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汚れた夫の痕跡『枯れた花に涙を』21話〜25話|タバコの手ほどきが揺らす樹里の心

汚れた夫の痕跡『枯れた花に涙を』21話〜25話|タバコの手ほどきが揺らす樹里の心
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胸の奥がざわっと波打つ。夫が残した汚れた痕跡を片付けながら絶望に沈む樹里は、蓮の誘惑に押されて人生初のタバコを手に取った。火のつき損ねたライター、夜風の匂い。その不慣れな手元に蓮が現れ、指先を添えて手ほどきを始める。腐った夫から抜け出せない樹里の前で、蓮は距離を詰め、独占欲を隠そうともしない。同僚の言葉で自尊心が削られた帰り道、蓮は樹里へ歪んだ愛情を突きつける。夜道で繋いだ手、バイクの振動、家族の冷たい影。蓮の背後では兄の不穏な気配が静かに動き始める。

21話|煙草を口実に蓮が踏み入る距離

汚れを片付ける樹里に胸が裂ける。鉄平の残した不潔な証拠品を、無表情で淡々と片付ける樹里の姿があまりにも悲しい。かつて夢見ていた未来はどこへ行ったの。自分を壊した人間への情を捨てきれないその弱さが、苦しい

21話あらすじ

兄の帰国を冷淡に切り捨て、どこか闇を抱えた蓮。一方、鉄平は亜里沙に対して自分の不貞を認めつつも、別れ際に「もっといい男を見つけろ」と自分を正当化する言葉を並べ、彼女を翻弄する。そんな夫の残した不潔な痕跡を片付け、深い絶望の中にいた樹里の元に、蓮から電話が入る。樹里の心の傷を察した蓮は、彼女に「羽目を外してみないか」と甘い誘惑をかける。その言葉に動かされ、人生で初めてタバコを買って試そうとした樹里。しかし火のつけ方すら分からない彼女の前に、突然蓮が現れ、樹里のタバコを奪い取るのだった。

21話レビュー・考察

21話にして、やっと空気が完全に変わった気がする。蓮の「兄を死んだことにしろ」という発言、あれは本当に異様だった。ただの強がりとかそういうレベルじゃなくて、家族という繋がりそのものに対して、何か決定的な憎悪や断絶があるんだろうね。蓮は一見すると樹里を救い出そうとしている騎士のように見えるけれど、その根っこには、樹里と同じくらい、あるいはそれ以上に歪んだ闇があるように思えて‥。彼にとっての「愛情」や「関心」の向け方が、どこか壊れているような気がして、見ていて鳥肌が立つ。

鉄平に関しては、もう言葉もない。亜里沙に対して「俺はそこまで悪い奴じゃない」なんて自分に言い聞かせるように謝るなんて、結局は自分の罪悪感を軽くしたいだけ。樹里と亜里沙、二人を天秤にかけて、結局はどちらにも本当の愛なんて与えていない。そんな男の残した汚れを、樹里が夜に一人で片付けている姿には、本当に胸が締め付けられた。二人で写ったプリクラと、胎児の写真。あの頃の樹里がどれほど鉄平を信じていたのか、そして今、その思い出がどれほどの毒になって彼女を蝕んでいるのかと思うと、救いようがない。

そんな絶望の中で、蓮が差し出した「羽目を外す」という提案。あれは救いなのか、それとも地獄への招待状なのか。タバコに火をつけられない樹里の姿は、あまりにも無防備で、壊れそうで危うい。そんな彼女の隙に、蓮がスルッと入り込んでくるあの彼の生々しさといったら!あそこでタバコを取り上げて「そうやってやるんじゃない」って教える仕草、あれはもう教えるとかいうレベルじゃない。二人の距離がゼロになって、樹里の領域を蓮が完全に支配した瞬間だよね。樹里は、タバコの煙と一緒に自分の悲しみや過去の呪縛まで消し去りたいと願ったのかもしれないけれど、蓮という新たな煙に飲み込まれていく予感しかしなくて、怖くてたまらない。この二人がこれからどう絡んでいくのか、期待半分、破滅へのカウントダウン半分という、怖くもあり嬉しくもあり。

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22話|加速する予感に戸惑う樹里の揺れる心

強引に距離を縮める蓮の独占欲に悶絶。「好きな人といるのに邪魔されたくない」と、わざわざ光からの電話を遮った蓮。樹里のコンプレックスを全部受け止めた上で、自分だけを見てほしいとすがるあの瞳。あんなの、理性が保てるはずがない。完全に沼に引きずり込まれた。

22話あらすじ

鉄平は亜里沙との不倫に浸りながらも、樹里がいつか自分の元へ戻ってくると自惚れ、彼女を所有物のように支配し続けていた。一方、樹里は自分の人生を捨てた脇役だと自嘲しながらも、蓮という青年との距離が急速に縮まっていることに戸惑いを隠せない。蓮は、樹里のコンプレックスや夫の存在さえも受け入れるかのような態度で、強引に樹里の心を自分の方へ向けようとする。一方、蓮の周囲では、蓮に思いを寄せていた光や友人たちの間で、蓮の本当の姿と彼の恋心が噂され始めていた。樹里の心は、冷酷な夫との関係から、蓮という新たな、けれど泥沼の入り口へと確実に引き寄せられていた。

22話レビュー・考察

22話の鉄平、本当に見ていて不快になるほど最低で、ある意味で完成されていると思った。若くてピチピチな亜里沙を都合のいい遊び道具としか見ていなくて、しかも「樹里を乗り換える気にすらならない」なんて言葉、どこまで傲慢なの?樹里を自分の支配下に置いて、どれだけ自分がひどいことをしても、結局は自分が一番だと信じて疑わないあの自信。樹里のことを「傷さえも包み込む」なんて、それは優しさじゃなくてただの甘えと搾取でしかない。こんな男に人生を削られている樹里が可哀想すぎて、何度も胸が締め付けられた。樹里には早く気づいてほしい。その傷は、決して消えるものじゃないし、もうこれ以上、鉄平のために涙を流してはいけないんだって。

そんな中で、蓮が樹里を壁に追い詰める姿は、もう心拍数が限界だった。蓮は若いのに、どうしてあんなに樹里の心を掻き乱すのが上手いんだろう。タバコを口移しのような距離で教えて、樹里がゲホゲホ咳き込めば背中を撫でて「悪いものを体に入れる必要はない」って囁く。その言葉の裏に、樹里の人生を支配している鉄平という「悪いもの」を排除したいっていう強烈な独占欲を感じて、ぞくぞくした。蓮自身も「クズと言われる」と自称しているけれど、そんな危険な香りがする男に、樹里みたいな真面目で疲れ果てた女性が惹かれないわけがない。

しかも、蓮は光からの電話をわざと遮断したよね。あの瞬間、樹里にとって蓮は「優しい青年」から「自分の全てを支配しようとする男」に変わった気がする。樹里は「10代じゃないんだから」って自分を戒めているけれど、もう手遅れじゃないかな。蓮に頭を乗せられて、自分が選ばれていることを実感している時の樹里の表情、あれはもう逃げられない女の顔だよ。周囲の友人たちが蓮のことを噂しているけれど、蓮はそんなことどうでもいいみたいに、ただ樹里だけを見ている。この関係が、これからどうやって鉄平という呪縛を壊していくのか、それとも二人で一緒に共倒れしていくのか。展開が早すぎて、目が離せない。樹里には、もう誰かの所有物になるんじゃなくて、蓮という危うい場所であっても、自分のために生きてみてほしい‥うん、幸せになれるから、きっと。

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23話|指先の蜜が樹里の本能を揺らす

指に触れる蓮のあざとさに悶絶。飴を食べさせる樹里の指を、あえて引き寄せる蓮。好奇心や同情心なんて自己卑下する樹里をあざ笑うかのように、本能で迫る姿が刺激的すぎて脳が追いつかない。もう、ただの年下とか同情なんてレベルじゃない。

23話あらすじ

郁人は、光に対し蓮が同情心から樹里に近づいていると突き放す。蓮の冷酷な本性を知る郁人は怒りに震えるが、蓮に卑劣な報復を受け追い払われる。一方、蓮は夜道で樹里と交わす愛情深いメッセージに心を満たしていた。樹里の職場の同僚は、蓮がただの「おばさん」である樹里に執着することに疑問を抱き、「レベルが釣り合わない」と樹里の自尊心を容赦なく削る。そんな言葉を間に受け、蓮の優しさをただの好奇心や同情だと自分に言い聞かせる樹里。しかし、目の前に現れた蓮を前に飴を差し出した瞬間、蓮の容赦のない独占欲が樹里の指先から溢れ出す。

23話レビュー・考察

今回の23話は、本当に息をするのも忘れるくらい心臓が跳ねた。まず、郁人のあの小物感というか、必死に蓮を貶めようとする姿が逆に哀れで見ていられなかった。でも、郁人が放った「蓮も異常だ」という言葉、これがもし本当なら状況はガラリと変わるよね。光に対する態度は最悪だけど、蓮という人間の核の部分に触れてしまった気がしてゾッとした。そして、蓮!あのタバコを手に押し付ける姿、鳥肌が止まらなかった。あの冷ややかな微笑み、郁人を見る目の冷たさ。あぁ、この男は本当に樹里以外に対しては全く心を持っていないんだ、と確信してしまった。樹里を守るためなら何でもする、そんな狂気を秘めた強さが、樹里の泥沼の生活を塗り替えていくのかな。

そして、樹里の自尊心の低さがもう痛々しい。同僚の「釣り合わない」なんて言葉、普通なら聞き流していいはずなのに、樹里はそれを真に受けて自分を否定し続けている。毎日必死に働いて、身なりも構わず、自分を「おばさん」と蔑んで。そんな樹里が、蓮の優しさを「同情」だと思い込もうとする心理、すごく分かる気がする。自分を大切に扱ってくれる人を素直に信じることができないくらい、これまでの人生が過酷すぎたんだよね。でも、そんな樹里の防御壁を、蓮は飴のやり取りひとつでいとも簡単に突破してしまった。

飴を食べさせる指を、蓮が優しく引き寄せる。あの瞬間、もう言葉なんて必要ないよね。蓮の独占欲が、樹里の指先を通して全身に流れ込んできたみたいで、もうポポポって顔が熱くなった。ただの同情?好奇心?そんなわけないじゃない。蓮のあの目を見れば、どれだけ飢えていて、どれだけ樹里を求めているかなんて一目瞭然。樹里が自分をどれだけ低く見積もっていても、蓮の中では樹里が世界のすべてなんだってことが突き刺さる。郁人への暴力的なまでの冷徹さと、樹里に向けるあの甘く粘着質な情熱。この両極端な蓮の顔を見せつけられて、樹里がこの先どんなふうに飲み込まれていくのか。溺れるのか、それともようやく息ができるようになるのか。

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24話|蓮との記憶が樹里を揺さぶる

蓮との夢に動揺する樹里に悶絶。蓮に至近距離で飴を渡された記憶と、高まる動揺が混ざって、あんなに鮮烈な夢を見てしまうなんて。起きた瞬間の樹里の赤面した顔を想像して、こっちまで恥ずかしくて布団を転げ回った~

24話あらすじ

夫・鉄平の不貞を夢に見る日々から、蓮との情熱的な夢へと、樹里の意識は少しずつ変容していた。罪悪感に苛まれながらも、蓮の突拍子もない行動に振り回される毎日に、樹里は戸惑いを隠せない。そんな中、蓮は毎日変わらず花屋の前で樹里を待ち、夜道を一緒に帰るのが日課となっていた。ある夜、悪夢を見たからと手を繋ぐことをねだる蓮に対し、樹里は渋々応じる。蓮の無邪気な甘えと、樹里の火照った顔。そんな二人の距離が少しずつ縮まる一方で、蓮の兄が帰国し、蓮の背景にある冷え切った家族関係が垣間見えるなど、静かな日常の裏で不穏な空気が動き始めていた。

24話レビュー・考察

もう、私の心臓が持ちそうになかった。樹里が夢で蓮のタトゥーが入った手を見ていたの、あんなの誰だって起き抜けにパニックになるよ。ただの空腹や疲労からくる幻覚じゃなくて、心の奥底で蓮の存在が強烈に支配し始めている証拠だよね。樹里本人は「ダメな大人になった」なんて罪悪感でいっぱいで、自分を捨てた鉄平の夢を見る方がマシだったなんて言っているけれど、それはもう本音じゃないと思う。鉄平の夢は「苦痛」でしかないけれど、蓮の夢には「本心」がある。その境界線がぐちゃぐちゃに溶け始めている感じが、すごく生々しくてドキドキした。

蓮の方も、本当にずるい男だよね。「夜道が怖いから」「悪夢を見たから」なんて、そんな可愛い嘘をついて、樹里の警戒心を完全に解いていくんだから。樹里も最初こそ「離れて歩いて」なんて言っているけれど、結局は蓮の小指を繋いで、あんなに耳まで真っ赤にして受け入れちゃっている。鉄平とは何年もご無沙汰で、女としての扱いも受けてこなかった樹里にとって、蓮の真っ直ぐな好意と、体温を感じる距離感は、麻薬みたいなものなんだろう。樹里の心が、鉄平という「腐った呪縛」から、蓮という「新しい熱」へ完全に移行しようとしているのが、痛いほど伝わってきた。

そんな幸せそうな二人の一方で、蓮の兄が登場した場面の冷たさには本当にゾッとした。蓮がどれだけ純粋で無邪気な顔をしていても、その背後には「訃報以外興味ない」と言い切るような、氷のような家族関係があるんだよね。蓮が毎日バラを買いに来て、樹里に執着するのは、もしかしてその孤独の裏返しなのかな。樹里にとって蓮は「日常の救い」だけど、蓮にとって樹里は「唯一の逃げ場」なのかもしれない。二人の関係が深まれば深まるほど、蓮の抱える暗い背景が樹里を巻き込んでいきそうで、ものすごくヒリヒリする。この先の展開、幸せなだけじゃ終わらない予感がして、ドキドキとワクワクが交差してる。

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25話|蓮が強引に日常を連れ出す瞬間

蓮の不意打ちバイクデートに絶叫。断る理由を探す間もなく、ヘルメットを被せられて抱き上げられた瞬間の衝撃!蓮の独占欲と真っ直ぐな行動力に、樹里の時間が一気に動き出した。これまでの我慢を全部吹き飛ばすような、甘くて危険な展開に震えた

25話あらすじ

鉄平との関係が終わり、ようやく自分自身の時間を取り戻しつつあった樹里。しかし、心に開いた穴は埋まらず、過去の記憶に苦しめられる日々を送っていた。そんな折、蓮の周辺では冷酷な兄の帰国という不穏な気配が漂い始める。一方、樹里は悪夢に怯える蓮のために、心を込めた贈り物をしようと考えていた。そんなある日、蓮は突然樹里の前に現れ、彼女を強引に連れ出す。戸惑う樹里をよそに、蓮は彼女をバイクに乗せ、二人だけの世界へといざなっていく。日常という枠組みから無理やり引き剥がされた樹里の物語は、蓮という予測不能な存在によって、大きくその色を変えようとしていた。

25話レビュー・考察

25話、一気に空気が変わったね。まず蓮のお兄ちゃんが登場したけれど、なんていうかもう、言葉の節々からただならぬ闇を感じる。「あいつ」って呼び方は、実の兄弟だとしても全く愛情がないし、むしろ樹里をターゲットにしている蓮に対する「面白がっている」感じが本当に不気味。死んだはずの蓮を簡単には死なせないっていう発言も、蓮が今までどれだけギリギリの場所で生きてきたかを物語っていて、背筋が凍った。そんな厄介な存在がすぐそばまで来ているのに、蓮は樹里のことしか考えていない。この対比が、今の穏やかな時間が長くは続かないことを示しているようで、ハラハラが止まらないよ。

樹里の方も、鉄平との腐れ縁が切れて少しは楽になれるかと思ったのに、実際はそうじゃないんだよね。心の中にこびりついた痛みって、物理的な傷と違って時間が経っても消えない。樹里が自分の中にあった「鉄平」という存在の大きさに、今さらながら愕然としている姿が切なすぎる。でも、樹里はちゃんと前を向こうとしているよね。悪夢に怯える蓮のためにぬいぐるみをプレゼントしようと考えるなんて、樹里の中にあった「誰かのために尽くす力」が、今度は正しい方向に向けられているようで、少しだけ安心した。

そして、やっぱり蓮だよ。本当にずるい。樹里がぬいぐるみを買って刺繍をしようとしていたその時間を、自分とのバイクデートで塗り替えてしまうんだから。ヘルメットを被せて、ひょいと抱きかかえるなんて、大人しい樹里が抵抗できるわけがない。譲二の目の前で堂々と連れ去る姿に、蓮の独占欲がこれでもかと詰め込まれていて、ドキドキした。樹里にとって、鉄平との地獄のような毎日は「我慢」の連続だったけれど、蓮との時間は「強制的に心拍数を上げられる」経験の連続みたいで。この強引さは、今の樹里には必要不可欠な刺激なんだと思う。蓮の強引な腕の中で、樹里が少しずつ自分の感情を取り戻していく姿が見られるのが、本当に楽しみでっ。

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