ギナス、いろいろこじらせすぎていて胸が痛い…!リリから自分と顔が似ている理由を聞かれただけなのに、そこから母親やイリアドとの過去まで引っ張り出されるあたり、ギナスの中にはまだ片づけられないものが山ほどあるんですよね。しかも、本人が大切にしているものに触れられたときの反応がまた切ない。一方のエノクとジュリエットは、離れる前からお互いを気にかけていて、指輪ひとつにもエノクの思いやりが詰まっているのがいいんです。ジュリエットだって寂しいのに、エノクのために呪いを解く手がかりを探そうとする。この二人、離れていても相手を思う気持ちがちゃんと行動につながっているのが好き!ただ、エノクが都を離れたタイミングで反乱が始まり、メリノックスーまで動き出すから、もう安心して見ていられないの。ギナスがレティナの遺灰を守ろうとする姿も含めて、それぞれの大切なものが容赦なく試されているのが苦しいんです。
61話|ジュリエットへ家門の指輪を託し、エノクは国境の地へ
【前夜】…リリの無邪気な質問がギナスの古傷に直撃してるの、本人も罪悪感と意地がぐちゃぐちゃで複雑すぎる!
いやリリ、そりゃ気になるよね!目の前に自分とそっくりな顔の人がいて、しかも母親に似ていると言われてるんだから、親戚なのか聞きたくなるでしょ。なのにギナスの顔が怖すぎる。リリは悪いことをしたつもりなんてないのに、唇をぎゅっと噛んで謝っちゃうのが切なくって。子どもって相手の機嫌が悪いと、自分が悪かったのかなって思っちゃうんだよね。
しかもギナス、メリノックスから本やおもちゃをもらったと聞いて、洗脳されてるんじゃないかって疑うのは飛躍しすぎじゃない!?リリからしたら優しくしてくれる人の話をしただけなのに、まさか食事の調査まで命じられるとは。メリノックスへの不信感が強すぎて、何を聞いても疑う方向に行っちゃうのか。
でも、ここでギナスを単純に嫌な人だと言い切れないのが苦しいわけよ。リリの母親を自分の手で失わせた過去がある。しかもイリアドから、愛する人を見つけたからこそ自分を狙ったのだろうと見抜かれていた。リリの顔を見るだけで、避けてきた過去が勝手に押し寄せてくるんだろうな。頭痛まで起こして薬を求めるのに、リリが望むものは与えるつもりがないって、まだ意地を張るのかよ!罪悪感があることと、相手に向き合えることは別なんだな。
そしてエノクとジュリエットよ!出発の日に限ってジュリエットが風邪。寒い時期を乗り切ったのに、暖かくなってから体調を崩すなんて、体もタイミングを考えてほしいわ。見送りたいジュリエットに、エノクは寝ていてほしいと優しくキス。もうこの夫婦、離れる直前まで互いを気遣ってるのがいい。
さらに家門の指輪を渡すのが重要すぎる。単に留守を任せるだけじゃなく、ジュリエットに命令する権限を持たせて、何かあれば彼女に情報が届くようにしているって。過去には渡されなかった指輪だからこそ、ジュリエットが知らない未来にいると実感するのも納得よね。エノクは危険じゃないと答えるけど、心配するなと言われて安心できる状況でもないのよ。無事に帰ると約束して微笑む姿が優しいぶん、ジュリエットの不安まで伝わってきて、もう早く帰ってきてくれと願うしかない。
⬆️目次に戻る
62話|メリノックスが見抜いたフェブリンの浅い読み
【黄昏が迫るころ】…セネアとの再会にしみじみしていたら、ナサントラでは反乱軍が大騒ぎって!?
セネアとの再会でじんわりしていたら、フェブリンの自信満々な突撃で一気に空気が変わったんだけど! 城門が開いたからって、そんな簡単に勝ちを確信して大丈夫なの?この人、自分に都合のいいことしか見えていない気がするわ。
まずエノクとセネアの再会がいいのよ。四年ぶりに戻ったアガンテは何も変わっていない。でも、エノク自身は変わったのよね。かつてはまともに働いた経験もなく、セネアに助けてもらわなければ兵士として生き残ることさえ難しかった。そんな過去を、今のエノクがちゃんと覚えているのが好き。自分が成長したからって、昔助けてくれた人への感謝まで忘れる男じゃないのよ。
セネアもまた、エノクの才能を認めながら、自分の助けがなければ駄目だったなんて思っていない。こういう関係、いいわね。大げさに恩を売るでもなく、相手を持ち上げすぎるでもなく、ちゃんとお互いを認めている感じがする。しかもエノク、ジュリエットに酔った姿を見られたことを思い出して反省しているのが、急にかわいいじゃないの!国境の厳しい状況を知り、過去の自分と向き合う立派な王子なのに、好きな女性の前での失敗はしっかり気にしている。そこは普通の男なのね。今度こそ飲みすぎないと決めているあたり、ジュリエットの存在がちゃんと効いているわ。
セネアを南へ誘う姿も切ない。暖かい場所でエンカル暮らせるようにと声をかけるエノクには、昔の恩返しだけではなく、これからの人生も穏やかに過ごしてほしい気持ちがあるんだろうな。でもセネアは、この土地で生きていくと決めているんだって。だからこそ、無理に連れ出そうとせず、その意思を受け止めるエノクにも成長を感じるわ。
そして帝都!フェブリンは兵力の差を見て勝てると踏んでいるけれど、イシュレン(レンゲル伯爵の異母兄)は最初から警戒しているのよね。反乱の日程は前倒し、準備も不十分、敵は妙に落ち着いている。どう考えても気になる材料だらけなのに、フェブリンは聞く耳を持たない。おまけに城門が開いた瞬間、相手は自分たちの力に屈したのだと大喜び。いやいや、まだ何も勝っていませんけど!その自信、どこから湧いてくるのよ。
で、案の定、メリノックスが城の上から見下ろしているの…。フェブリンの動きを予測していたような反応で、あの城門が本当に降参の合図なのか、一気に怪しくなった。エノクの静かな再会に心を温めた直後、ナサントラでは大きな勝負が始まってしまった。もう、次に何が起きるのか気になって仕方ないのよ!
⬆️目次に戻る
63話|エノクの呪いを解くためジュリエットは動き出す
【暗転】…ギナス、まさかの大事な品々が全部燃える城にあるとか聞いてない!レティナの骨壺まで危ないなんて、メリノックス、何してくれたのよ!
あぁぁぁもうもう、ギナス、それはさすがに寝ていられないって!宮殿が騒がしくても「自分の大事なものは外に移したから別にいい」みたいな顔をしていたのに、レティナの骨壺まで第四皇子宮殿の地下にあると知った瞬間、話が変わりすぎるのよ。しかも自分が頼んで移動させた品々を、メリノックスが勝手に別の場所へ運ばせていたわけでしょ。本人にとっては大切なものを守るための手配だったのに、よりによって火事の現場に集められているなんて、何の罰ゲームなの。ギナスが静かに怒るのも無理ないわ。
そして、燃え盛る宮殿でフェブリンが抱えていた感情も、なかなか面倒くさい。自分のほうが優れていると思っているのに、相手には強い血筋と家族の後ろ盾がある。結局、自分が思い描く立場を手に入れられないのは、生まれた家の差だと納得できないのね。実力を認められたい気持ちは分からなくもないけれど、だからといって相手を見下し、何もかも自分のほうが上だと叫んでも、周りが認めてくれるわけじゃないのよ。むしろ、その必死さがどんどん見えて醜いわ。
対するメリノックスは、もう話し合いでどうにかする段階をとっくに過ぎているわけで‥。フェブリンが帝国の政治や皇族への不満を持ち出しても、本人はそんな事情に興味なし。自分の目的を邪魔する相手を容赦なく排除していく姿は、強烈すぎて怖い怖すぎた。イシュレンも反乱の進め方を悔やんでいる場合じゃないし、こんな相手を前にして立て直せるのかしら。反乱軍、完全に自分たちの計算が狂っているじゃないの。
そんな緊迫した展開のあとにジュリエットを見ると、今度はエノクがいなくて寂しい問題。まだ二日よ、二日!二週間も待てるか心配しているのがかわいいし、食事を抜いたらエノクが悲しむからちゃんと食べるという理由まで、すっかり夫に染まっていて微笑ましい。けれど、ただ寂しがって終わらないのがジュリエットなのよね。エノクの書斎に入り、先祖の日誌から竜の呪いを解く手がかりを探そうとしているの。エノクが帰ってくるまで指をくわえて待つ気なんてないのよ。大切な人がいない時間を寂しさだけで埋めず、自分にできることを探すジュリエットを見ていたら、どうか報われてほしい気持ちがどんどん膨らんでしまうわ。ギナスは大切なものを失いかねず、ジュリエットは大切な人を救おうとしている。この温度差のある二つの展開、どっちも心が落ち着かないわ。
⬆️目次に戻る
64話|イノヴィス家が竜の恨みを買った理由を探る
【埋もれていた夢】…愛する人に素直になれなかった後悔、何世代も続く呪い、竜との約束。ジュリエットが必死に謎を解くほど、エノクの先祖に何があったのか気になって仕方ない!
もう、先祖の日記が天気の愚痴だらけって何なのよ!呪いの謎を解きたいジュリエットからしたら、そんな感想文を何冊も読まされても困るわよね。こっちは何世代も続く呪いの秘密を知りたいのに、昔の人も天気には文句を言いたかったらしい。そこだけ妙に親近感が湧くの、ちょっと悔しいわ。
でも、そんな日記の中に見つけた詩がいいのよ。宝石も花も男の子まで贈ったのに、相手が喜んでくれない。何をあげれば笑ってくれるのかと尋ねたら、そばに来てくれればいいと返された。いやいや、最後に欲しいものがそれなの、急に恋愛小説の破壊力を出してくるじゃない!ジュリエットがエノクを思い浮かべて頬を染めるのも分かる。あの男、さらっと甘いことを言いそうだもの。帰ってきたら詩を書いてもらおうなんて、もう完全に惚れた女の顔じゃないの。
ところが、恋に浸っている場合でもなかったわけ。ウルガズとジェレンの話が思った以上に複雑なのよね。ジェレンは亡き夫を忘れられず、ウルガズの求愛を受け入れられなかった。それでも彼は彼女の子孫に求愛する約束を交わし、ロゼンタを守ることにした。竜の恋、長い契約、子孫にまで続く約束。規模が大きすぎて、普通の恋愛相談なら開始五分で帰りたくなる案件だわ。
それなのに、ジュリエットがウルガズに求めたのは不老不死でも財宝でもなく、エノクが生きていた時代へ戻ることだった。もう胸にくるって。過去に彼を冷たく扱ったことも、素直になれなかったことも、今のジュリエットには後悔として残っているのよね。最初からお互いに本音を話せていたら、と考えてしまうのも無理はない。
気になるのは、どうしてジュリエットにはイノヴィス家の呪いが効かなかったのか。竜との契約が関係している可能性はあるけれど、エノクの先祖が何かをしたのか、ウルガスが一方的に敵視しているのか、まだ分からない。しかも、普段のエノクを見ているジュリエット自身が、先祖の悪行なんて思い当たらない様子なのが面白い。エノク、今だって毛皮のコートを持ってきたり朝食を気にしたり、やっていることはむしろ世話焼きなのよ。
そしてやっと出てきたレティナの日記!舞踏会に誰と行くか悩んでいる記録には思わず笑ったけれど、夢について書き始めた瞬間に空気が変わった。ジュリエット、今度こそ重要な手がかりをつかんで! エノクの家の謎も恋心も、まとめて解き明かしてほしいわ。
⬆️目次に戻る
65話|メリノックス、ギナスを踏みにじる
【亀裂】…ギナスはレティナの遺灰を守りたい、メリノックスは彼女の痕跡を消したい。夫婦で大事にしているものが真逆すぎる。
ギナス、そこまでして守りたいものがあるのに、なんでこんな状況になっているのよ…。レティナの遺灰が入った箱を取り戻すために、燃え盛る宮殿へ自分から入っていくのがもう必死すぎる。騎士たちが止めるのも当然だし、メリノックスが怒るからと身代わりを申し出る騎士も気の毒だけど、ギナスからしたら今はそんなことを気にしている場合じゃないのよね。
しかも、ギナスが箱を探していた理由がつらい。エノクに母親の遺灰を渡す時間がほしいと頼んでいたのに、戻ってきたら箱が焼けていました、なんて顔向けできない。だから煙が充満する地下室でも箱を見つけたら離せない。窓もなくて逃げ道までないのに、まずレティナの遺灰を守ろうとするんだもの。自分の身を守ることより、彼女とエノクとのつながりを失いたくない気持ちのほうが強いのかな。見ていて苦しくなるわ。
そしてメリノックスよ。ギナスを放っておけば危ない状況なのに、ちゃんと戻ってきて鎧までかぶせ、背負って脱出する。ここだけ見れば、夫を見捨てられない人にも見えるのよ。騎士に医師を呼ばせるあたり、助ける気は本当にあるらしい。でも、ギナスがレティナの遺灰を抱えたままだと知ると、今度はそれを取り上げようとする。いったい何なの、この人!助けるのは助ける。でも大事なものは容赦なく奪う。優しさなのか支配なのか、受け取る側は気持ちの置き場がないでしょうに。
しかもメリノックスは、レティナの痕跡を消そうとしていたとギナス自身が気づいている。つまり箱を燃やそうとしたことも、単なる事故では片づけられないわけで‥。ギナスがレティナを大切に思えば思うほど、メリノックスにとっては消したい存在になっているのかもしれない。
最後に遺灰の箱を投げ捨てる姿なんて、せっかく助かったのに全然安心できない。ギナスの愕然とした顔を見たら、そりゃそうなるわよ。自分を背負って火の中から救い出した相手が、命がけで守ったものを目の前で投げるんだもの。ギナスはメリノックスに助けられたことをどう受け止めればいいのか。そして彼女は、ギナス本人を助けながら、なぜ彼の心の支えだけは壊そうとするのだろう。
⬆️目次に戻る