これは蓮にとって相当こたえるわ……。愛美が入院したことで、蓮はようやく彼女のそばにいる時間を持つことになるんだけど、そこで見せる看病の姿がまた複雑なのよね。傷の手当てを覚えて、休むよう言われても病室を離れない。愛美のことを気にかけているのは伝わってくるのに、だからといって愛美の気持ちまで簡単に元通りになるわけじゃない。しかも蓮が長い間抱えていた来夢への思い込みが明かされることで、二人の関係にあったすれ違いの根深さも見えてくるんです。愛美だって、ただ傷ついていたわけじゃない。蓮に対して抱いてきた怒りも、幸せそうな姿を見たときの悔しさも、ずっと自分の中にあったもの。蓮が謝ればすべて解決、なんて甘い話じゃないんですよね。胸がぎゅっとなる二人です。
146話|愛美のそばを離れない蓮の看病生活
来夢が写真を投稿したことを蓮はまだ知らない。彼女が秘密を守ろうと動こうとしているのが怖いって!
う~ん、来夢が愛美の入院を知ってすぐ駆けつけたの、愛美への心配は本物なんだろうなって思うのよ。でも窓の外を見たら蓮と一緒にいるじゃない!そりゃ気になるわよね。愛美も「もし違う状況だったら、来夢が自分を看病していたのかな」なんて考えていて、ああ、こういう関係って簡単に割り切れないのよね……。
なのに来夢、蓮を見つけた途端に質問攻め。愛美に会いに来たのか、連絡を取っていたのかって、気になって仕方ないのが丸見えじゃないの。しかも蓮から「もう関わるな」「触るな」とはっきり線を引かれてて‥。もう、これはきついだろうな。好きだから気になる、でも相手からは拒まれる。来夢の気持ちも複雑なんだろうけど、写真を投稿した件を隠したままなのが問題なのよ!蓮がまだ知らないと分かって、愛美に黙っていてもらおうとするあたり、ますます嫌な予感がするわ。
そして病室の蓮!看護師から傷の手当てを教わって、真剣にメモまで取ってるのよ。愛美が自分でできると言っても、背中や足はそう簡単じゃない。退院後のことまで考えて覚えようとしてるの、口では何も言わないくせに行動が細かいったら。愛美も、着替えを気にしたり、蓮に休んでほしいと言ったり、素直じゃない者同士のやり取りが続くのよね。しかも蓮、結局は窮屈な簡易ベッドで寝る気満々。いや、もう少し自分の体も大事にしてちょうだい!
一方で、警察官の訪問と蓮に届いた調査報告も気になるところ。玲央のファンをめぐる問題に個人情報の流出まで絡んでいそうで‥。蓮は愛美のそばをほとんど離れず、何かと世話を焼いているけれど、メールの内容が今後どうつながるのかなって。
そして、横になった愛美の背中をじっと見つめる蓮。ちょっと、何を考えているのよ…。こんなにそばにいて、あれこれ世話をして、気にしていないわけがないじゃない。でも来夢のことも、玲央をめぐる問題も、二人の過去の秘密も、まだ片づいていない。看病の空気は少しやわらいだのに、私はどうにも落ち着かないのよ。何で、言わないのかしら?イラっとする(笑)。
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147話|蓮に愛美の苦しみが突き刺さる
来夢を気にかけていた理由が罪悪感だったとしても、愛美からすれば自分より大切にされているように見えた事実は変わらないよね。今さら事情を説明されても、簡単には納得できないわ。
ええっ、蓮が来夢を気にかけていた理由、そんな思い違いが始まりだったのね‥。幼い頃に父親の電話を聞いて、来夢を異母姉妹だと思い込んでいたなんて。しかも父親が傷つけた女性の娘だと考えて、罪悪感から面倒を見ていたわけでしょう。蓮の中ではずっと筋の通った話だったのかもしれないけれど、愛美からしたら、そんな事情は知る由もないのよね。そりゃ来夢ばかり大切にされているように見えたら、心だってすり減ってしまうわ。
ただ、蓮が誤解していたと分かったからといって、愛美の傷まで消えるわけじゃないの。愛美が「たとえ本当に異母妹だったとしても、自分の価値はそれ以下」と伝える姿、苦しいわ…。蓮が来夢を気にかけた理由なんて、愛美にとってはもう問題のすべてじゃないのよ。自分は大切にされなかった。その思いが長い間ずっと残っているんだもの。蓮が謝ったところで、今までの気持ちをなかったことにはできないのよね。
そして愛美が、蓮には不幸になってほしかったと打ち明けるのよ。もう、これは重い。でも、私は愛美を責められないな。蓮が幸せに暮らしているかもしれないと思えば腹が立つし、逆に苦しんでいるのではないかと心配になる日もある。自分でもどうしようもない感情に振り回されて、そんな自分にまた傷つく。好きだった相手への気持ちが、ここまで複雑になってしまったのね。愛美が本当に欲しかったのは、蓮が不幸になることそのものじゃなくて、自分が味わった苦しみを少しでも分かってほしいということだったのかもしれない。
一方の蓮も、愛美の言葉を聞いて初めて、彼女がどれほど長く苦しんできたのかを考えるの。自分が傷ついたことにさえ、そんな資格はないと感じてしまうのがつらいわ。愛美の恨みが一度向けられただけで心が折れそうになった自分と、何年もその気持ちを抱えてきた愛美。その違いを思い知ったのね。苦しくなって病室を飛び出しても、結局どこにも行けず、愛美のいる場所を見上げている蓮がもう……。
それなのに退院の日には、また何事もなかったように病室へやって来るのよ。愛美の足を気遣う姿はいつもどおりで、そんな蓮を愛美もじっと見つめている。二人とも簡単には気持ちを変えられないし、優しくされたからといって許せるわけでもない。それでも蓮は愛美のそばに戻ってくる。愛美の気持ちを全部理解できたわけじゃなくても、彼女を放っておけない蓮の不器用さが、どうしようもなく切なくて、でも愛おしいのよ。
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