『上流社会』の【71話~75話】の記録です。単なるストーリーの要約にとどまらず、画面の向こうに感情移入して心が震えた名場面を中心に感想を綴っています。

ここから先は展開のぶっちゃけ解説が始まります!先を知りたくない方は、ここでストップしてくださいね。
71話:感想・考察|🧪アデルの秘密に気づき始めたルクレチアの狂気

ルクレチアの歪んだ確信に戦慄。アデルの過去を勝手に妄想し、図書館で気品を身につけた浮浪者だと笑い転げるルクレチア。その底知れぬ悪意と、アデルを徹底的に潰そうとする狂気に満ちた眼差しを想像して、背筋が凍りつくほど怖かった。
家門の繁栄を期待するルクレチアの前で、アデルは古典を愛する知的な令嬢を演じていた。しかし、ふとした言動からルクレチアはアデルが図書館で教養を学んだストリート育ちの人間であり、過去には男装までしていたという核心に触れる。ルクレチアはアデルを追い詰める決意を固める。一方、公爵家の舞踏会には、アデルの妊娠説を確かめようと好奇心旺盛な貴族たちが集まっていた。お腹が膨らんでいないことを確認され、噂が独り歩きする中、アデルはエズラと親密な関係を装うことで窮地を脱しようと試みる。チェーザレの協力のもと、彼らは周囲の視線を欺くための危険な芝居を開始する。
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71話、今回のルクレチアが怖すぎる。アデルがどれだけ隙のない令嬢を演じていても、その鋭い観察眼でアデルの正体を暴こうとする姿に、恐怖を感じた。図書館で必死に教養を詰め込んだ過去まで見抜いて、それを「男装していた」「浮浪者」と断定して笑い狂うあの姿。ただの意地悪じゃなくて、アデルという存在そのものを完全に排除しようとする底なしの悪意を感じて、胃が痛くなった。アデルが言った言葉を何度も反芻して、わざわざ自分の中で答え合わせをするあの執着心、本当にゾッとする。
それに引き換え、舞踏会の空気の重さも尋常じゃない。貴族たちの好奇の視線が、まるでナイフみたいにアデルに突き刺さっている気がした。お腹が平らだって、みんなしてどれだけあからさまに腹回りを見てるんだよ。アデルも相当なプレッシャーだと思う。それでも、チェーザレとエズラを味方につけて、あえてエズラと手を組んで歩く姿には、アデルの芯の強さを感じた。本当にギリギリのところで、自分を守るために戦っているんだなって。
エズラがアデルをリードして歩き出す瞬間、周りの貴族たちが「えっ?」って戸惑っているのが滑稽だったけど、同時にこの関係が崩れたら即アウトっていう危うさもヒリヒリ伝わってきた。アデルとエズラが「これだけじゃ足りない」ってこそっと囁き合っている姿、なんだか恋人同士の駆け引きというより、運命を共にする共犯者同士の結束って感じで、妙にグッときた。アデルはこれまでたった一人で戦ってきたんだろうけど、今は協力者がいる。でも、チェーザレが女性たちに囲まれている間に、アデルがどれだけ冷酷な貴族たちから自分を守り切れるのか。ルクレチアが次にどんな罠を仕掛けてくるかと思うと、もう目が離せない。アデル、お願いだから負けないで、と祈るような気持ちで続きが気になって仕方がない。
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🚨きっとルクレチアは、アデルが自分たちの家門を汚す存在だと確信し、必ず破滅させると心に誓っていて、一方のアデルは自分の過去を隠し通すため、エズラという盾を使いながら必死に自分を守ろうとしていたんだと思う。
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72話:感想・考察|💍エズラとの甘い旅の約束と、残酷な「義務」の影

エズラとの会話で子供の話が出た瞬間、アデルが自分の立場を考えて凍りつく様子に胸がえぐられた。貴族の義務という残酷な現実と、自分が抱える秘密の重圧。幸せを夢見ることすら許されないアデルが不憫でたまらない。
エズラと穏やかな時間を過ごすアデル。旅行の話から子供の話へと発展し、アデルは貴族としての相続の義務を思い出し、自分の出生の秘密に怯え心を乱す。一方、別の場所では社交界の女性たちに囲まれていたチェーザレが、アデルやエヴァ夫人の助言を思い出し、自暴自棄に女性たちを相手にしていた。しかし、女たちのあまりに軽薄で打算的な言葉に辟易し、さらにアデルとの関係を揶揄する噂を耳にして激しい憤りを覚える。チェーザレが静かに席を外したその直後、エズラはアデルの唇を奪い、物語は取り返しのつかない方向へと動き出す。
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72話、もう、胸が痛いよ。エズラの言葉は一見すると甘い恋人同士の会話なんだけど、アデルにとってはそれが「自分は果たして子供を産める身分なのか?」という強烈な自己否定の引き金になってしまう。エズラが善意でかけている言葉が、アデルを深い穴に突き落としていくこの残酷さ。アデルが自分自身の存在にすら自信を持てず、道具のように自分を扱ってきた記憶と、目の前の「綺麗な石のような」言葉のギャップが本当に痛々しい。彼女が本当に欲しいのは旅行でも子供でもなく、ただ一人の人間として大切にされることなのに、それが一番難しいなんて残酷すぎる。
それ以上に、チェーザレが本当にボロボロで見ていられない。社交界の女たちが、チェーザレを単なる「最高のアクセサリー」として消費しようとする態度には本気で腹が立った。彼が必死にアデルへの想いを抑え込もうとしているのに、周囲はそれを歪んだ噂として笑いものにする。チェーザレが初めて「ただ妹として大切に想いたいだけなのに、それすら許されないのか」って怒りを隠そうとする姿が、今まで彼が積み上げてきた冷酷な仮面を粉々に砕いているようで、胸が締め付けられた。
アデルを「神」だと崇め、自分の生を繋いでくれた存在としてしか認識できないあの歪んだ関係性。その呪縛から逃れたくて自分を壊そうとするチェーザレの苦しみを、誰も理解してくれない。そんな中でエズラがアデルにキスをするなんて、もう最悪のタイミングすぎるよ。チェーザレがあれほど苦しんでいる間際で、エズラが堂々とアデルを自分のものだと誇示するようなあのキス。これ、チェーザレが見てしまったら、彼の中の何かが完全に壊れてしまうんじゃないかと思うと、怖くてたまらない。この先の展開、誰がどう壊れていくのか、見ていたいような見たくないような、そんな複雑な気持ちだった。
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🚨きっとエズラはアデルを愛しているつもりで彼女を支配下に置き、チェーザレはアデルを崇めることで自分を保とうとしているけれど、二人とも彼女の「内面」には触れられず、ただ自分のエゴを押し付けているんだろう。
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73話:感想・考察|💔愛を否定されたチェザーレの空虚な絶望

アデルの冷めきった瞳に涙。「猫が捕まえたネズミを弄ぶのは残酷」と、チェーザレの歪んだ愛情を拒絶するアデル。二人の間にある埋められない溝と、チェーザレが初めて見せたあの呆然とした表情が悲しすぎて、切なさが溢れ出た。
=シーズン2完結=
社交界の冷ややかな視線を意に介さず、エズラとアデルの密会を乱入してぶち壊したチェーザレ。彼はアデルを強引に連れ出し、彼女の貞操や行動に対する怒りと疑念をぶつける。しかし、アデルはそんなチェーザレの態度を逆手に取り、冷めた笑みを浮かべて自分を単なる道具として突き放す。チェーザレがかつて与えた屋敷の真意を問うた際、アデルは「残酷な仕打ちに対する慰謝料」だと切り捨て、彼が口にした「お前が好きだ」という言葉さえも、獲物を弄ぶ残酷な遊戯だと否定する。真実を訴えようとしたチェーザレは、アデルの冷徹な言葉の前に言葉を失い、完全に崩れ去るのだった。
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73話、もうなにドロドロすぎる。チェーザレ、あんたは一体何を求めているの?社交界で堂々とカーテンを開けて二人をさらすなんて、もう何がしたいのか自分でも分からなくなっているんじゃない?嫉妬に震えてアデルの腕を掴む力加減からも、焦燥感と制御不能な独占欲が伝わってきて、本当に見ていて心拍数が上がる。エズラを殴り飛ばした時のあの形相、アデルを自分のものだと証明したいあまりに、逆にどんどん彼女を遠ざけていることに気づいていないのが、あまりにも不器用で哀れでならない。
特に、アデルが自分を「道具」として扱おうとする姿勢に対して、チェーザレがショックを受けているのが印象的だった。アデルは、自分を支配しようとするチェーザレに対して、あえて「私はいくらでも売るわ」と自分を卑しめることで、彼の一番痛いところを突いたんだと思う。チェーザレが必死に「お前が好きだ」と伝えようとしても、アデルにとってはそれが「おもちゃを弄んでいるだけ」にしか聞こえないというこの悲劇。二人の間で「好き」の定義があまりにもズレすぎていて、胸が苦しかった。最後にチェーザレが見せた、あの呆然とした表情。プライドが高くて、誰のことも信じられなかった彼が、初めて「本気」を否定されて完全に心を折られた瞬間だったんじゃないかな。
一方で、ラストシーンの不穏さが凄すぎる。ルクレチアが探し出した「緑の目の金髪の女性」って何者?ここに来て新しいキャラクターが投入されて、ただでさえぐちゃぐちゃな二人の関係に、また大きな波乱が起きる予感しかしなくてゾッとする。アデルとの泥沼劇の裏で、着々と別の悪意が動いているのが本当に怖い。チェーザレが自分の心に向き合おうとした瞬間に、外側から別の弾丸が飛んできたような、そんな嫌な緊張感に押しつぶされそうになった。
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🚨きっとチェーザレは、アデルを所有することで安心したかっただけなのに、いざ手に入れたつもりの心まで完全に離れてしまっていることに気づき、どうしようもない空虚感に飲み込まれてしまったんだろう。
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74話:感想・考察|🗝エズラが差し出したのは安息か、それとも逃げ道か

チェーザレの影が深すぎて。エズラと過ごしていても、心は常にチェーザレに支配されている。アデルが自分に言い聞かせるように「これが望んでいた平穏だ」と呟く姿、その裏にある抑えきれない愛着と恐怖が混ざってて‥。
=シーズン3=
カーニバルが賑やかに幕を開ける中、アデルは婚約者であるエズラと共に会場を巡る。周囲の貴族たちは二人のぎこちなさに噂話を交わすが、アデルはエズラとの関係を修復しようと懸命に振る舞う。しかし、船上で行われる「海の結婚式」の儀式を見守るアデルの視線は、無意識のうちに、自分を弄んだチェーザレを追っていた。エヴァからの痛烈な問いかけやチェーザレの言葉が脳裏をよぎり、アデルは葛藤する。エズラはそんな彼女の不安を察し、ブオナパルテ家から離れるためのホテルの鍵を差し出す。それが自分のずっと望んでいたはずの平穏な生活への入り口だと、アデルは自分に言い聞かせる。
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74話、カーニバルの華やかな喧騒と、アデルたちが抱える絶望的なまでの温度差が本当に凄まじい回だった。エズラって、本当にいい人なんだよね。分かっている。アデルが逃げ場を失っていることを察して、ホテルの鍵まで用意してあげるなんて、これ以上ない誠実さだし、アデルのような状況にいる人間にとっては、まさに救世主のような存在だと思う。でも、だからこそ、その優しさが逆に残酷なんだよね。
エズラの隣で無理やり微笑んで、アイスを食べて、「これが私の求めていた平穏だ」って必死に自分を納得させようとするアデルの姿、見ていて本当に切ない。だって、彼女の脳裏には常にチェーザレがいるんだもん。どんなにエズラが優しく接してくれても、ふとした瞬間にチェーザレの視線や言葉が心臓を鷲掴みにする。あの船上の姿で、遠く離れたチェーザレと目が合った(気がした)瞬間のアデルの動揺、あれはもう恋とか愛とかいう次元を通り越した、呪いみたいな繋がりを感じてしまう。
エヴァに問い詰められた「チェーザレを愛していないか」っていう核心を突く質問に対して、必死に否定したアデルの手が震えていたのがすべてを物語っているよね。彼女は自分を縛り付けているチェーザレという存在を、心の底ではどうしようもなく意識してしまっている。エズラと腕を組んで歩く姿は、まるで「私はまっとうな道を歩いている」と世間に証明しようとする、痛々しい足掻きみたいに見える。
最後、エズラが差し出したホテルの鍵。これは本当の逃げ道になるのか、それとも二人を完全に壊してしまう破滅への切符なのか。アデルがずっと夢見ていたはずの、貧困も恐怖もない毎日。それが目の前にあるのに、心は全く別の場所を向いている。アデルが本当に求めているのは、安らぎを与えるエズラなのか、それとも自分をどん底に突き落として狂わせるチェーザレなのか。自分の人生を冷めて見ていたはずの彼女が、今まさに一番過酷な物語の主役に引きずり込まれようとしているのが、怖くてたまらない。
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🚨きっとアデルは、エズラの差し出した温かな平穏よりも、チェーザレが残した鋭い棘のような感情の方が、自分の生の実感に近いと無意識に感じてしまっているんだろう。
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75話:感想・考察|🎀赤い絆、チェーザレが仕掛ける危険な誘拐

チェーザレの唐突すぎる誘拐劇に心臓が止まる。祭りの喧騒の中、花火に乗じてアデルと自分を赤いリボンで縛り上げ、迷いなく連れ去るチェーザレ。狂気と余裕が混ざったあの笑みは、まさに獲物を追い詰める捕食者
仮面祭りの夜、アデルはエズラと散策していたが、ギモラの人々を警戒するエズラに手を引かれ、その場を離れることとなる。エズラが衛兵を呼びに行くといって姿を消した後、アデルは広場でカモにされている一人の男を見つける。それは変装したチェーザレだった。アデルは思わず介入して彼を救い出し、冷ややかなやり取りを交わす。二人の間に流れる不穏な空気の中、突如として花火が打ち上がる。嘘と仮面が許されるこの夜、チェーザレは「全ては冗談」だと語り、アデルの腕と自分の腕を赤いリボンで結びつけ、そのまま彼女をどこかへと強引に連れ去ってしまう。
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75話、もう何がなんだか分からない。エズラのあの露骨なまでの「ギモラ嫌い」は一体何なの?アデルを護衛という名目で縛り付けておいて、自分は衛兵を呼ぶという、どう考えても取って付けたような理由で彼女を一人にするなんて。アデル自身も気づいている通り、ただ食事を楽しんでいるだけの人たちを危険視するなんて異常すぎる。エズラのあの落ち着き払った仮面の下に隠された、底知れないギモーラへの嫌悪感が本当に気持ち悪い。アデルがチェーザレの元へ向かったのは、ある意味でエズラのあの束縛から解放されたかったからなのかもしれないね。
それにしてもチェーザレ。あの男は本当に食えない奴だ。ただのポーカーでボロ負けしているフリをして、わざとアデルの介入を待っていたんじゃないかとさえ思えてくる。アデルが「コロンビーナ」として仮面を被っているなら、自分は「ジャコモ」だと返してくるあの切り返し。アデルの心の隙間を狙うのが上手すぎて、私まで惑わされるよ。アデルの「偽物に意味なんてない」という言葉を、あんな風に花火に乗じて覆してくるなんて、本当に残酷な演出だ。
最後の赤いリボンで結ばれる二人には、正直鳥肌が立った。誘拐、なんて言葉をあんなに妖艶に笑いながら言える男はチェーザレしかいない。アデルを完全に自分の手中に収めたという、あの絶対的な自信に満ちたニヤリ顔。エズラが戻ってきた時、彼女はもうどこにもいないんだよね。この夜の「嘘」が、アデルとチェーザレの間の関係をどう歪めていくのか。エズラが戻った時の顔を想像するとゾッとするけれど、それ以上に、チェーザレがこれからアデルをどこへ連れて行くのか、その行き先が恐ろしくてたまらない。
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🚨きっとチェーザレは、祭りの高揚感を利用して、エズラの支配下からアデルを引き剥がし、二人きりで自分だけの物語を始めようと画策していたんだろう。
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