夫に愛されていたのに、その愛を受け入れられなかったジュリエット。もし人生をやり直せるなら、今度こそ夫を幸せにしたい。そんな後悔を抱えた王女の物語が『最愛なるジュリエットのために』よ!
ところが、夫のエノクはもともと冷たい態度の裏で彼女を大切にしていた男。今度はジュリエットが愛を伝えようと頑張るのに、夫婦の気持ちはそう簡単には噛み合わない。前世では夫が追いかけ、今世では妻が追いかける。この夫婦、恋愛のタイミングが盛大にすれ違っております!ここでは、ジュリエットとエノクの関係、時間を巻き戻した彼女の後悔、竜との契約にまつわる謎まで、物語の核心に踏み込んで紹介していくわ。
どんな物語?|夫を失って気づいた愛を、今度こそ伝えたい
『最愛なるジュリエットのために』は、前世で愛する人を傷つけてしまった王女ジュリエットが、人生をやり直して今度こそ彼を愛そうとする恋愛ファンタジーです。
主人公のジュリエットは、ロセンタの王女。17歳という年頃なのに、宮殿の中で隔離されて育ったため、同年代の友達もいない寂しい生活を送っていました。そんな彼女の心を癒やしてくれたのが、レトという優しい青年です。一緒に散歩をしたり、穏やかな時間を過ごしたり。外の世界を知らずに生きてきたジュリエットにとって、レトは特別な存在になっていきます。ところが、そんな彼女に突然告げられたのは、ヘルヴェンテル大公エノクとの結婚!いやいや、結婚相手が急に出てきただけでも大事件なのに、なんとジュリエットが心を許していたレトの正体こそ、エノクだったんです!
ところがエノクは、ジュリエットが婚姻書類に署名するまで会おうとしません。優しく接してくれた青年と、結婚を迫ってくる大公が同一人物だなんて、そりゃジュリエットだって混乱するわよね……。でも、ここで知っておきたいのが前世の二人。実はエノクは、前世でジュリエットを深く愛していました。それなのにジュリエットは彼を拒み、冷たい態度を取り続けていたのです。そして人生をやり直すことになったジュリエットは、前世の記憶を持ったまま、今度こそエノクを愛そうと決意します。
かつては自分を愛してくれた相手を拒んでいたのに、今度は自分から愛を伝えようとする。ところがエノクからすれば、今まで冷たかった相手が急に優しくなったわけで、そりゃ戸惑うわよ!ジュリエットの愛はエノクに届くのか。前世でこじれまくった二人の関係を、今度こそ変えられるのか。ここからが気になるところです!
ジュリエットが時間を巻き戻したのはウルガスとの契約が関係している!
さて、見逃せないのが、ロセンタに伝わる王女エレンと英雄ウルガスの昔話です。
エレンは美しい王女。そしてウルガスは、そんな彼女をひたすら愛した英雄でした。彼はエレンの心を射止めるために山を越えて宝石を手に入れたり、彼女を脅かす者に立ち向かったりと、もう必死! どれだけ振り回されても、どれだけつれなくされても、エレンへの愛を捨てなかったのです。
ここまで尽くしてくれる相手がいるのに、エレンはウルガスの愛を受け入れません。それどころか、毒入りの杯を差し出し、命が尽きようとする彼にも目を向けなかったというのだから、なんとも切ない話です。ウルガスは最後までエレンを愛していたのに、その愛が報われることはありませんでした。
そして、ここが大事!ジュリエットはウルガスと契約し、時間を巻き戻します。つまり、エレンとウルガスの(ロゼンタ)昔話は、ジュリエットとエノクの恋とは無関係な昔話ではないんです。ウルガスは、ジュリエットが人生をやり直すことに直接関わっている存在なのです。
ここを知ると、昔話の見え方がガラッと変わるわよね。愛する人にどれだけ想いを捧げても、必ずしも愛し返してもらえるわけではない。そんなウルガスの物語が、エノクを愛そうとするジュリエットの物語とつながっているんです。ただの悲恋で終わる昔話なのか、それともジュリエットが時間を巻き戻したことに、もっと大きな意味があるのか。これは気になっちゃう!
エノクの一族には「愛する人から愛されない」という呪いがあった!
そして、もう一つ重要なのが、エノクの母親が語る竜と王子の昔話です。
昔、金も美貌も持っていた王子がいました。でも、彼には一つだけ足りないものがあったのです。それは魔法。魔法を持っているのは竜だけだったため、王子は自分の美しさと財力を使い、若い竜の心をつかもうとします。竜は王子を信じました。ところが王子は、竜が眠っている隙に心臓を盗んでしまったのです。ちょっと、信頼を裏切るにもほどがあるでしょ!
裏切られた竜は、王子に恐ろしい呪いをかけます。自分の愛を裏切った者は、愛を手に入れられない。それでも愛を求め続け、苦しみ、その熱に生涯縛られるという呪いです。その後、王子は一人の女性を愛します。彼女にあらゆるものを差し出しても、女性は王子の愛を受け入れません。それでも王子は諦められず、報われない恋に囚われるうちに、少しずつ理性を失っていきます。
そしてとうとう、彼女を無理やり手に入れようとしてしまうのです。追い詰められた女性は川へ身を投げ、王子もまた川へ飛び込みます。二人が残したのは、一人の子どもでした。さらに恐ろしいことに、竜の呪いはその子どもへと受け継がれてしまいます。竜の心臓から得た魔法、激しい恋の熱、そして愛する相手からは愛されないという運命まで。
そして、心臓を盗んだ王子の名前はイノヴィス。そう、エノクの一族の祖先です。つまりエノクは、ただジュリエットとうまくいかなかったわけではありません。一族に受け継がれてきた呪いが、彼の恋にも深く関係しているのです。愛しているのに愛されない。どれだけ求めても、その想いが相手に届かない。エノクが背負っているものを知ると、前世でジュリエットに拒まれたことも、ますます切なくなってくるわね…。
ウルガスとエノクの物語は「報われない愛」でつながっている!
ここまでくると、二つの昔話とジュリエットたちの物語が、どう重なっているのか見えてきます。
ウルガスはエレンを一途に愛し続けましたが、その愛は報われませんでした。そしてエノクも、前世ではジュリエットを深く愛していたのに、彼女から拒まれてしまいます。さらにエノクの一族には、愛する相手から愛されないという呪いが受け継がれている。いや、エノクの恋がこんなに切ないものだったなんて、事情を知れば知るほど胸が痛い!
ただし、ウルガスとエノクが同じ運命をたどると決まったわけではありません。ここで大きく違うのが、人生をやり直したジュリエットの存在です。前世ではエノクの愛を受け入れなかったジュリエットが、今度は彼を愛そうとしています。過去の自分の行動を知っているからこそ、今度は同じことを繰り返したくないのでしょう。
でも、ジュリエットが愛そうと決めたからといって、エノクがすぐに信じられるわけでもありません。これまで傷ついてきた彼にとって、急に変わったジュリエットの態度は、うれしいだけではないはずです。
ウルガスの報われなかった愛。イノヴィスが招いた呪い。そして、前世の後悔を抱えたジュリエット。それぞれの物語が重なっているからこそ、ジュリエットとエノクの恋は、ただ気持ちが通じ合えば解決するという単純な話ではないんです。
ジュリエットの愛はエノクの運命を変えられるのか?
やっぱり気になるのは、ジュリエットが人生をやり直すことで、エノクとの未来を変えられるのかというところですよね。前世のジュリエットは、エノクの愛を受け入れませんでした。でも今世では、彼を傷つけたくない、今度こそ愛したいと行動を変えていきます。自分が後悔したことを、もう一度繰り返さないために。
ところが、エノクには一族に受け継がれた呪いがあります。彼が愛する相手から愛されないという運命は、二人の気持ちだけで簡単に変えられるものなのでしょうか。そして、ジュリエットがウルガスと契約して時間を巻き戻したことには、どんな意味があるのか。ウルガスの物語とエノクの一族の呪いは、どこで結びついていくのか。
もう、恋愛だけ追いかけていればいい物語じゃないのよ!昔話の意味を知るたびに、ジュリエットの行動もエノクの苦しみも、違った角度から見えてきます。もちろん、前世の後悔があるからといって、ジュリエットが頑張れば何もかも解決するとは限りません。エノク自身の気持ちもあるし、長く受け継がれてきた呪いもある。だからこそ、二人がどう向き合っていくのかが気になるんです。
愛しても報われなかったウルガス。愛する相手から愛されない運命を背負ったエノク。そして、もう一度人生をやり直し、彼を愛そうとするジュリエット。この三つの要素がどう絡み合い、二人の未来につながっていくのか。切ない恋愛と昔話の謎を一緒に楽しめるのが、『最愛なるジュリエットのために』の大きな魅力です。

キーポイントは、竜と契約した代償とイノヴィス家の呪いかな!作品の根底を揺るがす最大の謎であり、物語を過去へと巻き戻した引き金こそが、神聖なる存在である「ドラゴン(竜ウルガス)」との契約。ロゼンタは比較的、平和だけど…ナサントラはもう紛争や陰謀ばかりで‥。
登場人物|ジュリエットとエノクの周りの人々
宮廷ロマンスというより、エノクとジュリエットのラブキュンの中毒性がすごいんです。
- ジュリエット・エレン・ロゼンタ(ロゼンタの王女:17歳)
前世の記憶と後悔を胸に時間を巻き戻した、本作の主人公。夫エノクを今世こそ命がけで愛し抜こうと奮闘する姿が健気です。- 兄:ドリエン・インティア・ロゼンタ(ロゼンタの王太子)
- 叔母:イアソニア・ロゼンタ(ドリエンの妻)
- 甥:ルードベル(ドリエンの息子)
- 父:ベグナル・インティア・ロゼンタ(ロゼンタ国王ジュリエットとドリエンの父)
- 母:イグナシア・バルエム・ロゼンタ(ジュリエットの実母にして、ドリエンの義理の母)
- ナニッサ:ジュリエットの護衛騎士件でメイドに扮装
- セデリン:ルードベルの護衛騎士、ナニッサの弟
- エノク・レトラキ(エノク・イノヴィス・ナサントラ)
冷たい態度の中にも、深い愛情でジュリエットを陰ながら守り続けてきた夫。愛妻家に変化していく過程がたまりません。- 兄:ギナス・ナサントラ(ナサント帝国の皇帝・第4皇子)
- 皇后:メリノックス・ロトフェ(ギナスの妻、皇妃)
- 父:エベン・ナサントラ(ナサント国王、エノクの実父)
- 母:レティナ・イノヴィス・ナサントラ(皇后・エノクの母)
- 次姉:ベルティナ・ナサントラ(エノクの異母姉、ナサントラ帝国末娘の皇女)
- 長姉:イリアド・ナサントラ(ナサント帝国の第1皇女)
- イリアドの娘:リリ(リニリーテ)
- エルヴィン(イリアドの娘侍女)
- ハレン・ロミド (エノクの助手)
- リンダ・ロミド(ハレンの母でナサンテ帝国貴族代表)
- エンカルとラルサ(エノクの補佐官)
- レンゲル・ロート:ナサントラの宮中伯
- イシュレン・ロート:レンゲル伯爵の異母兄
- セネア・ロキシフ:エンカルのいとこ、国境警備隊の隊長
- イリシュ:リスタル族の族長ロシンの次男
- フェブリン:ロンド帝国皇后家の分家
ジュリエット・エレン・ロゼンタ
ロゼンタ王国の王女で、主人公。病弱な体と限られた生活環境の中で育ち、前世ではエノクの愛情を素直に受け止められなかった。けれど、時間を巻き戻した今世では、その後悔を抱えながら夫を守り、愛し抜こうと奮闘するのよ。以前の自分を振り返り、今度こそ違う選択をしようとする姿は健気そのもの。ただし、本人がどれだけ必死でも、相手の気持ちまで自分の思いどおりに変えられるわけじゃない。ジュリエットの頑張りがエノクにどう伝わるのか、そこが大きな見どころね。
エノク・レトラキ(エノク・イノヴィス・ナサントラ)
ジュリエットの夫で、ヘルベンテル大公。冷たい態度の裏には、妻への深い愛情を抱えている人物よ。ところが、愛するジュリエットから拒絶され続けたことで、彼の心には簡単には埋まらない傷が残っている。今世で急に優しくなったジュリエットに戸惑う姿も、ただの鈍感男というわけではないの。これまでの関係を考えれば、突然の変化をすぐ信じられないのも無理はない。愛しているからこそ傷つき、愛しているからこそ簡単には踏み出せない。エノクの心が少しずつ変わっていくところに注目したいわ。
ギナス・ナサントラ
ナサント帝国の皇帝で、第4皇子。エノクの出自に関わる皇族の一人であり、物語の恋愛だけでなく、帝国側の事情を考えるうえでも重要な人物よ。ジュリエットとエノクの夫婦関係を追うだけでは見えてこない、皇族同士の立場や背景も、この物語の大きな要素。二人の恋が個人の感情だけでは済まない理由を知るためにも、押さえておきたい人物ね。エノクの母、レティナに恋してたのよね。また、父エベンから皇帝の座に就くためにロトフェの力を借りるんだけど、このメリノックスって女性かまたなんともギナスを追い込んでいくような女性なのよ。根っからの女騎士って感じ。
原作配信元|『最愛なるジュリエットのために』はどこで読める?
原作は、韓国の「NAVER」公式サイトで、数話先がフルカラーで先行公開されていて、会員登録すると先読みできますよ。完結したら有料になるの、でも、それまでは無料で読めるのが嬉しい。ちなみに、日本での公式配信元は、LINEマンガです。
- 日本語名:最愛なるジュリエットのために
- 原作題名:아름다운 줄리엣을 위하여
- 原作作者:Nessa나사못) 作画:sam mil sam(삼밀삼・原作:逃走車輛(도주차량)
- 日本語版:LINEマンガ・eBookJapan
- 韓国語版:Naver Webtoon・Naver Series
- 原作小説:Naver Novel
- 外国語版:英語、中国語、フランス語、インドネシア語、ドイツ語
漫画版では、表情や間の取り方によって、ジュリエットの必死さやエノクの戸惑いが目に見える形で楽しめる。一方、原作小説を読むと、漫画の先の展開まで追いかけられるのが魅力ね。
レビュー全話|ジュリエットとエノクの愛・ウルガスとの契約の結末は?
ジュリエットがエノクと出会った過去、夫婦になってからのすれ違い、時間を巻き戻した後の変化を1話ずつ順番に追っていきます。また、夫婦の愛だけでなく、皇族の関係や竜との契約にまつわる謎も、見逃せないポイントですね。

「愛を求めながらも決してその愛を受けることができない」という竜の呪いは、形を変えて、ジュリエットとエノクの現在進行形の苦しみとしても引き継がれていた…だからこそ、「一緒の物語ね」と気づいた瞬間ゾッとしつつ、運命の残酷さを感じるのよね。
原作小説の結末|ジュリエットとエノクは最後に幸せになれる?
「愛されていたことに気づくのが遅すぎた」と後悔する物語であり、「今度こそ愛を伝えたい」と奮闘する物語なのかなって感じるかな。先に結論からいうと、原作小説は外伝を含む全237話で完結していて、二人の恋愛は最終的に幸せな結末へ?
ただし、単純にジュリエットがエノクに優しくなって、めでたしめでたし、という話ではないことよ。過去をやり直せても、心まで簡単にやり直せるわけじゃない。 だからこそ、ジュリエットが今世でどんな行動を選び、エノクがそれをどう受け止めるのか。その積み重ねが、結末につながっていくんですよね。
ジュリエットを苦しめていた「魔力欠乏症」。その彼女を救ったのが、エノクの命が宿る「心臓」だったという展開。宝石のような結晶によって、ようやく健康を取り戻したジュリエット。ずっと苦しんできた姿を見ているからこそ、元気になれたことがうれしいのよね。しかも、あれだけ暴政を続けてきた旧皇帝も倒れ、ギナスが新皇帝に即位。ようやく世界にも平和が訪れて、ここまで長かったなぁ…と。
でも、やっぱり一番胸にくるのは、ジュリエットとエノクの愛なのよ。
前世のエノクは、ジュリエットを救うために自分の命を差し出してしまうんです。愛する人を守るために、自分がいなくなることを選ぶなんて…。そんな彼の想いを知ったジュリエットが、失った絶望の中で、今度は自分の命をかけて竜ウルガスと契約し、時間を巻き戻してまでエノクを救おうとするのだから、もう切なくてたまらない。今度こそ自分が彼を守る。そう決意したジュリエットの姿には、胸が熱くなりました。
最初は氷のように冷たく、なかなか素直になれなかった二人。それが少しずつ相手を理解して、かけがえのない存在になっていく過程が本当に愛おしいのよね。すれ違いも苦しみも経験したからこそ、最後にお互いを選び合えたことがうれしい。しかも、これで終わりじゃないのがうれしいところ。外伝では、あれほど過酷な運命と戦ってきた二人の甘い新婚生活まで楽しめるんです。あんなに苦労したんだから、もう思いっきり幸せになってちょうだい…!って気持ちになれますよ。何度運命に引き裂かれそうになっても、最後にはお互いのもとへたどり着いたジュリエットとエノク。二人が手に入れた幸せを見届けられる、愛情たっぷりの結末、ハッピーエンドよ。
まとめ|今度こそ愛し合いたい夫婦の、後悔から始まる恋物語
『最愛なるジュリエットのために』は、冷たい態度の裏で妻を愛し続けていたエノクと、過去を悔やみながら必死に愛情を伝えようとするジュリエット。二人とも相手を大切に思っているのに、その気持ちがすぐには伝わらないところが、この作品の切なくて面白いところなのよ。
ジュリエットが変わった理由を知らないエノクは戸惑うし、ジュリエットは過去を知っているからこそ焦ってしまう。もう、二人とも相手のことを考えているのに、気持ちの伝え方が難しすぎるのよ!それでも、過去の後悔を抱えたまま立ち止まるのではなく、今度こそ違う未来を選ぼうとするジュリエットの姿には応援したくなるの。エノクもまた、彼女の気持ちを知ることで、ずっと抱えていた孤独から少しずつ抜け出していく。
「愛されていたことに気づくのが遅すぎた」と後悔する物語であり、「今度こそ愛を伝えたい」と奮闘する物語でもある。 そんな二人がどうやって過去のすれ違いを乗り越えていくのか、最後まで見届けましょう。