いや、こんなの残酷すぎるでしょう…。ジュリエットはずっと、自分の病気と向き合いながら、兄に会いたい、普通に生きたいと願っていたんですよ。その願いがかなって、ようやく家族と再会できて、これから海にも行きたい、祭りにも行きたいって未来の話までできるようになったのに。そこでエノクの訃報って、あまりにもひどい。しかもジュリエット、エノクが自分のために何をしてくれたのか、肝心なところを知らないままなんですよね。あのペンダントだって、帰りを待ち続けていた時間だって、ジュリエットにとっては感謝を伝えたい相手との思い出だったはずなのに、真実を知れば知るほど、もう本人には何も返せない現実が突きつけられる。ギナスの告白もきついし、ドリエンが明かす取引もきつい。エノクの気持ちを知りたいのに、知るほど苦しくなるジュリエットが本当につらい。ここまで来て、まだ願いをかなえるために代価が必要だなんて、いったい何を差し出せばいいのよ……。
11話|エノク、ジュリエットを帰国へ送り出そうとする
【贈り物】…ペンダントのおかげで元気を取り戻したジュリエット。でも宝石の色が変わった理由を考えると、喜んでばかりもいられない。エノクの優しさが切なすぎるんだけど!
ドリエン、ジュリエットが目を覚ますまで帰らないつもりなのね。あんな状態の妹を置いて帰れるわけがないって、そりゃそうよ!しかもエノクから贈られたペンダントを首にかけたら、ジュリエットの呼吸まで楽になっている。もう、この宝石にどれだけ大きな力があるのよ。
ただ、ドリエンは喜んでばかりもいられない。欠片だけでは回復力に限界があって、ジュリエットを完全に治すには心臓そのものが必要になる。しかも、それでは大公・エノクがどうなるのかという問題まで出てくるんだから、簡単に解決できる話じゃないのよね。ジュリエットには元気になってほしい。でも、そのために誰かが犠牲になるのは違う。ドリエンが抱えている心配も、そりゃ表情に出るわ。
そして今回、個人的にうれしかったのがジュリエットの変化!兄に会わせてくれたエノクにお礼を伝えようと、自分から会いに行くことを決めたのよ。ところが、肝心のエノクが帰ってこない。今日もいない、まだ帰らない、気づけば一週間。いや、待っている側ってこんなに長く感じるのね……。
ここでジュリエットが、これまで二年間もエノクに冷たくしてきたことを思い返すのがいいのよ。今さら不満を言える立場じゃない、自分だって彼を待たせてきたんだからって。そうなのよ! 自分が相手にしてきたことって、立場が逆になって初めて気づくことがあるのよね。ジュリエット、ようやくエノクの気持ちを考えられるようになってきたじゃない!そして再会した途端、待っていた気持ちがあふれて駆け寄るジュリエット。長く留守にしていた理由を聞きながら、兄に会わせてくれたお礼もちゃんと伝えるわけ。エノクも、自分が奪ったものを返しただけだと受け止めるのよ。この言い方、優しいけれど、どこか自分の気持ちを押し込めているようにも聞こえるのが気になる。
さらに、ジュリエットが見せたペンダントは宝石の色が褪せている。エノクは穏やかに微笑んでいるけれど、私は全然安心できないのよ!そしてエノク、帰国用の馬車まで用意しているなんて。ジュリエットを自由にしてあげたいのか、それとも自分から離れようとしているのか。せっかく二人の距離が縮まってきたと思ったのに、ここで帰国の話を出すエノク、優しい顔をして何を考えているのよ…!
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12話|ジュリエットが未来を夢見た日にエノクの訃報が届く
【冬の終わり】…エノクから贈られたネックレスの宝石は色を失い、ジュリエットの記憶からは彼自身も消えていた。そんな彼女のもとへ届いたのは‥。
もう別れの準備なんてしなくていい。そんな言葉をジュリエットが聞ける日が来るなんて、うれしいのに、うれしいのに……心が追いつかないんですけど!
エノクはジュリエットがロゼンタに帰れるよう手配して、好きなだけ滞在できると伝えるわけ。しかも、自分は一緒に行かないのよね。ジュリエットのために動いてくれたのは分かるけれど、ずっと後悔していたなんて言われたら、こっちは二人の間にまだ何かあるんじゃないかと期待してしまうじゃない。プレゼントまで渡しておいて、ロゼンタに着くまで開けるなって、いったい何を考えているのよ!
そしてジュリエットは家族の待つロゼンタへ。ドリエンとの再会では、お兄様も泣いているのを隠そうとしていて、もう二人ともかわいい。ルードベルも大きくなっていて、ジュリエットが帰ってきた喜びが伝わってくるの。やっと帰ってこられたんだものね。これまで失ったものを考えたら、家族と普通に笑い合える時間がどれほど大切か、しみじみしてしまう。
ただ、エノクからもらったプレゼントも、本人のことも忘れてしまったというのが切ないわ。贈り物を受け取ったときには、もう今さらなんて思っていたのに、時間がたつにつれて記憶まで薄れてしまったのね。ネックレスの宝石も色あせていて、ジュリエットは手入れが悪かったせいだと思っているし。いや、そういう問題じゃないのよ…! ドリエンが何かを知っているようなのも気になるところ。
でも、ここでジュリエットの病気が治ると分かるのは本当にうれしかった。もう長く生きられないかもしれないと思っていた彼女が、海へ行きたい、祭りを見たい、花園に新しい花を植えたいと、やりたいことを次々に口にするのよ。未来の話ができるって、こんなに幸せなことだったんだね。泣かずにいられるわけがないでしょう。
だからこそ、知らせがきつい。黒い服を着たヘルベンテルの使節を見て、ジュリエットは違和感を覚えるわけで‥。そこで告げられたのが、エノクの訃報。待って、何なの?ジュリエットがようやく生きる喜びを取り戻して、これからの未来を考え始めたばかりなのに。エノクのことを忘れたまま、もう二度と会えないかもしれないなんて、あまりにもつらい。あのプレゼントには何が込められていたのか。ジュリエットがそれを知る日は来るの? 希望が見えた瞬間にこんな知らせを突きつけられて、もう胸の中がぐちゃぐちゃよ。
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13話|ジュリエットを妻から赤の他人へ変えたナサントの法律
【最愛なるあなたのために】…エノクが残した小さな宝石箱、いったい何を込めたのよ……。しかもネックレスの秘密まで出てきて、悲しむ暇もないほど胸がざわつくんだけど!
エノクが亡くなったって…ちょっと、ジュリエットはついさっきまで彼との未来を考えていたんじゃないの!?それなのに、突然の訃報を聞かされて、死因も分からない、葬儀にも出られない、もう妻ですらないって、いったい何をどう受け止めればいいのよ。しかも、エノクの死を境に婚姻関係が解消されて、ジュリエットの姓からレキトラまで消えてしまう。書類上はそうなるのかもしれないけれど、気持ちってそんな簡単に切り替えられるものじゃないでしょう。昨日まで夫だった人が、今日から他人。いやいや、心の整理をする時間くらいちょうだいよ…。
ドリエンがジュリエットを心配してくれるのは救いだけれど、ジュリエット本人は自分を責めるばかりで‥。妻として何もしてあげられなかったと考えてしまうのがつらいのよね。エノクがどれほど彼女を大切にしていたのか、私は知っているからこそ、そんなふうに自分を責めないでほしい。でも、本人には本人にしか分からない後悔があるんだろうな…。
そこで思い出すのが、エノクから渡された誕生日の贈り物。小さな宝石箱に手紙まで添えてあるなんて、もう開ける前から泣かせにきているじゃないの。しかも、ジュリエットの21回目の誕生日を祝う手紙よ。エノクは彼女がロゼンタに帰ったあとも、ちゃんと誕生日を迎える彼女のことを考えていたんだよね。本人がいないところで、こんなふうに愛情の深さを見せられるのは反則だわ。
そしてギナスとの面会。ジュリエットの庭園を選んだことにも意味がありそうだし、エノクがかつて忍び込んでいた場所について確かめる様子も気になる。ところが、話題はネックレスへ。ジュリエットが何からできているのか知らないと分かった瞬間のギナスの反応、あれは絶対に何かあるでしょう!さらに、ジュリエットの病が治ったことに触れてから、エノクにも秘密があったと告げるなんて…。え!?エノクが残したものは、ただの誕生日プレゼントじゃないのかもしれない。ジュリエットが知らないまま受け取っていた愛情の正体を思うと、もう胸がいっぱいなのに、まだ秘密があるなんて苦しいわ。エノク、あなたはいったい何を彼女に残したのよ……。
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14話|エノクが命を懸けて守った切ない願い
【命と生を】…ジュリエットの首にあるネックレスは、エノクが自分の命を捧げた証だったって?悲しすぎるでしょ。
つらい、つらいって!! エノク、あなたはどこまで一人で抱え込んでいたのよ…。今回、ジュリエットがずっと引っかかっていた疑問が、ようやく少しずつ明らかになったわね。彼女が欲しかったのは高価な宝石でも、夫としての立派な振る舞いでもなく、エノク本人の言葉だった。好きになった相手から結婚を求められたのに、本人の気持ちがまったく見えない。そりゃ不安にもなるし、素直に愛を受け取れないわよ。ジュリエットが冷たく接していた理由も、今なら分かるのよね。
でも、エノクはエノクで、そんなことを説明できる状態じゃなかった。熱病で動けず、ジュリエットに会いに行くことすらできなかったなんて…。彼女からすれば無視されたように感じていた時間も、エノクにとってはどうにもできない時間だったのよ。二人とも相手の気持ちを知りたかったはずなのに、肝心なところがすれ違いすぎているわ!
そして、ここでギナスの事情も明らかになるのがまた複雑。弟を救うために自分の身体や自由まで懸けたのに、エノクは自分の命を大切にしようとしない。そりゃ腹も立つでしょうよ。けれど、そこで嘘をついてしまったのが痛いのよね。ギナスだって弟を救いたかったのは本当。でも、怒りに任せてついた嘘が、ジュリエットとエノクの関係をさらにこじらせてしまった。誰か一人だけを悪者にできないのが苦しいところだわ。
ただ、ギナスの「あなたさえいなければ」という言葉は、さすがにジュリエットが気の毒すぎる。事情を何も知らされていないのに、そんな責任まで背負わされても困るでしょう!エノクが何を考え、どうして命を懸けるほど彼女を愛したのか、本人から聞く機会すらなかったんだから。
そしてネックレスよ…。あの宝石がエノクの心臓だなんて、そんな大切なものを身につけていたとは。ジュリエットが愛だと信じられなかった献身の裏に、これほどの覚悟があったなんてね。エノクの母も、愛される資格がないと思い込んでいた。彼はそんな考えまで受け継いで、愛する気持ちを隠し続けていたのかしら。エノク、もう自分を愛される資格のない人間だなんて思わないでほしいわ。ジュリエットにも、どうか彼の本当の気持ちが届いてほしい。二人には、呪いでも犠牲でもなく、自分たちの意思で愛し合える未来をつかんでほしいのよ。
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15話|ウルガスとの取引にジュリエットが踏み出す
【喜んで捧げましょう】…エノクの命を首にかけて生きているなんて、ジュリエットには残酷すぎるよ!真実を知ったところで本人に謝ることもできないなんて、どうやって気持ちを整理すればいいのよ……。
ジュリエット、これはつらいよね…。エノクが亡くなっただけでも受け止めるのが大変なのに、自分が生きている理由まで知ってしまったら、そりゃ頭の中がぐちゃぐちゃになるわよね。しかも、首にかけている宝石がエノクの心臓だなんて。普段なら愛する人を身近に感じられるものとして大切にできるかもしれないけれど、ジュリエットにとっては見るたびに彼を失った現実を突きつけられるものになってしまった。触れても冷たいだけ。本人の温もりも、声も、もう確かめられないんだもの。
それでドリエンに問い詰めるわけだけど、ここでジュリエットが納得できないのも当然なのよ。エノクは自分の心臓を差し出して、代わりに婚姻を無効にしてほしいと求めた。兄たちは取引に合意した。でも、肝心のジュリエット本人は何も知らなかった。自分の結婚なのに、自分だけが蚊帳の外だったなんて、そりゃ怒りも悲しみも止まらないでしょう。
ただ、ジュリエットは怒りをぶつけるだけでは終われないのよね。兄に助けを求めた自分が悪かったのではないかと考え始めてしまう。いやいや、待って!エノクが何を考え、どんな気持ちで決断したのか、本人に聞けない以上、ジュリエットには想像することしかできないじゃないの…。それなのに、全部自分の責任みたいに背負おうとするのが苦しい。
時間がたっても食事すら取れないジュリエットを見て、ドリエンが島への旅行を提案するのも、兄として何とかしてあげたい気持ちが伝わってくるの。海を見て少しでも気分が変わればいいけれど、ジュリエットが本当に求めているのは景色を楽しむことじゃない。大公がいない世界で、どうやって生きていけばいいのか分からないんだと感じているんだと思う。
そして、ついに伝説のウルガスを探し当てるジュリエット。願いをかなえる代わりに代価を求める相手だと分かっていても、彼女は足を止めない。ここまで追い詰められたら、可能性がある限りすがりたくなるよね。でも、ウルガスが何でも聞き入れると言ったからって、望んだ結果がそのまま手に入るとは限らない。ジュリエットは今度こそ、エノクを取り戻せるのだろうか。それとも、彼女が差し出すことになる代価は、本人が思っている以上に重いものなのかしら。
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