あぁ、ルネとアレクサンドル、どうしてそうなるのよ! 幼い頃はあんなに仲がよかったのに、ある出来事を境に離れてしまい、再会したと思ったら契約結婚。しかも二年間も喧嘩ばかりで、離婚まであと少しというところで、アレクサンドルの態度が急に変わり始めるんです。ルネからすれば、今さら優しくされても困るわよね。だって、ずっと気持ちを押し殺してきた相手なんだから。ところがアレクサンドルは、妙に距離を縮めてきたりする。いや、あなた今まで何してたの!? と突っ込みたくなる一方で、ルネの前でだけ見せる変化には、どうしたって期待してしまうんです。離婚したい妻と、何やら様子のおかしい夫。この微妙なすれ違いが、もうたまらないんですよね。
1話|アレクサンドルが突然結婚を申し込む
8年前の拒絶と今の求婚、その真意が気になりすぎる!
えええっ、あの初恋の相手がいきなり結婚を申し込んできたんですけど!?ううっ、ルネの人生、忙しすぎない?!幼い頃は海辺で上着をかけてくれる優しい男の子だったアレクサンドルと、夏休みを一緒に過ごすうちに恋に落ちたルネ。こういう何気ない思い出って、大人になっても妙に鮮明に残るのよね。しかも毎年会えるのを楽しみにしていた相手なんだもの。そりゃ初恋にもなるわ!
なのに15歳の夏、アレクサンドルの母親が亡くなり、チャンブラー家では火事まで起きてしまう。心配で手紙を送り続けたルネが、ようやく彼に会いに行ったのに、渡されたのは二度と来るなという拒絶の手紙。ちょっと、アレクサンドル! 何があったのよ‥って!?事情が分からないルネからしたら、突然大切な人を失ったようなものじゃない。初恋って、終わるときまでこんなに残酷なのね……。
それから8年後、ルネはまさかの男爵家当主。しかも戦争孤児を受け入れて施設を運営しているんだから、本当に頑張り屋さんなのよ。毎朝、子どもたちが食事中に走り回って、喧嘩して、アップルパイを守ろうと大騒ぎ。ルネの「遅刻したら明日のおやつはなし!」という切り札には笑ったわ。恋に傷ついた少女が、今では大勢の子どもたちをまとめる立派な女性になっているんだもの。
ただし、施設の経営は笑えない。優しいけれど世間知らずな叔父が、机の代金も払っていないのに黒板を買い、チョークを大量に注文するって、どういうことなの?安くなると言われたら買っちゃうの、純粋にもほどがあるわよ!ルネが領収書の山を前に頭を抱える気持ち、痛いほど分かる。土地まで売って資金を工面したのに、来月の運営費すら残っていないなんて、もう泣きたくなるじゃないの。
そんなルネが海辺で思い出すのは、幼い日のアレクサンドル。懐かしさに思わず笑みがこぼれても、すぐに自分を奮い立たせる姿が切ないのよ。恋を思い出している余裕なんてない。守らなきゃいけない子どもたちがいるんだから。
そこへ本人が現れて、まさかのプロポーズ!しかも家が無一文だと知ったうえで、損はさせないとまで言うのよ。8年前には会いたくないと突き放したくせに、今度は結婚ですって‥?!その間に何があったのか、どうして今なのか、気になることが渋滞しているわ。ルネだって簡単には信じられないでしょうに、初恋の相手からそんなことを言われたら、心が揺れないわけがないじゃない。借金と子どもたちを抱えて必死に踏ん張るルネにも、あの頃の恋を忘れきれないルネにも、どうか今度こそ幸せになってほしいのよ…!
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2話|アレクサンドル、世界的な大富豪なのね
離婚を決めているのに、願ったのは自分の幸せよりサーシャの幸せだった‥切な。
アレクサンドルと離婚するまで、あと48日。ルネはもう気持ちを切り替えて新しい人生へ進むつもりなのに、ネックレスを見つめた途端、幼い頃のサーシャとの思い出がよみがえっちゃうのよ。いや、離婚届まで用意している妻の心に、初恋の記憶がまだこんなに残っているなんて!しかも自分の幸せを願うのかと思ったら、最初に出てきたのはサーシャの幸せ。ルネ、あなた本当にそれでいいの?と問い詰めたい気持ちになっちゃったわ。
そもそもアレクサンドルって、今では女王まで注目する大富豪なのよね。若くして侯爵家を継ぎ、戦場で過ごした後にダイヤモンドを発見して、さらには自動車まで開発。人生の実績だけ並べたら、どこの英雄伝説ですかというレベルなのに、結婚生活は長期出張ばかりで妻との距離が遠いって、おいおい、ちょっと待て。仕事で世界を動かす前に、夫婦の関係もどうにかしてほしいのよ。ルネが離婚を決めたのも無理はないわ。
そんなルネがジョシーのために家族写真を探し出したのは、彼女らしい優しさが出ていて好き。自分の結婚生活だってうまくいっていないのに、祖母の大切な思い出までちゃんと気にかけているのよね。ジョシーが亡き夫ガンターの話をする姿も印象的だったわ。アレクサンドルが幼い頃に大切な人を失い、長い間悲しんでいたなんて、今の堂々とした姿からは想像しにくいもの。ルネにとっても、夫の知らなかった一面に触れる時間だったんじゃないかしら。
そしてジョシーが贈ったネックレス。持ち主の願いを一度だけ叶えるという、なんとも夢のある品なのに、ルネは離婚する予定だから受け取れないと遠慮するのよ。律儀だし、ジョシーを大切に思っているからこその反応なんだけど、そこまで離婚の意思が固いのねと少し切なくなるわ。でも、幼い頃にサーシャから手作りのネックレスをもらった記憶がよみがえったら、そりゃ心も揺れるでしょう。自分のために作ってくれたものって、時間がたっても妙に忘れられないのよね。
なのによ、お金持ちになるのが本当の願いだと言い直すルネ。サーシャの幸せを願った直後に自分の欲望へ戻るの、言い訳みたいだけど‥強くて好きだわ。恋心だけで人生は回せないものね。そして、そんなことを考えているルネのもとへ、契約終了まで48日というタイミングで本人が帰ってくる。ちょっと、今さら何しに来たのよ!と身構えながらも、久しぶりに帰ってきた夫を前にしたルネがどうなるのか、気になって仕方ないわ。
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3話|冷たい夫が急に甘くなりまして!?
自分では甘い言葉を言えるのに、ルネが応じると困るのは何なの(笑)。
ルネの鎖骨にある傷を見つけたアレクサンドルが、薬は塗ったのかと聞くんだけど‥いやいや、この男、三か月ぶりに帰ってきたと思ったら、いきなり妻の傷を気にしてるんだけど!?しかも肌が弱いから少し赤くなっただけでも目立つって、そんなことまで把握していたのね。ところがルネは素直に喜ぶどころか、完全に警戒モード。そりゃそうよ、今までならチャンブラー家の評判がどうとか、妻としての振る舞いがどうとか、面倒な理屈を並べていた男だもの。急に優しくされたって、何か裏があるんじゃないかと疑いたくもなるわって話よ。
案の定、ルネが普段どおりにしてと頼んだら、アレクサンドルはまさかの抱っこ!ちょっと、あなたたち離婚するために再会したんじゃなかったの!?人を苛立たせるのがいつもの自分なら、その期待に応えてやるなんて、理屈がめちゃくちゃなのよ。でもルネも負けていないし、幼稚で面白くないとバッサリ。はい、いつもの夫婦喧嘩ね、と思ったら、今度は箪笥の上に座らせるんだから、どこまでやるのよ!
しかも下ろしてほしければ「会いたかったわダーリン」と言えですって。ルネが嫌がるのを分かっていて、わざと困らせている感じがもう!ところがアレクサンドル自身も、愛するルネと甘い言葉を続けようとした途端に止められてしまう。いや、あなたも恥ずかしいの?自分から仕掛けておいて、どこまで本気なのか分からないのが厄介すぎるわ。
ルネが思い返す二年間の結婚生活も、なかなかつらいものがあるのよね。人前では仲のいい夫婦を演じても、二人きりになれば互いを避けて喧嘩ばかり。そんな相手が突然、傷を心配したり、甘い言葉を求めたりしたら、素直に信じられないのも当然だと思う。ルネは彼の思惑に振り回されたくなくて、とうとう箪笥から飛び降りるんだけど、まさかアレクサンドルの上に倒れ込むとは! 顔が近すぎて、さっきまでの威勢はどこへやら。二人の距離は近づいたのに、ルネの心にはまだ疑いが残っている。その戸惑いが、なんだか胸に引っかかるのよ。
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4話|アレクサンドルとニーナの過去が明かされる
ニーナをめぐる不穏な動きまで始まって‥。
唇が触れそうになっただけで、ルネがバッと飛び退いて大慌て! あはは、さっきまであんなに顔が近かったのに、急に事故だの何も起きていないだの、自分に言い聞かせるように言い訳し始めるのがかわいすぎるんだけど!しかもアレクサンドルは、そんなルネをじーっと見つめているのよ。絶対に何か言おうとしていたでしょ! それなのにルネが逃げるように部屋を出ていくものだから、彼はふっと笑っているし。ちょっと待って、あなたたち、契約結婚中ですよね?この距離感でまだ何もない顔をするの、さすがに無理があるわ!
ところが、ルネはアレクサンドルが出かける姿を窓から見送ったあと、唇を思い出して真っ赤になっているの。もう完全に意識してるじゃないの!なのにローサから、旦那様は奥様を心から愛していると言われると、あの態度は演技だと決めつけてしまうのよね。アレクサンドルが忙しすぎて半年もほとんど顔を合わせられず、離婚の話さえ進まないのは確かに困る。でも、傷の手当てをきちんとするよう指示していたことまで聞いたら、少しくらい心が揺れてもよさそうなのに! ルネったら、自分の気持ちに気づきそうになるたび、離婚する理由を一生懸命探しているみたい。
そこへニーナが登場。はい、出ました、勝手に部屋へ入ってきたのに、ルネの出身まで持ち出して嫌味を言う人! しかも自分はアレクサンドルが来たかどうかを知りたいだけなのに、ルネには謝罪を求められると逆ギレ。いや、まず自分の態度を見直してちょうだい! ただ、ニーナがアレクサンドルに執着する理由には、過去の火事や彼が背負ってきた責任が絡んでいるのよね。事情があるのは分かるけれど、だからといってルネに何をしてもいいわけじゃないって!
そして今回のルネ、以前のように黙って耐えるだけじゃないのがいい! プロポーズしたのはアレクサンドルのほうだと返し、最後には会社へ行けばとまで言ってのける。ニーナが怒って出ていくのも分かるくらい、ルネの切り返しが鮮やかだったわ。…と、ここで終わればルネの反撃に拍手していたのに、ガブリエルとアンドレアが誰かの怪しい話を聞いてしまう展開! アレルギーの件も妙だし、ニーナの周辺で何が起きているのか気になりすぎる。アレクサンドルへの恋心には必死でふたをするくせに、厄介な問題は次から次へとやってくるルネ。もう、恋も離婚も屋敷の問題も、いったいどこから片づければいいのよ!
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5話|ルネは夫の優しさに戸惑う
疲れ切った夫の寝落ちによって思いがけず近づいていく二人の距離にニヤニヤしちゃう。
アレクサンドル、ちょっと待とうよ! 今まであんなにルネとの距離をきっちり守っていたのに、急に手を握ったり、疲れ切った姿を見せたり、いったいどうしたのよ。しかも本人は眠くて仕方がない様子で、ルネだけが「何なの、この変化は?」と頭を抱えているのが、もう可愛くてたまらないわ。
まずジョシーとのやり取りが楽しいのよね。アレクサンドルが忙しく働いていると聞いたルネが、運動までこなす彼を同じ人間なのか疑ってしまうなんて、分かる気がするわ。そこへ本人が現れて、ジョシーから凛々しい浮浪者扱いされる流れも最高。髪が濡れたまま帰ってきた大富豪が、自分で浮浪者ネタに乗っかっているのだから、妙に余裕があるのよね。
でも、笑ってばかりもいられないのがジョシーへの態度。アレクサンドルは普段、彼女と必要以上に関わろうとしないのに、足の具合を気にして離れにリフトを設置しようとしていたの。直接あれこれ心配するわけではなく、暮らしやすくなるように手を打っているのが、なんとも彼らしい優しさじゃない?ルネが不思議に思うのも無理はないけれど、心配しているなら、もう少し素直に見せてもいいのにと思ってしまうわ。
そしてルネの手を握ったまま歩いてきた件! ルネからすれば、今まで触れることさえ避けていた人が急にこんな態度を取るのだから、そりゃ混乱するでしょう。アレクサンドルは眠気のせいにしているけれど、本当にそれだけなのかしら。出張から戻って以来、何かが変わり始めているのに、肝心の本人が説明してくれないのがもどかしいのよ。
王室の晩餐会への同行を頼んだかと思えば、ベッドで休むよう勧められても着替えすら後回しにして、とうとう眠ってしまうアレクサンドル。普段は何でも自分で決めて動いていそうな人が、ルネの前ではこんなふうに気を抜いてしまうなんてね。ルネも小言を言いながら結局は着替えを用意してあげるのだから、放っておけない気持ちがにじんでいるわ。戸惑いながらも眠ってしまった夫を気にかけるルネが、なんだか愛おしくて、二人の間に生まれた小さな変化をそっと見守りたくなるのよ。
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