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『最愛なるジュリエットのために』31話~35話|不器用なエノクとジュリエットが心を通わせていく

『最愛なるジュリエットのために』31話~35話|不器用なエノクとジュリエットが心を通わせていく
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エノクが長年抱えてきた想いを考えると、ジュリエットとの関係が少しずつ変わっていくのが本当にたまらないんです!ずっと自分の気持ちを押し殺して、ジュリエットに愛されなくても役に立てればいいと考えていたエノク。そこまで思い詰めているのに、本人は自分がどれだけ傷ついているのか、うまく伝えられないんですよね。だからこそ、ジュリエットが彼の気持ちを知ろうとし、二人で話し合うことを求める姿がうれしい! しかもジュリエットは、ただ優しくするだけじゃないの。エノクが自分を犠牲にしていると気づけばきちんと指摘する。妻として寄り添うだけでなく、対等な相手として向き合おうとしているのが素敵なんです。一方で、ラルサをめぐる調査からは新たな謎が浮かび上がり、物語も不穏さを増してて‥。二人の恋に胸を熱くしながら、皇族にまつわる秘密まで気になってしまう展開に、私の頭も忙しいわ!

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31話|ジュリエットとの運命的な出会い、からの拒絶?!

【エノク・レトラキ (2)】…ギナスだってエノクを失いたくない。でもエノクは、自分が生きるためにジュリエットを犠牲にするくらいなら死んだほうがいいとまで思っている。どっちも苦しいわ!

エノク!夢に出てきた相手にようやく会えたのに、そこからこんな苦しい話になるの!? せっかくの運命の出会いなのに、恋愛の神様がいるなら少しくらい優しくしてくれないかしら。

ギナスに水をぶっかけられて、とうとう部屋を飛び出すエノク。いや、兄・ギナスも相当必死なんだろうけど、話し合いの途中で水をかけるのはなかなか強引よ。でも、エノクが何を言ってもまともに取り合ってもらえない苦しさもあるのよね。自分は長く生きられないと思っているから、もう好きにさせてくれという気持ちなのに、ギナスは絶対に諦めない。この時点で二人の思いがすれ違いまくっているわけ。

そんなエノクが庭園で出会ったのがジュリエット。夢の中では知ることのできなかった声を聞き、実際に目の前にいる彼女を愛らしいと感じる。しかも、身分を明かさずにレトラキと名乗るのが切ないわ。大公としてではなく、ただの自分として彼女に会いたかったのかもしれない‥。自分には誇れるものがないと思っているエノクと、輝いて見えるジュリエット。この差を本人が勝手に感じてしまうところも、見ていて胸がぎゅっとなるよ。

そして、ジュリエットの名前も声もぬくもりも知れたから、もう十分だと思っていたエノク。ここが本当につらい。恋が始まったらもっと一緒にいたい、もっと知りたいとなるものなのに、エノクは自分の人生の終わりを受け入れたまま、出会えただけで満足しようとしている。どれだけ自分の未来を諦めてきたのよ……。ところが、熱病から回復したら、今度はジュリエットとの婚約が待っているって?ギナスにとっては弟を救うための選択でも、エノクからすれば彼女の人生まで自分の都合に巻き込むことになるわけよね。しかも代価を払って婚約を成立させたという説明に、エノクが怒るのも当然よ。ジュリエットは物じゃない。生きるためなら何をしてもいいなんて、エノクには受け入れられないのだと‥。

ギナスだって、弟を失いたくなくて必死だった。だからこそ、生きていてほしいという願いを拒まれるのが苦しい。でもエノクも、ジュリエットを不幸にしてまで生きることはできない。二人とも相手を大切に思っているのに、守りたいものが違うから、こんなにも話がこじれてしまうのね。ギナスの願いもエノクの拒絶も、どちらか一方を簡単に悪者にはできない。弟を救うための選択が、エノク自身にとっては愛する人を苦しめる選択になってしまった。その食い違いこそが、エノクが婚約を拒む理由なのだと納得したわ。

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32話|エノクの諦めがジュリエットのキスで崩れていく

【噛み合った時間】…13歳から夢の中でジュリエットを想い続けてきたエノク…長すぎた片想いが、ようやく二人の愛として動き出したわ!

ああいやもう、エノク!自分の気持ちを押し殺すのも大概にしてちょうだいよ!ジュリエットに愛されていないと分かっているから、せめて彼女の役に立ちたい。気持ちは分かる、分かるんだけど、そこまで自分を後回しにして何もかも一人で抱え込まれたら、私まで苦しくなるじゃないの。

ジュリエットのために故郷ロゼンタ風の家具を用意して、花や木まで植え替えるエノク。いや、愛情のかけ方がめちゃくちゃ丁寧なのよ!相手が少しでも過ごしやすいようにって、できる限りのことをしている。でも、ジュリエットが欲しかったのは立派な家具でも花いっぱいの庭でもないのよね。そもそも嫌だと言っているのに連れてこられたんだから、贈り物を並べられても気持ちが追いつくわけがない。

「あなたさえいなければ、私はずっと幸せだったのに」とまで言われたエノクが、それでも彼女のために尽くそうとするのが、また切なくって。愛されないことには慣れているから、役に立てるだけでいい。いや、慣れたらダメなのよ!そんな寂しいことを自分に言い聞かせながら、庭で花に魔法をかけている姿がもうね…。本人はそれで生きていけると思っているけれど、心の中ではどれだけジュリエットを求めているんだろう。

だからこそ、1年後にジュリエットが部屋の白い布を片づけ、エノクから贈られたドレスやアクセサリーを整理している姿がうれしいの。ようやく彼の気持ちを受け取ろうとしているのかもしれない。その変化を見つめるエノクの戸惑いも分かる。だって、ずっと拒絶されて生きてきたんだもの。急に希望を持てと言われても、そりゃ怖いよね。

そして庭園での会話よ!罪悪感で自分を好きになろうとしているだけなら、いっそ以前のように嫌ってくれと言うエノク。ここまできても、まだジュリエットの愛情を信じられないのか。どれだけ自分に自信がないのよ!って。でも、彼にとっては11年間積み重ねてきた想いだからこそ、簡単に信じることもできないんだろうね。そこでジュリエットがキス!もう、言葉で説得するより早いじゃないの!しかも、エノクの呪いも、隠していた事情も、彼が13歳から自分を夢に見ていたことも知っている。何も知らずに同情しているわけではなく、すべてを知ったうえで彼を選ぼうとしているの。

「あなたが私を想っていた時間だけ、私もあなたを想う」。この言葉で、ずっと一方通行だと思っていたエノクの気持ちがようやく報われるわけよね。不安を一瞬で消せるわけじゃないけれど、二人とも逃げずに本音を伝えられたのは大きな一歩。最後に強く抱きしめ合う二人を見て、やっとここまで来たかとホッとしたよ。エノク、もう一人で諦めなくていいんだからね!ジュリエットと一緒に、今度こそ幸せになるのよ!って。

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33話|内政にジュリエットが物申す!

【ちょっとした意地悪】…お兄様、妹の夫にちょいちょい意地悪してません?

あはは、ジュリエットがエノクの部屋に乗り込んできたとき、何事かと思ったら仕事の量が少ない問題だった!いや、仕事が少ないなら喜ぶところじゃないの?と思うけど、事情を知ったら全然笑えないのよね。そもそもジュリエットは、これから何かあったら自分にも相談してほしいと伝えたばかり。何も知らずに待つのがつらかったし、エノクが自分を恨んでいるのではないかと悩んでいたわけで、ようやく気持ちを確かめ合えたところなのよ。手を握り返してもらって、ぱっと笑顔になるジュリエットがかわいい。こういう小さなやり取りが、今までどれだけ欲しかったことか。

ところが、届いた書類を見たら今度は別の問題が発覚。エノクはロゼンタの使節団に会うため、わざわざエレイン諸島まで出向いていた。しかも、そこはヘルベンテルの領土でありながらロゼンタの国境に近い場所。ジュリエットの兄ドリエンが望んだ会談場所だったのではないかと、彼女は察するわけね。

ここでエノクが兄をかばうのも、なんだか彼らしい。でもジュリエットからすれば、夫が自分の家族に振り回されているようなもの。しかも、妻のために無理を聞く若い統治者だと思われたら、エノク自身の立場まで悪くなってしまう。そりゃジュリエットも黙っていられないわ。そして、次の会談には自分も出席すると即決。待って、さっきまで夫婦の気持ちを確かめ合っていたのに、もう外交問題に突入してる!でも、ここで兄に文句を言うだけではなく、自分が席について対応しようとするところがいいのよね。

夕食ではエノクも、自分に悪意はなかったと説明するけど‥ただ、ジュリエットが怒っている理由は、兄の要求を聞いたことだけじゃないわけよ。エノクが自分の権利や体面を削ってまで、ジュリエットの家族を優先してしまうことなのよ。ジュリエットは兄の事情もエノクの気遣いも分かっている。だからこそ、夫に何もかも我慢してほしくない。エノクもまた、彼女を二度と泣かせたくないから、今度は別館まで送っていいかと慎重に尋ねる。優しくすれば解決、黙って譲れば円満、なんて単純な話じゃないのね。ジュリエットが欲しいのは、自分のために無理をする夫ではなく、何でも相談し合える対等な夫婦関係。エノクにも、そこを少しずつ分かってほしいわ。

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34話|ギナスの即位の裏?ラルサにを問いただす

【約束と終わり】…ジュリエットとの距離が縮まって、これはもう幸せ一直線かと思いきや、ラルサの家に秘密のトンネル!?

なんで~!?せっかくジュリエットとエノクがいい雰囲気になって、抱きしめ合うところまで来たのに、エノクの頭の中にはまだラルサの問題が残っている。恋愛が一歩進んだと思ったら、すぐに難しい宿題が出てくるの、忙しすぎない!?

でも今回の二人、ここは本当にいい。ジュリエットがエノクに手を差し出して、自分のことをもっと知ってほしいと伝える姿よ‥。エノクだけがジュリエットを理解しようと頑張っているのは不公平だから、今度は自分もエノクのことを知りたい。そうやって、お互いに歩み寄ろうとするのがたまらないのよ。エノクも、自分が知らないジュリエットの一面を教えてもらえたら忘れないと伝えてて‥。いや、もう!そんなこと言われたらジュリエットも私も、顔が赤くなるでしょうよ。しかも最後は抱きしめ合って、明日も会う約束。ようやく二人の関係がちゃんと動き始めた感じがする。

ところが、エノクにはラルサとの話し合いが待っている。ラルサは過去の時代を忘れられないから、自分を厳しく罰してほしいと訴えるわけ。新しい時代を築きたいエノクと、かつての時代を背負い続けるラルサ。二人の間には、簡単には埋められない考え方の違いがあるのね。エノクだって、ただ過去を消して終わりにしたいわけではないはず。だからこそ、ラルサが何を隠しているのか確かめようとしているわけ。

そして出てきた手紙と秘密のトンネル!ちょっと待って、ラルサの家、どれだけ秘密を抱えているのよ。子供のような筆跡に、紙の産地とは違う送り先、さらに本屋とのつながりまである。そこへ人々が逃げたらしいトンネルの報告。ラルサ一人の問題では済まない気配が濃くなってきたわ、もしかしてベルティナが関与?

そんな中、ジュリエットはエノクが旅に出ると聞いて、今晩は一緒に食事ができないのかと寂しそうにするのよ。もう、引き止めるのではなく、一緒に過ごせないことを残念がっているのがいいのよ。エノクも嬉しそうにエンカルとの食事の話を切り出すし、ジュリエットは食卓でエンカルをキラキラした目で見つめている。この様子、いったい何を期待しているの!?とツッコミたくなるけれど、エノクと一緒に過ごす時間を大事にし始めたからこその反応なのよね。エノクが過去の問題を片付けようとするのも、ジュリエットとの未来を曖昧なままにせず、安心して一緒にいられる時間を増やしたいからなのだと思う。だから今は、ラルサの秘密をきちんと確かめる必要があるのね。

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35話|反逆後、エノクが皇族に関わる秘密を疑い始める

【芽生える赤い芽】…ラルサが残したものを追うほど、エノクが知りたくない真実に近づいている気がする。

ジュリエットがエノクの過去を知ろうとしているの、いいじゃないの!今までいろいろあった二人だから、本人から聞けない話を身近な人から教えてもらうのも大事よね。しかもエノクったら、エンカルに夕食でジュリエットと話してほしいとお願いしているわけ。あのエノクが自分から人と人をつなごうとしてるの、ちょっと感動するじゃない。本人はニコニコしてるし、昔はジュリエットの前で緊張していたくせに、今はエンカルの緊張を心配してるのよ。成長したわねぇ!

ところが、ジュリエットの質問がなかなか直球。エノクの軍隊時代の話を聞きたい、どうやって出会ったの、部隊で有名だったの?と、次々に聞いてくる。エンカルも困るわよね。エノクの働きぶりは立派だけど、面白い話があるかといえば微妙(笑)。最終的に見た目の良さが話題になるの、ちょっと笑った。いや、そこは否定しないんかい!ジュリエットも素直にかっこいいと認めているし、なんだかんだ楽しそうな夕食でよかったわ。

……なんて和んでいたら、エノク側の調査が一気に怪しくなる。ラルサの家で証拠を調べているエノクは、助手・ハレンが証拠を壊したことに厳しく注意。しかも報告書は5ページでいいって、いや、十分多いわ!ハレンの心の声に思わず同情しちゃった。エノクの仕事って、調査する側も大変なのね。

でも、今回の本題はそこじゃない。ラルサの家で秘密のトンネルを見つけ、家の中から赤い髪を発見したエノク。ラルサは短髪だったし、色も違う。さらに、その髪は帝国の皇族に特有の色だった。ここでエノクが思い出すのは、反逆が成功したあと、兄が自分以外の皇族を皆失わせた過去。え、待って。じゃあ、この髪の持ち主はいったい誰なのよ?また、燃え残ったしおりも気になる。ラルサは本を燃やして、何かを隠そうとしたのかもしれない。髪の毛もほかには見つからず、証拠が少ないのがまた厄介なのよね。分かりそうで分からない、このもどかしさ!

そして場面が変わって、エルヴィンが子どもにラルサとはもう会えないと告げる姿がつらいのよ。子どもにとっては、理由も分からないまま大切な人を失ったようなもの。守るためだと言われても、納得できるわけないじゃない。エノクが追っている秘密と、この子どもが抱える事情はつながっているのか。赤い髪の正体が判明したとき、誰がどんな立場に追い込まれるのかと思うと、まだまだ安心できそうにないわ。

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