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『ミス・ペンドルトンの恋』36話~40話|最期のワルツと祖母が放つ最後の一撃

『ミス・ペンドルトンの恋』36話~40話|最期のワルツと祖母が放つ最後の一撃
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イアンと二人きりで踊る最期のワルツが、ローラの未来を静かに揺らしていく。この記事では『ミスペンドルトンの恋』36話~40話で描かれるローラの孤独、イアンの誘いに潜む囲い込み、ドーラの盲信、そして祖母が死の淵で放った鋭い一撃をレビューします。

36話~40話の内容に触れています。ネタバレを避けたい方は、ここで画面を閉じてくださいね。

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36話|美しさの裏で際立つローラの孤独

表面上は上品で親切なふりをしながら、ローラの存在を煙たがって追い出そうとするドーラたちに激しい怒りを感じた。ドレスや立ち位置でマウントを取り、彼女の居場所を奪おうとする卑劣なやり口が本当に許せない。

36話あらすじ

ランス夫人が主催する華やかな舞踏会に、ローラは精一杯着飾って出席する。会場ではドーラたちが、ローラを疎ましく思い、退席を促そうと陰湿な駆け引きを展開していた。そんな中、イアン・ダルトンが会場に到着する。彼は入場するなり、他の誰でもなくローラだけを真っ直ぐに見つめ、その目は凍りつくほど険しく、拒絶を物語っていた。二人の間の不穏な空気を察知し、過去の出来事を勝手に推測して一人で合点するドーラ。やがてローラはその場から立ち去るが、イアンは彼女の姿を追い求めて会場を彷徨い、ある人物と並ぶローラを見つけ出し、激しい感情を露わにする。

36話の感想

36話、本当に息が詰まるような舞踏会だった。冒頭からローラに対するドーラたちの嫌がらせが陰湿すぎて、私の心がメッタ打ちにされた。自分たちがパートナーとダンスを楽しみたいからって、ホストとしての品格を忘れて、さりげなく「お手洗いに行ったら?」なんて追い出そうとするなんて。でも、そこを笑顔で、かつ毅然と跳ね除けるローラが凄くかっこよかった。ドーラのドレスを見事に褒めて、彼女をダンスのパートナーとしてつなぎとめることで、結果的に自分も舞踏会に留まり続ける。この大人の駆け引き、たまらない。

だけど、やっぱりイアンの登場で空気が一変したのが本当に苦しかった。かつてはあんなに親密で、高価な絵画まで贈るほどローラを特別扱いしていたのに、今はあんなにも刺々しい目で、冷たくローラを見つめるなんて。ドーラじゃないけど、私だって「何があったの?」って叫びたくなる。二人の間に、ただの喧嘩じゃ済まされないほど深い溝があることは誰の目にも明らかで、でもどう見つめていいのか分からなかっただけなのよね。だからこそ、イアンがローラを追いかけていく姿からは、諦めきれない執着のようなものすら感じたもの。

イアンの視線が怖い。拒絶しているようで、その実、誰よりもローラのことばかり考えているあの目つき。ローラを求めてしまうイアンの葛藤が、見ていて本当に切ない。最後にトムとジョアンと並ぶローラを見つけた時のイアンの表情、これから何かが壊れる予感しかしなくて、恐怖と期待で感情がグチャグチャになっている。静かな舞踏会の裏で、こんなにもドロドロとした感情が渦巻いているなんて、本当にこの物語は罪深い。

どれだけ距離を置こうとしても、どれだけ自分の気持ちをごまかそうとしても、イアンは決してローラを見失いませんでした。彼から逃げることは、自分の本心から逃げることでもあったのだと思います。必死に築いた心の壁が少しずつ崩れていく様子に、二人の絆の深さを改めて感じました。

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37話|静寂の中で交わる最後のダンス

イアンの誘いに救われる心に安堵。全てを失う覚悟の夜、ふと現れたイアンの不器用で真っ直ぐな誘い。音楽がどこからか響き、彼の手を取るローラの表情がパッと明るくなった瞬間、彼女の張り詰めた糸が少しだけほどけた気がして涙が出た。

37話あらすじ

トムはローラとの対話で叔父ジェラルドの卑劣な陰謀を知り、深い謝罪と共に英国から去ることを告げる。ローラは叔父の支配から抜け出すため、あえてトムからの同行の申し出を断り、自らの足で運命に立ち向かうことを決意する。叔父の計画が崩壊すれば自分の身が危ういことを悟りながらも、ローラは震える手でその時を待つ。そんな彼女の前に現れたのはイアンだった。彼はダンスの練習という口実でローラを誘い、二人は音楽の流れるテラスでワルツを踊り始める。それは、ローラにとってペンドルトンの娘としての誇りと、彼との淡い恋を抱きしめる最後の晩餐のような一時であった。

37話の感想

37話、本当に息が詰まるほど重くて、でも最後に一筋の光が差すような展開だった。トムの告白は衝撃だった。ジェラルドがどれだけ卑劣で、ローラの周りをどれだけドロドロの損得勘定で固めていたのかが明らかになって、トム自身も騙されていたとはいえ、怒りと恥ずかしさが混ざったあの様子は見ていて痛々しかった。でも、そこでちゃんと謝罪して、最後はローラを案じて自分の船に乗ろうと誘うトムには、少しだけ救われた。ローラがそれを断って「自分の足で立ち向かう」と決めた時の強さ、すごくかっこいいけれど、その裏で叔父に踏まれた手の痛みに震える姿には涙が止まらなかった。一人で戦うなんて、あまりにも重すぎるよ。

そんな絶望の中で、イアンの登場の仕方が最高すぎて心臓が跳ね上がった。練習に付き合ってほしいなんて、なんて不器用で、でもなんて優しい言い訳なんだろう。「心に決めた人に恥をかかせたくない」なんて、遠回しすぎてドキドキする。ローラが自分を案じてわざわざ来てくれたんだって分かって、安堵しているのが伝わってきて、こっちまで力が抜けた。音楽がないテラスで、音楽が聞こえてきた時のあの二人の世界観。ペンドルトンの娘としてではなく、ただのローラとして、イアンの手を引いて踊るあのダンスが、あまりにも美しくて、だからこそこれが最後かもしれないと思うと切なくてたまらない。

社会のしがらみや、叔父のドロドロした思惑から解放された瞬間の二人の空気感。今までずっと仮面を被って生きてきたローラが、唯一素直になれる場所がイアンの隣だったんだなって、改めて感じた。踊っている最中のローラの表情、本当に幸せそうで、でもどこか儚くて、消えてしまいそうな危うさがあるのがすごくリアル。これが終われば、彼女は本当に修羅場に飛び込んでいくんだよね。イアンは何も知らないまま、彼女を守ろうと、あるいはただ一緒にいたい一心で誘ったんだろうけれど、その無邪気さが今のローラには何よりも温かい救いになっていた。この綺麗なダンスシーンが、悲劇の始まりじゃなくて、彼女の人生が新しく始まるための最後の優しい思い出になればいいのにって、強く願わずにはいられない。

イアンと手を重ねて踊る時間は、ただ甘いだけの場面ではありませんでした。この先に待っている厳しい現実を知っているからこそ、その数分間が何よりも尊く見えたんです。ローラにとっては、自分らしさを忘れず前へ進むための、小さくても大切な心の支えになったように感じました。

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38話|家庭教師の誘いに潜む甘い囲い込み

イアンの必死なまなざしに号泣。踊りながら、心の中でボロボロに傷つき泣いているローラを想うイアン。何も言えないまま、ただ傍にいてほしいと願う独白が切なすぎて胸が締め付けられる。ダンスが終わらないでほしいと願う二人の切なさが限界突破した

38話あらすじ

ダンスの練習という名目で、イアンと濃密な時間を過ごすローラ。踊りを通じてお互いへの想いを深める中、イアンはローラが家庭教師の職を探していることを察し、自分の甥たちの指導役として彼女を近くに置こうと画策する。一方、ローラはイアンの申し出に心揺らぐものの、複雑な家庭環境や将来への不安から即答を避ける。ダンスを続けたいというローラに対し、彼女の抱える深い悲しみと不穏な現実に気づき始めたイアンは、友情以上の感情を抱きつつ、彼女を優しく守り抜こうと決意を固める。しかし、ダンスの最中、ローラは隠していた左手の激痛に襲われ、二人の関係は予期せぬ局面を迎える。

38話の感想

38話のダンスシーン、もうもうただ胸が破裂しそうだった。イアンがローラの耳元でささやく時の距離感、あれはもう練習の域を超えてるよね。しかも、「お世辞なんていくらでも自分に使ってくれていい」なんて言うローラも、完全に防衛線を突破されてる。二人の会話の端々に、隠しきれない熱情が滲み出ていて、見ていてこっちまでドキドキして息が止まりそうになった。ダンスってこんなに雄弁なコミュニケーションなんだって、改めて思い知らされたよ。

でも、その裏にあるイアンの秘められた想いが本当に重い。舞踏会のきらびやかな空気の中で、一人だけローラの抱える闇に気づいてしまっているんだよね。叔父に裏切られた事実とか、ボロボロに傷ついている心とか。イアンの中で、「友達」っていう仮面が剥がれかけて、「妻として側にいてほしい」っていう切実な願望が溢れ出しているのが痛いほど伝わってくる。キスをする妄想シーンなんて、イアンがどれだけ彼女を狂おしいほど求めているかがストレートに伝わってきて、胸が苦しくなった。

そして何より、ローラが強がれば強がるほど、二人の距離が切ない。左手の怪我だって、本当は誰の仕業か知っているはずなのに、必死に隠そうとしてダンスを続けようとする彼女の意地が本当に悲しい。「この時間が永遠に続けばいい」と願うローラと、「君のすべてを救い出したい」と願うイアン。二人の想いが交差しているのに、現実は残酷なほどすれ違っている。イアンが必死に彼女を家庭教師として自分の守備範囲に置こうとするのも、そうでもしないと彼女がどこかへ消えてしまいそうで怖いんだろうな。ダンスの終盤、力が入ってしまうイアンの不器用さと、激痛に耐えながら微笑むローラの切なさが、もうたまらなくて涙が出そう。このダンスが、二人の関係を変える終わりの合図になりそうで、本当に怖い。

もうこれはダンスの練習なんて言葉では片づけられません。視線を交わすだけで気持ちが伝わる二人を見ていると、お互いが特別な存在になっていることは誰の目にも明らかでした。このまま時間が止まってほしいと願ってしまうほど幸せな空気だったからこそ、切なさまで何倍にも膨らんで見えました。

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39話|ドーラの盲信が生む危うい確信

ドーラの滑稽な勘違いに戦慄。自分の都合のいい解釈だけで結婚を確信しているドーラ。そんな無邪気な盲信が、かつてのローラと同じ破滅への入り口だと突きつける姿は、背筋が凍るほど怖くて、同時にローラの執念深さを感じて震えた。

39話あらすじ

ダンスの最中、イアンから真摯な言葉で心を開くよう迫られたローラだったが、過去の屈辱が邪魔をして彼を突き放す。休息を取るためラウンジへ向かうと、そこで貴族の令嬢たちがイアンとドーラの婚約を既定路線として噂話に花を咲かせていた。二人がまだ婚約していないことに気づいたローラは、ドーラを呼び出し、イアンとの関係を問いただす。しかしドーラは、イアンの単なる社交的な振る舞いを「愛の確信」だと信じ込んでいた。ローラは、そんな無邪気で盲目なドーラの姿に、かつて自分が歩んだ、全てを失う破滅への道のりを重ね合わせ、静かに語り始める。

39話の感想

39話は、胸の奥がチリチリと焼けるような、凄く不穏で生々しい回だった。ダンスのシーンでイアンが「ずっと味方だ」なんて、本当にこの人は罪なことを言う。ローラからすれば、その優しさが一番の毒だっていうのに。すべてを吐き出せればどれだけ楽か、ローラも分かっているはずなのに、どうしても汚れた過去をさらけ出せない。あの瞬間にイアンの手を振り払うローラの葛藤は、誰にも理解されない孤独そのもので、痛すぎて見ていられなかった。

その直後のラウンジのシーンで、令嬢たちの噂話を聞いてる時のローラのグラスを握る手の強さ、あれは本当に怖かった。あの「ピクッ」とした反射神経、完全に何か察知した反応だよ。ドーラが婚約もしていないのに結婚を確信しているのが、もう滑稽を通り越して哀れで仕方ない。お茶会やピクニック、肖像画……そんな普通の社交を愛の証拠だと思い込んで頬を染めるドーラは、かつてのローラがたどった悲劇のテンプレートそのものじゃないか。

「信じたいから信じる」というドーラの甘ったるい思考が、どれほど残酷な結末を招くか、ローラは身をもって知っているからこそ、あんな冷徹な警告を始めたんだと思う。ローラの語る「かつての女性」が自分自身だということは、あの場の空気で痛いほど伝わってくる。でも、ドーラは自分のことだなんて夢にも思っていないんだろうね。この先のローラが、ドーラにどんな現実を突きつけて、どれほど絶望の淵に突き落とすのか。イアンという男の無自覚な優しさと、ローラという女の勘違いな執着。二人の対比が、これ以上ないほどエグくて、ゾクゾクするほど面白い。

ローラはドーラを助けたいというより、自分が味わった後悔をこれ以上繰り返してほしくなかったのでしょう。だからこそ、あえて優しい言葉ではなく厳しい現実を突きつけたのだと思います。自分が一度壊れた経験があるからこそ言える言葉には重みがあって、ローラの強さがよく伝わる回でした。

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40話|死の淵での祖母の最後の一撃

叔父の卑劣な脅しに憤怒。瀕死の祖母に対して、葬儀や墓参りすらさせないと罵る叔父の姿に殺意を覚えた。金を奪うためだけに家族を道具扱いし、祖母の最期を冒涜するその卑怯で醜い執着心に、怒りで震えが止まらない。

40話あらすじ

ローラはドーラに対し、身分違いの恋に溺れて破滅した女性の物語を語り、現実を見るよう冷酷な忠告をする。動揺するドーラをよそに、ローラの元に祖母の容態が急変したとの報せが届く。医師は祖母の余命が残り4日であることを告げ、ローラは深い絶望に突き落とされる。実は祖母の急変は、遺産目当てにローラを高齢の男性と無理やり結婚させようとする叔父・ジェラルドとの激しい口論が原因だった。祖母は叔父の強欲さを厳しく糾弾し、ローラを守ろうと懸命に抵抗したが、叔父は最後まで祖母の死を利用してローラを追い詰めると脅し、冷酷な本性を露わにする。

40話の感想

40話、ああああ、もう全てが痛い。冒頭のローラの話、ドーラへの牽制だと思っていたけれど、まさかこれが自分自身の「もうすぐ訪れる悲劇」を予言しているなんて。叔父のジェラルド、本当に人間として最低。祖母が今まさに息を引き取ろうとしているそのベッドサイドで、遺産のことしか考えていないなんて、同じ血が流れていることが信じられない。特に最後、祖母を揺さぶって「葬儀にも墓参りにも行かせない」と叫ぶ姿は、もはや悪魔としか思えない。ローラがこの状況を知ったら、一体どれほど深い傷を負うんだろう。大切に育ててくれた祖母の最期が、こんなにも汚い叔父の駆け引きで塗り潰されるなんて、残酷すぎる。

それに比べて、祖母の強さは本当に凛としている。自分の死を悟りながら、最後までローラを守ろうと息子に立ち向かう姿は、まさに誇り高き一族の人間だと思った。叔父がかつて祖母の娘であるドロレスに嫉妬し、彼女を追い詰めていた過去まで明かされて、この一家の歪みが完全に浮き彫りになった感じがする。祖母は最初から息子が欲にまみれていることなんて全部分かっていて、それでも家族として向き合おうとしていたのに。その慈悲をあんな風に踏みにじって、最後に「地獄から見ていろ」なんて言える叔父の神経が理解できない。

ローラはこの状況で、何を想うんだろう。ただでさえ心細いのに、信頼していた家族に裏切られ、自分の未来さえも売り飛ばされようとしている。誰かに教訓を垂れている余裕なんて、もうどこにもない。祖母が残そうとした5,000ポンドという金額が、叔父にとってはたったそれだけの端数に過ぎないのが、皮肉で悔しくてたまらない。物語がここから完全に暗転して、ローラが自分の力でこの狂った状況をどう切り開いていくのか、それとも本当に物語通りの破滅が待っているのか。こんなの、あまりにもあんまりだ。

祖母は最後の最後まで、自分のことではなくローラの未来だけを考えていました。強欲な叔父から何としてでも孫を守りたいという一心で動き続ける姿には、言葉では表せないほどの愛情が詰まっていたと思います。別れの場面なのに不思議と温かさが残っていて、この先ローラが祖母の想いを背負って歩いていくんだろうなと自然に思えました。

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