皇太后の隠された企みが露わになった瞬間、エレノアの胸の奥で「未来の皇后としての覚悟」が静かに形を取り始めました。弟アスターの登場で運命が動き、スノー家の財力を使った宣戦布告は、まるで皇宮に向けたエレノアの挑戦状みたいで胸が熱くなる。この記事では21〜25話の政治戦と覚悟をレビューしていきます。

21〜25話のネタバレがあります。初めて読む楽しみを大切にしたい方は、ここで読むのを止めてください。
21話|皇太后の企みと浮上するボタンの証拠

エレノアの反撃計画に興奮。皇太后が仕掛ける華やかな祝賀会を、逆に地獄絵図へと変えてやるというエレノアの策にゾクゾクした。可愛らしい笑顔を浮かべながら、完璧な罠を仕込んでいく彼女の覚悟と冷徹な頭脳に、スカッとする期待感が込み上げる。
21話あらすじ
皇太后から贈られたネックレスを受け取ったエレノアは、それが皇太后による懐柔と監視の道具であることを察していた。周囲の側室たちが次々と様子を探りに来る中、エレノアは自身の無害さを装うため、巧みに演じ続ける。一方で、ヘレイスと共にこの状況を打破する策を練っていたエレノアは、皇太后が主催する祝賀会を逆利用することを提案する。彼女は皇太后が裂け目事件に関与している証拠として、手に入れたイグラー子爵家の紋章が刻まれたボタンを提示した。この小さな欠片を鍵に、二人は権力の頂点に君臨する皇太后を陥れるための危険な勝負に打って出る。
21話の感想と考察
21話、皇宮という場所が、これほどまでに息の詰まる蛇の巣だなんて、胸が苦しくなる。エレノアが鏡の前で、自分は馬鹿な女だと精一杯の演技をして、皇太后の信頼を勝ち取ろうとする姿が、何ともいじらしいというか、あまりにも危うくて目が離せない。皇太后がどれだけ恐ろしい存在か、側室のヘンサが体中に震えを浮かべて「蛇のようだ」と表現した姿が、この物語の空気を決定づけているよね。そんな権力の権化に対して、エレノアは笑顔で返しているけれど、内面ではどれほどの駆け引きと戦っているのか。ヘレイスと話している時の、「自分は一人じゃない」と感じる瞬間の安らぎが、逆に孤独を際立たせていて、切なさが込み上げてきた。
それにしても、エレノアの切り替えの早さが凄すぎる。可憐な花嫁の仮面を被りながら、裏では皇太后の首を絞めるための証拠集めに奔走しているなんて。特に、あのイグラー子爵家のボタン。何気ない接触の中で、相手の腕から奪い取っていたなんて、本当に恐ろしいほどの度胸だよ。これまでの彼女の必死な立ち回りが、すべてこの反撃のための布石だったと思うと、震えが止まらない。祝賀会を混沌とさせ、皇太后の罪を白日の下に晒すというプラン、まさに完璧すぎる復讐劇の幕開けだよね。
ヘレイスとの距離感も、以前よりもずっと対等なパートナーに近い感じがして、見ていて少し安心する。二人で食卓を囲みながら、どうやって相手を陥れるかを淡々と話し合う姿は、恋人同士というよりは、共通の敵を持つ同志のようで、静かな火花が散っているような緊張感がある。エレノアの「私は無邪気に振る舞う」という宣言が、どんな結末を招くのか。祝賀会での彼女の笑顔が、皇太后にとって一番の恐怖になるはず。どうか、あの蛇がエレノアの仕掛けた罠で、自滅してくれることを祈るばかりだよ。
21話まとめ
エレノアは、もう守られるだけの存在でいるつもりはありませんでした。ヘレイスと同じ孤独を知っているからこそ、このまま腐った皇宮の中で誰かが傷つき続ける未来を許せなかったのでしょう。危険だと分かっていても、自分自身を駆け引きの駒にする覚悟を決めた彼女の姿には、静かな迫力がありました。
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22話|弟アスターの登場で動き出す運命

弟の腕の中で泣き崩れるエレノア。張り詰めていた糸が切れて、弟のアスターにすがりついて泣くシーン。冷徹に演じ続けていた仮面が剥がれ、一人の弱くて孤独な人間としてのエレノアが漏れ出していて、胸が締め付けられるほど切なくて
22話あらすじ
エレノアは、ヘレイスと愛し合っているフリをして周囲を欺く演技を続けていた。ヘレイスは彼女を敵に利用させまいと突き放そうとするが、エレノアはあえて人前で親密な姿を見せつけ、彼を演技に引きずり込む。二人の偽りの情愛は噂となり宮殿中に広まっていた。そんな中、エレノアのもとに弟のアスターが訪れる。父や親族の死を乗り越え、自分を想って行動してくれた弟の姿に、エレノアは初めて張り詰めた心を解放して涙を流す。しかし、平穏な再会も束の間、アスターは部屋の隅に潜んでいたカロンの存在を見抜き、その正体と存在に容赦のない視線を向ける。
22話の感想と考察
22話、もう言葉が出てこない。ヘレイスとエレノアのやり取りが、あまりにも危うくてヒリヒリする。エレノアが求める「愛」が、安全のための契約なのか、それとも本心なのか、境界線がぼやけていくのが本当に怖い。ヘレイスは敵の利用されるのを恐れているけれど、エレノアの強烈なアピールに対して、無言で見つめ返すあの沈黙に、彼の中の何かが少しずつ蝕まれている気がしてゾクゾクした。シシリーが入ってきた瞬間の切り替えの早さも異常だし、あれを「演技」と言い切れるエレノアの肝の座り方は、もはや尊敬を超えて狂気すら感じる。でも、そうまでしないと生き残れない世界なんだっていうのが、痛いほど伝わってくる。
そして何より、弟アスターの登場。それまでずっと強がって、冷徹な仮面を被り続けていたエレノアが、アスターの腕の中で子供みたいに泣きじゃくる姿は、本当に苦しかった。親族を送り出し、全てを姉のために捧げてきたアスターの想いが重すぎて、その愛を受け止めて泣くことしかできないエレノアの不器用さが切ない。これまで彼女がどれほどの孤独と重圧の中で戦ってきたのか、その端くれを見せられた気がする。
さらに、最後のカロンへの対応が凄すぎる。アスターの鋭さ、というか、あの姉を守るためなら何でもするっていう獣みたいな眼光。隠れている暗殺者を見抜いてガシッと頭を掴む動作なんて、普通じゃない。カロンもカロンで、暗殺者としての矜持があるのか、睨み返して一歩も引かない空気感がたまらない。エレノアの周りには、歪んでいるけれど、どこか強烈な執着心を持つ男たちしかいないんだよね。ヘレイス、アスター、カロン。この三人がエレノアを軸にしてどう絡み合っていくのか、想像しただけでお腹が痛くなるくらい楽しみ。エレノアが隠しているのはただの弱さだけじゃなくて、もっと深い闇があるんじゃないかっていう予感もする。
22話まとめ
家族を失った悲しみをずっと胸の奥へ閉じ込めてきたエレノア。弟アスターとの触れ合いによって、凍らせていた感情が一気に溢れ出してしまう瞬間には、強い女性として振る舞ってきた彼女の本当の姿が見えました。ずっと我慢していた涙や寂しさが表に出たことで、エレノアという人物をより身近に感じる回でした。
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23話|財力で示す皇太后への宣戦布告

皇帝を殺し、自身の父を玉座に据えるという皇太后の企みに背筋が凍った。母親が実の息子を排除するために動くなんて、あまりにも救いがない。エレノアがその現実に立ち向かう姿に、息を呑んだ。
23話あらすじ
アスターはカロンに容赦ない試練を与え、実力を確認した上で守護者として認める。一方、エレノアはペルセポネの動向と皇太后の恐るべき真の目的を突き止めていた。皇太后は実の息子である皇帝を殺害し、自分の父を帝位に就けようとしていたのだ。スノー家が皇后から狙われていた理由も、皇帝への忠誠があったからに過ぎない。この窮地を脱するため、エレノアは帝都で権力を固めることを決意する。彼女は北部の領地から運び込ませた大量の宝飾品と、希少な魔石を披露し、集まったゲストたちに惜しみなく配ることで、スノー家の圧倒的な力と支配力を周囲に誇示する。
23話の感想と考察
23話、この疲労感と高揚感は何なんだろう。まずアスター!あの狂犬みたいな弟のキャラが最高すぎる。カロンの首を容赦なく絞めたかと思えば、急に「宝物」の短剣を渡して頭を撫でるなんて、情緒が振り切れていて大好き。カロンもカロンで、無言だけど呆然とアスターを見つめていて、あの二人の主従関係がどうなっていくのか想像するだけでニヤけてしまう。アスターがカロンを「憐れな獣」扱いするのも、ある種の愛着に見えてきて、この歪んだ関係性がたまらない。
それにしても皇太后、本当に心底腐っている。実の息子である皇帝を死に追いやろうとするなんて、親としてではなく一人の人間として最低すぎる。エレノアの推測通り、スノー家がこれまで受けてきた理不尽な攻撃のすべてが、このバケモノの目的のための捨て駒だったなんて、許されることじゃない。それを知ったエレノアが、あえて感情的にならずに冷徹に「力を構築する」ことを選ぶのが本当に格好いい。彼女が次に何を考えているのか、皇太后をどう追い詰めていくのか、その計算高さに胸がすく思いだ。
そしてラストの圧倒的な財力の見せびらかし!メイドたちが魔石に驚愕してヒソヒソ話している姿、スカッとした。ただの成金趣味じゃなくて、あれがエレノアの「私にはこれだけの力がある」という皇太后への宣戦布告なんだと思うと震える。ゲスト全員に魔石を配るなんて、普通じゃ考えられないスケールだし、スノー家の領地がいかに豊かで強力かを見せつける、完璧な舞台装置だった。エレノアがニッコリと微笑んでいるけれど、その目は全然笑っていないんだろうな。ここから始まる権力争いが、静かだけど確実に、皇太后の足元を崩していく序章だと思うと、ワクワクしてしまう。エレノアとアスターの姉弟、本当に最強で最高だ。
23話まとめ
アスターは、姉を守るためにカロンを鍛え上げ、スノー家の力を最大限に引き出そうとしていました。エレノアもまた、弟への信頼を胸に、皇后へ立ち向かう覚悟を固めています。ただ力で押し潰すのではなく、大切な人を守るために一族の力を使う二人の姿から、家族の強い結びつきが伝わってきました。
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24話|魔法石で宮廷を支配するエレノアの策略

アウレリアの嫉妬にゾッとする。エレノアの気高さに何も言い返せず、怒りで震えるアウレリアの姿に虫唾が走った。贈り物で心は買えないと説教しながら、自分に向けられた魔法石を受け取らざるを得ない屈辱。その歪んだ執着心が怖くてたまらない。
24話あらすじ
宮廷内に魔法石を分け与え、周囲を味方につけていくエレノアの大胆な行動に、アウレリアは苛立ちを隠せない。エレノアはそんな彼女の牽制を余裕で受け流し、ヘレイスの心を既に掴んでいると宣告する。一方、ヘレイスはエレノアへの熱烈な愛情を周囲に隠そうともせず、彼女の策略に協力して宮廷内での夫婦の仲睦まじい噂を広めることを命じる。エレノアは夫の背負う重荷を共に分かつことこそ妻の務めだと微笑む。二人が甘い関係を演じて貴族たちの注目を集める中、ついに世界の理を揺るがす禁忌の術式の痕跡が発見され、平和な時間は終わりを告げる。
24話の感想と考察
24話、もう最高すぎて。エレノア、どこまで有能なの!アウレリアが必死に「心は金で買えない」なんて正論を吐いても、エレノアの余裕たっぷりの微笑みの前では無力でしかないのが痛快すぎる。あの魔法石を握りしめて震えるアウレリアの姿を見て、スカッとしたのは私だけじゃない。エレノアの「私には愛を勝ち取る意図がない」っていう姿、あえてそう言うことで相手を一番追い詰めているのが本当にクレバー。
そして何より、ヘレイスの変化がもう…!以前の彼なら、そんな噂を鼻で笑って切り捨てていたはずなのに、今では「エレノアから食べさせてもらった食事は最高だった」と公言して憚らない。オスカーがドン引きしているのも無理はないけれど、皇帝が本気で恋をして、さらには「俺の心も盗んでくれ」と言わんばかりにエレノアの作戦に身を委ねているのが尊すぎて、深夜に悶絶した。夫婦の仲睦まじい姿を公衆の面前で見せつけることで、敵を牽制しつつ愛を育むなんて、なんて危うくて美しい関係なんだろう。
エレノアが「夫が一人なのを見るのは耐えられない」って腕を組む姿。あそこでヘレイスが、威圧的に貴族を睨みつけつつも、エレノアに対してだけは甘い微笑みを向けるのが、もう完全に二人だけの世界。でも、そんな甘い時間は長くは続かないんだよね。「術式の痕跡が見つかった」という報告。ここからが本当の戦いになるんだろうけど、今のこの絆なら二人で乗り越えてくれるはず。アウレリアのような内側の敵よりも、もっと巨大な「世界を壊す力」が動き出した今、二人の愛がどんな奇跡を起こすのか、ドキドキしてしまうわ。
24話まとめ
最初は形だけの政略結婚だったヘレイスとエレノア。しかし共に苦しみを抱え、互いの弱さや背負っているものを知る中で、二人の関係は少しずつ変化していきました。ただ隣にいるだけの存在ではなく、同じ目的へ進む相棒のような絆が生まれた瞬間だったように感じます。
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25話|信頼を粉砕したオーデリックの裏切り

ずっと忠実な騎士だと思っていたオーデリックが、ヘレイスの背後から刃を向けた瞬間に全身の血が凍りついた。ただの妬みや栄光への渇望で、長年の絆を平然と切り捨てるその姿に怒りが爆発。
25話あらすじ
時空の裂け目を開いた術の痕跡を追い、ヘレイスと白騎士団のオーデリックはシディス伯爵の領地へ向かう。そこには人身御供の屍と呪わしい魔法陣が隠されていた。現場で惨状を確認したヘレイスだったが、その背後から信頼していたはずのオーデリックが剣を向け、ヘレイスの肩と腕を斬りつける。驚愕する周囲をよそに、オーデリックは冷酷な主君への奉仕に疲れ、栄光を求めて裏切ったと告白。自身の腕を失いながらも道連れを願うオーデリックの狂気に対し、ヘレイスは冷ややかにそれを見下す。その直後、建物全体が轟音を立てて崩落し始め、二人は瓦礫のなかに飲み込まれようとしていた。
25話の感想と考察
もう、言葉が出ない。ずっとヘレイスのそばで忠実な騎士の顔をしていたオーデリックが、まさかこんな形で裏切るなんて。ヘレイスが恋をして、人間らしくなっていく主君を微笑ましく見ていたのは、全部演技だったの?「ずっと怖かった」とか「栄光が欲しかった」とか、自分の惨めさを主君のせいにするような言い訳を聞いているだけで、腸が煮えくり返る思いだよ。ヘレイスだって、冷徹かもしれないけれど、命をかけて戦ってきたはずなのに、こんな最期を迎えさせようとするなんて。
何よりゾッとしたのが、斬られた後のヘレイスの反応。笑うなんて、普通の人間じゃない。痛みを通り越して、裏切りという事実に何を感じているんだろう。自分の手で部下の腕を切り落とす姿の、あの淡々とした残酷さ。でも、その直後に建物が崩れ落ちてくる展開は、さすがに息を呑んだ。ヘレイスは無事なの?あんなにボロボロになって、天井まで落ちてきて……。チェスリーが叫んでいるけど、このままじゃヘレイスまで死んでしまうんじゃと気が気じゃない。
オーデリックが流した涙の理由も本当に薄っぺらいよね。栄光が人生よりも大事なんて、どれだけ心が貧しいんだろう。ヘレイスが最後に言った「掴む手はもうない」っていう言葉、残酷だけど、今のオーデリックには一番の罰だったと思う。でも、そんなことよりも今はヘレイスの安否だよ!あんな冷たい表情で「栄光」なんて語る騎士に引きずられて死ぬなんて、絶対に認めない。早くあの場所から逃げ出して、エレノアのところへ帰ってほしい。本当に胸が苦しくて、張り裂けそうな25話だった。
25話まとめ
オーデリックの心を支配していたのは、ヘレイスへの嫉妬と自分自身への劣等感でした。届かない相手を憎み続けるうちに、彼の中ではヘレイスを巻き込んだ破滅こそが、自分の存在を証明する最後の手段になってしまったのでしょう。悲しいのは、彼が本当に欲しかったものが勝利ではなく、認められることだったように見えるところです。
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