ローラとイアンの関係が一段深くなるだけじゃなく、ローラがずっと抱えてきた「父に捨てられた」という認識まで大きく揺さぶられるのが本当に大きい。ホワイトフィールドで温かく迎えられ、スター夫妻との交流を重ねるローラを見ていると、少しずつ居場所が増えていくことにもじんわりするんだけど、そこへルイ・シェルドンの名前が出てくるんだから驚く。しかも、父を知っていたのがまさかイアンだったとは! さらに、ルイが娘への手紙を書き続けていたことまで明らかになり、「待って、そこ全部つながるの!?」となる。ローラが長年抱えていた寂しさと、イアンが幼い頃に受け取った父の教えが重なって、二人の関係まで特別なものに見えてくる。静かだけどものすごく濃かったわ。
61話|ローラがホワイトフィールドの人々に温かく迎えられていく
ダルトン、学生時代から徹底してダルトンだった!大学の名誉より勉強を選んで、結局ずっと首席って、自由すぎるのに結果だけは完璧なの何なの!
もう、ローラがホワイトフィールドで完全に愛されポジションへ収まっていくのが良すぎる。しかも本人は最初、知らない人ばかりの集まりに緊張していたのに、気づけば農家の妻たちや婦人会、聖書を学ぶ子どもたちまで、みんなから温かく迎えられている。イアンの友人というだけでこんなに歓迎されるの、本人の知らないところでどれだけ信頼されてるのよ。
さらにホワイトフィールドを訪れるたび、ローラは自然にホワイトフィールド邸へ立ち寄るようになる。オリビアと一緒に馬車で向かい、白樺の森を抜けてイアンに会う。この時間がローラにとって一番居心地よくなっているのもいいんだよね。人付き合いにも慣れて、イアンのことを知る人たちとの交流も増えていく。その流れでスター夫妻の食事会に一人で招かれるようになり、ここからイアンの過去がどんどん出てくる。
ケンブリッジ時代のイアンは、とにかく昔からイアンだった。入学しただけで女性たちから手紙が殺到するほど目立っていたのに、本人はほぼ面識のない相手からの好意を信用せず、全部そのまま返していたらしい。いや、徹底してるな。さらに驚くのがボート競技。主将として活躍していたのに、本人には興味がなく、ケンブリッジでも学校の名誉より勉強を優先。周囲が必死に誘っても一歩も動かず、練習中の選手たちの横で本を読んだり絵を描いたりしていたという。この自由さで四年間ずっと首席、しかも卒業時には総代。強すぎる。
そんなイアンの昔話をたっぷり聞いたローラが邸へ戻ると、本人が明らかに嬉しそうにしている。スター夫妻と仲良くなったことを気にしているのも可愛いし、ローラが自分の昔を知ってくれたことまで嬉しそうなんだよね。なんだかんだイアン、ローラが自分の世界に入ってくるのをかなり喜んでるじゃないの。これはもう、本人だけ隠してるつもりなのが面白すぎる。
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62話|平日に墓地を訪れたイアン
ローラがイアンの想い人をランス嬢だと確信して、自分の居場所ではないと決めてしまうのがつらすぎる。
ローラ、これは苦しいよ。イアンと会うたびに楽しくなって、帰り道まで寂しくなってきたのに、本人はその変化をまだ認めていない。いや、認めたくないのかもしれない。十年以上かけて積み上げてきた自分の立場や理性が、簡単に崩れるわけないんだよね。
スター夫妻との交流が深まり、イアンは夕食会にも頻繁に顔を出すようになる。そのたびにローラが遠くから来ていることを気にして、もっと近くに住んでいれば何度でも友人たちに会えるのに、と残念がる。そんな言葉を繰り返されるうちに、ローラの中にも「もう少し近かったら」という気持ちが育っていくのよね。ここ、恋愛に踏み込む直前の距離感がすごくじわじわしてる。
そこへスター夫人から、イアンが結婚についてよく話しているという情報が入る。しかもロンドンから戻ってから急にその話題が増えたらしい。ローラはすぐにドーラの存在を思い出して、イアンが心に決めている女性は彼女だと考える。本人から聞いたわけでもないのに、周囲の状況だけで「自分の場所ではない」と整理してしまうのがローラらしい。近づいたからこそ、余計に遠ざかってしまうじゃないか。
そんなところへイアン本人が登場。しかも大量の花を持っている。ローラへの花ではなく、親族の眠る場所へ供えるためのものだった。さらに、次にホワイトフィールドへ来たときにはローラにも花束を作ると告げて去っていく。もうローラには刺激が強すぎるって。
そしてスター夫人が気づく。イアンが墓地へ行く日は毎月最後の日曜のはずなのに、今日は平日。なぜ今日なのか。ここで終わるの、気になるに決まってる。イアンの行動にも何か理由がありそうだし、ローラが知らない事情がまだ残っている。恋心だけじゃなく、イアン自身の過去まで動き出してきた感じがして、次がかなり怖い。
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63話|ローラの本当の名前が、イアンの前で明かされる
ローラの過去とイアンの過去が、ひとつの墓石をきっかけに一本につながる‥。
いや、全部ひっくり返った。ルイス・シェルドンって、まさかローラの父親だったとは……。
ローラが窓から見ていたのは、イアンが長い時間立ち続けていた墓。そこに眠るのは、イアンが幼い頃に絵を教わったルイス・シェルドンだった。姉が結婚して家を離れ、寂しさを抱えていた幼いイアンのために父親が招いた画家で、絵だけじゃなく、悲しみへの向き合い方や大人として生きることまで教えてくれた人物。もう、イアンにとってただの先生じゃない。家族そのものだったんだな。
しかもイアンは、異国の地に埋葬された先生を家族の代わりに大切にしていた。ここを知った直後に、シルビア夫人の口から出てきた名前がルイス。ローラの様子が一気におかしくなるのも当然すぎる。墓石に刻まれた名前まで確認した瞬間、父親から幼い頃に聞いた言葉までつながってしまう。
そしてローラ、まさかそこでイアンに「抱きしめて」まで求めるとは。いや、これは無理だよ。自分の父親の墓を目の前にして、しかもずっと知らなかった父親の存在が目の前のイアンとつながったんだから、感情を整理できるわけがない。結局そのまま倒れてしまう。
目を覚ましたローラに、イアンは体調を気遣いながら、これまで聞いていたダンヴィル・パークでの暮らしについても確認する。食事をきちんと取って体重も増えたという話まで、全部嘘だったのかと気づいていたのも細かい。ここでローラがイアンにだけ確認したいことを尋ねる。
ルイスはアメリカ出身で、金髪に緑の瞳だったのか。イアンの答えは全部一致。そしてローラが、これまで母ドルレス・ペンドルトンの姓で生きてきたけれど、本当の名前はローラ・シェルドンだと明かす。つまり、イアンが大切にしてきた先生の娘がローラだった。
待って。じゃあ今までローラが知らなかった父親と、イアンがずっと敬愛してきた恩師が同じ人物だったってこと?過去が一気につながりすぎて頭が追いつかない。しかもイアンからすれば、ずっと墓を守ってきた恩師の娘が、突然目の前に現れたことになる。ローラにとっても父親を知るための唯一の手がかりが、まさかこんな形で残っていたとは…。
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64話|父から届かなかった手紙!
ローラを忘れたどころか、会うために努力し続けていた父。その事実を今になって知るのはつらすぎる。
いや、ここで一番引っかかったのが過去「父親から手紙が一通も届いていない」ってところ。だが父はずっとローラに手紙を書いていた。しかも返送先はずっとホワイトフィールド。なのにローラの手元には何もない。これはもう、ローラが父親に捨てられたと思い続けていた時間が、全部ひっくり返るやつじゃないか。
ローラは父親がアメリカへ戻って新しい家庭を作ったのだと思い、長い間待った末に、自分の中から父親を手放してしまった。でも実際の父は、娘を呼び寄せるために絵を描き続け、合間には手紙を書き、しおりや詩まで用意していた。ここが本当に苦しい。ローラが「愛されていなかった」と思っていた期間、父親はずっと娘のために動いていたんだよ。しかも絵を描き続けたことが原因で病を患い、若くして亡くなってしまった。いや、そこまでしてたのに手紙が届いてないって、誰か途中で止めてるじゃん……。
そしてイアンが、ローラの父親について必死に伝えるところも重いのよ。ルイは才能だけじゃなく、人柄まで誠実な人物だった。病床でも手紙を書き続け、最後に娘への謝罪を残していた。ローラが長年抱えていた「父親に見捨てられた」という認識と、実際の父親の姿があまりにも違いすぎる。
しかもローラは、父親を恨みながらも「自分は失敗した結婚の結果にすぎない」とまで考えていた。それをイアンが真正面から否定する。ここはかなり大きい。ローラが父親から受け取れなかった愛情を、イアンが今になって全部届けているんだよな。
そして最後に、ホワイトフィールドに残された遺品がようやく本人へ戻る。父親が残したものを、イアンは家族が迎えに来る日まで守っていた。その家族がローラだったという事実まで重なる。いや、遅すぎるんだよ…。でも遅かったからこそ、ローラは父親が自分を忘れていなかったことを知れた。長年信じていたことが崩れるだけじゃなく、その奥から本当の父親の愛情まで出てくるのが、あまりにも苦しい。
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65話|ローラは感情を抑えると決めた理由をイアンに語る
父の知らなかった一面が次々に現れる。
ローラの15歳の誕生日の話、これはきつい……。みんなに祝ってもらって、祖母からもらったドレスを着て、表面上は幸せな一日だったのに、最後に残ったのは父から何も届かなかった寂しさ。そりゃ「感情に振り回されたくない」と決めるよ。ここでローラが今の性格になった理由が一本につながる。
イアンが見せたのは、父ルイスが残した2000ポンドと数々の絵だった。貧しいまま亡くなったと思っていた父は、実はホワイトフィールドで貴族の肖像画を描き始め、旅先で描いた風景画も画商から注目されていた。あと少し生きていれば、イギリス中に名前が知られていたかもしれないほどの才能だったらしい。ローラが知らなかった父の姿が、次々と出てくるのよ。
しかもイアンにとってルイスは、ただの恩師じゃなかった。幼い頃、感情を抱え込みやすかったイアンに、悲しみも寂しさも絵にすればいいと教えた人物だった。だから父を失ったあとも、絵を描き、祈り、伝えたいことを手紙に書きながら少しずつ前へ進んできた。ここでルイスの教えが、イアン自身の人生を支えていたと分かるのがすごくいい。
そのあとローラは森を歩きながら、父が愛した場所を自分の目で確かめる。そこで初めて、父の人生が自分の知っていたものとは全然違っていたと受け止め始める。でも一番大きいのは、父を嫌いになったわけではなかったこと。15歳の誕生日に届かなかった一枚の便りが、ローラの中で父に捨てられた証になっていたんだよね。
だから最後、ローラが「もう大丈夫」と伝えたあと、イアンの目から涙がこぼれるのが本当に刺さる。たぶんイアンには、ローラがどれだけ長い間ひとりで感情を抱えてきたのかが分かったんだろうな。父の言葉を受け継いだイアンだからこそ、ローラの気持ちを受け止められる。ルイの残したものって、絵やお金だけじゃなかったんだよ…。
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