由紀と司、もう完全に「ただの上司と部下」ではいられなくなってるのが、しんどいくらい分かるんですよね。由紀は必死に元の関係へ戻ろうとするのに、司は、今まで見せなかった優しさをさらっと出してくる。いや、それされたら余計に無理でしょう! しかも司は、自分の気持ちを由紀には理解できないとまで言って、秘書としてそばにいるだけでは満足できないと苦しむ。ここまで言われたら、由紀だって簡単には割り切れないよなと思ってしまいます。そして研修時代の二人を知ると、今の関係が突然できたものじゃなかったことにも気づかされるの。由紀にとっては何気ない出来事でも、司の中にはちゃんと残っていたんですよね。現在の司が由紀に向ける視線の重さまで、なんだか全部つながって見えてきますよ。
51話|好きだから戻れない二人
好きだから近づけないって、こんなの泣くわ。
いやいやいや、髪を整えてあげるのはキュンでしょ!って、まずそこから叫びたい。由紀の髪を結んでいる司の手つきが不器用で、それなのに妙に優しいのよ。今までの冷たくて真面目な専務しか知らなかった由紀からしたら、こんなの心臓が落ち着くわけないじゃない。しかも寒いと言えばすぐ上着を渡そうとするし、手まで気にしてくる。司さん、優しさが隠しきれてませんって。
でも由紀は、ここでちゃんと踏みとどまろうとするのよね。二人は上司と部下なんだから、このままじゃいけない。仕事が忙しくて、一日中一緒にいるから、お互いを頼るようになって、その延長で特別な気持ちになっただけ。だから元に戻りましょうって。いや、由紀、それを司の前で言うのはつらすぎるって……。
司の「嫌」がもう全部だった。長々説明するより、たった一言のほうが気持ちがむき出しになってる感じがして、胸がギュッとなるわよ。由紀は自分の気持ちを整理して、司のことまで理解したつもりで話している。でも司からしたら、全然違う。秘書としてそばにいてくれるだけじゃ足りない。仕事で頼り合う関係に戻れば満足できるような気持ちじゃない。
しかも司、自分の気持ちを言おうとして途中で止まるのよ。言ってしまったら、もう本当に戻れないって分かっているんだろうな。最後には由紀に判断を委ねて、自分を「欲に飲まれた馬鹿な専務」みたいに扱ってしまう。いや、そんな自分を責めないでよ……ってなるじゃない。
そして由紀が近づこうとした瞬間、「今日はやめてくれ」って距離を取る司。好きだから抱き寄せるんじゃなく、好きだからこそ離す。この選択が苦しいのよ。由紀も泣きそうなのに必死でこらえていて、二人とも相手を大事にしたい気持ちは同じなのに、進む方向だけが噛み合わないの。
司の涙まで見せられたら、もう無理。強がってる専務も、優しい専務も、恋に振り回されている司も全部見えてしまって、由紀のそばにいたいのに自分から帰そうとする姿がたまらなく切ない。こんなに好きなのに、好きだから離れるしかない二人が、もう愛おしくて仕方ないのよ。
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52話|研修時、司は由紀の本音を聞いていた
真里、こういう時にちゃんと由紀の顔を見るのよね。親友ってありがたいわ。
真里、いい友達すぎない?夜遅くに帰ってきた由紀を見て、上着が男物だと即座に気づくのも鋭いし、「大丈夫って顔じゃない」って言い切るのもさすがなのよ。由紀本人は疲れてるだけで押し通そうとするけど、いやいや、顔に全部出てますって。しかも昔みたいに一緒に寝ようって言ってくれるのが、なんだかんだ一番沁みるのよね。
由紀も、真里の前では少しだけ気が緩むのよ。昨日のことを思い出しながら、月曜になれば元通りだと思っていたのに、もうそう簡単には戻れないと感じている。しかも司が自分を責めている姿まで思い出して、「泣きたいのはこっちなのに」と思ってしまうあたり、由紀の気持ちがかなり司に引っ張られてるじゃないの。本人はまだ整理できてないけど、私側にはだいぶ見えてきてるのよ。そして真里の「今を大事にして」という言葉が、由紀にはズンと刺さる。普通の人はそうやって生きている。そう言われて由紀が「普通の人か」と考えるのが、今回かなり重要なところだと思う。自分はずっと、感情より正しさとか立場を優先してきたもんね。
そこから研修時代の想いに入るんだけど、司が「TKのプリンス」って呼ばれてたの、何度見ても面白いわ。学校にファンクラブまであったって、司さん、そんな青春を送ってたんですか。しかも由紀は本人を「別世界の人」だと認識していたのに、話していくうちに「笑顔が魅力的」「意外と可愛い一面もある」まで言っちゃう。はい、本人、草むらにいます。聞いてます。全部聞いてます。
この状況、由紀はまだ知らないのよ。あんなに真面目な顔で「普通の人」と言ってた相手が、実は昔から周囲に憧れられていた超絶人気者で、その本人に「可愛い」とまで評価していたことが筒抜け。司の驚いた顔まで浮かんできて、もう笑っちゃう。でも同時に、昔は遠い存在だった司が、今の由紀にとっては「別世界の人」じゃなくなっている。その変化が、本人より先に周りから見えてきてる感じがするのよ。
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53話|新人研修中の司は、由紀を意識しすぎる
新人研修の司、張り合い方が小学生男子すぎるって…。
研修時代の司、朝から眠そうなのに「みんなより早く出なきゃ」と頑張ってる時点で、もう負けず嫌い全開なのよ。しかも研修で一番早く来ていたのが由紀だと知った瞬間、また一位かよって勝手に悔しがる。いや、由紀は何もしてないのよ。ただ早起きしてるだけなのよ。でも司の中では完全に勝負になってるのが笑える。
しかも由紀にチョコバーを渡されただけで、急に「こいつも普通の女の子なんだな」と思い始める司。さらに、自分ばかり由紀を気にしていることにも気づいてしまう。ここ、かなり大事じゃない?由紀が自分をどう思っているのか気になって仕方ないくせに、本人はまだ恋愛として認識してないのよ。もう十分気になってるじゃんって、こっちはニヤニヤしちゃう。
ダンス練習でも、由紀から一度で覚えたことを褒められたら、司が露骨に嬉しそうなのが可愛い。ところが由紀に「無理しなくても大丈夫」と心配された瞬間、司の負けず嫌いスイッチがバチン。できる、余裕だと急に意地を張り始める。いやいや、由紀は心配してるだけだから。誰も司と勝負してないからね。
さらに太田の代わりに由紀と踊ることになって、由紀が振り付けを簡単にしようとすると、また「無理」に反応する司。とうとう由紀を持ち上げてまで、自分ならできると証明しようとするのよ。もう完全にガキなのよ。でも、この幼さが妙に愛おしい。認めてほしい、頼ってほしい、すごいと思ってほしい。その気持ちが全部「できます!」に詰まってる感じがする。
そして本番を終えた由紀が、満面の笑みで司に抱きつくのよ。これには司もさすがに固まるでしょう。あれだけムキになって頑張った結果が、由紀のあの笑顔なんだもん。司がまだ自分の気持ちを知らないからこそ、この頃の二人が余計に眩しく見える。司はただ勝ちたかっただけなのか、それとも由紀に認めてほしかったのか。たぶん本人が思っている以上に、もう由紀のことが気になって仕方なかったんだろうなって思うと、なんだか胸がきゅっとする。
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54話|由紀と司の研修が終わってしまう
研修が終わって寂しいのに、司の「由紀のタイプ」への食いつきが妙に気になるのよね。
研修最終日、みんなに囲まれて花束と賞状を持っている由紀を見た瞬間、ああ、終わっちゃうんだなって寂しくなったよ。しかも由紀は最後までいつもの由紀。自分が首席なのに変に偉そうにもせず、みんなにお礼を言って、これからも連絡を取り合おうって笑ってる。この感じ、ほんと由紀らしくて好きなのよね。
そして打ち上げで、司にも「司さんって呼んでいいかな?」って聞く由紀。司が一瞬固まるのが可愛いのよ!今までずっと距離のある呼び方だったから、「司さん」って急に呼ばれるだけで本人の中では結構な事件なんだろうな。しかも自分のほうが年上だと思っていたのに、由紀から年下扱いされてたと知って、そこでも地味に引っかかってる。司、細かいところ気にするなぁ。ところが、楽しくなってきたところで司の母から電話。松柏斎から呼ばれていて、会長との夕食には原教授も来るから帰ってこい、と。いやいや、よりによって今日!? 研修最後の打ち上げなのに!司もみんなともう少し一緒にいたそうなのが伝わるだけに、ここでスッと現実に戻される感じが切ないわけよね…。
しかも司が帰る直前、みんなが由紀の恋愛話で盛り上がり始めるのよ。そこで由紀が「年上でしっかりした人がいい」「地味な感じがいい」「神経質な人は苦手」と話したら、司がめちゃくちゃ食いついてるじゃない!「可愛くなくて、目立たなくて、神経質じゃなくて、しっかりした人」って、わざわざ条件をまとめて覚えておくの何なのよ。あなた、もう帰るんじゃなかったの?って‥耳だけダンボじゃん(笑)。
その後、司がいなくなってから由紀は研修の日々を「夢を見ていたみたい」と振り返るの。会社に戻れば、きっと今までの司とは違う顔になる。分かっているからこそ、別れ際の言葉がずっと残ってしまうんだろうな。胸がチクッとするのも分かるよ。だから「もう一杯だけ」とシャンパンを飲んでしまう由紀が、なんだかすごく切なくて、こっちまでグラスを置けなくなる感じだった。
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55話|由紀への気持ちは隠さず攻めると決める
代表になった司、仕事はできるのに恋愛になると急に面倒くさくなるの、可愛すぎるんだけど!
朝から代表として普通に仕事の話をしている司を見て、由紀が「よかった、いつも通りだわ」と安心したのも束の間。いや、全然いつも通りじゃないのよ。仕事の指示はものすごく的確だし、やることも山積みなのに、由紀の顔色や寝不足までしっかり見てるし。しかも本人は一睡もできなかったらしい。由紀がぐっすり眠れたことをちょっと羨ましそうに言うの、もう気持ちが隠しきれてないじゃない。
そして始まる司の本音タイム。以前は「浅野さんの好きなように」と言っていたのに、それを撤回すると言い出して、由紀も「え、どういうこと?」状態よね。司は司で、自分は次席で由紀は首席、今までの自分は親の力でここまで来ただけなんじゃないかと、急に自分を低く見始める。いやいや、そこで由紀と張り合わなくていいのよ。でも、それだけ由紀を意識しているんだと思うと、なんだか胸がきゅっとなるのよね。
さらに「俺が男として振る舞ったら、男として受け取って」と約束させる司。これ、かなりグイグイ来てて大きな一歩だと思うの。由紀の答えを無理やり決めさせるんじゃなく、自分は自分で好きなように動く。そのうえで、由紀にも自分の気持ちを誤魔化さないでほしいってことなんでしょうね。なのに最後は頬をつまんで、キスするふりまでしてくるんだから、もう由紀が真っ赤になるのも当然よ。しかも司、由紀が呆れると頬を膨らませる癖までちゃっかり覚えてる。こういう細かいところを見ているのが本当にずるいし、どんだけ好きなんだよって。
仕事では代表として前へ進み始めた司なのに、由紀の前では結局ただの一人の男になってしまう。その不器用さも、強がりも、ちょっと寂しそうな本音も全部ひっくるめて、由紀が簡単に突き放せなくなる気持ちが分かってしまう。真っ赤になりながら会議室へ逃げようとする由紀まで含めて、もう二人とも可愛くて仕方ないのよね~。
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