うわぁ、セネアにそんな最期が待っているなんて聞いてないんだけど!? エノクが必死に手を伸ばす姿だけでも苦しいのに、そこへ追い打ちをかけるように明らかになる母レティナの人生が、もう本当にしんどい。愛する人と結ばれることを信じていたのに、呪いや家の事情や皇族の争いに振り回され、最後には運命の相手ではないとまで言われるなんて、あまりにもひどいじゃないの。しかも、その悲劇がただ昔の人たちの不幸で終わらず、エノクとジュリエットの未来にまで影を落としているのが怖いんですよね。エノクは大切な仲間を失い、裏切り者を探し、侵攻してくる敵にも対処しなければならない。そんな状況で母の日記にたどり着いたジュリエットも、二人の愛まで呪いに縛られるのではないかと不安になる。いや、先祖のしでかしたことを子孫が背負い続けるなんて、もう勘弁してほしい!
66話|エノク自ら奇襲の先頭に立つ
【隙間より漏れる】…エノク、自分も奇襲に参加って、愛情と行動力の方向が極端なのよ!しかも敵陣でベルティナと鉢合わせ。嫌な予感しかしない!
メリノックス、ついにブチッときたわね…!遺灰の箱を投げるわ、ギナスの頬を打つわ、今まで溜め込んできたものが一気に噴き出している。自分は火の中に飛び込んでまで助けたのに、どうしていつもこうなるのか。もっと自分が尽くしていることを分かってほしいし、大切にされたい。そんな気持ちが透けて見えるのよ。ただ、本人は「こんなにしてあげているのに!」と思っていても、相手が同じ気持ちとは限らない。この二人、いったいどこで気持ちがすれ違ってしまったのかしら。
そしてレティナの過去、これもなかなかしんどい。第二皇子(エベン)から贈り物をもらった夢を見て、恋は両思いだと信じている少女に、父親がいきなり一族の呪いを突きつける。いや、本人は幸せいっぱいなのよ。だからこそ父親の言葉が重い。しかも母親が家を離れた理由まで、自分の恋と重ねて考えている。レティナは自分なら呪いを終わらせられると思っているけれど、その自信がどこから来るのか、今の段階では分からなったんだろうね。父親も娘を傷つけたくないのだろうけど、日記にすら書くなというのは苦しい話だわ。子孫に希望を残すために、つらい恋の記録を封じる。未来のためとはいえ、個人の気持ちまで押し込めなきゃいけないのね。
一方のエノクは、ジュリエットを待たせたくないから自分も奇襲に参加するって、行動が早いのよ!しかもセネアには妻を紹介したいと伝えているわけで‥。ジュリエットのことを隠したいわけではないのね。ただ、肝心な情報が伝わっていない。ハレン、伝言を副官に任せたって、そこは自分で確認しておきなさいよ!エノクも大事なことをジュリエットに全部話しているわけではないし、この陣営、報告と共有がどうにも不安なのだが。
さらに、ベルティナの捜索に密偵への警戒まで加わり、エノクの頭の中は大忙し。それでも自ら前に出るのだから、じっと待つのが苦手なのかもしれないわ。そして奇襲先でベルティナと鉢合わせ。相手は逃げるどころか、エノクを見て怒りをあらわにしている。ここで二人が出会うのか、しかもエノクは魔法を使えない場所らしいし‥。あぁぁぁ、これは簡単には終わりそうにないわね。ジュリエットを早く会いたいエノク、今度は敵陣で何を始めるつもりなのよ……!
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67話|制圧したエノク、ベルティナの計画を狂わせる
【濃煙に】…セネアのもとには怪しい訪問者が現れた?!
エノクを倒す気でいたベルティナ、いざ本人を目の前にしたら援軍を呼びに行くのね!いや、そりゃ相手が強いのは分かるけど、あれだけやる気満々だったのに、結局は消耗するのを待つ作戦なのか。正面から勝てる自信はないらしい。しかもエノクは敵を相手にしながら味方の被害まで抑えているんだから、ベルティナとしては腹立たしい展開でしょうね。
ハレンの報告では、負傷者はいるものの、命に関わるけがはなく、死亡者もいない。敵がエノクに集中したおかげらしいけど、本人が「盾になった」と受け止めるあたり、状況を冷静に見ているのがさすが。ただ強いだけじゃなく、仲間がどうなったかを真っ先に確認するのもいいのよ。こういうところがエノクの頼もしさなんだわ。ところが、戦闘が終わってひと安心…とはならないわけで‥。セネアの副官に伝言を届けたと聞いたエノクが、その名前を確かめた途端に様子を変えるの。ラット・フロックなんて聞いたことがないうえ、北部を離れる前に新しい副官を雇った覚えもない。え、ちょっと待って。じゃあハレンが伝言を渡した相手は誰なのよ?って話!何も知らずに報告しているハレンも気の毒だけど、エノクがすぐ帰還を命じたのを見ると、これは単なる人違いでは済まなそうよ。
一方のイリシュは、ガロットが生け捕りにされたと察して、城壁の内通者から情報を得ようと動き出す。ベルティナもエノクを追いたいのに、雪原では追いつけないと告げられてしまう。思いどおりに進まないのは分かるけど、だからといって計画を止める気はないのね。敵側もまだまだ面倒なことになりそう。
そしてセネアは、エノクと王女・ジュリエットが幸せそうだと喜びながら、渡し忘れた設計図を届けようとしていて‥。そこへ現れたのが、例のラット・フロック。タイミングが悪すぎる!セネアは相手を疑っている様子もなく、私は、ハラハラするばかり。エノクが気づいた違和感はどこまでつながっているのか。セネアが危険に巻き込まれないか心配だし、偽の側近らしき人物が何を狙っているのか、早く正体を突き止めてほしいわ。
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68話|セネアに手を伸ばすエノクが涙をこぼす
【息を塞がれて】…セネアのことも遺品のことも、今回のエノクとギナスには大切なものを奪われる痛みが重すぎる。笑えない展開なのに、メリノックスの不気味さが頭から離れない!
ああ、いちばんキツいの、エノクがセネアの無事を確かめに行ったのに、安心した次の瞬間に目の前で襲われるところよ。もう本当にやめてあげて!エノクだって、考えすぎかもしれないと思いながら、それでも胸騒ぎを無視できなかったわけでしょ。ジュリエットに心配しすぎだと言われたことまで思い出しているのに、結局その予感が当たってしまうなんて、笑えないわ。
しかも、セネアはエノクが戻ってきたことを喜んで、心配までしてくれるのよ。あの穏やかなやり取りから、どうしてこんな展開になるの!?セネアを見つけてホッとしたエノクの表情を想像すると、直後の出来事との落差がきつすぎる。敵がいるかもしれないと警戒していたのに、まさか目の前で仲間が襲われるなんて、心の準備も何もないじゃない。屋敷から落ちていくセネアに手を伸ばすエノクが、もう見ていられないわ…。
一方のギナスも、別方向でとんでもない状況になっているの。妻は反乱が終わったことも、協力した貴族を片づけたことも、まるで仕事の報告みたいに話すのよね。しかもベルティナがエノクを狙っていると聞けば、ギナスが焦るのも当然。本人にとって兄弟はエノクただ一人なんだし、レティナへの想いもあるから、気持ちが伝わってくるわ。
それなのにメリノックスは、ギナスが手紙を送る前に使者を出し、レティナの遺品まで届けてしまった。いや、分かるけど自分勝手じゃない!?しかも壊したのは自分なのに、火事から救った結果だから少しくらい傷んでいても理解してもらえるはず、って。いやいや、そういう問題じゃないでしょう!ギナスが怒るのも当然なのに、妻はまったく動じない。手の傷を押さえる仕草まで含めて、会話の主導権を握っている感じが本当に怖いのよ‥モラハラかよって。
そしてギナス。大切なものを壊される痛みをいつか知ることになる、と涙を流しながら微笑む姿が忘れられない。妻への怒りをぶつけるだけじゃなく、何かをじっと耐えているようにも見えるのよね。あの笑顔、全然安心できないし。エノクはセネアに手を伸ばし、ギナスは涙を浮かべて妻に笑いかける。二人とも大切なものを守りたいのに、目の前で状況が崩れていくのがつらすぎるわ。セネアに手を伸ばすエノクの姿が、今回いちばん胸に刺さった。間に合ってほしかった、本当にそれだけよ!
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69話|母レティナと先皇エベンの過去が明らかに
【先祖はこう言った】…レティナが夢で出会った運命の相手は、先皇エベンだった。父親は娘の恋心を知りながら皇太子の頼みを受け入れてて‥、呪いの裏に隠された過去が想像以上に重いって。
セネアを失ったエノクは、悲しみに浸る暇もなく捜索や兵力の問題に追われるのよ。一方のジュリエットは書庫で日記を読み、イノビス家の呪いに近づいているわけ。この二人、同じ場所にいないだけでなく、抱えている問題まで違うのよね。エノクは目の前の責任に縛られ、ジュリエットは過去の謎を追っている。しかもエノクは彼女に会いたい気持ちを抱えながら、アガンテを放っておけない。恋しい人のところへ行きたいのに仕事が山積みって、気持ちは分かるけど本当に大変!
そしてジュリエットが読んでいる日記から、いきなりエノクの母レティナの恋愛事情が出てくるの。相手は先皇エベン。しかも夢で出会った運命の人で、夢を見る前から愛し合っていたという話なのよ。えっ、待って。今までの呪いの話だけでも十分ややこしいのに、ここで皇室の恋愛まで絡んでくるの!?ジュリエットが日記に夢中になるのも納得だわ。竜との信頼を裏切った過去と、レティナが信じていた運命の恋。ところが、レティナの父親が絡んでくると空気が一気に変わるのよ。レティナはエベンを大切に思い、会いたくても会えない彼を心配して手紙まで託していた。その一方で父親は、皇太子・エベンからイノビス家の忠誠を試す話を持ちかけられ、さらに第二皇子の排除まで頼まれていた。娘が信じている恋と、父親が背負っている政治の事情が、まったく別の方向へ進んでいたのが、つらい。
しかも父親は、レティナがエベンを運命の相手だと話していたことを思い出して頭を抱えるの。そりゃそうなるわよ。娘の恋心を知っていたからこそ、あのとき自分が何を選んだのか、簡単には割り切れないはず。皇太子の言葉に従うことと、娘の幸せを願うこと。その関係に呪いがあってレティは愛されないこと。その三つがぶつかったとき、父親は何を優先したのか。
エノクが今もアガンテに縛られている理由と、ジュリエットが解こうとしている呪い。その裏側にレティナとエベンの恋が見えてきたことで、単なる昔の悲恋では済まなくなってきた。運命の恋だったはずなのに、その恋を取り巻く大人たちの判断が重すぎし、呪いも関わってる。これ、エノクたちの現在にもつながっているのだと思うと、過去の話なのに全然過去として片づけられないのよね。
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70話|レティナは皇后になっても夫の愛を得られない
【私たちは決して愛されないと】…ジュリエットがレティナの日記を捨てちゃったの、運命だの呪いだの、そんなものにエノクとの未来まで決められてたまるか!
エノクの母方の祖父、レティナを大切に思っていたのは本当なのよね。娘が愛する人のそばにいられるように、自分にできることを必死に考えたんだと思う。でもさ、そのためにエベンの弟を見捨てたら、そりゃ取り返しがつかないでしょうよ…。娘の幸せを願ったはずなのに、結果的に娘が一番ほしかったものを遠ざけてしまうんだから、なんともやりきれない。
エベンもエベンで、弟を失った悲しんだような態度‥皇位の闇が深すぎる。レティナの父親が自分の権力のために弟を見捨てたように仕向け、彼女の気持ちまで利用したのね。しかも、自分も生き残るために敵と手を組まざるを得なかった。誰かを責めたい気持ちは分かるけど、レティナだって父親のしたことを全部許せるわけじゃないのよ。なのにエベンと結婚したあとも、ずっとその罪を背負わされるなんてつらすぎる。
レティナが子どもを望んだ理由も切ない。赤ちゃんがほしいというより、エベンにもう一度自分を見てほしかったんでしょうね。夫の愛情がほしくて、子どもが生まれれば何か変わるかもしれないと期待してしまう。その気持ちは分かるけど、エベンのあの冷酷な態度を見ると、私まで胸がぎゅっとなるわ。ようやく生まれた男の子を前にしても、エベンは家族を増やすことより、自分の立場を優先するわけ。結局、祖父が都を去ることになり、レティナは父親まで失うことになるのね。単なる駒だったんだろうなって。
そして現在のジュリエット。日記を読みながら、エノクが抱えてきた苦しみの根っこを知ってしまった。運命の呪いが本当にあるのなら、自分がどれだけ頑張っても未来は変わらないのかもしれない。そう考えたら、そりゃ怖いよ。でもジュリエットは、そこで諦めなかったのよ。先祖たちと自分たちは違う、エノクを愛しているのだから呪いに未来を決めさせない。そう腹をくくって日記を燃やすのよ。
この行動、過去をなかったことにしたいわけじゃないのが大事なのよね。先祖たちが残した苦しみを知ったうえで、自分たちは同じ道を歩まないと決めたんだと思う。エノクの母・レティナが息子に絶望を与えたくなくて残した日記を、ジュリエットは希望を守るために手放した。どうかこの子たちには、運命なんて言葉に負けず、自分たちの気持ちを大事にしてほしい‥そんなレティナの想い。ジュリエット、エノクを愛するその気持ちを最後まで信じていてほしいわ。
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