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『上流社会』26話~30話|チェーザレに振り回されながら、アデルが自分の立場を見つめ直す

『上流社会』26話~30話|チェーザレに振り回されながら、アデルが自分の立場を見つめ直す
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は?もう、チェーザレとアデルのダンス練習、これ絶対ただのレッスンじゃないでしょ! ワルツを教えるだけならまだしも、手を取って、距離を詰めて、視線まで向けてくるチェーザレに、アデルが意識しないほうが無理なんですよ。しかも本人は平然としているようで、アデルの反応を見ながら楽しんでいる感じがあるのがまた腹立つ! 一方のアデルは、自分がチェーザレの妹として振る舞わなければならない立場をちゃんと理解しようとしている。だからこそ、ルクレチアとのやり取りでも自分とチェーザレの関係をはっきり説明するんですよね。でも、そんなアデル自身の心は、チェーザレと踊るたびに少しずつ揺れている。さらにルクレチアの思惑や、エギルとの練習、屋敷の外から見たチェーザレの姿まで重なって、アデルが自分の立場と気持ちの両方を意識し始める感じがすごく面白い。もう、ダンス一曲でこんなに感情を動かしてくるな!

26話|ワルツを踊りながらチェーザレが距離を縮めていく

は?ダンスを教えるだけなのに距離感どうなってるの!?

ああもう、今回のチェーザレ何なの!?アデルのダンスの先生になるって聞いた時点で「まあ自分で教えるのね」くらいだったのに、実際に始まったら距離感が思ってたんと違う!しかもアデル、最初は普通に「ありがたく存じます」って優等生モードなのに、チェーザレの言葉にいちいち反応してるのが可愛い。

まず身支度からして、昨日チェーザレが選んだドレスを着てるのよ。アデル本人は「背中がちょっと空きすぎ」って気にしてるけど、いやいや、そのドレスを選んだの誰ですかって話なのよ。エポナも新しい服や靴を見ながら嬉しそうだし、アデルが少しずつこの屋敷で過ごす姿にも慣れてきた感じがする。

そして新しい先生、まさかのチェーザレ。アデルが「ダンスのレッスンなんてしても大丈夫なの?」と気遣えば、すぐ「本当に俺に興味がないんだろ?」と返す。はい出た。そこ気にしてたんかい!アデルの心配を素直に受け取ればいいのに、わざわざ恋愛っぽい方向へ持っていくの、本当にこの男らしい。

しかもアデルの「人類愛について誰にも教わらなかったのですか?」が地味に強い。そこでチェーザレが男女の間にそんなものは存在しないと言い切るのも、まあ相変わらず口が達者だこと。なのにダンスになると、急に教える側の顔をして「リードは俺がするから合わせてついてこい」って、こっちはこっちで妙に真面目。ずるい。

ただ、問題はその後よ。アデルをグッと引き寄せて「なかなか刺激的だ」なんて言っておいて、すぐ「冗談」。いや嘘つき!アデルが即座にそう返すの、完全に私の気持ちまで代弁してる。冗談にしては距離が近いのよ!

そして一番気になったのが、アデルの視線。チェーザレがまるで一人の人間を全部欲しがるような目で誰かを見るのに、それが本心じゃないと言い切れないと感じてしまう。ここ、アデル自身がもうチェーザレの態度を「ただの冗談」と片づけられなくなってるんじゃないの?最後に海を恨めしく思うのも、二人の距離が近づくほど、アデルが以前の自分の場所や人生を意識してしまうからなのかな。

ダンスは一曲なのに、感情は一曲どころじゃない。チェーザレ先生、教え方がいちいち心臓に悪いです。

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27話|チェーザレとルクレチアへダンスが変わる

社交界デビューを餌にアデルを無能扱いするルクレチアの底意地の悪さに、怒りで震えたわ‥。

アデル、足をひねった瞬間に「うわっ!」ってなったけど、それ以上に私が気になったのはチェーザレの反応なのよ。普通にダンスの練習をしていただけなのに、アデルがよろけた瞬間には腰を支えてるし、ルクレチアたちが入ってきても「構うな、俺に集中しろ」って、そのままダンス継続。いや、チェーザレさん?周りに誰がいると思ってるの?むしろ見せつけてるようにしか見えないんだけど。

しかもアデルが「エズラ・デラ・ヴァレのところへ行きたくないなんて駄々をこねるなよ」と言われて、「そんなことはしません」と即答するのも切ない。チェーザレは軽く釘を刺してるだけなんだろうけど、アデルは自分の立場をちゃんと分かってる感じがするのよね。だからこそ、ここで変にわがままを言わないのが余計に胸にくる。

そして来ました、ルクレチア。アデルのダンスについて「社交界に慣れるのは容易ではない」だの「天賦の才がなければ難しい」だの、めちゃくちゃ丁寧な言葉でじわじわ追い込んでくるじゃない。本人は心配しているつもりでも、聞いてる側からしたらプレッシャーがすごい。アデルが足をひねったのも、緊張しすぎたんじゃないかと思ってしまう。

そこへエヴァ夫人の「それなら結婚しなさい」。強い。話の持っていき方が強い。チェーザレも「ご冗談を」と即答していて、そこだけは一切迷わないの笑ってしまった。でも、その後にルクレチアと踊る流れになると、アデルの表情が曇るんだよね。以前ルクレチアから向けられた言葉を思い出しているから、単純にダンスを見ているだけじゃない。

しかも、エヴァ夫人に「どうしてあの子があなたに気を使うの?」と聞かれて、アデルは「私が妹だから」と答える。いや、そうなんだけど……そうなんだけどさ。その一言で自分の気持ちまで押し込めてるように見えてしまって、急に胸がぎゅっとなる。チェーザレは相変わらず分かりやすいようで分かりにくいし、アデルは分かっていても口にしない。二人とも同じ場所にいるのに、気持ちだけ別々の方向を向いてる感じがして、なんとも言えない切なさが残るようだった。

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28話|チェーザレはルクレチアの告白を冷たく退ける

ルクレチアの巧妙な罠をさらりと受け流し、逆に「お兄様の意向が全て」と突き放すアデルの凛とした強さが凄まじい。

こらこら、アデル何を考えてるの!?この回、ルクレチアの告白より最後のアデルの一言が妙に引っかかって仕方ない。

まずエヴァ、完全に話を面白くして帰っていったよね。「お似合いよ、式はいつ?」くらいの勢いで二人をくっつけようとするの強すぎる。しかもアデルを大事なお客様扱いして、チェーザレには夕食まで相手をしろと丸投げ。おばあちゃん、だいぶ楽しんでない?と思ってしまった。

そしてルクレチアは、ずっとチェーザレを心配していたことをついに自分の言葉で伝える。好きだからこそ放っておけない、という気持ちは分かるんだけど、チェーザレの反応がまあ冷たい。彼女が勇気を振り絞って気持ちを伝えているのに、まったく受け取る気がない。二人の温度差がすごすぎて、見ている側まで「いや、少しくらい話を聞いてあげて!」となるわ。よっぽど苦手なんだろうね、顔に出まくってるじゃん!

でも今回一番気になったのはアデル。ルクレチアとの夕食を自分から受け入れたうえに、食事が終わったら「二人だけ」にしてほしいとお願いするんだよね。えっ、どうした!? 今まで流される側だったアデルが、自分から動いたじゃん。チェーザレも「自ら目的を持って動くのは初めて」と感じていて、ちゃんと変化を見ているのがまた気になる。

さらに最後、ルクレチアが「また遊びに来ても?」と聞いたときのアデルの返しが静かに刺さる。「友情より、お兄様との関係を気にしいるようでした」って、そこまで見えてたの!? ルクレチアがアデルとの友情を口にしても、アデルはその奥にある気持ちをさらっと指摘する。怒っているわけでも責めているわけでもないのに、妙に逃げ道がないんだよね。

一方でチェーザレはチェーザレで、上階へ向かいながら船や貿易の話を進めていて、こっちはこっちで何か動いている。恋愛だけじゃなく、周囲の思惑までじわじわ絡んできた感じ。アデルが何を確かめたくて「二人だけ」を望んだのか、これは次が気になる。お願いだからアデル、無理せず自分のペースで進んでくれ!

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29話|兄妹と言い切るアデルと、それを聞いたチェーザレ

ルクレチアもしたたかならアデルも大概強い!

おお、もうアデルに拍手したい。ルクレチアから「私を邪魔者扱いしてるんでしょう」と詰められて、普通なら多少なりとも空気を読んで引くじゃないですか。それなのにアデル、「だったら私じゃなくてお兄様の心を掴む努力をしたら?」と真正面から返すの強すぎる。しかも本人には悪意がないのがまたすごい。ジジが笑いをこらえてるのも分かるわ。そりゃ笑う。

さらにアデルは、自分をどう思おうが何をしようが、チェーザレが望む限り自分は屋敷にいる、ときっぱり説明する。つまり「私をどうにかしようとしても意味ないですよ」という話なんだけど、これが妙に冷静で怖い。ルクレチアからしたら、嫌味を言われたというより、自分の立ち位置を静かに突きつけられた感じだったんじゃないかな。

でも、そんなアデルを見てチェーザレが笑ってるのも気になる。しかも夜になってから、アデルの顔を思い浮かべて「不愉快だ」となる。いや、何が不愉快なのよ。アデルに「私はただの妹です」と念押しされたこと?それとも、自分でも説明できない感情を勝手に刺激されたこと?この男、分かりやすすぎるのに本人だけ認めないの何なの。

一方のルクレチアも、ただ傷ついて終わる女性じゃなかった。アデルが協力してくれるなら、むしろチェーザレに会える機会を増やせると考えている。しかもアデルの出身についても黙っておくようメイドに指示していて、かなり先まで計算している様子。笑顔で「兄の問題でしょう」と言うあたり、ちゃっかりしてるなあ。

そして最後に届いたチェーザレの手紙。これ、文章だけ見ると妹への手紙としてものすごく美しい。でもアデルの返事も負けていない。「あなたと過ごした時間は嬉しかった。でも、それ以上を望めば何かが矛盾する」と、きれいに一線を引いている。アデル自身は本当に兄妹だと思っているのか、それとも分かっていて見ないふりをしているのか。そこが一番引っかかるんだよね。

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30話|兄を見つめて妹としての覚悟を決める

エルギ相手なら安心して踊れると思ったら、アデルの脳内だけ全然平和じゃない。殺される前提で話を進めるの、肝が据わりすぎよ!

きゃきゃ~エルギがダンス相手になるの!? チェーザレが教えてくれないから、まさかの護衛役に白羽の矢が立つとは。しかもエルギ、ちゃんと手を差し出して手の甲にキスまでしてる。普段かなり無口なのに、こういうところだけ妙に貴族仕草ができるの何なのよ。アデルも普通に手を取って踊り始めてるし、意外とこの二人の組み合わせ悪くない。

ただ、アデルの感想がまた独特なのよ。「動きは固いけど、いい相手」までは普通なのに、そこからチェーザレとの比較が始まって、エルギには心を振り回されない、相手をじっと見られない、初対面では嫌な空気を感じた、もしかしたら色々な後始末を任されているのでは……と、どんどん話が深刻になっていく。いや、ワルツ中にそこまで考える!? 普通もう少し音楽とか足元とか気にしない?

しかも剣の腕について聞いて「立場上答えられません」と返されたのに、アデルが「安心したい」と押して、エルギが渋々得意だと認める。そこでアデルが安心する方向がまた独特。「それなら苦しまなくて済むわね」みたいな発想になるの、怖いというより、もうこの子の人生観が完全に普通じゃないのよ。本人はいたって真面目なのが余計にじわじわくる。

そして翌日から屋敷の外へ出たいとエポナに頼むアデル。表向きは上流階級の人たちを観察して、レディとしての勉強をするため。でも実際には、ルクレチアとの約束を果たすためにもチェーザレを見極めたい。ちゃんと自分の目的を忘れてないのよね。チェーザレに許可を取るのもあっさり通って、しかも「ダンスの練習は欠かさない」「新しい先生も来る」と念押しされる。チェーザレ、そこだけは本当にブレないな。

丘の上からチェーザレたちを眺めたアデルが、ルチオ・ガゾロやリビオ・ロッシ、ジェンニーニ元老まで並ぶ姿を見て、改めてチェーザレの世界の大きさを実感する場面も印象的だった。近くにいると「お兄様」だけど、少し離れて見ると、とんでもない立場の人物なんだよね。だからアデルが「何だか遠い」と感じるのも分かる。それでも最後には「私がうまくやれば」と自分に言い聞かせて、もっとダンスを練習しようとする。この健気さよ。物騒なことばっかり考えてたのに、最後は努力する方向に着地するんかい。……よし、踊ろう。今はそれしかない。

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上流社会
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