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『今さら後悔したところで』96話~99話|イネスを送り出したライアンが抱える愛と絶望

『今さら後悔したところで』96話~99話|イネスを送り出したライアンが抱える愛と絶望
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ライアン、遅いのよ…!って言いたくなる気持ちと、いや、そこまで追い詰められていたのかという切なさが一緒に押し寄せてきて、感情が忙しいったらないんです。イネスを愛しているのに、そばにいること自体が彼女を苦しめると気づいて、ようやく手放す決断をするライアン。しかも、イネスを送り出すときには平静を装って、最後の最後に涙がこぼれるんですよ。ああもう、そんな顔をするくらいなら、もっと早く彼女の気持ちを考えてほしかった!でも、セザールに向ける父親としての愛情や、イネスの幸せを願う姿を見ると、ライアンの中にも確かに変化があったのかなって‥。一方のイネスは、ライアンと離れ自分の暮らしを築きながらも、彼への憎しみを簡単には手放せない。別れたら全部きれいさっぱり解決、なんて甘い話ではないんですよね。二人が別々の道を歩き始めても、積み重ねた年月まで消えるわけじゃない。その重さがずしんとくるわ。

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96話|ついにイネスを手放すとライアンが決める

ライアンはイネスに謝罪を重ね、幸せになってほしいと願いながら別れを告げる。愛しているから手放すしかないなんて、あまりにも遅すぎる決断よね。

ライアン、ようやくイネスを手放す決心をしたのね…。いや、ここまで来るのにどれだけ時間がかかったのよ。キアンから二年間も考える時間があっただろうと問い詰められて、ライアンが答えたのは「イネスの幸せ」だった。そうよね、彼女に幸せになってほしかったのよね。でも、だったらどうして今まで自分のそばに引き止めていたのか。ライアンの中にも言い訳できない気持ちが渦巻いているんだろうけど、私は複雑よ。

そして、イネスの部屋へ向かったライアンが、つの匂いを感じ取り彼女の異変に気づく姿よ。表情が一変して、必死に声をかける姿がもう…。イネスがどれほど追い詰められていたのか、ライアンもようやく目の前の現実として受け止めるしかなくなったのね。彼女を抱きしめて、傷の手当てをしようとするライアンに対し、イネスはただ「あなたのそばにいるだけで苦しい」と伝えるわけ。ああああもう、ライアンには相当きつい言葉だったと思うわ。でも、イネスがずっと抱えてきた苦しみを考えたら、もう何も言い返せないのよ。

ライアンは、イネスが自分と一緒にいる限り苦しみ続けるのだと悟り、ついに手放すと決めるわけで…。彼女を失いたくない。でも、自分のそばに置いておくことが彼女を傷つける。どちらを選んでも苦しいのに、ようやく彼女の幸せを優先する道を選んだのね。遅い。本当に遅いけれど、やっとなのよ。

その後、五日間も意識を失っていたイネスが目を覚ますと、ライアンは一か月、せめて一週間だけでも時間がほしいと頼み込む。いやいや、ライアン……。自分の気持ちを整理したいのは分かるけれど、イネスにとってはずっと続いていた苦しみなのよ。彼女が「すべては二年前に終わっていた」と告げるのも無理はないわ。ライアンにとっては今まさに失おうとしている愛でも、イネスにとっては、とっくに終わったものだったのね。それでもライアンは、イネスが幸せに暮らせる場所を考え、故郷ジェネアへ行かなくてもいいと伝える。自分のそばにいてほしいという願いを飲み込み、彼女が穏やかに暮らせる未来を願う姿には、胸が締めつけられたわ。最後には、これまでの嘘も、苦しめたことも、すべて謝りながら涙を流すライアン。愛しているからこそ手放すという決断に、ようやくたどり着いたのね。

でも、イネスの心はもう戻らないところまで来ている。ライアンがどれだけ後悔しても、どれだけ幸せを祈っても、積み重なった苦しみが簡単に消えるわけじゃないもの。やっと彼女を自由にすると決めたライアンと、もう戻るつもりのないイネス。この別れが本当に二人にとって救いになるのか、切なさと不安で胸がいっぱいよ。

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97話|来世では出会わないでと願うイネスにライアンが応じる

イネスはライアンを忘れられないと分かっていても、来世では出会わないことを願う。愛しているからこそ離れる二人の選択が、あまりにも切ないなって…。

セザールの頬にキスするライアン、もう出発前から父親の愛情があふれているじゃないの!しかも、息子の体調を確かめて、医師も一緒に行くから安心だなんて、ずっと心配していたのね。あれだけイネスのことで頭がいっぱいだったライアンが、セザールのこともしっかり考えているのを見ると、なんだかほっとするわ。

夜の散歩では、セザールが父親を心配していると知ったライアンが、自分は大きくて強いから大丈夫だと安心させようとするの。でもセザールから「ひとりで眠れないくせに」と突っ込まれているのよ!ふふふっ、息子に弱点を握られている父親って何なの。しかも、眠れていると主張するライアンに、セザールの「うそつき」が飛ぶ。子どもの目はごまかせないわね。けれど、笑っていられるのも束の間。ライアンはセザールに、幼いころ十分に守れなかったことを謝り、二年間一緒に過ごせた喜びと、どれほど愛しているかを伝えるわけ。セザールが涙を浮かべて抱きつく姿は、もうダメ。ライアンにとって息子が生きる支えだったように、セザールにとっても父親は大切な存在なのよね。二人の間にちゃんと愛情があることが伝わってきて、じんわりする。

そして、いよいよイネスとの別れ。若いころの自分を振り返り、あのときライアンが引き止めてくれていたらと考えるイネスが切ない。恋をしていたころの二人には、まだ違う未来があったのかもしれない。今さらそんな過去を思い返しても、目の前の別れは変わらないのよ。抱き合った二人に、イネスは来世でも出会わないようにと告げるのよ‥。ライアンもそれを受け入れるけれど、彼女が去ったあと、平気なふりは長く続かなかった。幸せになってくれればそれでいいと自分に言い聞かせても、涙がこぼれてしまう。いや、ライアン…あなた、全然大丈夫じゃないじゃないの。彼女を愛している気持ちが、最後の最後まであふれているのよ。

それでもイネスは旅を続け、冬の終わったセルドールへたどり着く。雪解けした道が、二人の関係にも新しい季節が来る合図なのか、それとも別々の人生が始まったということなのか。ライアンの愛もイネスの決意も簡単には消えないはず。だからこそ、二人がこの別れの先で何を見つけるのか、どうかそれぞれ幸せをつかんでほしいわ……!

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98話|キアンがライアンの危うさを警戒する

イネスを褒める男性たちが、彼女に見とれる相手を必死に牽制!本人は普通に仕事をしているだけなのに、周囲の男性陣が勝手に大騒ぎしていて笑っちゃう。

ううっ‥ライアンの様子がいよいよ心配なんだけど!! 人の頭を手にしている姿を見た帝国の使者が、そりゃあ驚くのも当然よ。何がどうなったら使者を迎える場面でそんな光景になるのよ…。しかも本人は妙に冷静で、相手に何をしたのか、誰に命じられたのかと問い詰めているし。ライアン、お願いだから自分が周囲からどう見えているかも考えてちょうだい!

そんなエレノアに帝国から届いたのは、円卓会議への参加を制限するという厳しい通告。皇帝の命令に従わず、ジェネアの国王の扱いについて話し合う場にも出席しなかったことを問題視され、次も拒めば反逆と見なすような圧力をかけられているわけで…。いや、帝国・エドガー側もかなり強引じゃない?ライアンと帝国(エドガー)の関係、もう修復する気がないのかしら。

それでもライアンは、使者がレザンから来たと知ると殺さずに帰す判断をするわけ。エドガーに、自分は使者を殺すほど正気を失ってはいないと伝えろ、ですって。いやいや、さっきの光景を見せられた側からすれば、説得力があるのかないのか微妙すぎるわ!ただ、レザンを敵に回すことは望まず、エレノアの土地を守ろうとしているのは確か。感情が荒れていても、公爵として守るべきものは手放していないのね。

一方のキアンは、そんなライアンを見ながら別の意味で危機感を募らせているの。以前イネスに話した長生きできるという見通しも、何もしなければという条件つきだったらしい。今のライアンが無理を重ねれば、体より先に心が壊れてしまうかもしれない。キアンの考え方も怖いけれど、ライアンが自分を追い詰めるような行動を続けているのも見過ごせないのよ。

そしてジェネアの国王まで、闇に祈りながらイネスの帰還を願っている。イネス本人は商人たちに親切に接しているだけなのに、周囲では彼女を巡る思惑が動き続けているのね。ライアンはエレノアを守ろうとし、キアンは彼の危うさを見抜き、ジェネア国王はイネスを呼び戻そうとする。みんな別々の方向を向いているのに、結局イネスの存在が深く絡んでいるのが苦しいわ。ライアンが大公として踏みとどまろうとするほど、彼自身が壊れてしまわないか心配で、もう胸が落ち着かないの…。

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99話|春までの役目をライアンが決める

イネスを忘れられず自分の存在まで否定するライアンと、彼への愛も憎しみも消えないイネス。離れて暮らしていても、二人の心は簡単には解放されないのね…。

鏡に映る自分を見つめながら、イネスが好きだったのはこの外見だけだったのかもしれないと考えるライアン。いやいや、ちょっと番うと思うけど?!自分の姿にまでダメ出ししなくていいのよ。でも、イネスから「私がいなくても大丈夫」と告げられた記憶が残っているから、彼女が本当にいなくなった現実をどうしても受け止めきれないのね。しかもイネスが最後に自分の幸せを願ってくれたことまで、未練ではなく優しさだったのだろうと考えている。ああもう、どこまで自分に厳しいのよ!彼女の愛情を信じたい気持ちと、もう自分には向けられていないと思う気持ちが入り混じって、見てて苦しくなるわ。

それでもライアンは国の仕事を片づけ、エドガーへの返事や軍の報告にも取りかかろうとしてて…。自分の気持ちがどうであれ、最後まで責任を果たそうとしているのよね。ただ、春が来るまではセザールに会いたいと願い、イネスが幸せでいてくれたらいいと考える姿が切ないわけで。会いたいのに、自分の今の姿を彼女に見せたくないなんて、気持ちがぐちゃぐちゃじゃないの?ライアン本当大丈夫??私が心配になってくるって。

一方のイネスはというと、毎日のように訪ねてくる男性の相手をしているわけ。ところが不眠の相談というのは口実で、本当はイネスに会いたかったらしい。いや、イネスもよく付き合ってあげたわね!ついには女性がやって来て、ホウキ片手に追い払ってくれるのが頼もしいったら。イネスの人のよさも相変わらずだけど、相手の髪型まで気にして冷たくできないなんて、優しさの使いどころが独特なのよ。

そんなイネスは男性と恋愛する気がないときっぱり答えるの。セザールへの愛情も、ライアンへの憎しみも、まだ心の中に残っているのね。ライアンがイネスの幸せを願う一方で、イネスもまた彼を完全には切り離せない。二人とも別々の場所で必死に生きているのに、心はまだあの別れに縛られているのが、つらい。そして夜、誰かの気配に気づいて振り返るイネス。最後の最後で誰なのよ!ライアンのことも気になるし、イネスがこれ以上心を乱されないでほしい気持ちもあって、もう落ち着いて見ていられないわ。

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