もうエノク、ジュリエットを救いたい気持ちが強すぎて、見私まで胸が苦しくなるんですよ!残された時間がわずかだと知って、なんとか方法を探そうとするのはもちろん、ロゼンタへ連れていこうとする姿まで、全部ジュリエットを失いたくない気持ちにつながっているんですよね。でもジュリエットだって、ただ守られているだけの人じゃない。エノクに無理をしてほしくないし、自分のために彼が自分自身を犠牲にすることも望んでいない。好きだから一緒にいたいし、好きだからこそ相手にも大切に生きてほしい。この二人、愛情が深いぶん、互いを思う気持ちがすれ違いそうになるのが切ないんです。そこへルードベルがやって来て、エノクへの印象を変えていくのも嬉しい! ジュリエットの大切な家族に認められることって、エノクにとっても大きな意味があるんですよね。一方でギナスと皇后の関係には、別の種類の不穏さが漂っていて……。愛される喜びと、満たされない心の違いがじわじわ響いてきます。
91話|ジュリエットの残り半年にエノクが絶句する
【消え去る】…花冠に頬へのキスまで、幸せを噛みしめていたのに、残り半年って何よ……エノクの顔を見ていられないわ。
うふふ、エノクが自分で花冠を作ってるんだけど!?あのエノクが!?ジュリエットを喜ばせようとせっせと花を編んでいたのかと思うと、もう可愛くてたまらないわ。しかもハレンに作り方を聞いておいて、ジュリエットへの贈り物を賄賂って呼ぶのよ。言い方!せっかくの愛情たっぷりなプレゼントなのに、本人の表現が独特すぎるでしょう。でもジュリエットは大喜びだし、頬にキスまでしてくれるし、ふたりの幸せそうな姿を見ていると、この時間がずっと続いてほしくなるのよね。
ただ、エノクは浮かれている場合じゃない。ジュリエットを救うために、魔力を持つ心臓を探し始めているのだから。母の心臓ならまだ魔力が残っているかもしれない。そう考えて記録を調べても、肝心の埋葬場所が分からないなんて、あまりにも困るわ。ギナスに尋ねても、母の心臓はもう輝きを失っていたはずだという返事。エノクだって簡単に諦められるわけがないのに、頼れる手掛かりがどんどん細くなっていく感じが苦しい。
そんななか、ベルティナの処刑の日もやってくる。エノクは彼女に、終わらなかった復讐をギナスが終わらせたのだと知らせようとしているのよね。過去を変えることはできないからこそ、決着をつけて前へ進もうとしている。その一方で、ジュリエットの未来だけは何としても変えたい。エノクが抱えているものの大きさを考えると、胸がぎゅっとなるわ。
ジュリエットも、エノクに竜の言語を教える約束をして、頬にキスまでしてくれる。いつもどおりのふたりでいようとしているのが、余計に切ないのよ。エノクは故郷のロゼンタで療養すれば少しは回復するかもしれないと考え、仕事を片づけて連れていこうとしていたの。まだできることがある、まだ間に合うかもしれない。そうやって必死に希望をつないでいたのに、ジュリエットが倒れてしまうなんて。
そして、ジュリエットに残された時間は半年。…半年って、エノクが思っていたよりずっと短いじゃないの。さっきまで花冠を贈り合って、明日からの約束までしていたふたりなのに。ジュリエットの小さな幸せを守ろうとするエノクも、そんな彼を安心させるように笑うジュリエットも、どちらも愛おしいからこそ、この半年という言葉があまりにも残酷で、どうかエノクに間に合わせてあげてほしいと願わずにはいられないわ。
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92話|エノクは治療法を探しだす
【してあげられること】…ジュリエットから今夜は抱きしめてほしいとお願いするのも、愛情があふれていて素敵。
ジュリエットの残り時間が半年って…ちょっと、そんなにはっきり期限を突きつけられるの、つらすぎるんだけど。エノクなんて驚いてジュリエットの手を強く握りながら涙まで流してるのよ。そりゃそうよね。大切な妻があと半年しか健康に過ごせないなんて言われたら、すぐには受け止められないわ。それでも方法を探すって約束するエノクが、もう必死で…。ジュリエットも頑張ると答えて抱きしめるけれど、二人とも本当は怖いんじゃないかしら。
エノクはジュリエットに、先にロゼンタへ行って家族と過ごしてはどうかと提案するのよね。でもジュリエットは、エノクと一緒にヘルベンテルへ戻り、仕事が終わってから二人で向かいたいと言うわけ。家族と過ごす時間も大切だけど、あなたと過ごす時間のほうが大切。こんなの、エノクじゃなくても泣きそうになるわよ。しかもジュリエットは、前世で半年より長く生きられたことを覚えているのに、寝たきりで過ごすだけなら本当に生きていると言えるのかと…。エノクにそんな自分を見せたくないから、竜に会うことを急いでいるのよね。自分の体がどうなるか分かっているからこその決断なのが、苦しいわ。
そんな中、エノクはギナスに代理を頼むのだけど、お願いの内容がまた重いのよ。ロゼンタで何かあっても、相手の王族を責めずに平和的に解決してほしい。そしてギナスからは、何があっても必ず戻ってこいと念を押される。ジュリエットが戻れなくなったとしても、お前まで全部投げ出すなという気持ちが伝わってくるのよね。ギナスだって不安だろうに、エノクを送り出すために必死なんだわ。
一方でハレンの母親は、皇宮を立て直すためにエノクの力を借りろとギナスを責めるわけ。でもギナスは、これ以上エノクに負担をかけたくないのよ。兄として守りたい気持ちと、皇帝として片づけなければならない問題がある。そのうえメリノックスを苦しめるために、彼女が大切にしているものを探ろうとしているのも気になるわ。いったい何をするつもりなのかしら。
そして海辺で過ごす二人が、もう本当に愛おしいの。ジュリエットは以前頼んだ仕事を手伝えなかったことを気にしているけれど、エノクにとっては彼女がいること自体が力になっているのよね。もう、どちらか一方が支えているんじゃなくて、お互いが必要なのよね。ジュリエットも同じ気持ちだと伝えてキスをするし、エノクが彼女の呼吸を気にして抱きかかえる姿まで、愛情がいっぱいなのに切ないのよ。そんなジュリエットが、今夜は抱きしめてほしいとお願いするの。きっと残された時間を考えるほど、エノクのぬくもりを感じていたいんだろうな。二人で過ごす時間が幸せであればあるほど、半年という期限が頭から離れなくて、どうかこの時間が少しでも長く続いてほしいと願わずにはいられないよ。
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93話|ルードベルが来るって?!ジュリエットの笑顔に
【春風】…ジュリエットに好きだから抱きしめてほしいと言われたエノク、うれしさを隠すどころか自分がどれだけ甘くなるかまで宣言。もう好きにしてください状態じゃないの!
ジュリエットから抱きしめてほしいと言われたエノク、ここで普通に喜んでおけばいいものを、どうしてそんなに慎重なのよ!海辺は寒いから先に中へ入ろう、髪を乾かしてあげようって、優しさは満点。でもジュリエットが知りたいのは、どうして急にそんな心配をしたのかってことなのよね。しかもエノクの頭の中では、以前ジュリエットが話した、助かる方法がなければ自分の選択を尊重してほしいという言葉がよみがえっている。そりゃ気になるのも分かる。分かるけど、今は好きな人に抱きしめてほしいと言われている時間なのよ!ひとりで最悪の展開まで考え始めるあたり、エノクの心は全然休まっていないわけね。
そこでジュリエットが、特別な理由なんてない、ただ好きだから抱きしめてほしかっただけだと‥。言った本人も真っ赤になっているし、そりゃ照れるわよね。こんな真っすぐな気持ちを向けられたら、エノクだって弱くなる。自分は彼女に甘くなりすぎていると自覚しているのに、ジュリエットから気にしないと言われたら、もう止まる理由がないじゃない。最後にはきっぱり拒否するどころか、絶対にやめないという勢いでキス。はい、ごちそうさまです!
ところが翌朝、ジュリエットが目を覚ますとエノクがいない。帰国したら今まで以上に忙しくなるという彼の言葉を思い出し、自分を早くロゼンタへ連れていくために無理をするのだろうってわかっているのね。ジュリエットだって彼の気持ちを分かっているからこそ、今回は自分より彼自身を優先してほしいのよね。もっとわがままになって、自分を独り占めしてくれてもいいのに。好きな相手には頑張ってほしいけど、頑張りすぎてほしくない。この矛盾、愛そのものだわ。
一方のエノクは、セネアのことをまだ悔やんでいるの。自分が護衛隊長に推薦したからではないかと考えてしまうけれど、エンカルは叔父自身がエノクのそばにいることを望んでいたのだと…。エノクは立場上、いろいろな責任を背負わなければならない人だけれど、何でも自分のせいにしていたら心がもたないわ。エンカルに休息を勧めるところにも、周りを気遣うエノクらしさが出てて‥。
そして、ジュリエット宛ての手紙には、薬を飲んでいるか、ちゃんと食べているかと兄・ドリエンの心配がぎっしり。もう、どこの世界でも家族の心配ってこうなるのね!ジュリエットは少し呆れながらも、ルードベルがヘルベンテルまで来たと知ると笑顔になるのよ。その表情を見たエノクもうれしそうなのがまたいい。自分が愛する人の、大切な人まで気にかけられるのは素敵なことだと思う。ルードベルとの再会でジュリエットがどんな顔を見せるのか楽しみだわ。
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94話|ギナスがメリノックスの反応に戸惑う
【隙】…ギナスが、痛いと指を絡め訴えた途端に彼女が赤面!その反応を見たギナスまで何かを理解した様子で…何が起きてるのよ!
きゃ~もうもう。ジュリエットとエノク、今回も甘いじゃないの!ルードベルがエレイン諸島に来ると聞いて、ジュリエットが再会を楽しみにしている姿が可愛い。家族に会える喜びって大きいものね。しかもエノクは、ジュリエットがロゼンタを離れることになった過去を思い出して、ずっと罪悪感を抱えているのよ。自分がしたことを悔やんでいるからこそ、彼女が家族との時間を取り戻せるように頑張ろうとしてて…。愛情はたっぷりなのに、心の中にはまだ引っかかっているものがあるのね。
でも、ジュリエットの返しがまた素敵なの!エノクだけが自分を大切にするんじゃなくて、自分にとってもエノクが一番大切だと伝えるのよ。さらに、エノクの手紙は特別な箱に分けて保管しているんだって。いやいや、そんなの聞いたらエノクも嬉しいに決まってるじゃない!わざわざ見せてほしいとお願いして、抱きしめてキス。手紙の保管場所を確認するだけの話が、こんなに甘い展開になるとは思わなかったわ。
一方で、ギナスとメリノックスは何なのよ、この二人!彼女がギナスの顎をつかんで痩せたことを心配すると、ギナスは彼女の手に指を絡めて痛いと伝えるの。そこで彼女が赤面するのも謎だし、ギナスが手を払いのけたあと、反応を見て何かを理解したように立ち去るのも気になるわ。本人は心の中で呆れているのに、何かに納得した様子なのが面白いのよ。いったい何を察したのかしら。
そしてルードベル!父親のドリエンから叔母がエノクに騙されているかもしれないと聞かされ、警戒しながら訪ねてきたのに、エノク本人が出迎えてくれるうえ、ジュリエットのもとへ行くことを優先してくれる。馬で案内しようと手まで差し出されたら、そりゃ印象も変わるわよね。ジュリエット叔母さんは騙されたんじゃなくて、普通に恋に落ちたんだと気づくルードベルに笑っちゃった。だけど、エノクがこれからジュリエットの家族とどう向き合っていくのか、まだ少し心配なのよね。せっかく愛する人と再会できるのだから、罪悪感や遠慮に縛られず、家族との時間もエノクとの幸せも、思いきり味わってほしいわ。
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95話|ギナスは勝っても満たされない
【すべてを捧げて】…ジュリエットに一番大切な存在だと伝えられたエノクは、愛されることで世界が広がってく一方、メリノックスを思いどおりにできたはずのギナスは、なぜか虚しさを抱えてて‥謎。
ルードベルが馬小屋で目をキラキラさせてるの、可愛いわね!馬の血統までしっかり見ているあたり、相当好きなのが伝わってくるわ。そんなルードベルにエノクが好きな馬を選んでいいと勧め、帰国するときには連れて帰ってもいいなんて言うのよ。ちょっとエノク、気前がよすぎない?でもこの一言でルードベルの評価がぐんぐん上がるんだから、馬の力ってすごい。騎士も心の中で驚いてるし、どうか皇太子には知られませんようにって、そこまで気を回すのも笑っちゃうわ。
そしてジュリエットとルードベルが再会!お互いに会いたかった気持ちが伝わってきて、いい場面だなと思ったら、ジュリエットの視線は離れたところにいるエノクへ。裸足で砂浜を歩いてきた妻に、貝殻で足を傷つけたらどうするんだと心配するエノク。いやもう、心配する場所が完全にスパダリなのよ。でもジュリエットも負けてない。こっちに来ないなら自分から行くわって感じで首に腕を回し、そのままキス!親族が見てるとか関係なし。エノク、顔が真っ赤よ。可愛いったらないわね!
しかもエノクは、ルードベルは血のつながった甥で、自分は夫で他人だからと妙に遠慮しているのよ。何その謎の線引き!ジュリエットからすれば、どっちも大事な家族でしょうに。だからこそ、誰がそばにいてもあなたが一番だと、ちゃんと言葉にしてくれるのが嬉しいのよね。エノクは夫という立場だけで満足していたのに、ジュリエットのおかげで愛される喜びまで知っていく。世界を救うためなら何でもできると思えるほど、心が満たされたんだわ。
一方のギナスは、どうにも素直に喜べない様子で‥。メリノックスがいつもと違って朝まで自分を起こさなかったことで、望んでいた結果を得たはずなのに虚しいって、いったい何なのよ‥病んでるわ。勝ったと思ったのに、相手の態度が変わったら変わったで寂しいのかしら。ギナス自身も自分の気持ちが分からなくなっているようで、見ているこっちまで胸がざわつくよ。ジュリエットとエノクが愛情を確かめ合うほど、ギナスとメリノックスのすれ違いが気になって仕方ないのよ。
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