『身代わり皇后なのに初夜を迎えてしまった』は、逃げ出したレシリア王女の代わりに、侍女だったゼルダが皇后になるところから始まる物語です。本人は「王女が戻るまでの代役」と思っていたのに、相手はライフォン帝国の皇帝リネル。ところが一緒に過ごすうち、二人の関係は予定どおりにはいかなくなっていきます。
ゼルダは身代わりとして皇后になったはずなのに、リネルは次第に彼女自身に惹かれていきます。さらにレシリアとノートン、4人の側室、シャトオニール王国の王族なども絡み、恋愛だけでは終わらない事情が動き始めます。
しかも後半になると、ゼルダをめぐる危険な動きや魔導師ヴィック、ワイバーンのがるるまで登場して、物語はますます賑やかに。ここでは、ゼルダとリネルの恋の行方から、ノートンの正体、結末で紹介します。
あらすじ|侍女ゼルダが皇后になった理由
物語のきっかけは、レシリア王女がノートンとともに姿を消したこと。王女がいなくなった穴を埋めるため、普通の侍女だったゼルダが身代わりとして皇后になるのですが、本人からすれば人生最大級の急な人事異動です。「私が皇后?」となるのも当然で、しかも待っているのはライフォン帝国の皇帝リネルなんですから、心の準備が追いつきません。
それでもゼルダは、与えられた役目をこなそうとします。自分は本物ではないから、レシリアが戻ってくれば終わる関係だと割り切っていたはずなのに、リネルと過ごす時間が増えるにつれて、二人の距離は少しずつ変化していきます。最初は仕事として向き合っていた相手が、気づけば自分の気持ちを大きく揺さぶる存在になってしまうんですよね。
そしてリネルのほうも、ゼルダをただの代役として扱うわけではありません。皇后としての立場だけではなく、ゼルダの性格や考え方、素直な反応まで知っていくうちに、彼女自身に惹かれていきます。つまり、「レシリアの代わりだから」ではなく、「ゼルダだから一緒にいたい」という関係へ変わっていくわけです。
この変化があるから、ゼルダの悩みも切ないんですよ。好きになればなるほど、「でも私は本物じゃない」という事実が重くなるし、リネルとの未来を考えれば考えるほど、最初の身代わりという立場が引っかかってくる。恋愛って本当に、立場とか契約とか都合よく待ってくれないんですよね。
登場人物|ゼルダとリネルを取り巻く宮廷の人々
初夜から人生の計画が狂いまくる身代わり新妻の、ハラハラ溺愛宮廷劇です。正体がバレたら命はないというスリルと、彼の真っ直ぐな瞳に引き込まれていく恋心のバランスが、たまらないんです。
リネル側(北大陸の最強国、ライフォン帝国)登場人物
ライフォン帝国の皇帝。冷静で強い立場にいる人物ですが、ゼルダとの関係が進むにつれて、彼女に対する感情がどんどん濃くなっていきます。
特に印象的なのが、ゼルダの秘密を知ったあと。普通なら「なぜ黙っていた?」となりそうなところを、リネルはゼルダを簡単に切り捨てません。むしろ、「自分が望んでいるのは誰なのか」というところが、はっきりしていく。このあたりから、二人の関係が「契約」や「身代わり」という言葉では説明できなくなっていきます。かなりのスパダリ夫!
- リネル・ガディオン・エドファー:皇帝
- ジョセフ:リネルの弟
- キャサリン・カリオス:第一側室
- メラニー・ヘツロス:第二側室
- ペシリーニ・アスト:第二側室
- ロージー・アデリッド:第二側室
- ミーシャ:ロージーのメイド(幼少期アクラト公爵領にいてベルスの知り合い)
- ラファエル:皇帝秘書官
- マクロム:帝国第一騎士団 総長
- シャロン:ゼルダのそば付メイド
ゼルダ側(シャトオニール王国)の登場人物
もともとは入浴補助メイドでしたが、レシリア王女の代わりに皇后として宮廷へ入ることになります。
ゼルダの魅力は、ただ守られているヒロインではないところ。自分の立場や秘密に悩みながらも、自分なりに状況を切り抜けようとします。そして何より、最初は「いずれ離れる関係」と思っていたリネルとの間に、本当の気持ちが芽生えてしまう。身代わりとして始まった人生が、自分自身の望む未来へ変わっていくのがゼルダの物語でもあります。ただ、それだけじゃないの‥もう世界を揺るがすほどの女性なんですよ。
- テスラー・ヘイル:王国第一王子
- レシリア・ヘイル:王女
- ゼルダ・フォン・トローヴァ:入浴補助メイド、後ライフォン帝国皇后
- ボニス:メイドでゼルダの友人
- ローガン:ボニスの父
- マーティンス・ロハイン:外務大臣でゼルダの監視人
- ロルフ:マーティンスの護衛
- ケン:テスラー王子の護衛官
その他の登場人物
がるる、かわいい顔をして話を引っかき回す、なかなか侮れない子です。火の神イグニスと魔術師ベルスとの250年にわたる因縁にも注目です。また、ノートン、レシリア王女との過去もあり、二人の関係は単なる話だけでは片付けられません。
- がるる:魔獣ワイバーン
- ビック:魔法使い
- ノートン・アサルマン:南大陸で最も強大な国家、パトゥシャ帝国第三皇子
(王女と駆け落ちしたシャトオニール王国傭兵) - ラムズ:王女とノートンの子
- カルヴァイン・アサルマン:パトゥシャ帝国第二皇子
(妻:ジェスパー) - カトリアン・エディンズ:南部で二番目に強大な国家、デルロイ帝国皇帝
- アドリアン・メルティン:歴史的に北方大陸と最も深い関係、テベロ帝国皇帝
- ヘクター:ターニャ島海賊の国の王
- ベルス・ブロディアン:黒魔術師、アクラト島の塔主(魔法塔)
- ハイミッヒ公爵:アクラト公国の公爵
- ロクサナ・ハイミッヒ:公爵の娘
- ローガン:魔法塔にいる男性、ベルスの侍従、ボニスの父?
『身代わり皇后なのに初夜を迎えてしまった』の気になる疑問
- Qゼルダとリネルの関係は?
- A
ゼルダとリネルの関係は、身代わりから始まったからこそ面白いんです。ゼルダは最初から「私は皇后です!」と堂々としているわけではなく、自分がレシリアの代わりであることを意識し続けています。だからリネルとの距離が縮まっても、素直に喜ぶだけではいられません。
一方のリネルは、そんなゼルダを見ているうちに、どんどん彼女自身に惹かれていきます。完璧な皇后だから好きなのではなく、普通の感覚を持ったゼルダだからこそ惹かれる。その関係が積み重なっていくので、二人の恋には「最初から運命の相手でした」という感じではない良さがあります。
もちろん、皇帝と身代わり皇后だから、二人の間には問題が山ほどあります。リネルには側室もいますし、ゼルダ自身も「自分はいつまでここにいられるのか」という不安を抱えています。それでも一緒にいる時間が増えるほど、二人の間にできた絆は簡単には切れなくなっていくんです。私としては、「もうお互い好きなんだから、早く腹をくくって!」と言いたくなる場面も多い。とはいえ、身代わりという大前提があるので、そう簡単に話が進まないのも分かるんですよね。
- Qリネルには側室がいる?
- A
そして忘れてはいけないのが、リネルには4人の側室がいるということ。キャサリン・カリオスが第一側室で、メラニー・ヘツロス、ペシリーニ・アスト、ロージー・アデリッドが第二側室として登場します。ゼルダの立場、思った以上にハードモードです。
自分は本物の皇后ではないと思っているのに、皇帝にはすでに側室がいる。そりゃゼルダだって簡単には割り切れませんし、私としても「ゼルダ、心の置き場所どこ?」となります。ただ、側室たちも単純な恋敵ではなく、それぞれ宮廷の中で立場を持った人物として描かれているのがポイントです。
ゼルダが皇后として過ごしていくほど、こうした人間関係から逃げることはできません。リネルとの恋だけを見ていればいいわけではなく、皇后として周囲とどう関わるかも重要になってくるんです。普通の女性だったゼルダが、いきなりこんな環境に放り込まれたと思うと、本当に大変ですよ。
- Qレシリアとノートンはどういう関係?
- A
ゼルダが身代わり皇后になった原因を作ったレシリア王女とノートンも、物語を大きく動かす存在です。レシリアはノートンとともに姿を消しますが、その関係は単なる駆け落ちで終わる話ではありません。二人の子ども存在が、帝国の未来にもずっと影を落としていきます。
さらにノートンには、かなり大きな秘密があります。シャトオニール王国では傭兵のような立場で登場していた彼ですが、実はパトゥシャ帝国の第三王子。つまり、ただの恋愛相手ではなく、南大陸の強国につながる王族だったわけです。そりゃ話が簡単に終わらないわけですよ。
レシリアもノートンとの関係を諦めたわけではなく、ゼルダに近づこうとしたり、もう一度ノートンとの関係を取り戻そうとしたりと、自分なりに動いていきます。ここまで来ると、「ゼルダとリネルが幸せになれば全部解決!」とはいかないんですよね。周囲の人間にも、それぞれの事情と目的があるんです。
さらに後半では、シャトオニール王国の兄妹をめぐる問題まで大きく動き始めます。また、ド天然ロージーとノートンの恋の行方も楽しみ!
- Qがるるやワイバーンが物語にどう関わる?
- A
重たい宮廷事情の中で、いい感じに空気を変えてくれるのが、魔獣のがるるです。ワイバーンというだけでも十分すごいのに、この子が妙に人間くさくて、ゼルダに甘えたり、都合のいい理由をつけて泊まろうとしたりするんですよ。緊張感のある場面でも平然と割り込んでくるので、かなりいい味を出しています。
しかも、がるるはただの癒やし担当ではありません。ロージーやノートンが見つけた薬草について、がるるが何かを思い出す展開もあり、意外なところで物語に関わってきます。「それ、今思い出したの!?」というタイミングなのも、がるるらしいところ。
- Q後半はどうなる?ゼルダをめぐって世界が動き出す
- A
後半になると、ゼルダとリネルの恋だけではなく、宮廷の裏側・そしてワイバーンロードの王としてもどんどん見えてきます。そして魔導師ベルスをめぐる話も動きます。テスラーやレシリアの悪だくみも少しずつつながっていくんです。
ここまで来ると、最初の「身代わり皇后」という設定から想像していたより、かなり大きな物語になっています。ゼルダ自身の恋、ゼルダに宿る火の神、レシリアとノートンの関係、王族同士の思惑、魔導師をめぐる問題まで、いろんな線が一本につながっていく感じ。もう、ゼルダは帝国だけじゃなく世界を揺るがす伝説の王なのです。
原作小説の結末|レシリアが戻ったあと、ゼルダはどうなる?
この作品の結末で一番気になるのは、「ゼルダは最後まで身代わりなの?」というところ。物語の最初では、レシリアが戻ってくれば自分は役目を終える、それがゼルダにとって当たり前でした。ところがリネルとの関係が深くなるにつれて、その前提そのものが変わっていきます。
結論:二人は「嘘で始まった関係」をきちんと乗り越え、最後には誰にも割り込めない、本物の夫婦として結ばれます。これがもう、熱を持つほど深い愛なんですよね。
リネルはゼルダの秘密に気づいても責めません。むしろ「お前だけだ」と静かに独占欲を滲ませる姿が、とにかく危険なほど甘い。さらにテスラーやレシリアの騒動や宮廷の陰謀、ワイバーンの呪いまで次々押し寄せるのですが、この二人、掛け合いの呼吸が抜群。重たい展開が続くのに、絶妙な「夫婦漫才感」があって。
そして最後、ゼルダは「身代わり」ではなく、リネルが心から望んだ皇后として堂々と隣へ。外伝では甘やかしが加速し、「砂糖壺でもひっくり返しました?」と突っ込みたくなる幸福感が待っています。最初は嘘だったからこそ、真実の愛に変わったときの感動が何倍にも膨れ上がるんですよね。
ちなみに、『身代わり皇后なのに初夜を迎えてしまった』の漫画は、小説がベースになっており、本篇328話+外伝19話=347話の超大作で完結しています。
ゼルダさん、あなた完全に人生の予定表をリネルによって書き換えられてます(笑)。
原作漫画|『身代わり皇后なのに初夜を迎えてしまった』を読める公式サイト
『身代わり皇后なのに初夜を迎えてしまった』は韓国発のウェブトゥーン作品で、韓国語タイトルは『대리 황후지만 첫날밤을 보내버렸다』。作画はAira、原作はcleobbakdora、salgujellyです。
韓国版だけでなく英語、タイ語、インドネシア語、日本語、ドイツ語などにも展開されていて、海外でも読まれている作品です。日本語で気軽に読みたいならLINEマンガ、海外版まで追いたいなら各言語版をチェックする、という読み方が分かりやすいですね。
韓国版は日本語版より先のエピソードを追える場合がありますが、アカウントを作れば全部無料で読めるというわけではありません。先読みの公開状況や料金は変わる可能性があるので、利用するときは各サービスで確認するのが安心です。
全話レビュー|ゼルダとリネルの関係は1話からどう変わる?
『身代わり皇后なのに初夜を迎えてしまった』1話から最新話、結末までレビューしています。
- シーズン1完結は、55話
- シーズン2は、56話から
まとめ|ゼルダを取り巻く恋と伝説の行方
身代わりから始まる恋愛ものが好きなら、かなり楽しめる作品です。最初は誰かの代わりだったヒロインが、少しずつ相手にとって「その人じゃなきゃ嫌」という存在になっていく流れが、この作品の大きな魅力。
しかも恋愛だけで終わらず、レシリアとノートン、リネルの側室たち、シャトオニールの王族、ビックやベルスをめぐる問題など、周囲の人間関係までどんどん広がっていきます。そして何より、ゼルダが「一番強い」存在になっていくんです。だって、伝説の「ワイバーンロード」なんですから!
最初は仮の皇后だったゼルダが、リネルの隣でどんな女性になっていくのか。そこだけを追いかけるだけでも十分楽しめる作品ですよ。