アデル、やっと逃げられたと思ったら、今度はチェーザレだけじゃなくルクレチアまで居場所を追い始めるのか! と、なかなか落ち着いて暮らせない状況にこちらも「ちょっと待って、まず休ませてあげて!」と言いたくなる。でも、この数話で特に大きかったのは、アデルをめぐる人たちの関係が一気に変わっていくところ。カタリナとローワンは、アデルをただ匿うだけでは終わらず、自分たちの過去まで明かしながら彼女に向き合う。そしてアデルもまた、助けを受けるだけの存在ではなく、自分でこれからの行き先を決めて進もうとするんですよね。チェーザレが必死に探し、ルクレチアは別の目的で追い詰めようとし、その一方でカタリナたちはチェーザレを守るために動きだす。味方と敵の違いがはっきりしているのに、誰も単純な立場だけでは片づけられない。この人たち、全員アデルの人生に本気で関わりすぎでは!?
91話|アデルがカポロへ流れ着く‥
過去に自分で作った設定の場所へ本人が漂着するという、この因果の強さに驚くしかない。
アデルがすべてを失った直後に流れ着いた場所で、思いがけない人物との出会いが待っていた。まず海の中で聞こえた不思議な声と、頭に走る強い痛み。ここからアデルの過去や記憶に何か新しいものが絡んできそうで、いきなり気になる伏線を置いてくるのよね。しかも流れ着いた先は、かつて自分が故郷だと偽っていたカポロ。よりによってそこなの!?って。
そこで出会った女性(カタリナ)がまた独特で、漂着したアデルを見ても大騒ぎせず、むしろ自然に自宅へ招いてしまう。アデル自身も彼女に逆らいにくい不思議な感覚を覚えていて、この女性、ただ親切なだけではなさそう。しかも周囲には他の住居がほとんどなく、船も三日に一度しか通らない。つまりアデル、完全にここで足止めじゃないの!
使用人のおばさんもアデルを丁寧に世話してくれて、髪まで整えてくれる。ほんの数か月で身についた上品な振る舞いがつい口から出てしまい、自分で気づくアデルには、これまでの生活がもう身体に染みついていることが出ているわ。以前の自分にはなかったものを身につけたのに、その生活を支えていたものは全部なくなってしまった。この落差がかなり苦しい。
夜になって海を眺めるアデルは、自分だけが取り残されたような気持ちを抱え、これからどう生きればいいのか分からなくなっている。でも翌朝には目を覚まし、使用人に声をかけられ、お腹まで鳴ってしまう。重い空気の中でまさかの「グーッ」なのよ!アデルの人生が大変なことになっているのに、身体はしっかり食事を要求してくる。生きるって、本人の都合だけでは止まってくれないのよね。
そして女性は若い頃のドレスをアデルに着せ、食事まで用意してくれる。ここまで自然に世話を焼かれたアデルが、最後に聞かされたのがチェザーレの近況。表情が曇ったことで、アデルの中でまだチェザーレとの時間が終わっていないことがはっきりするのよね。新しい場所、新しい人物、新しい生活が始まったのに、結局そこへ彼の名前が入ってくる。アデル、まだ完全には離れられてないじゃないの……!
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92話|カタリナはアデルの正体を知りながら受け入れる
ルクレチア、絶対にここで終わらない女だった‥何を仕掛ける気なの!?
カタリナがアデルを完全に見抜いていたことから始まり、最後はルクレチアまで動き出す。アデルがようやく逃げ道を見つけたと思ったら、今度はチェーザレ側でも捜索が続いているし、安心できる場所なんて全然ないじゃない!
カタリナは新聞を読む習慣があるため、アデルの髪や瞳の特徴から本人だとすぐに察する。しかも、アデルがエズラとの結婚をやめたことまで把握済み。ここで「二人は愛し合っているの?」と聞かれ、アデルが必死に否定するのも分かりやすい。いや、カタリナさん、そこまで一気に聞くのね!
アデルはオルケニーナへ移り、仕事を探して生活するためのお金を借りたいと頼む。カタリナはその案を認めつつ、代わりに二か月ここに滞在するよう求める。その理由が、アデルの身に起きている可能性を考えてのこと。アデル自身も自分の状況を踏まえ、カタリナが自分を引き留める理由には事情があると受け止める。そして何より、カタリナの助けなしでは島を出ることも難しい。だからアデルは、チェーザレには自分の居場所を絶対に知らせないでほしいと頼む。カタリナも自分の名に誓って、チェーザレには伝えないと約束する。カタリナが思った以上に頼れる人だった!
ところがその頃、チェーザレはアデルの行方が分からないことに苛立ち、ジジに徹底的な捜索を命じる。さらにルクレチアは、アデルがまだ生きている可能性を考え、戻ってきたとしても居場所を失わせるための準備を始める。しかも彼女が目をつけたのがカタリナ。幼い頃に母から聞いた「誇りを持った女性」という記憶を思い出し、カタリナならアデルに関する証言を引き出せると考えたのね。
そして最後にルクレチアが騎士を呼び、重要な命令を下そうとする。アデルはカタリナのもとで守られたと思ったのに、ルクレチアがその存在へ近づこうとしている。逃げた先まで追いつかれるの、ほんと勘弁して!92話はアデルの新しい居場所ができた一方で、その場所まで危険にさらされ始めるようだった。
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93話|カタリナが語った過去とアデルに重なる孤独
カタリナがアデルへの質問を重ねることで、チェザーレが本当に彼女を追い出したのかを丁寧に見極めていくのが鋭いわ。
いやもう、チェーザレのママン好きよ…! カタリナが最初からアデルをただ質問攻めにするんじゃなくて、一つずつ話を聞きながら「ん?」と引っかかっていくのがいいのよ。エヴァから届いた手紙では、アデルを本当の娘として認めてほしいという願いまで託されている。しかもチェザーレがアデルを追い出したという話と、実際の行動がどうにも噛み合わない。
カタリナが確認したのは、チェザーレに無理をされたのか、そして本当に本人から出ていけと言われたのか。アデルはどちらも否定する。自分の意思でチェザーレを受け入れ、その後は一晩分の対価を受け取ったから離れただけだと話す。でもね、ここでカタリナの察しが良すぎるのよ。アデル本人が淡々と説明するほど、むしろ裏にあるチェザーレの事情が浮かんでくる。
しかもカタリナ、アデルに謝らなくていいと伝えたあと、自分自身の話を始める。ここから一気に深いのよ。
帝国の皇女だったカタリナは、歩幅や呼吸の仕方まで礼儀作法に縛られていた。だから成人の儀式を終えた瞬間、帝国を離れた。ローワンと一緒なら自由な場所で生きられると思ったのに、フォルナティエでも別の形の窮屈さが待っていた。何をしても周囲から見られ方を決められて、自分自身を演じ続けるしかなくなっていく。
そしてある日、追い詰められ、カタリナは再び逃げる道を選ぶ。ここ、アデルの境遇と重なるのが本当に苦しい。アデルもまた、生まれや身分によって周囲から勝手に価値を決められてきた側だから。それでもカタリナはチェザーレへの申し訳なさを口にする。でもローワンは、それが二人にとって最善の選択だったと受け止めているの。この夫婦、過去にいろいろ抱えているのに、最後はお互いの選択を否定しないのが強い。
そして何より、カタリナがアデルの話を聞いたことで、チェザーレが本当にアデルを手放したのかという疑問がますます大きくなったのよね。アデル本人は自分をただの一晩の相手として整理しているのに、チェザーレの行動は全然そんな扱いじゃない。カタリナ、もう気づいてるでしょう? その顔、絶対気づいてるわよね!?
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94話|ルクレチアから追われる気配が迫ってくる
あの女「ここまで来たの!?」という緊張感から、アデルが即座に島を離れようと決断する流れが重い。
アデルがカタリナのもとで穏やかな時間を過ごしながら、ようやく見つけた居場所を自分から手放そうとする話だったわ。しかも、その理由がチェザーレなのが苦しい。ローワンとカタリナの姿を見て、アデルはチェザーレが何より欲しくても手に入れられないものを知ってしまう。両親が並んで穏やかに過ごす光景。それを見た直後に「ここに自分がいていいのか」という方向へ気持ちが向いてしまうの、アデル…自己評価が低すぎるって!
それでも島での生活は少しずつ変わっていく。傷も癒え、カタリナや料理をしてくれる女性とも親しくなり、最初は気まずかったローワンとも普通に話せるようになった。ここ、アデルがちゃんとこの場所で人との関係を築いているのが分かるだけに、後半がつらい。カタリナから「今日は客が来るから浜辺を散歩してきたら」と言われ、出かけたアデルの前に現れたのが、ルクレチア家の騎士。しかも目が合った瞬間、アデルは自分の正体が知られる危険を察して急いで戻る。
そして届いた手紙がまた強烈。ルクレチアは、アデルを貴族社会にふさわしくない存在として扱い、チェザーレを利用して妹を装ったとまで非難している。さらにカタリナの証言を利用して、アデルをフォルナティエから完全に追い出そうとしている。いや、ルクレチア、敵意がまだ現役すぎる!
カタリナはアデルに、望むならボナパルト家の娘として生きられると伝える。でもアデルが選んだのは、チェザーレのいるフォルナティエを離れて自分の人生を生きることだった。カタリナが理由を尋ねても答えず、ただ船に乗せてほしいと頼む。ここでカタリナは約束した二か月がまだ過ぎていないから助けられないと告げる。ただし、島にアデルがいることはチェザーレには知らせない‥と。最後のカタリナの唇を尖らせた表情まで含めて、これは完全に「もう、あなたって子は!」案件。引き止めたいのに約束を破れないカタリナ。優しいからこそ、話が簡単に進まないのよ!
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95話|チェーザレのため、ついに親として動き出す!
アデルが遠ざかるほどチェーザレの行動は一直線。ここで追跡が始まるの、逃亡する側にはかなり厳しい。
いやもう、カタリナとローワンが最後に何を企んでいるのか、そこまで含めて見ると一気に面白くなるのよ。まずアデルは、カタリナに助けてもらえなかったら海を泳ぐしかないのかという勢いで追い詰められていたところ、ローワンから船を用意してもらう。しかもカタリナは見送りに出てこない。でもローワンは、妻は約束を守る人だから出てこないだけで、きっと屋敷から見ていると教えてくれる。ローワンが手を振ると、カタリナがしっかり見ているのもまた可愛いのよ。もう、素直じゃないんだから。母に似たんだね‥チェーザレ!
さらにローワンが「妻はアデルと過ごせて喜んでいた」と伝えることで、アデルもカタリナが本当は自分を助けたかったことに気づいていく。最後には、ローワンって本当に奥さん中心の人なのね、とアデルが納得する。この夫婦、方向性は違っても愛情の強さだけは隠しきれないのよね。
一方のチェーザレは、アデルを失う夢から目を覚まし、すぐに捜索を指示。アデルがカポロにいると判明すると、ソラーレ港まで兵を動かす。いや、寝起きから即行動なの、相当きてるわよチェーザレ。
そしてルクレチアのところへ届いたカタリナの手紙が、今回最大のポイント。そこにはアデルが自分の娘でも貴族でもないことを公にする意思が書かれている。ルクレチアはこれでアデルを社交界から追い出せる、チェーザレも見放すはずだと大喜び。さらにアデルを排除するよう命じるんだから、もう完全に勝ったつもりなのよね。
ところが、その手紙を送ったカタリナとローワンの会話が意味深すぎる。カタリナはサントナールで起きていることを「面白い騒ぎ」と言い、ローワンも手紙を見て、ついに自分たちが親の役割を果たす時が来たと判断する。つまり、あの手紙はアデルを見捨てるためのものじゃない。二人がアデルを守るために、親として表に出るための一手だったわけね。
そして最後、何も知らないアデルは港の騒ぎに気づく。チェーザレ、ルクレチア、カタリナとローワン、それぞれの思惑がアデルのいる場所へ集まり始めている。逃げた先で静かに暮らせるどころか、むしろ全員が動き出してしまったじゃないの。アデル、ここからが本番よ!
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