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元夫の侵入『枯れた花に涙を』26話〜30話|蓮へのSOSと蘇る青春の影

元夫の侵入『枯れた花に涙を』26話〜30話|蓮へのSOSと蘇る青春の影
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ざわっと震えた。積年の恨みを叫んで解放された樹里は、散らばった家具、破れた封筒、冷えた部屋の空気の中で蓮との穏やかな時間を育てていた。そんな彼女の「便利な避難所」を失った鉄平が、勝手な理由を並べて再び侵入を企てる。恐怖で震える樹里が手に取ったスマホの発信先は蓮だった。酒のグラス、薄暗い部屋、蓮の静かな視線。優しさに見える行動は樹里を悲惨な結末へ誘う罠で、二人の関係は歪んだ均衡の上に成り立っていた。過去の鉄平の不良への転落、樹里の貧しい青春、復讐心と情欲が混ざる夜が更けていく。

26話|樹里を避難所にする鉄平の弱さ

鉄平の厚かましさに殺意。別れたあとも、樹里が自分を心配して探しに来るはずだと本気で思い込んでいる鉄平の浅ましさに、怒りで吐き気がした。亜里沙という新しい金食い虫を飼いながら、樹里の献身という貯金を当てにする姿に、人間の底なしの汚さを見たよ。

26話あらすじ

蓮に連れ出された場所で、樹里は抑えていた鉄平への怒りを夜空に向かって叫び、少しだけ心に空いた穴を埋めることができた。二人の距離は少しずつ縮まり、樹里は蓮のために手作りのプレゼントを準備し始める。一方、鉄平は別れたはずの樹里の連絡が来ないことに苛立ち、家賃や生活費を工面してくれていた彼女の「価値」を再認識しつつあった。新たな恋人・亜里沙の浪費に疲れ、自分の都合で樹里のもとへ戻ろうとする鉄平。同じ頃、蓮を監視する部下の譲二は、蓮の奇怪な行動に命の危険を感じて立ちすくむ。蓮の不穏な影と、何も知らない樹里の日常が静かに交差していく。

26話レビュー・考察

本当に感情の起伏が激しくて、今もまだ心臓がバクバクしている。樹里が夜景を見ながら「バカやろー!」って叫ぶ姿、あそこがこの物語の大きな転換点になった気がするよ。これまで鉄平に何を言われても、いくら理不尽な扱いを受けても、樹里はまるで自分の感情なんて存在しないかのように振る舞ってきたじゃない?それが、あの夜、蓮の前でようやく「自分」を取り戻せたんだと思う。樹里が泣きながら叫んでいる姿を見て、蓮が少しずつ醜い表情を見せ始めるところがすごく意味深で怖い。蓮って、ただのイケメンな年下男子なんかじゃなくて、樹里の苦しみや悲しみすら自分の栄養にしてしまうような、危ういものを持っている気がする。

一方で、鉄平のあまりのクズっぷりには、もう言葉も出ないよ。自分が出て行ったくせに、亜里沙と生活して初めて「樹里がどれだけ自分を支えていたか」に気づくなんて、遅すぎるんだよ。しかも、心配して連絡してくるはずだなんて、どこまで自分中心なの?亜里沙の浪費癖に不満を抱いて、樹里の節約術を懐かしむなんて、完全に「樹里は自分の所有物」だと思っているよね。樹里の苦労を愛だと勘違いして、戻ればまた元の生活が待っていると信じているあの厚かましさ、本当に身の毛もよだつ。樹里がどれだけ傷ついたか、もう一生分からないんだろうね。

そして、譲二が感じている蓮の「不穏な何か」。今まで蓮に対して「救世主」のような幻想を抱いていたけれど、こうして客観的に見ると、蓮こそが最も底知れない怪物なのかもしれない。樹里が一生懸命縫ったクマのぬいぐるみを、大事そうに持っている姿が、純粋な愛というよりは「執着」に見えて、背筋が寒くなった。樹里は、鉄平という「目に見える悪」から逃げ出したと思ったら、もっと深く、逃げられない「闇」の中に足を踏み入れてしまったのではないか。これから樹里に待ち受けている運命を考えると、優しく抱きしめてあげたいけれど、同時にすごく恐ろしいものを見ているような、そんな感覚がふっと湧き上がってくるのよね。

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27話|鉄平の歪んだ支配欲と冷酷な快楽

まだ夫のつもり?樹里を追い詰める鉄平に殺意。別れたはずの家に勝手に上がり込み、樹里の反応を「嬉しかった」なんて吐き捨てる鉄平の神経に、吐き気がして震えた。樹里の苦しみさえ自分の悦びに変えるあの自己愛の塊みたいな性格、本当に早く消えてほしい。

27話あらすじ

家を去ったはずの鉄平が、樹里の留守中に勝手に合鍵で侵入し、身勝手な振る舞いを繰り返す。樹里が帰宅し、激しい怒りを持って追い出そうとするが、鉄平は樹里の動揺をあざ笑うように楽しんでいた。樹里は、彼が自分をただの所有物としてしか見ていないこと、そして自分自身の心の奥底で未だに彼に振り回されていることに絶望し、震えが止まらない。一方で、冷え切った家庭で育った蓮もまた、兄の暴力的な言動と父からの重圧に耐え続けていた。そんな極限状態の中、恐怖に押しつぶされそうになった樹里は、衝動的に蓮へ電話をかける。

27話を読んだ感想・考察

もう、鉄平という男の存在が汚らわしくて仕方ない。自分の荷物が捨てられていないことを「俺がいなくて寂しかったんだ」と都合よく解釈して、樹里の怒りさえも「人間らしくて気持ちいい」と悦に入るなんて、本当に救いようがない。樹里のことを自分の管理下にある人形か何かだと思っているんだろうね。あんなの、愛なんかじゃなくてただの支配欲だよ。樹里が必死に抵抗しても、その反応すらも彼にとっては余興に過ぎないのが、本当に腹立たしくてたまらない。樹里がプルプルと震えている姿を想像すると、胸が引き裂かれそうになる。あんな男に人生をめちゃくちゃにされたまま、今もなお自分の家に土足で踏み込まれて、心が休まる場所なんてどこにもないんだ。

そんな時に、蓮の家の凄惨な光景が対比として出てくるのがまた苦しい。蓮も蓮で、兄から「母親みたいに殺してやる」なんて言われて、本当に異常な家庭環境で育ってきたんだね。蓮が父に対して「問題ありません」と虚勢を張っている裏で、樹里のことを想っているのが切ない。この二人は、どちらも外側の人間からは計り知れない闇を抱えて、ギリギリのところで立っている。鉄平に汚された後、樹里が一番最初に頭に浮かんだのが蓮だったという事実が、もう二人の距離が決定的に近づいていることを物語っていると思う。

蓮は、鉄平とは全く違う。言葉は冷たいようでいて、それでも樹里が一番辛い時に救いを求める対象になっている。電話をかけた樹里は、一体どんな思いだったんだろう。もう限界だったんだろうね。誰かに今の自分を止めてほしくて、誰かにこの恐怖から救い出してほしかったんだと思う。蓮が電話に出た瞬間、物語が大きく動く音がした気がする。もう、鉄平の汚い手なんて二度と触れさせたくない。蓮、どうか彼女の震えを止めてあげてほしいと、祈る‥ほんと切実に。樹里にとって、蓮が最後の希望になればいいのに。

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28話|蓮の隠した残酷な復讐のシナリオ

蓮の底知れない闇に戦慄。「楽しめば楽しむほど悲惨な最後になる」という蓮の心の内が明かされた瞬間、背筋が凍った。樹里への態度はすべて策略の一部なのか。純粋な優しさだと思っていたものが、残酷な罠だと気づいた時、樹里はどするんだろう‥

28話あらすじ

樹里は蓮を呼び出し、彼女を翻弄する時間を楽しんでいた。一方で、蓮の兄は、父の威厳を継承したかのような蓮の振る舞いに激しい敵意を抱き、彼を「汚れた私生児」と罵る。何も知らない樹里は、孤独と夫への絶望の中で、唯一の話し相手として蓮にすがりついていた。屋台で焼酎をあおる樹里の姿に、蓮はどこか苛立ちを見せながらも、自分の所有物であるかのように彼女の行動を支配し続ける。樹里は酒の勢いでかつての夫・鉄平の面影を重ね、戻らぬ青春への未練を口にする。蓮はその様子を冷徹な視線で見つめながら、破滅へと向かう準備を整えていた。

28話レビュー・考察

28話、もう本当に。見ていて心臓が痛い。蓮が車の中で見せたあの笑み、あれは何なの?ただの純粋な好意じゃなくて、樹里を「悲惨な最後」へ追い込むためのプロセスの一部だと確信してしまった。本当に怖すぎる。樹里は、自分が孤独で、夫もいないからって寂しさを埋めようとしているけれど、その相手がまさに自分を奈落へ引きずり込もうとしている男だなんて。樹里の、千円札を蓮に差し出すあの姿。必死に今の自分にできる精一杯の「遊び相手」へのお礼だったんだろうけど、蓮にとってはただの滑稽な遊びでしかないのが、見ていて本当にいたたまれない。二千円で買われたと言い放つ蓮の余裕、どこまでが計算で、どこからが本心なのか、もう分からなくて混乱する。

そして兄の視点が入ったことで、物語が急に冷徹なドロドロの愛憎劇に変わった。私生児という言葉の重たさ、そして父の姿をわざとらしくなぞる蓮の歪んだ支配欲。彼は樹里だけじゃなく、自分の血縁や家までも支配下に置こうとしているんだね。あの冷たい瞳の裏側にあるのは、きっと誰にも癒せないほどの深い憎しみなんだろう。それを知らずに、樹里はただ、鉄平との「青春」を懐かしんで涙ぐんでいる。13年という月日が彼女の心をこれほどまでに縛り付けていることが、もう悲しくて仕方ない。あんなに酷い男なのに、それでもかつてのキラキラしていた記憶だけを美化して、酒を飲む癖まで真似てしまう樹里の健気さと愚かさが、あまりにもリアルで胸が締め付けられる。

蓮が焼酎を注ぎながら見せる不機嫌そうな顔。あれは嫉妬なの?それとも、自分以外の男の影がチラつくことへの嫌悪感?蓮にとって、樹里は「壊すための人形」なのか、それとも、もっと別の執着の対象なのか。樹里が「鉄平との青春」を口にした時の、あの何とも言えない表情。蓮がこの先、樹里の人生をどうやってズタズタにしていくのか想像するだけで、ゾクッとするようなワクワクする感じもあって、でも、ずっとこのままにしておいてほしいような複雑な気持ちになる。樹里が自分の意志で幸せを掴むには、あまりにも周囲の闇が深すぎるし、蓮という男があまりにも美しく、そして残酷すぎる。どうか、彼女が最後には自分の意思で歩き出せる日が来ることを。

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29話|鉄平の初恋が呼び起こす甘い記憶

優等生だったはずの鉄平の崩壊。街中の大人が鉄平を「もったいない」と囁く理由が切なすぎる。かつてのキラキラした優等生が、なぜ今はあんなクズになったのか。過去の輝きを知れば知るほど、現在の惨状とのギャップに寒気がした。

29話あらすじ

裕福とは程遠い家庭環境で、冷え切った家で育った樹里。そんな彼女の日常に現れたのは、街で一番ハンサムで不良を気取りながらもおばあさんを助けるような、どこか憎めない少年・鉄平だった。鉄平は毎日のように樹里に物を差し入れ、ついに彼女と連絡を取るために工事現場で働いて携帯まで購入する。強引で少し生意気な彼に、樹里は次第に惹かれ、二人の距離は急速に縮まっていく。しかし、鉄平の周囲には怪しい影が忍び寄っていた。かつて優等生だった鉄平を巡り、大人たちは同情の声を漏らし、さらには鉄平に執着する先輩・沙由美が、樹里の背後に静かに迫っていた。

29話レビュー・考察

29話、もう胸が痛い。今のクズっぷりからは想像もつかないくらい、高校時代の鉄平が眩しすぎて本当に辛い。携帯を買うために一ヶ月も工事現場で汗水垂らして働いて、その努力の結晶を樹里に差し出すなんて、どんなに純粋な気持ちだったんだろう。名前をハートマーク付きで登録させるときの、あの少し得意げで、でもどこか不安げな少年の表情。樹里が家で冷たい父親に怯えながら、携帯の画面を見て泣き笑いする姿は、この物語の中で一番幸せな瞬間だったんじゃないかな。あの頃の二人は、本当にただ純粋に相手のことを想っていて、未来なんて何も考えていなかったはずなのに。

でも、街の大人が囁く「もったいない」という言葉が、不穏すぎて鳥肌が立った。鉄平は元々、誰もが認める完璧な優等生だったんだよね。それが両親とお祖母さんを失って、一気に世界がひっくり返ってしまった。不良になって、タバコを吸って、喧嘩ばかりして……。大人たちから「同情」されることで、逆に鉄平の自尊心はボロボロに削られていったのかもしれない。あの歪んだプライドと、脆い心のバランスが、今の暴力的な男を作った元凶なんだと思うと、怒りよりも悲しみが強くなってくる。樹里と出会った時の鉄平には、まだ「何かを守りたい」という温かい心が残っていたのに。

そして一番怖いのは、やっぱり沙由美先輩の存在。ただでさえ鉄平の過去が重いのに、そこに執着心が強くて恐ろしい先輩が絡んでくるなんて。鉄平の周囲の人たちが「あの先輩は怒らせると怖い」って怯えているところだけで、これから樹里がどれほど理不尽な目に遭わされるのか、想像して震えてしまう。樹里はただ、鉄平という人間が好きだっただけなのに、なぜこれほどまでに残酷な運命に巻き込まれていくんだろう。今の鉄平が樹里を「自分の所有物」としか見ていないのは、もしかして、あの頃の自分が「誰よりも大切にしたかった存在」を、大人になっていく過程で完全に汚してしまったからなのかもしれない。過去の純粋さと現在の汚らわしさが交差する今話、読んでいて本当に心が削られる思いだった。

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30話|酔いに任せた危うい賭けの夜

蓮を翻弄する樹里に悶絶。酔った勢いとはいえ、年下相手に自分から仕掛けていく樹里の姿が危うすぎて目が離せない。今まで耐えてきた分が爆発したような、あの強引な口づけに心臓が止まるかと思った。もう後戻りできない崖っぷちの空気感に震えた。

30話あらすじ

学生時代、酷い嫌がらせを受けた樹里を救い出し、ボロボロになっても守り抜くと誓った鉄平。二人は傷だらけになりながらも、互いを愛し合っていた。しかし時は流れ、かつての情熱は消え失せ、残ったのは灰色の生活だけだった。そんな中、樹里は年下の蓮と酒を飲み、酔いに任せて夫への反発心を刺激される。鉄平の浮気相手が自分より若いことに傷ついていた樹里は、蓮の甘い誘いに乗るような形で、思わず彼に口づけをしてしまう。大人ぶる蓮を挑発し、泥酔した樹里は、自分を壊すようにして彼との距離を一気に縮めていく。

30話レビュー・考察

過去の鉄平があんなに命がけで樹里を守っていたなんて、今とあまりにもギャップがありすぎて逆に残酷すぎる。あの時、確かに二人の間には命をかけてもいいと思えるほどの純粋な青春があったんだね。ボロボロになった鉄平の首元に刃物を突きつけられて、自分の身体を盾にするなんて、今の鉄平からは想像もつかない。樹里がその姿を見て、どうして私に優しくするのかって涙を流して、口づけをする姿は本当に美しかった。なのに、今ではそんな面影も消えて、ただの借金まみれのクズ男に成り果てているなんて。青春って残酷だよね。一生懸命燃え尽きて、結局残ったのが灰だなんて、樹里が酒を飲んで昔を思い出しながら虚無感を抱えるのも無理はない。

蓮の存在が、そんな樹里にとっての新しい棘であり、救いなのがなんとも皮肉だよね。樹里は、殺すこともできない思い出に勝てるのかって自問自答しているけれど、きっと心のどこかで復讐を望んでいるんだ。自分を捨てた鉄平への当てつけなのか、それとも純粋に誰かに愛されたかったのか。蓮の「俺を利用してください」っていう言葉は、樹里の傷ついた自尊心をなでる最高の甘い毒だと思う。22歳っていう、樹里がかつて鉄平を愛したあの頃と同じ年齢の彼に、思わず口づけをしてしまうなんて。自分より10歳も若くて、余裕そうに振る舞う蓮を、酔った勢いで自分がコントロールしようとする姿が、今の樹里の必死な足掻きに見えてたまらなく切なかった。

結局、樹里は蓮を愛しているんじゃなくて、蓮を通して「昔の自分」や「失われた愛」をもう一度確認したいだけなのかもしれないね。でも、あんなふうに靴を踏んで、自分から想いをねだる樹里の姿は、今の冷え切った関係にいる樹里よりもよっぽど人間らしくて色っぽい。蓮も蓮で、それを全部分かっていて、樹里の弱みに付け込んでいるんだとしたら、この二人の関係は本当に泥沼化していく予感しかない。樹里にとって、この衝動は鉄平に対する復讐の始まりなのか、それともただ自分が崩れ落ちていくための、最後の救いを求めた悲鳴なのか‥焦燥感が本当に凄かった。

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