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不安滲む『枯れた花に涙を』61話〜65話|関係の定義と隠された嘘が落とす影

不安滲む『枯れた花に涙を』61話〜65話|関係の定義と隠された嘘が落とす影
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優しさに隠れた嘘に、胸がざわつく。蓮への疑念と募る愛しさが入り混じる中、ストーカーが樹里の日常を静かに侵食していく。引っ越し資金を稼ぐ日々、雑貨店の棚、選び抜いたプレゼント。帰宅途中に男に絡まれ、震える手で蓮を呼んだ瞬間、彼は力強く樹里の窮地を断ち切った。制裁を終え、完璧な仮面を捨てて戻った蓮は、孤独と執着のまま樹里に「帰らないでほしい」と縋り付く。情熱の余韻、揺れる呼吸、埋まらない溝。蓮は関係の定義を求めて樹里を追い詰め、彼の献身の裏には残酷な嘘が潜んでいた。破滅の足音に樹里はまだ気づかない。

61話|幸せの影に揺れる樹里の迷い

沼底!?樹里の冷めた自問自答に号泣。「砂のように消える運命」だと、蓮との関係をどこか他人事のように突き放して考える樹里の姿が切なすぎる。必死に自分の心に鍵をかけて、崩れないように踏ん張っているその痛々しさが、本当に苦しくて胸が張り裂けそうになった。

61話あらすじ

蓮の本性を獣のようだと分析する兄は、樹里の周辺を調べ始める。一方、会社で蓮を見かけるだけで夢中になる女性社員たちの噂話が、資産家の恋愛がいかに破滅的かという暗い影を浮かび上がらせる。そんな中、蓮は樹里に「明日会いに行く」と告げ、仕事に集中せよという樹里の言葉を甘え半分に拒絶する。仕事帰りに蓮の贈り物について同僚から釘を刺された樹里は、自分たちが結ばれることの危うさと、蓮という男が抱える底知れないミステリアスな正体に思いを馳せる。彼を好きになるほどに、樹里の中で幸福感と拭いきれない違和感とが混ざり合い、静かな動揺が広がっていく。

61話レビュー・考察

本当に、61話は情緒がめちゃくちゃにされる。蓮の兄の言っていた「野獣のような本能」っていう言葉が、この先ずっと頭から離れそうにない。蓮がどれだけ甘い言葉を並べて猫みたいにすり寄ってきても、その奥にある制御できない独占欲の正体が、兄の口から明かされたことで一気に不穏さが増した感じ。しかも、そんなことは露知らず、蓮からの贈り物に一喜一憂している樹里の姿が、どうしようもなく痛々しくて愛おしい。服をもらって「お返しをしなきゃ」って真剣に悩む彼女の健気さは、本当に見ていて胸が苦しくなる。

樹里の中での「私なんて」という諦めと、蓮を好きになってしまったという抗えない感情のせめぎ合いが、想いから痛いほど伝わってきた。蓮が何の仕事をしているのかも知らず、ただ彼が差し出す甘い時間だけを享受している自分の危うさを、樹里自身もどこかで気づいているんだよね。砂のように崩れていく未来を予感しているからこそ、蓮の優しさが余計に切なく響くんだろうな。特に、仕事中にもかかわらず「仕事をしたくない」「遊ぼう」と甘える蓮の姿は、樹里という存在を独占したいっていう強烈なエゴにしか見えなくて、可愛いというよりは、むしろ窒息しそうなほどの重さを感じてしまった。

この二人の間に流れる空気は、見るとすごく美しくて、同時にすごく怖い。樹里が抱く「全てが神秘的で、全てが怪しい」という蓮への疑念は、核心なんだと思う。どんなに着飾っても、本当の蓮の正体という「底なし沼」からは逃げられない。樹里は幸せになりたいだけなのに、その幸せの対価が、彼女自身を壊すものなんじゃないかって思えて仕方がないの。私としては、自分のために一生懸命働いて、何とか自分を保とうとしている樹里を応援したい気持ちと、この先彼女が突きつけられるだろう「真実」への恐怖が混ざり合って、もう感情が追い付かない。蓮の愛が深まれば深まるほど、樹里が逃げ場を失っていくような感覚がして、本当にゾクゾクして─。

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62話|蓮が瞬時に救い出す完璧な登場

救世主!?絶体絶命の瞬間に現れた蓮に号泣。恐怖で声も出ない樹里の背後に、神のようなタイミングで蓮が現れた瞬間、心臓が止まるかと思った。ナンパ男の言葉を否定して、樹里を「自分のもの」として優しく抱き寄せる強さに、涙が溢れてくる‥

62話あらすじ

平和を求めて引っ越しを決意した樹里だったが、再び生活苦に陥り、仕事を探し始める。そんな中、蓮に贈るプレゼントを探す樹里は、彼の大きな体格を思い出し、照れながらも幸せな妄想に浸る。一方、蓮の周囲では兄が蓮の正体を探ろうと画策していたが、その潔白さと秘密主義に突き当たる。帰宅途中に見知らぬ男から強引に言い寄られ、恐怖で震える樹里。しかし、かつての夫とは違う、自分を大切に想ってくれる蓮の存在を信じ、樹里は勇気を出して男を拒絶する。絶体絶命の瞬間、背後に現れた蓮が樹里を抱き寄せ、その堂々たる姿で男を圧倒させる。

62話レビュー・考察

もう、心が跳ね上がったよ!まずはあの服屋のシーン。蓮のことを「男」って呼ぶのが恥ずかしくて、身体を重ねたことを思い出して真っ赤になっちゃう樹里が可愛すぎて悶絶した。店員さんに蓮の体格を説明して、また顔を赤くしている姿が、本当に恋する女の子そのものなんだもん。あんなに苦しい生活を送ってきた樹里が、こんな風に誰かを想ってドキドキできるなんて、読んでいて泣きそうになった。店員さんの勧めた服がどう見ても微妙だったのは笑ったけれど、それ以上に「似合う」って思っちゃう樹里の蓮への盲目っぷりが愛おしい。

そして、対照的な蓮の兄の動きも気になって仕方ない。蓮の身辺を洗っても何も出てこないって、彼はどれだけ自分を律して生きてきたんだろう。そんな蓮が、樹里にメッセージで呼び出されて、すぐに駆けつけてくれる。樹里が追い詰められるシーンは本当に怖かった。知らない男に手首を掴まれて、しかも「おばさんのくせに」とか言われたら、普通なら心が折れるよ。でも、そこで樹里は強くなった。自分を大切にしてくれる蓮がいるって、心の中で確信していたからこそ、あんなに毅然とした態度を取れたんだと思う。

最後に、あの絶妙なタイミングで樹里を引き寄せて現れた蓮!もう、痺れた。あの男に対して、一言で「彼女の言う通りだ」って言い放つ姿が最高すぎて、何度読み返したか分からない。樹里が蓮を信頼しきっているのが伝わってくるし、蓮も樹里のためなら何でもするって感じの包容力が凄まじい。この62話は、樹里が完全に「守られるだけの弱い女」から、蓮という盾を持って強くなった瞬間だと思う。二人の絆が深まっていくのが嬉しくて、でも蓮の謎がまだ隠されている気もして─。もう、このまま二人で幸せになってほしいって、本当願ったわ。

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63話|理性を捨て樹里へ戻る禁断の帰還

崩壊!?限界を超えて縋り付く蓮の願い。あんなに余裕のあった蓮が、最後には樹里の家のドアの前で、子供のように縋る姿。完璧な仮面の下に隠されていた脆さと、樹里へのどうしようもない飢えが痛いほど伝わってきて、胸が締め付けられた。

63話あらすじ

樹里にまとわりつく男を排除した蓮は、その男のスマホを無惨に踏み潰し、容赦のない制裁を下す。完璧な御曹司として計算高く生きてきた蓮だったが、樹里の存在だけは唯一、彼の理性を狂わせる例外となっていた。仕事の合間を縫って樹里の元へ駆けつけた彼は、一度は別れを告げながらも、どうしても彼女を諦めきれずに再び彼女の家のドアを叩く。会社へ戻るはずだった足取りを止め、自分を破滅させかねないほど深い執着を抱える彼は、樹里の震える心に「行かないで」と言ってほしいと本音を漏らす。計算された静かな愛ではなく、抗えない衝動が二人の間に溢れ出す。

63話レビュー・考察

今回の蓮には、本当に腰が抜けるほど圧倒された。普段は冷淡で計算高い男なのに、樹里のことになると周りが見えなくなるくらいの執着を見せるなんて、もう沼すぎて抜け出せない。特に、樹里に近づいたゴミみたいな男を、譲二の前で躊躇なく追い詰めてスマホを踏みつぶす姿!あの時の蓮の顔、本当に恐ろしかったけれど、それ以上に「樹里を守るためなら手段を選ばない」という覚悟が伝わってきて、ゾクゾクするような熱を感じた。樹里の指先一つ触れさせないっていう、あの強烈な所有欲と独占欲が、今の樹里には少し重いかもしれないけれど、でもそれこそが「本物の愛」への渇望に思えてならないの。

そして何より、ラストの展開がもうドラマチックすぎて、心が痛かった。一度帰ったはずの蓮が、どうしようもなく引き返してきて、樹里のドアを叩くなんて。しかも、「行くなと言ってくれ」「泊まっていけと言ってくれ」って、あんなに自信満々だった男が、樹里の前だけで見せるあの脆さと必死さがたまらない。樹里も樹里で、そんな蓮を拒絶できない自分に戸惑っているのが、もう見ていて切なくて。「あなたを台無しにする人」なんて表現、蓮がどれだけ本気で樹里に溺れているかを物語っていて、これから二人を待ち受ける地獄のような甘い関係が想像できて、期待と不安で胸がいっぱい。

会社の人たちが蓮を「人間味がない」「計算高い」って評している裏で、樹里の前では誰よりも人間らしく、不安に怯えて、独占欲で壊れそうなほど揺れ動いている。蓮にとって樹里は、もはや計画の一部なんかじゃなくて、自分のすべてを破壊してでも手に入れたい、唯一の聖域になっちゃったんだね。樹里だって、ダメだって分かっているのに、蓮の腕の中に飛び込みたいっていう本能を抑えられない。錆びついた樹里の人生が、蓮という情熱によって強引にこじ開けられる瞬間を目の当たりにした気がする。もう、この二人がどうやって破滅に向かっていくのか─。

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64話|蓮の独占欲が形を求め始める

心の葛藤!?歪な関係性に心が引き裂かれる苦しさ。「付き合ってないなら何?」と問い詰め、樹里の心に入り込めないもどかしさを感情のままにぶつける蓮の姿が痛々しい。愛されたいのに境界線を引く樹里と、それを突き破りたい蓮。このすれ違い、切なすぎて胸が締め付けられる。

64話あらすじ

深い充足を求めるあまり、樹里は密かに蓮を想いながら自らの本心と向き合っていた。そこへ蓮が現れ、樹里の戸惑いを包み込むように熱いアプローチを始める。二人は言葉を交わしながらも、その本質は互いの存在を激しく求め合うだけの危うい関係だった。蓮は自分をただの「代用品」として扱おうとする樹里に対し、自分たちの関係を明確に定義しようと執拗に詰め寄る。樹里は罪悪感と高揚感の間で揺れ動き、蓮は彼女の空虚な心に近づけないもどかしさを抱えながら、さらに激しく情熱をぶつけていく。言葉とは裏腹に、二人の想いは剥がれないほどに深く結びつき、愛よりも深い依存の渦へと飲み込まれていくのだった。

64話レビュー・考察

ついにここまで来てしまったか、という感じ。64話のこの濃密さは、今までの樹里の慎ましさを全て焼き払うような破壊力だった。特に、蓮のやり方が本当にずるい。樹里が一人で何をしていたか、全てお見通しなあの余裕たっぷりの態度。樹里の心が勝手に反応して、理性を失っていく姿には、もう戻れないところまで来てしまったという諦めと、止められない高揚感が混ざり合いて本当に生々しい。特に蓮が、今度は樹里の中に自分自身の強い想いを注ぎ込んで支配しようとする姿が強烈で、背筋がゾクゾクした。

樹里も樹里で、蓮のことを年下だの生意気だのと言いつつ、結局は彼の手のひらで踊らされている。でも、今回の樹里が蓮の顔をじっと見つめていた目はすごく印象的だった。今まで自分を誤魔化すために避けていた彼の表情を正面から受け止めて、彼を懲らしめたい、あるいは罰したいと願うその心理。それは単なる本能じゃなくて、自分の人生を狂わせたことへの八つ当たりであり、同時に蓮という存在に対するどうしようもない執着だと思う。蓮も、樹里が別の男の影を追いかけていることを知っていて、それでも自分の名前を呼んでほしいと願うように激しく迫ってくる。あの「毎日しよう」という提案は、もはや関係の提案というより、樹里の人生を自分色に塗りつぶすための宣戦布告にも聞こえて。

読んでいて、もう何が愛で何が執着なのか分からなくなる。お互いの存在がここまで相性抜群なのに、心が全く噛み合っていないこの歪さがたまらない。蓮が抱える「代用品」への劣等感が、感情を剥き出しにした激しいアプローチにそのまま乗っかっていて、私まで苦しくなった。樹里が自分の名前を呼んだ瞬間、蓮はどんな気持ちだったんだろう。罰なのか、報酬なのか。樹里が「落ち着いている」と嘘をつきながら心を強張らせているのを見て、蓮は彼なりに樹里の全てを壊してやりたいと思っているのかもしれない。このまま溺れていけば、樹里の中の「鉄平」の残滓は消え去るのか、それとももっと深い闇が待ち受けているのか。

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65話|身を捧げる蓮の執念が境界線を壊す

麻薬!?蓮の歪んだ愛に溺れていく恐怖と快楽。自分の痛みを盾にして樹里の目を引きつけようとする蓮の執着に、震えが止まらない。怪我をしてボロボロの姿を見せれば樹里が自分を見てくれる。そんな歪みきった計算高い優しさ痛々しすぎる。

65話あらすじ

深い心の重なりの中で、蓮は樹里を執拗に求め続ける。心も体も蓮に依存し始めた樹里は、二度と傷つかないでほしいと彼に懇願するが、蓮は答えをはぐらかし、微笑みを浮かべるだけだった。彼にとって自分を傷つけることは、樹里の関心を自分へ向けるための効率的な手段に過ぎなかった。日常が蓮に侵食され、かつて信じていた愛の形を忘れかけていることに、樹里は微かな違和感を抱きつつも、彼の魅力から逃れられずにいた。一方、職場で卑屈な態度を繰り返す鉄平の影が忍び寄り、樹里の安らぎは表面的なものとして崩れ去ろうとしていた。二人の未来が取り返しのつかない破滅へと向かっていることを、まだ樹里だけは知らなかった。

65話を読んだ感想・考察

65話、もう重たい溜め息しか出てこない。情熱を交わすたびに、樹里の心が蓮という得体の知れない存在にどんどん絡め取られていく様子が、本当に生々しくて苦しい。ただの一時的な繋がりから始まったはずなのに、樹里が「毎日泊まって」なんて言って、蓮に自分の生活圏まで明け渡そうとしている姿には、正直見ていてびっくりした。樹里にとって蓮は、ボロボロになった自分の心を救い上げてくれる唯一の救い主のように見えているんだろうけれど、蓮側の視点を知っている私としては、それが「もっともコスパの良い方法」で樹里を繋ぎ止めるための餌だと分かってしまうのが辛すぎる。

蓮の歪みっぷりがもう突き抜けていて、逆に清々しいくらいだ。樹里が自分を見てくれるなら怪我なんていくらでもするっていう思考回路は、もう完全に執着の域を超えている。寝ている時の天使のような顔と、樹里の問いかけには絶対に応えない狡猾さが同居していて、こんな男にハマったら最後、絶対に引き返せないという恐怖がある。樹里も、どこかで「何かがおかしい」と気づいているのに、その怪しさすら愛おしくなってしまっているのが痛い。かつての青春時代に信じていた理想の物語を、蓮という危険人物で上書きしようとしているように見えるんだよね。

一方で、鉄平のどうしようもなさが際立っているのが皮肉で笑えない。職場でへこへこして、誰に電話をかけているのかも分からないような無能な姿と、樹里の心を奪って離さない蓮の対比が残酷すぎる。樹里は鉄平に枯らされた心を、蓮という毒で潤そうとしているけれど、結局その先にはもっと深い絶望が待っているような気がしてならない。「人生が絡み合う」っていう同僚の言葉が、今後の二人の結末を予言しているみたいで怖い。樹里は蓮の正体を知った時、一体どんな顔をするんだろう。幸せになりたいだけなのに、その選択が自分を追い詰める罠になっているという事実に、最後まで気づかないまま終わるのかな。とにかく、蓮という男の底なしの沼が怖すぎて、複雑な感情で頭がいっぱいだよ。

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