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『作戦名は純情』141話~144話|愛美を忘れられなかった蓮が、再会を前にして気づいた本当の後悔

『作戦名は純情』141話~144話|愛美を忘れられなかった蓮が、再会を前にして気づいた本当の後悔
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蓮、あなた10年も引きずっていたの…? いや、初恋っていつまでも特別なものだけれど、蓮の場合は愛美を忘れられないどころか、会えない時間までずっと彼女に心を引っ張られていたんですよね。しかも、ようやく再会できたのに、18歳のときに何も説明せず去った過去があるから、簡単に「好きだった」と伝えることすらできない。愛美だって、ずっと待って、傷ついて、諦めようとしてきた側だから、昔と同じ気持ちで蓮を迎えられるわけがないんです。もう、このすれ違いが苦しい! それぞれが抱えてきた時間の重さが違うからこそ、再会できただけでは何も解決しないんですよね。さらに玲央の引退や愛美を襲う事故まで重なって、蓮は愛美を守りたい気持ちと、自分が彼女の人生を乱しているのではないかという後悔の間で揺れてしまう。好きだから近づきたいのに、好きだからこそ怖くなる。めんどくさい恋心だよ…!

141話|蓮は愛美との別れを何度も思い返す

愛美が蓮にとってどれほど大きな存在だったのか、過去の記憶とともに明らかになってくるの…。

夜中にソファーへぐったり座り込んで、愛美の連絡先を見つめる蓮。いや、ちょっと待って、ひとりになった途端これですか……!自分の唇に触れて、愛美とのキスを思い出しているのも、もう気持ちが残っているどころの話じゃないのよ。本人はどうにか終わったことにしようとしているのに、体も記憶も全然納得してくれない。恋愛って、別れを告げた瞬間に気持ちまで片づけられるほど便利じゃないのよね。

しかも蓮は、愛美が記者に追い回されて仕事にも行けないと聞いているのに、直接連絡することもできずにいるの。心配なら本人に聞けばいいのに、そこができないのが今の蓮なのよ。愛美に冷たい目で別れを告げられ、ほっとしたような笑顔まで見せられたから、本当にもう会えないと思ってしまったのね。あの別れ際の愛美だって、平気だったとは思えないけれど、蓮の目には拒絶されたように映っているし‥。その思い込みが、じわじわ自分を追い詰めている感じがして苦しいわ。

そして、眠ろうとした蓮の記憶から出てくる海外留学時代へ。慣れない言葉に息苦しい学校生活、ひとりで抱えていた孤独に加えて、母親まで失っていたなんて。蓮って、今の落ち着いた姿だけを見ていると分かりにくいけれど、ずっと心の置き場を探していた人なのね。母親が睡眠薬とお酒を一緒に摂った末に亡くなったことも、蓮の中に深い傷として残っている。医師から眠れているか尋ねられていたのも、単に夜更かししているという話ではないの‥眠るのか怖い?眠れない?いろんな感情を一人で抱え込んでそうで‥壊れそうなのよ。

そんな蓮の記憶に、愛美が隣で眠っていた姿や、窓辺に座っていた姿が浮かぶのよ。もう、どれだけ愛美が心の中に入り込んでいるの……。しかも四つ葉のクローバー「幸運が訪れる」「いつでもどこにいても応援してる」ってことまで大事な記憶になっている。愛美にとっては応援の気持ちを込めて渡したものでも、蓮にとっては、自分を信じてくれる人がいるという証しだったのかもしれない。苦しくなるほど夢の中で彼女を鮮明に見るようになり、眠りから覚めたくないとさえ思っていたなんて、愛美に会いたい気持ちが切実すぎるじゃないの。もう、罪悪感だらけじゃん!

失意喪失の蓮が思い立って帰った韓国で、桜の舞うバス停で愛美を遠くから見つめていた蓮。ここにつながるのね、と胸がいっぱいになったわ。蓮はただ恋しいから会いに行ったんじゃなくて、ひとりで耐えるのが限界になるほど、愛美の存在を必要としていたんだと思う。あんな別れ方をしたのに、心の中ではずっと彼女を探していたなんて…蓮、もう強がらなくていいから、愛美に会いたいって自分の気持ちを認めてほしいわ。だって、夢の中でしか会えないと思うほど好きな人を、簡単に忘れられるわけないじゃない…。

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142話|玲央のド引退発表に愛美は不安を抱く

過去の蓮、会いたいくせに逃げ続けたのに、愛美のためだって自分に言い聞かせてたのが切なすぎる。もういい加減、幸せになることまで諦めないでよ!

桜の下で楽しそうに笑っている大学生の愛美を、蓮が遠くから見つめているのよ。ボロボロの心を引きずって、わざわざ同じバスに乗って、帽子を深くかぶって、降りたあとまでこっそり追いかけてきたのに、結局は声もかけずに帰っちゃうの?会いたい気持ちはあるくせに、いざ本人を目の前にすると逃げるしかない蓮が、もう見ていてもどかしいったらない。

しかも蓮の中では、愛美が楽しそうに暮らしているなら、自分が再び現れるのは彼女の幸せを邪魔するだけだって結論になっているのよね。自分は傷ついているのに、愛美は元気そう。だから自分の寂しさを埋めるために会いに行くのは身勝手だと考えてしまう。いやいや、愛美が笑っているからって、蓮がいなくても平気だと決まったわけじゃないでしょうに!本人に確かめることすらせず、自分ひとりで答えを出して、学校にも戻らず、母との最後の約束まで守れなかったことを抱え続けるわけよ。逃げて、逃げて、さらに逃げる。蓮の不器用さが、今回は笑えないくらい、蓮の過去が苦しいのよ。

そして現在の玲央の問題よ。父親が息子・玲央の名前を使って多額の負債を抱えていたなんて、本人にとってはたまったものじゃないでしょうに。なのに玲央は、父親の負債を返すと宣言して、芸能活動まで引退すると発表するの。愛美への注目をそらすために、自分が世間の注目を一気に引き受けたように見えるのが、またつらい。愛美を守るために自分が全部背負うなんて、そんな決断を簡単に受け止められるわけないじゃない。愛美だって、彼が約束を守ってくれたと分かっていても、安心しきれないのよね。守ってもらったからこそ、彼が失っていくものまで見えてしまうんだもの。

そして話は、蓮と愛美が出会う話へ‥。蓮は結婚式の招待を言い訳にして飛行機へ乗り、韓国からの仕事の話を引き受けるていたのね。本人は何か理由を探しているようだけど、愛美に会いに行くことを、まだ素直に認められないのかしら。そんな蓮が目にした企画書には、愛美の名前がある。ここでつながるのね‥!長いあいだ別々の場所で苦しんできたふたりが、仕事を通して再び近づこうとしているの。蓮が今度こそ逃げずに向き合えるのか、期待したい気持ちはあるけれど、大学時代に声をかけられなかったあの姿が頭から離れなくて、また会えたとしても、蓮が自分の気持ちを伝えられるのかと思うと胸が痛い。会いたい人を遠くから見つめるだけで終わった、あの時間が切なすぎる。うん、蓮と愛美が出会う前の後悔また後悔‥振り返り回だったね。

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143話|逃げた10年の代償と、愛美を失う怖さ

蓮が失った愛美を取り戻せる保証なんてない。それでも、忘れられないまま時間だけが過ぎていく未来のほうが耐え難いと気づいてったんだね。

蓮、コーヒーこぼしてる場合じゃないのよ…!と思ったのに、そんなツッコミだけでは済まなくなってしまった。10年ぶりに愛美を見つけて、髪が伸びたことに気づいて、目が合っただけで動揺する。いや、どれだけ忘れられてないのよ!しかも韓国へ帰るたびに再会を期待して、会えなければ眠れなくなっていたなんて、本人は忘れたかったと言っているけれど、気持ちだけはずっと愛美のところに置きっぱなしだったのね。

でも、ここで簡単に「一途で素敵!」とは言えないのが、このふたりの苦しいところ。蓮は18歳のとき、愛美に何も説明せずにいなくなった。自分が傷つくのが怖くて、逃げてしまえば何も起こらないと思っていたのよね。ところが、時間は止まってくれないし、残された愛美の気持ちも消えてくれない。待って、心配して、せめて一度だけでも連絡がほしいと願って、それでも何も返ってこなかった愛美が、どんな思いで諦めたのか。蓮が今になって理解し始めたのは大事だけれど、遅い、遅すぎるのよ…!

再会してからの愛美の態度も当然だと思う。蓮にとっては、ずっと忘れられなかった初恋の相手。でも愛美にとっては、理由も分からないまま突然いなくなり、自分が大切にされていなかったのかと悩まされた相手なのよ。何事もなかったように元気だったか聞かれても、そりゃ簡単には答えられないわ。蓮が少し後悔しているところも、見ていて胸がキュッとなるわ‥だって、自分が蒔いたものを、ようやく自分の目で見ているんだもの。

しかも蓮は、愛美がもう自分を振り返ってくれない可能性より、会えないまま一生思い続けることのほうが耐えられないと気づくわけよね。切ないのにものすごく蓮くさい。忘れられないなら、いっそ会わないほうが楽だと思っていたのに、会ってしまったらもう元には戻れないのね‥そんな簡単に、はい、おしまいって言うほどの気持ちじゃなかったってことだわ。

そして愛美のほうも、玲央が自分を守ろうとして引退を発表したことで、仕事を外されてしまう。玲央の過去まで世間に掘り返されていくのを見て、自分のせいで彼の犠牲を無駄にしたと感じているのが、また、つらい。蓮とのことだけでも心が休まらないのに、今度は玲央のことまで背負ったように苦しんでいるじゃない…。そんな愛美に、女性がいきなり玲央との交際について聞いてくるのよ‥びっくりで、女性も変装してるし、もう勘弁してほしい。蓮は失った愛美の気持ちにようやく気づき、愛美は自分を守ってくれた玲央のことで苦しんでいる。誰かを大切に思う気持ちが、こんなにも自分を責める方向へ向かってしまうなんて、胸がぎゅうっと苦しくなった。本当にこの物語って、両想いになるの?って不安になるわ。意固地すぎ!

補足:考察

「贖罪展開」って言うほど蓮ってひどいことしてないと思うんだよね。この143話のなかで彼の最大の過ちって、出国前に愛美に連絡をとれなかったことくらい。それだって何度も電話しようとしたのに繋がらなかったし、愛美からのメッセージも彼には届いてなかったみたいだし…。父親のスキャンダルに母親の自殺未遂や入院という家庭の危機の中での出国だったし、自分の状況が愛美を苦しめてる(学校でのいじめや、バス停で愛美が電話に出なかったことなど)とも感じてたはず。だから「愛美の気持ちが離れてしまった」って勘違いしちゃったんだと思う。海外に行ってからは愛美の幻覚を見るほど追い詰められて、こっそり戻って彼女の様子を見に行くわけだけど…そこで目にしたのは、自分がいなくても元気に過ごしてるスエの姿。だから彼も愛美と同じように「相手の気持ちは本物じゃなかったんだ」って思い込んじゃったのかも‥。このすれ違いの、本当に複雑で重なり合ってて、まさにマンガ史に残る最高峰の「大すれ違い劇」じゃない?最終章は、この張り巡らされた誤解が解けていく展開になるんだろうな。個人的には、これ以上のすれ違いは、悲しくなるから複雑だけど(笑)ストーリーとしてはそう進んでいきそう。長々と語っちゃってごめんね!

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144話|愛美が事故に?!

愛美も蓮も、気持ちが苦しいほどすれ違っているわ。

愛美が見知らぬ女性に責められ、必死に手を振りほどこうとする姿、もう見ていられないわよ。玲央のことを好きだった女性からすれば、突然姿を消した彼を心配する気持ちも、愛美に納得できない思いもあるのかもしれない。でも、それを愛美ひとりにぶつけて、無理やり道路へ連れ出すなんて話が違うでしょう。周囲の人たちも何が起きているのか分からないまま、気づいたときには取り返しのつかない事故になってしまうのだから、胸がぎゅっと苦しくなるわ。

そして蓮よ!愛美が事故に遭ったと知らされて、すぐに病院へ向かう姿が切ないの。家族の連絡先も知らず、彼女と自分がどういう関係なのか簡単には説明できない。それでも書類を書いて、医師の話を聞いて、必要な手続きをひとつずつ進めていくのよね。誰かに頼まれたわけでもないのに、愛美のために動かずにはいられない気持ちが伝わってくるわけ。手術は必要ないと分かったとき、蓮の頭に残ったのが、彼女は大丈夫だということだけなのも、もう本当に…。愛美の髪にそっと触れたところで目を覚ました彼女が、蓮を夢だと思っているのもたまらないわ。

なのに蓮は、再会しようとしていた日に事故が起きたことを、自分が彼女の人生に戻ってきたせいではないかと考えてしまうのよ‥。頭では関係ないと分かっていても、気持ちが追いつかないのよね。自分がそばにいたいと思うことさえ、愛美を苦しめるのではないかと感じているようで、謝る姿が切なすぎるの。しかも病院のにおいと静けさに反応し、耳鳴りまで起きてしまうなんて、蓮自身にも抱えたままの何かがあるのでしょう。愛美を守りたい気持ちと、自分が関わることへの怖さが、蓮の中でぶつかっているように見えるのよ。松葉づえをつく愛美と目が合った瞬間、ふたりは何を思ったのかなぁ?愛美にとって蓮との再会は救いなのか、それとも彼女もまた、言葉にできない不安を抱えているのか気になって仕方ないわ。いい加減、二人とも正直になって、話そうよ!まったく‥イラッっとするのよ、この展開に。

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