくない樹里の想いが、蓮との距離を近づける

帰ったと思った蓮がそこにいた。その瞬間、樹里の強がりがほどけたね

電話に出なかった理由をしらばっくれることもなく、不安でいっぱいだった樹里の心の内を真っ直ぐに受け止めて優しく包み込んでくれる蓮の圧倒的な包容力には、思わず胸がキュンと締め付けられてたまらないわよね。「行かないでほしい」なんていう、あまりにも不器用で切なすぎる樹里の本音のすべてをちゃんと察してくれていて、スマホの充電が切れてしまった後もずっと近くの暗がりで待ち続けてくれていたなんて、惚れ直さずにはいられないスマートさと一途さが爆発していて最高すぎるわ。自分のなかに生まれた小さなすれ違いや不安を素直に飲み込んで、「もうどこにも行かないでね」と涙を滲ませながら彼の背中にしがみつく樹里の姿を見ていると、もう愛おしさが限界突破よ。こっちまで胸がいっぱいになっちゃうわよ。

その一方で、車という狭い密室の中で過去の記憶や呪縛に囚われ、自分の犯したことのすべてを元妻である樹里のせいにして自己正当化を必死に保とうとしている鉄平の姿は、いつ見てもあまりにも救いようがなくて寒気がするほどだわ。若かりし頃、職場の先輩が見せてくれた「温かい家庭と愛する家族が待っている日常」に心から憧れ、樹里とささやかで普通の幸せな家庭を築くことを夢見ていたはずのあのピュアだった過去が、今では見る影もなくねじ曲がり、醜い執着と絶望だけに染まっているのが本当に切なくて、もう涙が出そうになるのよ。

そして、かつて先輩から持ちかけられた不穏な「甘い儲け話」の影と、カレンダーに赤々と付けられた意味深な印が示すあの日の真実は一体何だったのか、ますます謎が深まるわね。鉄平が帰宅した先で目撃した樹里の硬直した背中には、これから訪れる取り返しのつかない悲劇を予感させる、どんな恐ろしい秘密が隠されているのだろうか。甘いロマンスのすぐ背後で、逃れられない過去の呪縛と破滅の足音がひたひた迫ってくるこの異様なまでの緊迫感、もう目が離せないじゃないの!

樹里が蓮を必要としていることを、自分自身で認め始めた。その一方で、鉄平の過去もまた動き出す。ここから一体どう転がっていくのよ……!

⬆️目次に戻る

102話|鉄平が樹里との未来のために選んだ、取り返せない一歩

樹里の寝顔を見ながら、あの頃の鉄平は一人で未来を決めていた。

あまりにも残酷な運命のいたずらが二人の幸せをどうやって粉々にしていったのか、その「崩壊の序曲」が克明に描かれていて、胸がギュッと掴まれるような重苦しさがすごいのよ。かつては鉄平も、樹里を心の底から愛し、守りたいと願う純朴な青年だったという事実に、今の変わり果てた彼の姿を重ねると、救いようのない絶望感が胸に刺さって本当に苦しくなるわね。若き日の樹里を優しく抱きしめ、「ただ君が隣にいてくれるだけでいい」と嘘偽りのない愛を誓い合ったあの夜の温もりさえも、今となっては彼自身を追い詰めるものになってしまったのが、あまりにも切ないのよ。

特に、先輩の「甘い儲け話」に人生の全てを賭けてしまった鉄平の愚かさと、それ以上に彼を突き動かしていた「樹里を楽にしてやりたい」「温かい場所で暮らさせてやりたい」という歪んでしまった真っ直ぐな愛情が交錯する様は、もう心を激しく揺さぶるのよ。赤ちゃん靴を手に取り、未来の子供への夢を語るあの幸せそうな笑顔が、後の悲しい結末を予感させてしまって…。彼が必死に稼ぎ、未来のために積み上げてきた全てのお金が、根拠のない欲望と詐欺師の言葉一つで消え去るその瞬間は、まさに人生のどん底へ叩き落とされる転落の始まりじゃない。ここから全部が狂い始めるのかと思うと、もう見ているこっちまで苦しくなるわ!

先輩からかかってきた深夜の電話と、「もっと金はないか」という衝撃の問いかけ。この一言が、かつての誠実だった鉄平を、冷酷な人間へと変えていく引き金になったのだと思うと、運命というもののあまりの残酷さに言葉を失うわ。樹里が知らないところで彼が犯した過ちと、彼が味わった地獄のような裏切り。その全てを知った上で、現在進行形で繰り広げられている愛憎劇を見ると、これ以上ないほど関係が歪んでしまったことに改めてゾッとさせられるわね。

詐欺に遭い、全てを失って泣き崩れる人々の姿を背景に、鉄平の脳内に浮かぶ「全てがうまくいく」という思い込みが、これから訪れるさらなる破滅の合図にしか聞こえなくて、本当にゾクゾクする。幸せを求めて必死に生きていたはずの男が、どうしてこうも真っ暗な場所まで堕ちてしまったのか。その悲しすぎる軌跡が痛いほど伝わってきて、もう胸が苦しくなるわよ。

⬆️目次に戻る

103話|恩に報いたかった鉄平が、守るものを失い諦めていく

電話の向こうから、赤ん坊の泣き声だけが響いていた。

かつて鉄平の心を救ったはずの恩人が、結果的に彼を文字どおりの地獄の底へと突き落とす最大の元凶になっていたという、あまりにも皮肉で救いのない真実が明かされて、背筋が凍るような衝撃を受けたわ。自分の生活すらままならない状況なのに、必死に助けを求める先輩のために妻の名前でお金を借りて、最後には満面の笑みで金を差し出した若い日の鉄平を思い出すと、その純粋さと優しさがそのまま彼の人生を狂わせるきっかけになってしまったことが痛々しすぎて胸が張り裂けそうになるのよ。

連絡がつかなくなった先輩の失踪、そして突然自宅に押し寄せて部屋をめちゃくちゃに荒らしていく取り立てに来た男たち。ささやかな幸せを夢見ていた二人の日常が、音を立てて粉々になっていく感じがもうキツいわ。誰も頼る親類もいなくて、幼い頃から祖母に「泣いたら世間に負ける」と言い聞かされ、必死に涙をこらえて生きてきた鉄平が、荒れ果てた部屋でついに一人きりで泣き崩れる姿には、もう言葉が出ないくらい胸が重くなったわね。

そして、この壮絶な過去を抱えたまま現在へつながっていく鉄平の人生が、ここから一気にダークになっていくのよ。「結婚しよう」という甘い言葉で若くて世間知らずな亜里沙に近づき、彼女の財産を自分のために利用しようとする現在の冷徹な姿。これが、かつて自分が先輩から受けた裏切りを、今度は自分が別の誰かに繰り返しているという皮肉になっているのがエグいのよ!

「誰にも見下されないために生きてきた」はずの鉄平が、いつの間にか自分が嫌っていたはずの生き方に手を染めてしまっている。その変わり果てた姿には、怒りより先に「ここまで壊れてしまったのか……」って怖くなるわ。

そして最後、闇の中で生きる鉄平の脳裏に浮かぶ祖母の顔。ここで過去と現在が一本につながるのが本当に重いのよ。純粋だった青年が、どうして今の鉄平になってしまったのか。そのピースが少しずつ噛み合っていく感じが鮮烈すぎて、鉄平の痛みまで一気に押し寄せてくるような回だったわね。

⬆️目次に戻る

104話|蓮の心に残った樹里の「俺の名を呼ぶ」寝言

蓮兄が本格的に動き出した‥蓮はどう動くんだろう?

ついに蓮の壮絶な過去が垣間見えたわね。自分の本能を喉の奥に無理やり押し込んで飲み込み、それでも抑えきれない闇が露呈しそうになれば「死ね」と自分に言い聞かせるほどの過酷な幼少期。そんな彼が、かつて樹里がうなされていた時に元夫の名を呼ぶのを聞きながら、それでも優しく髪をなでていたあのホテルでの夜と、樹里が寝言で自分の名前を呼んでくれた今の幸福が対比されていて、あまりにも切なくて胸が締め付けられるわ。蓮にとって樹里は、暗闇の中でようやく見つけた光であり、決して失いたくない唯一の救いなんだということがひしひしと伝わってくるのよ。

一方で、蓮を憎み、消してしまいたいとすら思っている兄の丈による、あまりにも醜い策謀が一気に空気を濁らせているわね。弟が愛する女性を徹底的に監視し、冷酷な罠を張り巡らせるその執念は、蓮の純粋な恋心とは対極にあるどす黒い悪意そのものだわ。蓮が丈の罠だと知りながらも一人で危険な場所へ飛び込んだのか、その真意を疑いつつも、樹里という弱点を利用して蓮を屈服させようとする姿は、あまりにも残酷すぎる。

そして、譲二が蓮に対して放った「いつから観察していたのか」という問いかけは、蓮の根底にあるゾッとするような執着を浮き彫りにしたわ。鉄平の転落を最初から最後まで、まるでチェスの盤面を見下ろすように冷静に予測し、コントロールしてきた蓮の底知れない深淵。蓮にとって樹里への愛と、鉄平への歪んだ復讐は、切り離すことのできない一つの愛憎の形なのかもしれないわね。

誰かが誰かの幸せを奪い、誰かが誰かの人生を弄び、そのすべてを盤上で操ろうとするこの歪んだゲーム。蓮が兄に見せた冷徹なまでの冷静さと、樹里を抱きしめる時のあどけないほどの愛情、その落差がエグすぎるのよ。これから先、兄の手が樹里に伸びた時、蓮がどれほどの修羅となって立ち向かうのか。もう誰の愛もきれいごとでは済まされないわね。少しずつ全部が繋がり始めていて、ここからがかなり怖いよ。

⬆️目次に戻る

105話|蓮の執着が深まり、譲二はその危うさを見逃せなくなる

「感情を飲み込む」という幼少期の傷が今の彼にも影を落としていた。

新しいパン屋での穏やかな日常が描かれる一方で、その裏側で蠢く男たちの不穏な思惑が交錯する展開に、胸の奥がざわついて仕方がなかったわ。 同僚からの問いかけに対して、樹里が少し戸惑いながらも恋人の存在を匂わせるあの表情には、ようやく手に入れたささやかな幸せを大切にしたいという純粋な健気さが溢れていて、見ているこっちまで温かい気持ちになれたのよ。過去の苦しい結婚生活や、身を焦がすような絶望をすべて乗り越えて、今の恋人である蓮と過ごす時間が彼女の傷ついた心を少しずつ癒やしているのは間違いない事実だわ。

でも、そんな彼女の平和な笑顔のすぐ背後で、かつての元夫である鉄平が再び彼女の人生に巻き込まれようとしているこの残酷なすれ違いこそが、最も恐ろしいところなのよね。自分の復讐心を果たすために、一度は捨てたはずの鉄平の存在をわざわざ目の前にチラつかせ、樹里の平穏をコントロールしようとする蓮のやり方は、愛の深さというよりも、もはや執念の域に達していて背筋が凍る思いがするわ。蓮にとって、樹里が自分以外の男を思い出したり、過去の記憶に囚われたりすることは絶対に許されない領域なのだろうし、その独占欲があらゆる行動を正当化させているのよ。

一方、亜里沙からの無邪気なまでの献身と、全財力を差し出そうとする歪んだ愛情に囲まれながらも、心の中ではかつての絶望と元妻への恨みを手放せずにいる鉄平の姿もまた、どうしようもなく救いようがなくて哀れを誘うわね。誰もが誰かの愛を求めてもがいているのに、その矢印がことごとくねじ曲がって、互いを追い詰めるための武器になってしまってて、もう震えが止まらなかったわ。

蓮の想いは、もう優しさだけでは測れない。譲二の警告も届かないまま、樹里の日常にも新しい風が吹き始める。蓮はもう止まれない‥ただただ苦しい。

⬆️目次に戻る

← 花涙 全話一覧|106話~110話 →

<< 4人の想いの変化 >>

タイトルとURLをコピーしました