『甘い侵入者』…「家族みたいな二人が同居したら恋になる」だけじゃないのよ。イハンとチオ、近すぎる。近すぎるのに、お互い絶対に踏み込まない。そのくせ気持ちは隠しきれなくなっていく。そこへイハンの亡き兄に似たユジンまで現れて、もう心が忙しいったらない。
しかもイハンが無防備すぎるんです。そんな顔をされたら意識しないほうが無理でしょう、と何度ツッコミを入れたことか。一方で、チオの踏み込みたいのに踏み込めないもどかしさも伝わってきて、甘いだけでは終わらない空気がたまりませんでした。
登場人物|イハンを中心に恋の温度が変わっていく
- ジョン・イハン
- ジョン・イジュン:イハンの兄(故)
- スヨン:イハンの母(故)
- ハン・チオ
- チオ母:ジウォン
- チオ父:
- ヨンオ:亡くなった妹
- ソ・ユジン:柔道選手でお兄ちゃん似
- パク・ジュマン:ユジンの柔道の先輩
- ホン・ダヒ:イハンのクラスメイト
- ソン・ジュヨン:ダヒの友人、イハンのクラスメイト
- クォン・ミレ:同じ大学の学生
- オ・ヒョンジェ:同じ大学の学生
- ビョン・ミンチョル:ユジンの先輩
- キム・ミンジェ:チオの友人
- イ・スルギ:チオの友人
- ジャン・テウォン:チオの友人
ジョン・イハン|好きになったら全部壊れそうで怖い女
イハンは幼い頃に家族を失い、その後をチオ一家に支えられて育ってきた。だから彼女にとってチオは、単なる幼なじみや隣のお兄さんではない。自分が寂しいときにそばにいてくれた、大切な居場所そのものなのよ。だから恋心に気づいたとしても、素直に「好き!」とはならない。むしろ逆。好きだからこそ怖くなる。だって、チオと付き合ってもし関係が壊れたら? 喧嘩して一緒にいられなくなったら? 今まで当たり前だった日常まで失ったら?
イハンにとってチオを好きになることは、恋人ができるというだけじゃない。自分にとって唯一無二だった「家族のような居場所」を失う可能性まで背負うことになる。だから気持ちが大きくなるほど、イハンは簡単に踏み込めなくなる。
でも、同居生活をしているんですよ。はい、逃げ場がありません。近くにいる。声が聞こえる。顔を見る。優しくされる。そんな毎日を送っていたら、そりゃ隠していた気持ちも少しずつ漏れますって。
イハンって、幼少期に家族を亡くしているため、チオ=「家族の代わり」かつ「唯一の居場所」になってて‥。イハンの核にあるのは、「失うことへの極端な恐怖」、だからこそ彼女の中では、「チオを好きになること=関係を壊すリスク=もう一度“家族を失う可能性”」という構図ができてしまっているんですよね。その結果として:好きだと自覚しても否定する、距離を取ろうとする、でも離れられない‥。という矛盾した行動を繰り返します。つまりイハンの恋は、「好き」よりも「失いたくない」が強すぎるってことなのかも‥。
ハン・チオ|余裕そうに見えて、実は一番我慢している男
チオはイハンにとって、昔からそばにいる大切な存在。表面上は落ち着いていて、イハンとの距離にも余裕があるように見える。でも、この男が何も感じていないわけじゃないのがポイント。むしろチオは、イハンとの関係がどれだけ大切なのかを分かっているからこそ、自分から踏み込まない。イハンを傷つけたくないし、今まで築いてきた関係も壊したくない。だから気持ちがあっても、簡単には動けない。
ただね、イハンに他の男性が近づいたときまで平然としていられるかというと、そうはいかない。特にユジンが登場してからは、この男の「余裕」が少しずつ怪しくなっていく。イハンを大切にしたい気持ちと、自分だけを見ていてほしい気持ちがぶつかり始めるから。「家族だから」と言っていた距離が、いつの間にか「誰にも取られたくない」という感情に変わっていくの。チオくん、それもう家族愛だけでは説明できませんよ。
チオは一見すると落ち着いていて余裕があるように見えますが、感情のコントロール型っぽいです。イハンと少し違っていて、「イハンとの関係の大切さを理解している」。だからこそ踏み越えないようにしている‥つまりチオは、「壊さないために抑えている側」。でもでも、完全に無関心ではないこと。距離が近い時の反応、無意識の気遣い、微妙な嫉妬や動揺‥こういうことから、感情はあるけど理性で押さえているんですよね。イハンが「恐れて止まる」なら、チオは「理解して止まっている」。過去も関係しているようで、この違いがすごく面白いわ。
ソ・ユジン|イハンの心を揺らし、チオまで焦らせる第三の男
ユジンは、イハンとチオの関係に外から入ってくる重要人物。
しかも、この人がただの「イケメン当て馬」ではないのが面白い。ユジンはイハンの亡くなった兄、ジョン・イジュンとよく似た姿をしている。そのため、イハンにとってユジンとの出会いは、恋愛だけでは片づけられない感情を呼び起こすことになるのよね。そしてユジン自身もイハンを意識するようになるから、今までチオとイハンだけで完結していた世界に、別の男性の視線が入ってくる。
これがチオにはかなり効く効く。今までは「イハンのそばにいるのは自分」が当たり前だったのに、ユジンがその当たり前を崩してくる。しかもイハンにとってユジンは兄を思い出させる存在でもあるから、チオとしても単純に「気に入らない男」で片づけられない。ユジンが現れたことで、イハンは自分の気持ちを考えるようになり、チオは自分がイハンをどれほど特別扱いしているのかを意識させられる。三角関係というより、二人の隠していた感情を無理やり表に引っ張り出す存在なのよね。
イハンとチオの関係って、かなり閉じた世界なんですよね。幼い頃から一緒で、家族のような関係、二人だけで完結している空気。そこに対してユジンは、「第三者としての現実を持ち込む存在」みたいなのかなって。しかも、イハンの兄(イジュンとそっくり)、だからこそ、不安が刺激される。ユジンは、イハンのトラウマを揺さぶるだけでなく、チオの「抑えていた感情」を浮き上がらせる装置にもなっています。イハンに自覚を与え、チオの理性を揺らし、関係を曖昧なままにさせない‥かなり重要なキーパーソン。でも、かなり幼少期から過酷な環境で育っているから、最後は幸せになってほしい!
イハンとチオが踏み込めない本当の理由
イハンとチオの恋愛で一番苦しいのは、二人とも相手が大切だからこそ動けないところ。
イハンはチオを失いたくない。チオはイハンを傷つけたくない。普通なら「じゃあ好きって言えばいいじゃん」で終わるんだけど、この二人の場合はそう簡単じゃない。二人の関係には長い時間があるし、家族のように支え合ってきた過去もある。その土台を壊してまで恋愛に進む覚悟が、なかなか持てないのよ。だから、何気ない接触ひとつで空気が変わる。
今までなら普通だった距離が急に近く感じる。相手の表情が気になる。誰かと話しているだけなのに妙に引っかかる。そして、そういう小さな「なんか嫌」「なんか寂しい」「なんで気になるんだろう」が積み重なって、二人とも自分の感情から逃げられなくなっていく。派手に「恋が始まりました!」って鐘が鳴る感じじゃないのよ。日常の中に恋がじわじわ染み込んできて、気づいたときにはもう手遅れ。だから『甘い侵入者』なのよね。
チオがグイグイいくのかと思ったら、イハンがグイグイで、私的にはビックリだわ。チオの両親への想いや、亡き妹とのことも含んでいるから、好きだけじゃ動けないんですよね‥。普通が普通ではないからこそチオの葛藤が見え隠れするの。
同居生活が恋を加速させる!近すぎる二人に逃げ場なし
イハンとチオの二人の関係を変えている大きな要素が、やっぱり同居。
学校だけで会うなら帰れば離れられる。でも同居なら、家に帰っても相手がいる。朝起きてもいるし、何気ない生活の瞬間まで共有することになる。イハンとチオはもともと長い付き合いだから、そこへ同居生活が加わることで、二人の距離はさらに近くなる。しかも「家族みたいな関係」だったからこそ、最初は無防備なのよ。普通の恋愛なら「異性だから距離を取ろう」となる場面でも、二人には長年の慣れがある。
その無防備さが、
・恋心を自覚した瞬間に全部ひっくり返る。
・今まで何とも思わなかった仕草が気になる。
・今まで自然だった距離が恥ずかしくなる。
・今まで安心できた相手なのに、急に心臓がうるさくなる。
いや、同居って怖いわ。でもでも、チオの母の闇もちらっと見えてきて、この二人すんなりハッピーエンドってわけでは、なさそうな感じが漂うの‥。もうチオの牽制がすごいのなんのって‥ちょっとヤバくない?ってくらいよ。
ユジンが登場してから何が変わる?チオの余裕が少しずつ崩れていく
ユジンがイハンの前に現れたことで、イハンとチオだけの関係に新しい風が入ってくるのよね。しかもユジンは、イハンにとって亡き兄を思い出させるような存在。だから、単純な当て馬キャラという以上の意味があると思う。
一方でチオからすると、自分がずっとそばにいたイハンの世界に、自分ではない男性が入ってくることになるわけよ。これまでなら、イハンが自分を頼ることも、そばにいることも当たり前だった。でもユジンがイハンに近づくことで、その「当たり前」が崩れていく。でも私は思うわけですよ。いやチオ、それもう「妹みたいな存在だから心配」で全部説明するの無理じゃない?
ユジンの幼少期もかなり寂しい想いをした、だからこそイハンもその寂しさが分かって似た者同士何ですよね。ユジンも押せ押せって感じじゃなくって、そっと支えるみたいなタイプで、そこがまたキュンとしちゃうわけです。チオとの関係もクスッと笑えてお互いイハンを想う気持ちが見え、言い争ってるのが面白くって。
どこで読める?|原作の韓国版で先読みする方法を紹介
『甘い侵入者』は、日本ではLINEマンガで公式配信されているほか、eBookJapanでも配信され、韓国版はNAVER WEBTOONとNAVER SERIESで公式配信されています。
日本版を普通に楽しみたいならLINEマンガ、さらに先の展開を追いたいなら韓国版NAVER WEBTOONをチェックする方法があるんです。また、韓国版を含めて英語、タイ語、フランス語、中国語、スペイン語、日本語など複数言語で展開されている作品なので、海外版との配信差を追いかける楽しみもありますよ。
『甘い侵入者』原作公式プラットフォームはこちら
- 日本語名:甘い侵入者
- 原作題名:다정한 침입자
- 原作作者:EENY(原作)・Yuhan(作画)
- 日本語版:LINEマンガ・eBookJapan
- 韓国語版:Naver Webtoon・Naver Series
- 原作小説:なし(オリジナル漫画)
- 外国語版:英語、タイ語、フランス語、中国語(繁体字)、スペイン語、中国語(簡体字)
原作小説がなく、EENY原作・Yuhan作画によるWebtoon作品として連載されている。韓国版も現在連載中なので、結末はまだ判明していないんです。
だから「イハンとチオが最終的に結婚する」「ユジンと結ばれる」といったところまで分かっていません。ただ、ここまでの流れを見ると、中心にあるのはイハンとチオの関係が「家族のような二人」からどう変わっていくのかという部分。ユジンは二人の間に入ることで、イハン自身に恋愛感情を意識させ、チオには自分の独占欲や不安を自覚させる存在になっている感じがするのよね。だから今後の大きなポイントは、二人が「この関係を壊したくない」という怖さを乗り越えられるかどうか。
・好きだから踏み込むのか。
・大切だから今のままでいるのか。
その答えを二人がどう選ぶのかが、最終的な恋の行方を決めることになるんじゃないかな?!
ちなみに、イハンとチオの想いは伝わった…ユジンも想いに決着をつけたみたいな感じ‥だがチオの母がイハンを亡き娘のように感じているので、母との摩擦が出てきそうかな?チオがどう母を説得してくのかが、見どころになってくるのかも?!
レビュー一覧|イハンとチオの距離が変わる瞬間は?
各話レビューでは、イハンとチオが一緒に暮らし始めた頃のぎこちなさから、少しずつ互いを異性として意識していく過程、そしてユジンが二人の関係へ入ってくることで生まれる変化まで、1話ごとレビューしています。
| 1話 | 2話 | 3話 | 4話 | 5話 |
| 6話 | 7話 | 8話 | 9話 | 10話 |
| 11話 | 12話 | 13話 | 14話 | 15話 |
| 16話 | 17話 | 18話 | 19話 | 20話 |
| 21話 | 22話 | 23話 | 24話 | 25話 |
| 26話 | 27話 | 28話 | 29話 | 30話 |
| 31話 | 32話 | 33話 | 34話 | 35話 |
| 36話 | 37話 | 38話 | 39話 | 40話 |
| 41話 | 42話 | 43話 | 44話 | 45話 |
| 46話 | 47話 | 48話 | 49話 | 50話 |
| 51話 | 52話 | 53話 | 54話 | 55話 |
| 56話 | 57話 | 58話 | 59話 | 60話 |
| 61話 | 62話 | 63話 | 64話 | 65話 |
| 66話 | 67話 | 68話 | 69話 |
特に見逃したくないのが、一緒にいるのが当たり前だった二人が、相手の表情を気にするようになったり、他の異性との関係に反応したり、何気ない言葉に傷ついたりする。その小さな変化を拾っていくと、恋が突然始まったわけではないことがよく分かります。そしてユジンが入ってからは、イハンだけではなくチオの感情も動いていくのよね‥。
まとめ|「ゼロ%」だった二人、もう気持ちを隠すほうが難しい
『甘い侵入者』は、幼い頃から家族のように過ごしてきたイハンとチオが、同居生活をきっかけに少しずつ互いを意識していく恋愛作品。
イハンにとってチオは、家族を失ったあとに自分を支えてくれた大切な人。だから好きになることは嬉しいだけじゃない。今までの関係まで失うかもしれない怖さがある。チオも同じように、イハンとの関係を壊したくないからこそ、自分の感情を抑えている。ところが、二人の前にユジンが現れる。しかもユジンはイハンの亡き兄を思わせる存在だから、イハンの過去を揺らしながら、チオの感情まで刺激してしまう。三人の関係が動き出すことで、それまで曖昧だったイハンとチオの気持ちも、少しずつ隠せなくなっていく。そして、最初に「異性として見る確率はゼロ」と言っていた二人が、もうそんな言葉では片づけられないところまで来ている。
ゼロ%って言ってたの、誰でしたっけ?って‥。
私はもう、とっくに数字が変わってるのを見てますけど(笑)。家族みたいだった二人の間に、少しずつ恋心が入り込んでくる。その「侵入」が、まあ甘いんですよね。はい!タイトル回収です。