ロレナ、もう十分頑張ってきたんだから、そろそろ自分の幸せを最優先にしていいのよ…! そう思わず肩を抱きたくなるくらい、彼女が置かれている状況は苦しい。でも、そんなロレナのそばにいるミケロが、ただ甘い言葉をささやく男じゃないところが本当にいいのよね。彼女の過去を無理に聞き出すのではなく、怖かった記憶を少しずつ新しい思い出で塗り替えようとする。距離を縮めるときだって、ちゃんとロレナの気持ちを確かめてくれる。この違いよ! 一方のバジェは、ロレナを手放したくない気持ちを抱えながら、彼女が何を望んでいるのかという一番大事なところを見失っているわけで‥。二人の関係には出会いの頃から積み重なった過去がある。ミケロの優しさに救われてほしい気持ちと、バジェが自分の過ちに気づいてほしい気持ちが、もうごちゃ混ぜなのよ!
26話|愛していたかもしれない、それでもロレナは戻らない
バジェに突きつけた父親としての質問。愛していたなら、どうして娘は逃げるのよ‥ってことだよね。
はいはい、ビセンツォお父さん、もっと言ってやって!! 今回のバジェ、ロレナを愛していたと認めたのは大きな一歩なんだけど、それで全部どうにかなると思ったら大間違いなのよ。だって、娘を追い詰めてきた相手なんだもの。本人の口から気持ちを聞けたところで、こっちは「それでロレナがどれだけ苦しんだと思ってるの!?」ってなるわ。
まず、ロレナがミケロに父親の居場所を伝える姿よ。父を信じて送り出したのに、遠いインゲルドで暮らす父とは手紙でしか連絡できないって。自分のことで心配をかけたくない気持ちと、無事でいてほしい気持ちが入り混じっているのがつらいのよ。そんなロレナの事情を聞いて、ミケロが護衛を送ると申し出るのもいいわ~。バジェが何をするか分からないからこそ、先回りして守ろうとしてくれる。この安心感、今のロレナには本当に必要なのよね。
ところが、その父親がバジェの手の中にいるんだから、もう勘弁してよ! バジェはロレナを戻すために、ビセンツォに説得を頼むわけ。しかも、戻ってきさえすれば離婚訴訟も銀行の信用も何とかすると約束。いや、条件を並べるところが違うのよ。ロレナが求めているのは、生活の保証だけじゃなくて、自分の人生を自分で選べることなんだから。
そこでビセンツォが聞いた「7年間、娘を大切にしていたのか」という質問が刺さる刺さる。銀行や仕事の話じゃない。父親として、娘を本当に幸せにしてくれたのか知りたいだけ。バジェが過去の出来事を思い出しながら、愛していたのかもしれないと認める姿も苦しいわけで‥。ロレナの笑顔に苛立ち、自分の手で関係を断ち切ろうとしていた過去があるのに、今になって失いたくないなんて、あまりにも遅いじゃないの。
そしてビセンツォの答えがまた強いよ。ロレナがどんな道を選んでも、父親として一緒に歩く。バジェの望みより、娘自身の意思を優先するんだよね。「最初で最悪の失敗」というバジェの認識も、聞いていて胸が痛いけど、ロレナは失敗作なんかじゃない。彼女を愛したつもりで、自分のそばに置くことばかり考えたバジェが、彼女の心を見失ったのよ。愛していたかもしれない、その言葉が本当だったとしても、ロレナが戻る理由にはならない。そこがもう、どうしようもなく切ない。
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27話|ミケロとロレナの距離が額へのキスで縮まる
若かりしバジェが、あの日からロレナを覚えていたなんて!
ん?ミケロ、あなた普段どんな顔して生きてるのよ…!15歳からずっと計画していたなんて、今までの遊び好きで気楽な男という世間の印象がひっくり返るじゃないの。それなのに、ロレナが帰りを心配して待っていたと分かると、嬉しそうにからかって額にキス。さらには抱きしめて「もっとしていい?」って、きゃ~の振り幅が大きすぎるわ!
まず過去のロレナが切ない。王宮の礼拝堂で歌うことに憧れて、目をキラキラさせていた女の子なのよ。オペラ歌手になりたいという夢があって、王立芸術学校に入る道だってあった。それなのに、父や兄と離れるのが気がかりで、戦争が起きても家族のそばにいると決めるんだもの。自分の夢を諦めることが平気なわけじゃないでしょうに。家族を大切にするロレナらしさが、こんな小さな頃からあったのね。
そして、その姿を見ていたバジェが彼女の名前を尋ねるわけさ!本人は結婚する気なんてなさそうだと見抜きながら、じっと見つめている目線のが気になるわけ。バジェにとって、あの日のキラキラしたロレナは忘れられない存在になったのかしら。現在の二人の関係を知っていると、過去の出会いまで違って見えてくるわ。
一方、ミケロの秘密も気になるのよ。15歳から街を変える計画を進めていたなんて、いったい何があったらそんな決意をするの?しかも、3歳で実父に連れ去られたという話を考えると、ベセンを離れていた12年間に何があったのか、簡単な話ではなさそうで‥。ロレナが質問しても、今はまだ秘密。ここで無理やり聞き出さないのも、二人の距離感として大事なのよね。
それでも、ミケロの唇の傷を見つけた途端、ロレナの心配が止まらなくなるのがかわいい。誰に何をされたのか、薬は塗ったのかと気にする姿に、ミケロも思わず甘えたくなったのかもしれない。普段とは違う雰囲気で抱きしめられたロレナがドキドキしているのも分かるし、彼女から抱きしめ返した瞬間には、もう二人とも意識しまくりじゃないって!
ただ心配していただけなのに、いつの間にかこんなピンク空気になるなんて。ミケロ、あなた本当にその傷を口実にしているでしょう?しかも、許可まで求めてくるのがずるい。ロレナが知りたい彼の過去はまだ遠いのに、触れたい気持ちだけは二人の間で少しずつ近づいているわけで‥。秘密を抱えた男のくせに、こんなときだけ素直になられたら、私まで胸のドキドキが収まらないわよ!
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28話|判明、ロレナの父親がレバンテス邸に?
ちょっと~~、キスの破壊力から父親の危機まで、一話の中で感情を何往復させる気なのよ!
まずミケロがロレナにキスしていいか確認するところには素直にニヤけたわ。強引に自分の気持ちを押しつけるんじゃなくて、ロレナの表情や緊張をちゃんと確かめているのがいいのよね。しかも彼女が以前ほど苦しそうではないと気づいているし。ロレナが抱えている過去を知ったうえで、自分との時間を新しい記憶にしたいと思っているのが伝わってくるの。ミケロ、普段は何を考えているのか分かりにくいくせに、こういうところは妙に真剣なんだから!
その一方で、キスのあとに二人そろって気まずそうなのがかわいい。さっきまであんなに雰囲気があったのに、終わった途端にどうしたらいいか分からなくなるの、分かるわよ。なのにミケロは翌日の1707号室での面会を持ち出し、一度入ったら戻れないと念を押す。えっ?急に現実へ引き戻してくるじゃないの!でも、これはロレナを自分の計画に巻き込む以上、覚悟を確認しているんでしょうね。ロレナも利用してくれて構わないどころか、ミケロの頼みなら断れないとまで言うし、恩返しをしたい気持ちだけじゃなく、もう彼自身を大切に思っているんだろうな。
そして今回、私がいちばん気になったのは、二人が以前どこかで会っていたのではないかということ!ロレナは恩人のように接するのに、バジェはミケロを敵のように扱っていた。この差に、ミケロ自身も不思議に思っているし、過去の出来事が今の二人に影響している可能性は十分ありそう。ロレナが修道院で情報誌を受け取ったことも、ミケロがなぜそこにいたのかも、まだ気になるところだらけ。本人に直接聞かれても、ロレナは夢(前世)の話をどこまで説明していいのか難しいわよね。しかもミケロ、自分がバジェの夢にまで登場したのかと想像して、勝手に嫌そうな顔をしているのがちょっと面白い。そこは気にするんだって!
ただ、ようやくミケロとの関係が進み、彼の計画にも参加できそうだとロレナが思った矢先、今度は父親の問題。ヘナが知らせてきた内容が本当なら、レバンテス家で何が起きているのか確認しなければならない。せっかくラブラブ面で少し希望が見えてきたのに、ロレナには休憩時間すらないのね。父親のことも、ミケロとの関係も、どちらも簡単には放っておけないロレナを応援するわ!お願いだから、これ以上ひとりで抱え込まないでちょうだいね。
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29話|ロレナがバジェに三つの条件を突きつける
ミケロに会いたいロレナと、妻を手元に置きたいバジェ…とうとう取り返しのつかないところまで来てるし。
ロレナ、そりゃミケロに会いたくもなるわよって。父親の安否を気にしながら、バジェからは帰ってこいと迫られて、しかも要求されるのは裁判の取り下げに屋敷での生活、最後には後継者まで。いや、ちょっと待ってよ、バジェあなた、差し出せばロレナが戻ってくると思っているの?
今回のロレナは、もう以前のようにバジェの言葉に振り回されていないわ。父を利用しないこと、預け金証書を返すこと、自分たちに手を出さないこと。ちゃんと条件を並べて、国王の前で誓えるのかまで確認するのよね。バジェがあっさり了承したところで、逆に警戒するのも当然。今まで積み重ねてきたことを考えれば、口約束ひとつで信用できるわけがないもの。
そして出ました、後継者問題。ロレナが妊娠したという噂が広がっているから、自分の子どもであるべきだと主張するバジェ。かつてロレナが望んでいた言葉なのに、今さら言われても遅いのよ。本人も、昔はどれほど聞きたかった言葉なのか思い出している‥それなのに、今のロレナから出てくるのは喜びではなく「今さら?」という気持ちって。これがつらい。欲しかったものをようやく差し出されたのに、差し出した相手への信頼がなくなっていたら、受け取る気持ちにすらなれないんだもの。しかも、まず父を解放してと言われているのに、子どもの話を持ち出す順番よ、バジェ、そこじゃないって!
一方で、父・ビセンツォとの再会はほっとしたわ。娘の頬を包んで、痩せたことや食事を心配する父親。ロレナももう子どもではないと伝えながら、無事な姿を見て安心している。ここでミケロという協力者の存在を明かし、脱出計画を伝える流れも頼もしいわけです。ロレナはただ逃げたいのではなく、自分の大切な人を守るために動いているのよね。今夜を乗り切ればミケロに会える。そう思っている彼女が、ふと彼を恋しく感じるところには、張り詰めた状況の中でもちゃんと恋する気持ちが残っているんだなと思った。
ただ、過去の場面が気になるの。バジェはロレナを美しいカナリアとして、自分のそばで歌ってくれればいい存在だと思っていた。でも、彼女は結婚してから一度も歌わなくなった。妻が笑っていることと、妻が幸せでいることは違う。バジェはその違いに気づいていなかったのか、それとも気づかないふりをしていたのか。今になって子どもを望む彼は、ロレナの心が戻ってこない理由を本当に理解しているのだろうか‥はぁ後悔ばっかりだね、バジェって。
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30話|前世の恋心を振り返る、本当の夫婦
ロレナの前世、自分を責める方向に頑張りすぎなだったのね。
いや、前世のバジェさん、妻が帰ってこないからって愛犬を連れて捜索に出るのはいいとして、その犬にロレナを怖がらせてどうするのよ!しかも本人は「よくやった」みたいな態度なのが、もうね…。雨の中でひとり迷っているロレナにとって、愛犬だろうがなんだろうが、突然迫ってきたら恐怖でしかないでしょう。この屋敷、ロレナが安心して息をつける場所がなさすぎる。
そして五日間も寝込んだあと、ロレナが何をするかと思えば、バジェに謝罪。いや、ロレナが謝るの?体調を崩すほど追い詰められたのに、謝る理由が「一周年のパーティーを台無しにした」「公爵夫人の品位を保てなかった」って、どこまで自分に厳しいのよ。さらにヴェルデ(犬)にもお礼を言いたいだなんて、怖い気持ちを押し込めてまで、夫の大切なものを悪く思わないようにしている。前世のロレナのこういうところ、本当に切ないわ。
でも、アリサとの会話でとうとう本音が出た。公爵に選ばれて贅沢な暮らしをしているんだから、多少の我慢は当然って。そんな理屈を友人からまで言われたら、そりゃ苦しいでしょうよ。ロレナが欲しかったのは公爵夫人の肩書きでも、周囲から羨ましがられる生活でもない。父親と休暇を過ごすためにベセンへ来ただけなのに、気づけば自分の望んでいない人生を生きているわけで‥。しかも、書斎に入るたび息苦しくなるほどなのに、誰にも簡単には言えなかったのね。
三年前、モトレル宮殿でバジェに出会い、突然求婚されたときは戸惑いながらも期待していたロレナ。自分がもっと頑張れば、いつか彼の気持ちも変わるかもしれないって。本当の夫婦になれるかもしれないって。そう信じたかったんだろうな。でも今のロレナは、その「本当の夫婦」というもの自体を疑っている。昔の自分が問いかけてくる悪夢まで見てしまうなんて、心の中でずっと答えを探しているんだろうな。
そして、目覚めた場所はバジェの寝室。ちょっと、どういう状況なのよ。ロレナが寝込んでいた五日間に何があったのか、父親はどうしているのか、気になることが一気に増えたじゃない。今のロレナに必要なのは、もっと我慢することじゃなくて、自分の気持ちを自分で認めることなのに。「私、本当はこんな生活がしたかったわけじゃないのに……」って感じで、なんとも息苦しいわ。
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