うーんもう、愛美と蓮はお互いを意識しすぎなのよ! なのに、肝心なところで素直になれないから、こっちはキスひとつで大騒ぎですよ。愛美は玲央から好意を向けられても、その気持ちを簡単には受け止められず、蓮のことが頭から離れない。一方の蓮も、愛美を忘れられないくせに、彼女を前にすると自分の気持ちをうまく伝えられないんですよね。しかも来夢の過去まで明らかになると、三人・四人?が抱えてきた感情の重さが見えてきて、単純に誰が悪いとは言い切れなくなるのが苦しいんですよね。愛美にとって蓮は、今も好きだからこそ許せない相手なのかもしれないし、蓮にとって愛美は、失いたくないのに近づくのが怖い相手なのかもしれない。やっと触れられたと思ったら、また言葉が足りない! もう少し話して、もう少し本音を見せてくれたらいいのに……。
121話|蓮のところへ、来夢が突然訪ねてくる
蓮は仕事中まで愛美を思い出して頭を抱え、そこへ来夢まで現れるなんて忙しすぎる!
玲央、愛美に彼氏がいないと分かった瞬間に笑顔になるのに、そのあと平然としすぎなのよ! いやいや、今の笑顔は何だったの? 愛美だって、別に玲央に泣いてほしいわけじゃない。でも、もう少しくらい動揺してくれてもいいんじゃないの、という気持ちは分かる。自分のことをどう思っているのか知りたいのに、相手が何を考えているのかさっぱり読めない。これは気になるわよね。
しかも愛美、玲央の反応に耐えきれず、明日はデートだと自分からぶっ込んじゃうのが面白い。彼氏はいないけどデートはある。はい、ブラインドデートです!って、説明する愛美もどこか必死なのよ。玲央に何か感じてほしいのか、それとも自分のほうが気にしていると思われたくないのか。本人の中でも気持ちがごちゃごちゃしていそう。それなのに玲央は話を聞いて納得したような顔をしたあと、ちゃっかり自分とも夕食を取れと言い出すのよ。ちょっと待って、そこは譲らないんだ? 余裕たっぷりに見せながら、愛美との時間はちゃんと確保するあたり、なかなか抜け目がないじゃないの。
一方の過去、玲央は退職届を提出したあと、ゲームセンターでシューティングゲームに熱中。仕事の話から急にゲームの記録更新へ飛ぶので、こちらの感情も忙しいわ。しかも、ようやく愛美の記録を破れたと満足している姿が妙に‥引っかかる。愛美への想いは何を考えているのか分からない男なのに、ゲームでは達成感が分かりやすいのね‥何か達成した?府切れた過去なのかな?
そして蓮。仕事中まで愛美のことが頭から離れず、自分でも思春期かと呆れているのが、もう大変。気にしないようにしたところで、気になるものは気になる。そんな蓮のスタジオに来夢が突然現れるのも、ここから何かが動きそうで目が離せない。来夢は制作中の音楽を聴きに来たと言うけれど、まだ明かしていない理由もあるらしい。さらに、蓮の曲を聴いた来夢が思い出したのは、高校時代に愛美を見つめながらピアノを弾いていた蓮の姿。音楽を聴いただけで過去の光景が浮かぶなんて、来夢の中にもあの頃の蓮がしっかり残っているのね。
今回いちばん引っかかったのは、やっぱり玲央の「彼氏がいないならよかった」とでも言いたげな笑顔よ。あんなに落ち着いているくせに、愛美とのデート(?)はちゃっかり確保するんだから、玲央さん、あなたの押せ押せじゃないですかっ!
⬆️目次に戻る
122話|来夢が蓮を取り戻そうとした過去を振り返る
来夢の気持ちも分からなくはないけど、取り戻そうとして蓮の家族まで巻き込んだ結果がこれなの?
蓮を取り戻したかった来夢と、玲央への気持ちを持て余している愛美。同じように好きな相手のことで頭がいっぱいなのに、来夢は過去から抜け出せず、愛美は目の前の恋をどうするか決められない。この対比が、今回はなかなか苦しいのよね。
来夢の過去は、ただ蓮を好きだったという話では片づけられないわけよ。幼い頃から自分の力ではどうにもできない状況に押さえつけられ、誰かに引っ張り上げてほしかった来夢にとって、蓮との出会いは大きな救いだったのだと思う。だからこそ、蓮が愛美に救われる姿を見たとき、自分の居場所まで奪われたように感じたのかもしれない。でも、その気持ちを取り戻すために起こした行動が、蓮の家族まで巻き込む結果になってしまった。蓮を壊したかったわけではなく、元に戻したかったという来夢の思いが、なんともやりきれない。願いそのものと、実際に起きたことがあまりにも違うんだもの。
それでも、再会した蓮が音楽の道を歩いている留学先で姿を見て、来夢は失敗ではなかったと思えるようになったんだよね。自分の望んだ形ではなくても、蓮が戻るべき場所へ戻ったと感じられたのは、来夢にとって救いだったのだろうね。ただ、蓮が今の場所にたどり着くまでに愛美の存在が大きかったことも、来夢は忘れられない。好きな人が幸せならそれでいい、なんて簡単に割り切れるほど、気持ちはきれいにできていないのよ。
そして愛美は愛美で、紹介された男性とのデート中に玲央からメッセージが届くたび、そちらが気になって仕方ない。写真まで何枚送るのよ、玲央!着替えた報告に食事の報告、返事がなければ催促まで。もう連絡の密度が恋人のそれなのに、本人の気持ちを考えると、愛美だって戸惑うはず。好きだと言われたからって、急に自信満々になれるわけでもないものね。
ところが、そんな玲央に熱愛報道が出るんだから、タイミングが悪いというか何というか。愛美は鼻で笑って、別の男性に土曜日は空いていると連絡する。強がりなのか、本当に気持ちを切り替えようとしているのか。来夢が蓮との再会に自分なりの意味を見つけた一方で、愛美はまだ自分の恋に答えを出せない。その笑い方の裏に何があるのか、気になってしまうのよね。
⬆️目次に戻る
123話|愛美を待っていた蓮とハプニング
展示会を見に行くだけのはずが、まさか蓮と鉢合わせるなんて聞いてない!しかも車まで故障って..災難?ラッキー?
個展を見に行くかどうかで悩んでいた愛美が、最終的にはちゃんと会場まで足を運んで、しかも予想以上に楽しめたのはよかった!遠いし、連休だし、移動も面倒だしと、行かない理由ならいくらでも作れるのに、誘ってくれた相手の気持ちを考えて行動するところが愛美らしいのよね。こういう小さな約束を大事にする姿、なんだか好きだわ。
ただし、玲央を誘うかどうかは別問題。ここで例の交際報道を見て、頭をブンブン振って諦めようとする愛美が、もう分かりやすすぎる!一緒に行けたら楽しそう。でも相手には恋人がいるらしい。だから誘わない。はい、理屈は分かります。分かるけれど、気持ちってそんなにきれいに片づかないのよ。誘いたい気持ちが残っているからこそ、わざわざ自分に言い聞かせている感じが切ないじゃないの。
そして、せっかく自分で決めて車で個展に行き、満足して帰ろうとしたところで蓮と遭遇!いや、待って。広い駐車場でなぜそこにいるのよ。しかも愛美の車の前に誰かが停めているから、出られないという現実的すぎる困りごとまで発生している。恋愛漫画なのに、駐車場で何度も切り返す愛美の姿が妙に生々しくて笑ってしまったわ。ようやく出られたと思ったら、今度は蓮の車が後ろからついてくるし、挙げ句の果てには自分の車が故障。愛美、今日はいったい何の厄日なのって(笑)!
それでも蓮は、愛美が困っていると気づいて声をかけ、けががないかまで確認するのよね。愛美は恥ずかしさから必死に帰ってもらおうとするけれど、暖房も止まって寒さに耐えられなくなり、結局自分から蓮の車へ向かう。この流れが絶妙なの。素直に頼れない愛美も、すぐに立ち去らず様子を気にしている蓮も、言葉にしていない部分が気になって仕方ない。蓮の「乗って」という展開に、二人の間にまだ何かあるのではと期待してしまうわ。愛美には無理して強がりすぎず、今度こそ自分の気持ちも大切にしてほしいし、正直に聞けたらいいな‥。困った顔まで愛おしいけれど、どうか風邪だけは引かないでね。
⬆️目次に戻る
124話|自分からキスした愛美に蓮がお返しをする
愛美、あれだけ蓮に腹を立てていたのに、気持ちを確かめたい欲が限界突破してるじゃん!
いやいやもうもう、愛美さん、怒っていたはずなのに‥どうなった!?蓮が何も言わずにいなくなったことを、ずっと心の奥に引っかけてきた愛美。車外に出た蓮に突然姿を消されて、暗い場所で必死に探す羽目になるんだから、そりゃ腹も立つわよ。しかも飛び出してきた猫に驚いて転んだところへ、何食わぬ顔で蓮が現れるというね。猫に罪はないけれど、愛美にとっては踏んだり蹴ったりであるわけよ。
それでも今回、愛美が本当に怒っている理由は、単に置いていかれたからじゃないのよね。蓮が差し出した手を振り払いながら、過去に何も告げずに消えた理由を聞こうとするところが切ない。今の出来事について謝ってほしいだけなら、あそこまで問い詰めないはず。愛美が欲しいのは、その場しのぎのごめんなさいではなく、あのとき何があったのかという答えなのよ。ずっと聞きたかったことを、ようやく本人にぶつけているんだもの。
しかも蓮の説明が、どうにも怪しい。草むらから変な音がして怖かったから確かめに行ったって、いやいや、怖いなら近づかないでしょ!愛美のツッコミもごもっともで、蓮自身も認めてしまうあたり、何かを隠しているのは間違いなさそう。目をそらしたり、口を閉ざしたりする彼の様子を、愛美はちゃんと見ているのよね。普段は自分の勘をあまり信用していないのに、蓮のことになると、隠されたものをどうしても知りたくなる。その気持ちが抑えられなくなって、自分からキスするんだから、もう愛美の心もいっぱいいっぱいだったんだろうな。
ところがキスした本人が一番パニックになっているのが、なんとも愛美らしいの(笑)。寒かったから、驚いたから、正気じゃないからって、言い訳を並べながら車へ逃げる姿に、こっちまで照れてしまうわけです‥はい。でも蓮だって、何も感じていないわけじゃないのよね。愛美が自分の気持ちをぶつけてきたあと、今度は彼からキスを返す。この一瞬だけで二人の距離がぐっと縮まった気がするけれど、肝心の過去はまだ明かされていない。愛美が知りたい答えを蓮がいつか話してくれるのか、そこが気がかり。気持ちが通じ始めた(?)からこそ、今度こそ何も言わずにいなくならないでほしいのよね。
⬆️目次に戻る
125話|愛美の前では、動けないと蓮が自覚する
蓮の中では何度もやり直しているのに、現実では一歩も進めないのね。
キスまでしておいて、そのあと好きなのかと聞かれたら黙っちゃうって、蓮、あなた本当にどうしたいのよ!愛美からしたら、突然距離を縮められて、気持ちを確かめようとしたのに返事はなし。そりゃ自分が何か間違えたのかって不安にもなるでしょう。しかも蓮の顔色が変わっていくのを見て、自分の感情が先走ったせいなのかと考えてしまう愛美がつらい。好きだから聞いたんだろうし、曖昧なままにしたくなかったんだろうに、結局また自分の気持ちを引っ込めることになるなんて、もう切ないじゃないの‥もう見ててイライラがピークよ。
一方の蓮も、何も感じていないから黙っているわけじゃないのが厄介なのよね。愛美が去ったあと、スマホを手にしては文章を書き、消して、また書き直す。謝りたいのか、話がしたいのか、会いたいのか、自分でも整理できていない感じがものすごく伝わってくる。最終的に送ったのは、時間があるときに連絡してほしいというメッセージ。いや、送れたのは一歩前進だけど、そこにたどり着くまで何回消してるのよ!それだけ愛美への言葉を間違えたくないのに、肝心な場面では何も言えなくなってしまうのね。
そして今回、蓮の過去の後悔が次々と出てくるのが苦しい。別れる前夜に電話をかけようとしたこと、耳の不調を打ち明けなかったこと、愛美に会いたいと連絡できなかったこと。どれも、あのとき一言伝えていれば、あのとき素直に抱きしめていればと考えてしまう場面ばかり。幸せな結末を想像するのは簡単なのに、実際に愛美を目の前にすると動けない。蓮にとって彼女は、今も大切だからこそ怖い存在なのかもしれない‥もう、後悔より言葉だって、何回ツッコミいれたことか‥。
でもね、過去を何度思い返しても、あのときの自分には戻れないのよ。だからこそ、今度こそ目の前にいる愛美に何かを伝えてほしい。完璧な言葉じゃなくてもいいし、格好よく振る舞えなくてもいい。愛美だって、蓮の本当の気持ちが分からないままでは前に進めないもの。送ったメッセージが二人の新しい一歩につながるのか、今度は蓮が後悔するだけで終わらず、自分の気持ちをちゃんと届けられるのか。どうか今度こそ、二人が過去ではなく目の前の相手を見て向き合えますように。
⬆️目次に戻る