うううっ、愛美の青春が切なすぎるのよ……。自分に向けられていた玲央の恋心に気づけなかったこと、蓮が何も言わずに去ってしまったこと、そして大人になっても心のどこかに残り続ける思い。あの頃は分からなかったことが、時間がたってからじわじわ胸に迫ってくるんですよね。しかも、蓮の家庭で起きていたことや母親をめぐる問題まで絡んでくるから、愛美が知らないまま失ってしまったものの大きさが、なんとも苦しいんです。そんな愛美が八年後、仕事のために再会しようとする相手が玲央だなんて、人生ってほんと簡単には片づかない! 昔の知り合いだからといって、相手も同じ気持ちでいてくれるとは限らないし、記憶だって都合よく戻ってはくれない。それでも、困っている玲央を放っておけない愛美の姿に、変わっていない優しさが見えてくるんです。過去の恋と今の自分、その両方を抱えた愛美がこれから何を知り、何を選んでいくのか。胸がぎゅっとなるのよね。
101話|芸徳大学を訪れ来夢が母の過去と向き合う
愛実も来夢も、知らなかった相手の気持ちや過去に向き合うことになってしまった。取り戻せない時間と、今さら知る真実がつらすぎる!
愛実がベッドの中で玲央の涙を思い出しながら、自分が知らないうちに誰かを傷つけていたのかもしれないと悩んでいるのが、もう切ないのよ。知らなかったこと自体は罪じゃない。でも、知らなかったから何をしても仕方ないとは言い切れない。愛実もやっと玲央の気持ちに気づいたのに、今さら時間を戻すことなんてできないものね。しかも部屋を訪ねたときには、もう荷物がなくなっている。えっ、玲央は本当にいなくなってしまったの?二人とも気持ちを伝えるタイミングを逃して、こんな形ですれ違うなんて苦しいわ。
そして来夢よ!ピアノの先生から母と橘教授の過去を聞かされ、何気なく読んだ記事から、母が留学のチャンスを失った理由に近づいていく。ところが日記を読めば読むほど、話が重くなっていくじゃない。母は真一(蓮の父)と一緒に留学できたらいいと思っていたのに、選ばれたのは真一だけ。彼を応援しようとした母の気持ちを思うと、もう胸がぎゅっとなる。しかも数年後、書類の紛失が担当者のミスだったと判明するだけでも腹立たしいのに、紗香の話から真一が書類を盗んだ可能性まで出てくるなんて。ちょっと、いったい何をしてくれてるのよ!って感じだわ。
来夢が日記を閉じて窓の外を眺める姿も印象的だった。母がどれほど真一を信じ、留学を諦めたあとも彼を応援していたのか、娘として知りたくなかった事実まで知ってしまったのよね。母を責めたいわけでも、過去を蒸し返したいわけでもない。それでも、どうして母があんな扱いを受けなければならなかったのか、納得できない気持ちは残るはず。
さらに大学で来夢が目撃した蓮の父親と音楽教師の姿が、今度は学校の掲示板にまで広がってしまう。来夢自身も取り戻せない時間や後悔を抱えているだけに、この出来事を単なる暴露で終わらせる気はなさそうなのが気になるところ。愛実と玲央の関係も、来夢と母の過去も、知らなかった真実を知ったあとにどう向き合うかが問われているのよね。来夢が見つけようとしている突破口が、誰かを救うものになるのか、それとも新たな傷を生んでしまうのか‥ため息しか出ないわ。
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102話|蓮の父親をめぐる噂が学校中に広まってしまう
人の家庭の事情を面白半分に広めて笑うって何なの!蓮の強がりも愛美の言えない気持ちも、どっちも切なすぎる。
いやいやいや、人の家庭の事情を知った途端、本人を目の前にして好き勝手言い始めるの、さすがにどうなのよ! 蓮のお父さんと音楽教師の写真が広まって、学校中がその話でもちきり。しかも教育委員会まで話が届いて、ただの噂では済まない騒ぎになっているのよね。大人の問題なのに、どうして子どもまで好奇の目にさらされなきゃいけないのかしら。
そして案の定、蓮に直接聞いてくる男子が登場。最初は本当なのか確かめるような口ぶりなのに、しまいには父親の相手の年齢まで持ち出して、モテる秘訣を教えてくれなんて言い出す始末。いや、何を聞いてるのよ! 蓮がどんな気持ちでそこに立っているか、少しも考えてないじゃない。城島が怒るのも当然だし、蓮が冷たい目で言い返したくなるのも分かる。それなのに、さらに愛美との関係まで持ち出すから、とうとう蓮も手を出してしまう。そこまで言われて黙っていられなかったんだろうけど、周りの無神経さが本当に嫌になるわ。
ただ、私がいちばん引っかかったのは、その後の蓮なのよ。あれだけの騒ぎになったのに、いつも通り勉強して、笑って、幼稚ないたずらまでしている。周りから見れば、意外と平気そうに見えたのかもしれない。でも愛美は、蓮が一度だけ謝ってきた姿を思い出して、そこに不安を感じているのよね。普段と変わらないことが安心につながるどころか、逆に何かを隠しているように見えてしまう。好きな人だからこそ、小さな違和感まで気になってしまうんだろうな。
そんなところへ、今度はお母さんが倒れたという知らせ。蓮から電話が来て、愛美はすぐに心配しているのに、本人は学校を休むことも連絡が減ることも淡々と伝え、最後にはテストの心配までしている。いや、今は愛美の成績より自分のことを心配してよ! と言いたくなるけれど、蓮だって何を話せばいいのか分からないのかもしれない。愛美も本当は、平気なふりをしなくていい、もっと頼ってほしいと伝えたかったはず。それでも言葉を選びすぎて、ちょっと子どもっぽい返事になってしまうのが切ないのよ。
心配しているのに、心配だと言うことさえ難しい。二人とも相手を思っているのに、肝心なところで気持ちが届かないんだもの。しかも期末テストの日になっても蓮は来ないし、愛美が抱えている不安も消えないまま。もう、蓮、お願いだからひとりで全部背負わないでよ…。
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103話|愛美が蓮と玲央へ別れの言葉を贈る
卒業の日、みんなが笑って写真を撮っているのに、愛美の心には蓮と玲央がいない‥(泣)。
蓮の家の前で、愛美がチャイムを押そうとして手を止める姿から、もう胸がざわざわするのよ。中から聞こえてきたのは、蓮と父親の言い争い。母親が苦しんでいること、自分たちまで周囲の噂に巻き込まれていることを訴える蓮の言葉には、ずっと抱えてきた怒りや悔しさがにじんでいて、愛美が思わず立ち尽くしてしまったのも無理はないわ。誰かの家庭の事情に踏み込んでいいのか分からないし、かといって苦しんでいる姿を見て何もできないのもつらい。愛美にとっては、どう声をかければいいのかさえ分からない出来事だったのよね。
その場を離れた愛美は、蓮に電話をかけてもつながらず、何度も心配するメッセージを送るの。それでも返事はなく、気づけば蓮のほうからかかってきた電話に出られなかったことまで、取り返しのつかない後悔になってしまうわけ‥。これが本当につらい。愛美は蓮の問題を解決できるような立派な言葉を持っていたわけじゃないし、どう支えればいいのかも知らなかった。でも、くだらない冗談でも、不器用なひと言でも、何か伝えればよかったと振り返っているのよ。好きな人が苦しんでいるときほど、気の利いたことを言わなくちゃと考えてしまうものだけれど、ただ心配していると伝えるだけでもよかったのかもしれないわね。
そして一年後の卒業式では、みんなが笑顔で写真を撮っているのに、蓮も玲央も卒業アルバムにいない。愛美が二人を思い浮かべながら「バイバイ二人のおバカさん」と別れを告げる姿が、明るく振る舞ってきた彼女らしくて、余計に切ないのよ。何も言わずに去った蓮を理解しようとする気持ちは、やがて恨みに変わり、楽しかった思い出まで苦くしてしまう。八年後、寂しい大人になった愛美が玲央の大きな看板の下を歩いているのも気になるところ。あの二人がいなくなった理由も、愛美が抱え続けてきた思いも、まだ心の奥に残っているのね。もしあのとき、愛美が電話に出ていたら、二人の関係は少しでも違うものになっていたのかしら。
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104話|10年越しに玲央と再会!? 愛美に託された仕事の命運
過去の思い出を箱にしまえるようになった愛美が、まさか玲央本人を目の前にするなんて!時間って癒やしてくれるけど、再会まで阻止してくれるわけじゃないのね!
出勤前、マフラーを探していた愛美が、昔の写真やプリクラを見つけて手を止める姿、なんだか胸にくるのよね。昔は思い出を見るだけで泣いていたのに、今では箱を閉じて、またいつもの朝に戻れるようになった。時間ってすごいわ……としみじみしたところで、連絡できない理由ではなく、連絡しない理由があるという言葉が出てくるのが切なくて。思い出に振り回されなくなったからって、全部きれいに片づいたわけじゃないのよね。
そんな愛美が働く広告代理店では、チーム全員で苦労して勝ち取った大きな案件が大ピンチ! 条件だった百谷玲央の出演を断られ、上司は大慌てだし、同僚たちも頭を抱えている。いやいや、企画が通った時点では祝勝会まで開いたんでしょう? そこからの急転直下はつらすぎるって! しかも相手は、今や出演作も広告も大ヒット続きの人気俳優。昔の玲央を知っている愛美からすれば、テレビをつけても街を歩いても顔を見るような存在になってしまったのね。友達だった頃が遠い過去になり、仕事では自分たちを断った相手として向き合わなきゃいけないなんて、なかなかしんどい話だわ。
そして同級生だったと判明した瞬間、上司が愛美に交渉を丸投げするのも笑っちゃう! いや、10年以上会っていないんですけど!?昔仲がよかったからって、今も気軽に話せるとは限らないでしょうに。愛美だって、偶然を装って声をかけて、自然に名刺を渡して…と必死にイメージトレーニングしているけれど、最後には自分でも怪しすぎると撃沈。そりゃそうよ、頭の中で会話を完成させても、本人が覚えていなかったらどうするの!って話だもんね。
ところが、ようやく見つけた玲央はバーのカウンターにいるじゃないの。愛美、仕事なんだから頑張って! と応援したいのに、10年分の思い出を抱えたまま目の前に現れた相手へ、何から話しかけるのかと思うと、こっちまで緊張して落ち着かないわ!
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105話|玲央との再会は、まさかの「知らない」から始まった
愛美、もう帰りなさい! と言いたいのに、酔った玲央を放っておけないのよね。玲央も、昔のおんぶの記憶につながるなんて…。
バーで玲央を見つけた愛美、予約の争奪戦を勝ち抜いて一週間も通い詰めたのに、いざ本人を前にしたら足が動かないって、そりゃそうよね! 画面や遠くから眺めるのと、実際に顔を合わせるのとでは大違いだもの。しかも勇気を出して聞いたのが「私のこと、覚えてる?」で、返ってきた答えが「知らない」「分からない」って…待って、愛美の心が今どれだけ冷え切ったか考えてあげて! 十年前とはいえ、好きだった相手なのよ。自分だけが覚えているなんて、笑って済ませるにはなかなかきついわ。
それでも愛美、必死に高校の同級生だと説明して、アパートの話まで持ち出すのが涙ぐましい。ところが玲央の反応は「マジ?」のあとに「で?だから何?」ですって! いやいや、言い方! 酔っているにしても、もう少し何かないの!? しかも愛美は仕事で来ているから、簡単には引き下がれないわけで…。会社の仲間から期待を託された責任感で踏ん張ろうとするけれど、店員に止められて、まさかのナンパ扱い。違うの、愛美はそんなつもりじゃないのよ! 顔を真っ赤にして笑うしかない姿が、もう見ていられないくらい恥ずかしい。
ところが本当の事件は店を出てから。酔った玲央が外で座り込んでいるのを見つけても、愛美は一度は知らないふりをしようとする。そりゃそうよ、自分を覚えてもいない相手のお世話まで、どうしてしなきゃいけないのよって話だもの。でも結局、放っておけずに引き返すのが愛美なのよね。芸能人としての玲央の立場まで心配して、運転代行を呼ぼうとするあたり、腹を立てながらも優しさが勝っちゃうの。
そして玲央をおんぶ! 酔った玲央が背中の小ささに気づいて、昔の夜の運動場を思い出すなんて、ここでつながるの!?愛美にとっては散々な再会なのに、玲央の中にはあの頃の感覚が残っている。まだ、十年という時間が全部消してしまったわけでもなさそうなのよ。愛美、仕事も恋心も一筋縄ではいかないけれど、今夜のその背中が二人の記憶をもう一度つないでくれたらいいのにね。
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