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全話まとめ『消えて差し上げます、大公殿下』ユリアの恋とフェルナンの後悔を最後まで!

全話まとめ『消えて差し上げます、大公殿下』ユリアの恋とフェルナンの後悔を最後まで!
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『消えて差し上げます、大公殿下』は、愛していた夫から心を閉ざされ、それでも離れられなかったユリアが、ある出来事をきっかけに自分の人生を取り戻していく物語です。

ただの「冷たい夫が後悔して溺愛する話」だと思って読むと、ちょっともったいないんですよね。ユリアがなぜそこまでフェルナンを愛したのか、なぜ彼が突然変わってしまったのか、そして一度壊れてしまった二人がどうやってもう一度向き合うのか。恋愛だけじゃなく、誤解と後悔と「もう私を縛らないで」がかなり濃いんです。

あらすじ|愛していた夫から離れるため、ユリアが人生を取り戻していく

ユリア・エロディにとって、フェルナン・セイレフ・ポルメネは、幼い頃から自分の中に残っていた数少ない優しい記憶でした。不遇な環境で過ごしてきたユリアにとって、北部の大公となったフェルナンは、ただの憧れではなく「この人だけは自分を見てくれる」と信じられる特別な存在だったんです。だから彼と結婚できると知ったとき、ユリアが幸せになれると思ったのも当然でした。

ところが、結婚したフェルナンはユリアの記憶にいる優しい男性とはまるで違っていました。何をしても距離を置かれ、気持ちを向けても冷たく返される。ユリアは「私の何がいけないの?」と悩みながらも、それでも彼を愛することをやめられません。好きな人に振り向いてほしいという、ごく普通の願いが、いつの間にかユリア自身を苦しめるものになってしまうんですよね。

そしてついにユリアは、自分の人生をこのままフェルナンへの想いに縛られたまま終わらせたくないと決意します。ところが、彼女がフェルナンの前から離れようとした瞬間、これまで感情を見せなかった男が初めて取り乱す。そう、遅い。とにかく遅いのよ、フェルナン。あなた、もう少し早く気づいてくれない?という読者の気持ちを置き去りにして、二人の関係は大きく動き始めます。

原作配信元|日本版と韓国版、原作小説をチェック

LINEマンガでは現在も毎週木曜更新となっており、原作は、韓国のNAVER Webtoonでも公式連載されています。ですが、R指定のため認証が必要で、会員登録するだけでは先読みできません、ご注意を。

原作小説は120話で完結しています。

登場人物|ユリアを中心に、すれ違いの理由が少しずつ見えてくる

ユリア・エロディ

エロディ侯爵の私生児として生まれ、幼い頃から自分の居場所を求めてきた女性です。そんなユリアにとって、幼い頃に優しくしてくれたフェルナンは特別な存在で、彼との結婚は「これでようやく幸せになれる」と思えるほど大きな意味を持っていました。だからこそ、結婚後のフェルナンの態度はユリアにとってあまりにも苦しいものになります。それでも相手を責めるより、自分が悪かったのではないかと考えてしまう。ここがユリアの切ないところで、愛されたい気持ちより先に「彼を困らせたくない」が出てしまうんですよね。

でも、ユリアはずっと弱い女性ではありません。何度傷ついても、自分の気持ちと向き合った末に「もう離れなければ」と決めることができる。物語が進むほど、誰かに選ばれるためではなく、自分自身のために生きようとする女性へ変わっていきます。

フェルナン・セイレフ・ポルメネ

皇帝の甥であり、戦争を率いた英雄。そして帝国北部を治めるカエサル領大公という、まさに「完璧な男」の肩書きを全部乗せしたような人物です。

ところが恋愛になると、まあ不器用。ユリアを大切に思う気持ちを抱えながらも、過去や周囲の思惑に翻弄され、彼女に対して冷たい態度を取るようになります。しかも本人が何も説明しないものだから、ユリアからすれば「愛してくれていた人が、突然私を嫌いになった」としか思えないわけです。そしてユリアを失いかけたことで、ようやく自分がどれだけ彼女を傷つけていたのかに気づきます。そこからのフェルナンは、それまでとは別人のようにユリアを守ろうとする。ただし、一度壊した信頼は「好きです、ごめんなさい」だけでは戻らない。そこから必死に向き合う姿こそ、フェルナンの見どころです。

セドリック・ラペオッド

イリオン神殿の司祭で、ユリアとフェルナンの関係を見ていくうえでも重要な人物です。ひそかにユリアに恋心を抱いでいる青年でもあるんですよね。二人の間には本人たちだけでは整理できない事情が積み重なっているため、セドリックが絡むほど面白くなってくるの。セドリックが持っている情報や判断も大きな意味を持ってきます。

キャラクターたち
  • ユリア・エロディ(21):(ユリア・カサエル)
    • クレイトン・エロディ侯爵:ユリアの父親、皇帝の犬
    • :ユリアの継母
    • グレイソン・エロディ:ユリアの異母兄弟
    • レネ:ユリアの実母
  • フェルナン・セイレフ・ポルメネ:皇帝の甥であり、戦争で帝国軍を率いた指揮官、英雄で、帝国北部にあるカエサル領大公
    • ロイド:フェルナンの補佐官
    • ケビン:大公邸の執事長
    • ベネット:大公邸宅の執事
    • メリッサ:大公邸のユリアのメイド
    • ジュディ:ユリアの新しいメイド
    • エイドリアン:大公邸の密偵
    • ロックマン:フェルナンの主治医
  • エドワード・ポルメネ:ポルメネ帝国の皇帝
    • ロザリン・ポルメネ:ポルメネ帝国の皇后
    • ハビエル:皇太子
    • ベロニカ:皇太子妃
  • マテウス:イリオン神殿の司祭
  • セドリック・ラペオッド:子どもの司祭(中身は21歳の青年)
  • カルロサ司祭:神の代理
  • ガブリエル:(修道院でセドリックの小さい頃の世話係)
    • ローズ:(修道院の子ども)
    • テオ:(修道院の子ども)
  • コーネリア:ブレア公爵家の令嬢
    • ブレア公爵:貴族派の筆頭
  • セレビス子爵の一人娘(皇帝がフェルナンにあてがった令嬢)
  • レネフ国:黒魔術?大公の敗戦国

なぜフェルナンは結婚後に冷たくなったの?

最大の疑問はやっぱりここ。「幼い頃はあんなに優しかったのに、どうして結婚した途端に冷たくなったの?」

これがユリアを一番苦しめる部分です。フェルナンにはフェルナンなりの事情があり、二人の間には本人たちだけではどうにもできない誤解や周囲の思惑が絡んでいました。つまり、フェルナンが突然ユリアを嫌いになったという単純な話ではありません。

ただね、事情があったとしても、説明しなかった罪は重いのよ。

ユリアからしたら理由なんて分からないんだから、「私は愛されていない」と思ってしまうのは当然です。フェルナンが後からどれだけ悔やんでも、ユリアが積み重ねてきた寂しさは消えない。だからこの作品は、誤解が解ければ全部ハッピー、ではなく「一度傷ついた人が、もう一度相手を信じられるか」というところまで描いてくれるのがいいんです。

ユリアが崖から落ちた理由とは?フェルナンとの別れ

ユリアが崖から落ちる29話は、物語の中でも忘れられない展開です。彼女はフェルナンに仕返しをしたくて、わざと困らせようとしたわけではありません。もうこれ以上、彼を愛し続ける自分でいたくなかったのです。

好きな人から冷たくされるのは、もちろん苦しい。でも、本当に厄介なのは、そんな相手なのに嫌いになれないことだったりするんですよね。もう傷つきたくないと思っているのに、優しかった頃の顔が浮かんでくる。ほんの少しでも態度が変わると、今度こそ大丈夫かもしれないと期待してしまう。ユリアは、そんな自分の気持ちからも逃れたかったのでしょう。

「もう離れたい。でも、また好きになってしまう」

この気持ちが、ユリアを追い詰めていきます。彼女にとってフェルナンは、単純に忘れれば済む相手ではありません。幸せな未来を夢見た相手であり、自分に優しくしてくれた大切な人だからこそ、気持ちを断ち切ることが難しかったのです。そして、ユリアが崖の下へ落ちていく瞬間、フェルナンは必死に彼女の名を呼びます。それまで彼女の気持ちをまともに受け止めようとしなかった男が、いなくなってしまうかもしれないと分かった途端に取り乱す。この場面は、フェルナンがユリアを失う恐怖を初めて突きつけられる瞬間!

でも、ここで彼が悲しんだからといって、ユリアの苦しみがなかったことになるわけではありません。ユリアが欲しかったのは、自分がいなくなりそうになったときだけ見せられる必死な顔ではなく、隣にいる間も安心して愛されていると思える関係だったはずです。フェルナンは、この出来事をきっかけに自分の態度と向き合うことになります。ユリアを失うかもしれないという現実を前にして、ようやく彼女が自分にとってどれほど大切な存在だったのかを思い知るのです。

各話レビュー一覧|ユリアの恋とフェルナンの後悔を最後まで追う

 過去回のレビューについて…‥1話から50話までの過去回レビューは、旧ブログ(have-fun.site)に掲載しています。読み返したい方は、have-fun.siteのトップページから、『消えて差し上げます、大公殿下』を探してみてください。

こちらでは51話~最新話をレビューを更新しています。

51話52話53話54話55話
56話57話58話59話60話
61話62話63話64話65話
66話67話68話69話70話
71話72話73話74話75話

序盤は「どうしてこんなに優しかった人が変わったの?」という疑問が大きいのに、物語が進むにつれてフェルナン側の事情が見えてきて、今度は「いや、それでもユリアにちゃんと話してよ!」という気持ちになってくるんですよね。そしてユリアが離れようとしたことで、今度はフェルナンが追いかける側へ。ここからは、これまでとは完全に立場が逆転していきます。冷たい夫に傷ついていたユリアと、愛する女性を失って初めて後悔するフェルナン。その二人がどうやって信頼を取り戻していくのか??

原作小説の結末|二人は最後に本当の夫婦になれる?

『消えて差し上げます、大公殿下』の原作小説はNAVER Seriesで完結しており、本篇109話+外伝10話=120話。漫画版も小説をベースにした作品として展開されています。

結論から言うと、ユリアとフェルナンは最終的に本当の夫婦として結ばれます。

ただし、そこにたどり着くまでが、大変なんです。ユリアがフェルナンから離れようとしたことで、彼はようやく自分がどれほど彼女を追い詰めていたのかを理解します。そして、これまで自分の中に抱えていた事情や、二人のすれ違いを生んだ誤解、周囲から向けられていた悪意が少しずつ明らかになっていきます。

フェルナンはユリアを失ったことで、自分の愛情が決して「そばに置いておけばいい」というものではなかったと気づくんですよね。相手の気持ちを無視したまま守ろうとしても、それは愛される側にとっては苦しさになってしまう。そこを痛いほど理解して、ユリアに対して誠実に向き合うようになります。

一方のユリアも、ただフェルナンに戻るのではありません。自分が傷ついたこと、自分の人生を自分で選びたいことをきちんと抱えたうえで、もう一度彼を見るようになる。だから最後の二人は、最初の結婚とはまったく違うんです。

「夫だから一緒にいる」のではなく、「この人と一緒にいたい」と二人が自分の意思で選ぶ。ここまで来て、ようやく本当の夫婦になるんです。

まとめ|「好きなのに離れる」という女心が、とにかく切ない

この作品で一番胸にくるのは、ユリアがフェルナンを嫌いになったから離れようとするわけではないところです。むしろ逆。好きだからこそ、このまま一緒にいたらまた彼を愛してしまう。だから自分を守るために、愛している相手から離れようとするんです。

これ、恋愛ものとしてかなり刺さるんですよ。嫌いになれたらどれだけ楽だったか。でも好きなまま離れるって、気持ちの置き場所がないじゃないですか。「もう知らない!」と怒って終われるわけでもないし、「大好きだから頑張る」と言い切れるほど心も残っていない。その中間でぐちゃぐちゃになるユリアの感情が、この作品の大きな魅力です。

そしてフェルナン側も、ユリアが離れて初めて自分の感情の大きさを思い知ることになります。ずっと自分のそばにいると思っていた女性が、本当に自分の人生から消えてしまうかもしれない。その瞬間になって、ようやく「失いたくない」が現実になるんですよね。いや、遅い。でも遅いからこそ、後悔する男の破壊力が出てくるんです。

「失って初めてその重さに気づく」という、醍醐味がこれでもかと詰まっています。

・すべての終わりであり、新たな執着の始まりとなる「崖落ちの29話」
・冷酷に引き裂かれたユリアの心と、後にフェルナンが味わう絶望の痛み
・愛という呪縛から逃げたい彼女と、今度は絶対に離さないと誓う彼の執着

胸がキリキリと締め付けられるような、究極の「後悔・執着ロマンス」の結末を見届けましょう。

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