チェザーレとアデルの関係がとにかく苦しい。二人とも相手を大切にしたい気持ちはあるのに、肝心なところで言葉が足りないんですよね。アデルはこれまでの出来事から、自分がまた利用されたのではないかと受け止めてしまう。一方のチェザーレは、アデルに誰にも見下されない立場を与えようとして、そのために動いている。ここまでは二人の気持ちがちゃんと同じ方向を向いているのに、伝わっている情報だけがまったく違う。しかもエルギまで嫉妬で嘘をつくから、もう誰か一人でも事情を説明してくれ!と言いたくなる。
86話|アデルがすべてを捨てて去ろうとする
チェザーレがアデルへ、新しい名前を示して口づけする流れが強烈‥二人の関係が決定的に変わりそう!
もう無理。アデルが雨の中で全部終わったと決めて歩き出すところ、ここは本当にしんどい。自分が悪かったのかとまで抱えているのに、チェザーレの言葉は優しいようでいて妙に刺さるし、二人とも余裕がなさすぎる。
アデルはエズラとの結婚話が崩れ、自分の出自まで理由にされて傷ついていた。そこへチェザーレが現れて、頼ればいい、まだブオナパルテになれる道があると伝える。でもアデルからすれば、もう何を信じればいいのか分からない。だからチェザーレの心配すら、自分を利用しているからだと受け取ってしまうんだよね。ここ、二人の気持ちが完全にすれ違ってる。
しかもチェザーレも黙って引き下がらない。アデルが一人で去ろうとするのを止めて、自分を見てほしいと必死になる。大公としてではなく、チェザーレ本人として見てほしい。ここはかなり大事だと思う。今までアデルが見ていたのは、どうしてもブオナパルテという立場込みのチェザーレだったから。
でもアデルはもう限界。信じた相手に裏切られ、これまでのことまで全部嘘だったのではないかと疑っている状態で、さらにチェザーレから迫られたら受け止められるわけがない。なのにチェザーレは、まだ一つだけ道が残っていると言う。
そして最後に出てきた答えが、アデル自身がブオナパルテになること。いや待って、そこ!?でもチェザーレにとっては、アデルを手放さないための答えでもあるんだろうな。アデルは拒絶するのに、チェザーレはその気持ちまで分かっているように接してくる。この二人、本当に話し合うタイミングが全部ズレてる。
ただ最後、チェザーレがアデルを「アデル・ブオナパルテ」として扱う方向へ踏み込んだことで、二人の関係そのものが大きく変わりそう。アデルにとっては望んでいた未来なのか、それとも絶対に選びたくなかった道なのか。ここからどうなるのよ……。
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87話|アデルが最後に選ぶのは、チェザーレなのか…!
アデルの声を聞いたエルギが止まらず動こうとするの‥ジジとの睨み合いの緊張感よ。
いや、まずエルギ、そこで止められると思ってたの?ジジたちが必死に「今は入れない」と守っているのに、アデルの異変を察したエルギが真正面から突っ込んでいくの、そりゃ揉める。しかも「主人のことだから」で済ませようとするジジに対して、エルギが一歩も引かない。ここ、エルギが何を見過ごせないのかがハッキリしていて良い。
そしてチェザーレとアデル。ここがもう、感情のぶつかり方が重すぎる。チェザーレはアデルに受け入れてほしいだけなのに、その理由を「復讐でも財産目的でもいい、自分は騙されてやる」とまで落としてくる。いや待って、そこまで言うのか。自分が傷つかないために強がっていた男が、アデルの嘘なら喜んで信じると言ってしまうの、あまりにも不器用すぎるでしょう。
でもアデルも簡単には受け止められない。チェザーレが自分に向けているものを、もう知らないふりできなくなっている。なのに、それを口にされるのだけは拒む。理由がずるいんだよな。チェザーレの言葉が全部、自分の都合だけで出てきたものに聞こえるから。しかも過去に見せられた笑顔や態度まで思い返して、アデルはチェザーレの本質をかなり前から見抜いていたことが分かるのよね。
それでも最後にアデルが選んだのは、突き放すことじゃなくて抱きしめること。これが「最後」だと決めているのが苦しい。自分の気持ちを認めることと、この先も一緒にいることは別なんだよな。チェザーレもそこで名前を呼び返して、二人とももう誤魔化せないところまで来てしまった。いや、ここまで来て最後って言うの、こっちは全然納得してないんだけど…!チェザーレ、今さら格好つけるな。アデルも一人で終わらせようとするな。二人とも感情を隠す方向だけは妙に息が合ってるの、本当に困る。
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88話|チェーザレが結婚を決めた朝、全員が動き出す
チェーザレ、翌朝になってもアデルへの気持ちが一切ブレてない!愛情が言葉だけじゃ終わらない男すぎる!
アデルが眠っている横でチェーザレがもう「自分の人生ごと渡す」勢いになってるところが、一番心配なの……いや待って、話が早い。早すぎる。朝になったら結婚を決めてる男、行動力と想いが強すぎるって。
二人の距離が一気に近づいた翌朝、チェーザレは眠るアデルを起こさないように朝日を遮って、額にそっと口づける。ここ、昨夜までの熱っぽさから一転して優しいんだよね。しかもチェーザレの中では、アデルに自分の名誉も立場も全部与えて、もう誰にも見下されないようにするところまで決まっている。アデルを守るだけじゃなく、これまで苦しめてきたもの全部ひっくるめて終わらせたいんだろうな。
ところが屋敷に戻った瞬間、エヴァが待ち構えている。朝っぱらから呼び出されて、チェーザレが結婚すると宣言。しかも「できるだけ早く」って、もう決定事項なのが怖い。エヴァとジジが固まるのも当然だし、エヴァに至っては衝撃が大きすぎて立っていられない。ここでチェーザレが動じず、アデルの世話だけ指示して去っていくのも、完全に気持ちが彼女側へ向いてる証拠だと思うのよ。
でもエヴァは終わらない。むしろここからが怖い。アデルを追い出しておけばよかった、チェーザレを救わなければ、と考えて、ローワンとカタリーナへ手紙まで書く。対してチェーザレは地下の秘宝庫へ向かう準備を始めている。この温度差よ。片方はアデルを守るために前へ進み、片方はそれを止めるために動き出す。
そして最後にエルギが屋敷を見上げているのも気になる。いや、もう安心できる人が誰もいないんだけど! チェーザレがどんどん決断していくほど、周囲の思惑まで一斉に動き始めてる。アデルとの幸せを掴んだ直後だからこそ、次に何が起きるのか怖すぎる。
89話|エルギの嘘で、アデルは屋敷を去る
チェーザレの言葉を思い返して「また騙された」と受け止めてしまうのが本当に苦しい。
きついのよ、アデルが目を覚ました時点で、まだチェーザレが自分に気持ちを伝えようとしていた可能性を捨てきれていないところなんだよね。ところが待っても本人は戻らず、代わりに現れたエルギから告げられたのは、屋敷を出ていけという話。いや、昨日あれだけ距離を縮めた直後にこれは何なの。アデルからしたら、信じた直後に梯子を外されたようなものだよ。
しかもエルギの話では、チェーザレはアデルが出ていったあとに戻るつもりで、本人と顔を合わせることすら望んでいないらしい。そこでアデルの中に、エズラから言われた身分の話と、以前チェーザレから向けられた冷たい言葉まで一気に戻ってくるのが切なくて。昨日までのことと、それ以前の扱いが全部つながってしまうんだよね。あれだけ近づいたのに、結局自分は都合よく扱われただけなのかって。そりゃアデルも言葉を失うよ。
そして金貨を渡され、裏門からひっそり屋敷を出ることになる。ここもつらい。昨日はチェーザレ自身が連れてきたのに、今日はその屋敷から追い出される側。身分が知られた途端に価値がなくなったというエルギの説明まで聞いてしまって、アデルの立場が一気に変わる。
それでも最後までエルギには感謝を伝えるんだよね。エルギも一緒に行こうとするけど、アデルは自分ではない別の相手がふさわしいと告げる。さらに、エルギが変わらない人だから自分とは結ばれないと線を引く。ここ、アデルが自分から関係を終わらせているのが本当に苦しい。
そして屋敷を振り返ったあと、フードをかぶって森へ進んでいくアデル。チェーザレを好きになったことまで否定するんじゃなく、その気持ちを抱えたまま離れるのが余計につらい。チェーザレ、どこでで何してるの…。アデルを一度近づけておいて、本人がいない間に送り出すの、さすがにエルギ罪が重すぎるよ。
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90話|チェーザレは愛していると伝えられなかった言葉を悔やむ
荒れた海へ迷わず向かうアデルの決断が強すぎる。チェーザレが必死に探す一方で、本人はもう先へ進んでしまっている。
いや、チェーザレ……遅い、遅すぎる。アデルがいなくなったと知った瞬間から、今までとは明らかに違う必死さになるのがつらい。エルギも、これまでのチェーザレの女性関係から今回も同じだと判断してしまったわけで(嫉妬からだけど)、これが完全に裏目に出ている。いやでも、それだけの前例を作ってきたチェーザレにも責任はあるよ。
しかもチェーザレは、朝にアデルが隣にいるのを見て、初めて結婚したいと思った。だから急いで指輪まで用意していた。ここ、かなり大きい。アデルにとっては一晩の出来事として扱われたと思っていたのに、実際のチェーザレは真逆だったわけで。なのに、その気持ちを伝える前にアデルが消えてしまう。なんで一番大事なところを言わないんだ、この男は。
さらにチェーザレがアデルとの時間を大切にしていたことも分かる。抱き寄せられたことや、名前を呼ばれたことまで覚えていて、それを特別なものとして受け止めていた。でもアデルには、その気持ちが届いていない。以前のチェーザレの言葉だけが残って、怖い相手として受け取ってしまったんだろうな。
そしてアデルの逃げ方もすごい。自分で船に乗り込み、しかも「アデル号」を出航させてしまう。よりによって天候まで最悪。追われたくないからって、そこまで行くのか。チェーザレも必死で捜索を始めるけど、アデル号は荒れた海の中。しかも船が耐えられないほど危険な状態と知らされる。
そこでチェーザレが思い出すのが、以前アデルに自分が危害を加えるのかと問われたときのこと。本当は、その否定だけじゃなく「愛しているから傷つけられない」と伝えるべきだった。たった一言だったのに。
でも、その一言がなかった。だからアデルは今、海の上にいる。チェーザレは指輪を持ったまま追いかけるしかない。二人とも肝心なことを言うのが遅すぎるんだよ…! ここまで盛大にすれ違って、最後は海まで巻き込むの、もう勘弁してほしい。