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『ミス・ペンドルトンの恋』21話~25話|ローラを脅かす叔父ジェラルドの帰還

『ミス・ペンドルトンの恋』21話~25話|ローラを脅かす叔父ジェラルドの帰還
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姉の指南を受けたイアンの葛藤、ローラの健気な決意、ピアノの旋律に潜む悪意、そしてランズ嬢の訪問がもたらす不穏な気配。『ミス・ペンドルトンの恋』21話〜25話に描かれた、迫りくる脅威と揺れ動く恋模様の行方を余すところなくレビューします。

21話~25話の内容に触れています。ネタバレを避けたい方は、ここで画面を閉じてくださいね。

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21話|姉の恋愛戦術が揺らすイアンの心

ローラに届いたあの男からの手紙。何もかもが静かに壊れ始めている。ずっと忘れたかった、あるいは恐れていた名前が封筒に記されているのを見て、全身の血が凍りついた。平穏だったペンドルトン家に、再び悪夢が足音を立てて近づいてきている。

21話あらすじ

イアンの恋心を察した姉は、相手の気を引くためにあえて他の女性と親しくする駆け引きを指南するが、イアンはそれを拒絶する。一方、ロンドンではイアンが突然街を去ったことを知ったドーラが、彼の情報を得るために唯一連絡がつくウィリアムたちに接近し、彼らと親交を深めようと画策していた。そんな折、遠く離れたペンドルトン家では、ローラのもとに一通の封書が届く。それは彼女が最も会いたくなかったはずの、叔父からの手紙であった。平穏な日常が、それぞれの思惑と隠された過去によって、音を立てて崩れようとしていた。

21話の感想

21話は、本当に胃が痛くなるような展開だった。まずイアン姉。この人、ただの陽気な姉かと思いきや、恋愛に関して底なしの悪知恵を持っていて怖すぎる。好きな人の心の中にわざと嫉妬の炎を灯すために、他の女を使って気を引けだなんて、そんなこと本当にしたら、結果的に相手を傷つけるだけじゃないのかな。イアンが、姉の狂った恋愛論を切り捨てて部屋を出て行ったのが唯一の救いだった。この姉さんは弟のことが大好きすぎて、自分の思い通りに恋を操ろうとしている感じがして、イアンが本当に気の毒。でも、姉さんはイアンの「愛する女」っていう発言を逃さなかったから、これから何かしら火遊びをしそうで本当に不安。

そしてドーラ。彼女も必死すぎて見ていられない。イアンがいなくなって、彼と繋がっている人たちに近づくしかないなんて、なんだか泥沼に足を踏み入れているような気がしてならない。ウィリアムやジャネットと仲良くするのはいいけど、その目的がイアンの情報を得ることと、自分の安否を伝えることだなんて、あまりにも健気すぎて逆に怖い。ドーラは本当にイアンのことしか見えていないんだなっていうのが痛いほど伝わってくる。

でも、一番の衝撃は最後。ペンドルトン家に届いた「ジェラルド・ペンデルトン」という名前。このタイミングで叔父からの手紙なんて、良からぬことが起きるフラグでしかないよね。ローラが受け取った時の、あの震えるような気配。ようやく幸せな日常を築こうとしていたのに、過去の亡霊がドアを叩き始めたようで、ゾクゾクした。イアンとドーラの恋模様も気になるけれど、ペンドルトン家に関わる不穏な空気は、もっと根深い悪意を感じさせる。全員がそれぞれの場所で必死に生きているのに、なぜか歯車が少しずつ狂い始めている気がして、怖くてたまらない。

イアンの姉は軽い気持ちで弟の恋を面白がっているだけなのに、その無邪気さが一番厄介なんですよね。ほんのいたずら程度のつもりだったとしても、その一通の手紙がローラの毎日を一気に崩してしまう気しかしません。ここから空気がガラッと変わりそうで、不安しか残りませんでした。

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22話|孤独を隠すローラの静かな決意

完璧なレディとして振る舞いながら、内心では一度も幸せを感じたことがないと呟くローラ。誰にも言えない孤独を抱え、それでも優雅に立ち回る姿を見ていると、抱きしめて「もう頑張らなくていい」と言いたくなる。

22話あらすじ

叔父であるジェラルドから、突然の訪問を告げる手紙が届いた。かつて自分を怯えさせた叔父との再会に恐怖しつつも、ローラは余命幾ばくもない祖母の「息子と和解したい」という最後の願いを叶えるため、全力で屋敷の準備を進める。サボることなく全ての指示を的確に出し、完璧な受け入れ態勢を整えるローラだったが、その心は冷え切っていた。祖母がどれほど自分を愛し育ててくれたかを理解しながらも、ローラはこれまで一度としてこの屋敷で心からの幸福を感じたことがないと自覚していた。亡き父との温かい記憶に縋りながら、彼女は明日訪れる嵐のような再会に立ち向かおうとする。

22話の感想

22話、もう胸が締め付けられるほど苦しかった。ローラが叔父であるジェラルドの名前を見た瞬間に、ただの「怖い叔父」じゃなくて、かつて怯えていた子供時代の記憶がフラッシュバックする姿が本当にリアルで、こっちまで息が止まりそうになった。あんな男からの手紙なんて、本来なら燃やして捨ててしまいたいだろうに、それでも祖母のために「最も良い部屋を」なんて指示を出せるローラの覚悟には、強さを通り越して凄まじい哀愁を感じてしまう。

特に祖母とのやり取りは涙なしには読めない。祖母だって、自分の命が長くないと分かっているからこそ、わがままを言っているんだろうね。ローラをどれだけ傷つけたかを知りながらも、それでも最期に息子と和解したいっていう、何かが隠されているのかな。それを全部分かっていて、文句一つ言わずに「嫌いじゃないです」って答えるローラは、本当に賢すぎるし、優しすぎる。でも、あんなにも完璧に屋敷を整えて、使用人たちにテキパキ指示を出している姿が、逆に「レディとしての仮面」を被り続けているように見えて、胸が痛くてたまらなかった。

最後に出てきた、床に座り込んで眠ってしまう姿。あれが本当のローラなんだよね。キラキラした宝石や立派な家具に囲まれていても、心は冷えたまま。ずっと「幸せなレディ」を演じさせられてきた彼女の孤独が、あの一言に集約されていた気がする。「一度も幸せだと感じたことがない」なんて、あんなに美しくて健気な子が言うセリフじゃないよ。父の膝枕で笑っていたあの頃の温かさだけが、彼女の唯一の救いなんだろうね。明日、ジェラルドがやってきた時、彼女がその冷え切った心を隠し通せるのか。それとも、何かが崩れてしまうのか。どちらにせよ、ローラの心がこれ以上壊れないことを祈るしかない。

どれだけ苦しくても、ローラは祖母の前では笑顔を崩しません。その姿を見ていると、感謝の気持ちがあるからこそ弱音を吐けなかったんだろうなと胸が締めつけられます。完璧なレディでいようと頑張るほど、本当の自分がどこかへ消えていくようで、この回は静かなのにものすごく苦しかったです。

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23話|ピアノの音色に隠された危険な視線

叔父の不気味な称賛に鳥肌。一度も会っていないはずの自分を叔父が絶賛していたと聞き、思考が停止した。血の繋がった叔父への不信感が頂点に達し、全身が凍りつくような恐怖と嫌悪感に襲われた‥

23話あらすじ

家柄という檻の中で、「ペンドルトン嬢」として完璧に振る舞うことを強要されてきたローラ。彼女は祖母の最期を看取るという責務を果たした後、しがらみのない「ローラ」という一人の人間として自由に生きる日を静かに待っていた。叔父からの要求で社交界の場を設ける日々を送る中、ローラは人当たりが良く快活なトム・プライスを招いて成功を収める。しかし、五度目の晩餐会で二人きりになった際、トムから叔父がローラを絶賛していたと聞かされる。自分を称賛する叔父の言葉に違和感を覚えるローラ。そんな彼女に対し、トムが放った鋭く射抜くような視線が、隠されていた不穏な空気を一気に引き寄せる。

23話の感想

23話 の展開、本当に胸が痛かった。ローラの胸の内が明かされ、自分のアイデンティティを押し殺して、祖母のためにただの「人形」として生きている現状が重すぎて息が詰まる。誰からも愛されず、利用されるだけの人生で、唯一の希望が「祖母の死後に自由になること」だなんて、あまりにも孤独すぎるよ。叔父への忠誠や社交界での成功も、すべては未来の自由のためという、彼女のあまりに悲しい逆説的な努力が胸を打つ。でも、その努力が報われるどころか、今まさに一番危険な状況に引きずり込まれようとしているのが痛いほど伝わってくる。

特に、トム・プライスという男が恐ろしすぎる。最初は気さくな社交界のムードメーカーかと思っていたのに、二人の空間になった瞬間のあの変貌ぶり。ローラの叔父姪を称賛していたという話が、どう考えても不自然すぎる。ローラ自身が一番よく分かっているはずだよね。叔父との断絶を。トムがその事実を口にした時の、あの「確信犯」のような視線。ローラが弾いていたピアノの手が止まる瞬間、こっちまで息を呑んだよ。あの視線は、単なる興味じゃない。何かを値踏みしているような、獲物を狙うような、もっとドロドロした何かが渦巻いている気がしてならない。

ローラがこれまで感じていた「なんとなく近い感じ」の正体が、この男との何らかの接点なのか、あるいは叔父が差し向けた人物なのか。ラストの「きゃあ!」という叫びは、恐怖なのか、それとも真実の一端に触れてしまった衝撃なのか。今まで散々、他人から決められた役割を演じさせられてきたローラが、ここに来て自分自身の意思で何かに気づいてしまったのは一つの転換点かもしれない。でも、あまりに危うすぎる。彼女が望む「ローラとしての人生」が始まる前に、このままこの密室の闇に飲み込まれてしまわないか、見ているこっちが震えてしまうよ。

今まで違和感として心の片隅に置いていたものが、一気につながる瞬間でした。叔父の存在はただ厳しいだけではなく、もっと前からローラの人生そのものを思い通りに動かそうとしていたのかもしれないと気づいた時はゾッとしました。自分の人生だと思って歩いてきた道が、実は誰かに敷かれていたものだったなんて残酷すぎます。

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24話|イアンの真実を知るウィリアム

執拗な初老男に嫌悪。年の差なんて気にしてない風に言い寄ってきて、きっぱり断られたのに花を送りつける男の粘着質さに寒気がした。相手の都合を無視した一方的な好意はただの暴力でしかないよね。

24話あらすじ

初老の男(トム)がローラに突然求婚する。ローラは愛がないと拒絶するが、男は諦めず執拗につきまとい、ローラは人目を避けるようになる。周囲の貴族たちは、年齢や立場の弱いローラが断るのは身の程知らずだと噂し、彼女を厄介者扱いする。一方、ドーラ達も同情しつつ彼女の背景を哀れむが、ウィリアムは他人が踏み込むべきではないと窘める。そんな中、ウィリアムは友人イアンの姉からの手紙を受け取る。そこで初めてイアンがローラに想いを寄せていることに気づき、慌ててイアンにローラの危機を知らせる手紙を送るのだった。

24話の感想

24話、トムの身勝手すぎる行動に本気でイライラした。自分の都合だけで年齢も離れたローラを妻にしようとするなんて、相手の気持ちを全く考えていないよね。ローラがはっきり断っているのに、毎日花を送りつけたり行く先々に現れたりするなんて、もはや恐怖でしかない。しかも周りの貴族たちがまた最悪。三十路前の女にはありがたい話だとか、自分の立場をわきまえろとか、外野が勝手に価値を決めて見下しているのが本当に腹立たしい。ローラがいかに完璧な振る舞いをしていても、結局親の出生やお金のことでしか判断されないこの世界の冷たさが浮き彫りになっていて、すごく胸が苦しくなった。

そんな中で、ウィリアムの態度は少し救いだったかな。若い知人の女の子が同情を装ってローラの生い立ちやお金のことをあれこれ口出しした時に、他人の心に土足で踏み込むなとぴしゃりと止めたのはかっこよかった。彼女なら自分で乗り越えられるって信じているところも、ちゃんとローラの人間性を見ている証拠だよね。でも、そのあとのウィリアムの鈍感さには思わず笑ってしまった。イアンの姉からの手紙で、ようやく友人の本心に気づくなんて遅すぎる。今までイアンがあんなに熱心にローラのもとに通っていたのに、全く疑っていなかったなんて、どれだけ天然なんだろう。

慌てて速達の手紙を書き直すウィリアムの焦りようが目に浮かんで、思わずにやにやしちゃった。やっとイアンにローラの今の危機が伝わるわけだから、ここから物語が大きく動くのは間違いない。遠く離れた場所にいるイアンが、あの手紙を読んでどんな行動に出るのか。愛する人が窮地に立たされて、心無い噂の的になっていると知ったら、きっと黙っていないはず。早く彼女を助けに来てほしいし、あの傲慢な初老男を気持ちよく追い払ってほしい。もう待ちきれなくて、今からそわそわしている、私。

遠く離れた場所で手紙を読んだイアンの表情が、本当に忘れられません。ローラが理不尽な状況に置かれていると知った瞬間、迷うより先に助けに行こうと決めたんでしょうね。普段は余裕たっぷりなのに、この時だけは焦りを隠せない様子が伝わってきて、彼の本気を初めて見た気がしました。

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25話|ランズ嬢の訪問が告げる新たな波

「自分の女の権利を守る」という名目で、銃を持ち出して他人の命まで奪おうとするイアン。自分の感情を制御できずにタバコを握りつぶす姿に、滑稽さと切なさが混じって‥冷徹な男が見せた初恋の未熟さが少し怖かった。

25話あらすじ

アメリカから来た金持ちの老人を排除しようと、銃を持ってウィリアムの元へ押しかけたイアン。彼は結婚まで考えていたローラへの執着と、彼女を傷つける輩への殺意を隠そうともしない。ウィリアムは、そんな手段で彼女の心は得られないと諭し、今は一旦引いて関係を修復すべきだと助言する。納得しつつも怒りを抑えきれないイアンだったが、窓の外を眺めながら彼女に会いたいという欲求に苛まれていた。そんな中、イアンがロンドンに戻って来たことを知ったドーラが面会を求めてやってくる。戸惑うイアンをよそに、物語は再び大きく動き出そうとしていた。

25話の感想

25話のイアン、本当に危なっかしくて目が離せない。普段は冷静沈着でやり手な貴族なのに、好きな女性のことになると途端に子供っぽくなるの、ギャップが凄すぎて逆に引いちゃうレベル。銃を持ち出して「合法的」に始末するなんて言い出すあたり、本気でイカれてる。でも、それくらい彼女への気持ちが重くて、制御不能になっているんだよね。ウィリアムの「それは愛じゃなくてただの殺人だよ」っていうツッコミが完全に正論で、スカッとした。イアンの強引さは、今のローラには絶対に受け入れられないよね。

それにしても、あのイアンがフラれていたという事実に驚きを隠せないウィリアムに笑っちゃう。しかも、ちゃんと愛を伝えることすらできずに勝手に自爆しているなんて。完璧に見える男が、一番肝心なところで不器用で、だからこそ今の空回っている状態がすごくリアル。タバコを握りつぶしたり、無言で怒りを溜め込んだりしている様子は、傍から見れば怖いけれど、自分の中の理性が必死にブレーキをかけているのが伝わってきて、どこか憎みきれない魅力がある。

最後に出てきたラドーラの存在が、この膠着状態にどう関わってくるのかがすごく気になる。イアンは「誰だそれ」って感じだったけど、こういう時にタイミングよく現れる人物って、だいたいローラとの関係をかき乱す火種になることが多いよね。イアンの未熟な愛が、これからどう成長するのか、それともこのまま破滅に向かって突っ走るのか。落ち着けと自分に言い聞かせながら、結局は彼女との接点を必死に探している姿が、もう完全に恋する少年の顔で、少しだけ笑ってしまった。大人の恋って、本当はこんなに無様で、どうしようもないものなんだと思う。

イアンはローラを守ろうとしているつもりでも、そのやり方があまりにも強引なんですよね。本人は愛情だから間違っていないと信じているのでしょうが、その行動が少しずつローラの心を遠ざけてしまっているのが切なかったです。大切だからこそ焦ってしまう、その不器用さが逆に苦しく映りました。

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