104話で完結しました!サイドストーリー3話を合わせてレビューします。
ここまで積み重なってきたセオとヘリの関係が、とうとうひとつの答えにたどり着く。セオはヘリを守るために自分がすべてを背負おうとし、ヘリはそれを受け入れず、自分自身の問題として向き合おうとする。好きだからこそ相手を守りたい。でも、その方法が相手をさらに苦しめてしまう。この二人、最後の最後まで本当に不器用なんですよね。それでもセオが最後までヘリとの時間を否定しないところには、この二人がどれだけ長く互いを大切にしてきたのかが出てたの。ヘリも自分の罪から逃げ続けるのではなく、自分の言葉で責任を引き受ける道を選ぶ。そこから始まる時間が、最後にセオとの再会へつながるんだから、もう……ここまで来たか!という気持ちになる。苦しさだけで終わらず、二人が自分たちの人生を取り戻していくところまで描かれるのが、この物語の大きな魅力だったと思う。
101話|セオが自首を決めて…
自分に何も告げず警察へ向かったセオに対して、ヘリが真正面から問いただすの!
冬から夏へ(1)…セオが自分から警察へ向かう決断をしたことで、一気に緊張感が高まる回だった。電話で刑事に自ら出頭すると伝え、正午まで時間がほしいと頼むセオ。刑事もその決意を受け入れて、余計な操作をせず携帯電話をそのまま持ってくるよう告げる。ここでセオが涙を流して電話を切るのが重い。自分のためだけではなく、ヘリを守るために選んだ道だからこそ、簡単には済まないのよね。
そして翌朝、ヘリが目を覚ますとセオの姿がない。電話もつながらず、机には大量の書類。嫌な予感を抱えたまま手がかりを追うヘリに対して、刑事側では捜査がかなり具体的に進んでいた。過去に現場近くで若い女性を見かけたという証言から、ヘリの休暇日と一致する月曜日が浮かび、さらにカードの利用状況や周辺の証言までつながっていく。しかも刑事は、車載カメラの記録にも不自然な点が出ると見ている。ここまで証拠を積み上げていたのか、と感心する一方で、セオが自分から出頭する理由もはっきりしてくる。
一方、警察へ向かうセオは、これまで一度も足を踏み入れたことのない場所を前にして、それでも進もうとしている。そこへ現れたのがヘリ。いや待って、セオ!そこにいる場合じゃないでしょう!と思った瞬間、ヘリがセオを見つけて一気に詰め寄る。怒りをぶつけながら、なぜここへ来たのか問いただすヘリと、驚きながら彼女を見つめるセオ。この二人の再会が最後に来ることで、セオの決断がただの自己犠牲ではなく、ヘリとの関係まで大きく揺らす選択だったことが伝わる。刑事も上司から厳しく釘を刺されながら、セオの決意を無駄にしないために動いている。事件の真相だけじゃなく、それぞれが自分の立場で何を選ぶのかが見えてきたようだった。
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102話|十九歳から続くセオとの記憶が次々によみがえる
冬から夏へ、過去から現在へ積み重ねてきた二人の関係が、ここでどうなるのか。
冬から夏へ(2)…もうね、「あなたのため」が必ずしも相手の幸せになるわけじゃないって、セオとヘリが真正面からぶつかる回だった。しかも二人がようやく本音を出し合えたところで、最後にとんでもないところへ持っていくのよ。ちょっと待って、そこで終わるの!?
セオはヘリを守るため、自分がすべてを引き受けて警察に出頭しようとしていた。でもヘリからすれば、それは自分が望んだことじゃない。セオが「ヘリのため」と思って選んだ行動の後始末を、結局ヘリ自身が背負うことになる。だからこそ、ヘリは「私の気持ちを考えたことがあるの?」とセオにぶつけるのよね。ここ、二人とも相手を大切にしているのに、やり方がことごとく噛み合わないのが苦しい。
その後、ヘリはジウンの携帯電話を自分で処理するため、セオを乗せたまま車を走らせる。そこへ初雪が降って、ラジオから流れる曲が二人の過去をたどっていく。19歳の冬に初めてキスしたこと、別れたこと、誤解が解けて再び抱き合ったこと、春に再会したこと。季節が変わっても、二人の間にあった気持ちは消えていなかったのよね。
そしてヘリは、もっと幸せになりたくて、自分の時間を削って無理を重ねてきたことを語る。大学時代も働き、勉強し、仕事でも頑張り続けた。でも今になって、その時間をもっと自分のために使えばよかったと振り返る。完璧な未来を求め続けた結果、こんな結末になってしまったことが悔しい。
そんなヘリに、セオも自分の過去を話す。実は明確な夢なんてなく、周囲からちゃんとしている人に見られるために最低限をこなしていただけ。それでもヘリと卒業するために頑張り、就職してからは彼女に少しでも良いものを与えたくて進路まで変えた。セオの人生を動かしてきた理由が、ずっとヘリだったのよ。
二人とも相手を思って頑張ってきた。でも、その「相手のため」が少しずつ二人を苦しめてしまった。そこに気づいて、ようやく互いの気持ちを確かめられたのに……最後はまさかの事故。雪の降る道で、二人の手が重なったまま終わるなんて、ここで切るのは反則でしょう!やっと言葉にできたのに‥涙があるれる回だったわ。
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103話|セオが最後までヘリを守ろうとして、自分の気持ちを残す
刑事がたどり着いた事故現場で、ヘリとセオの行方が最悪の形でつながってしまうの辛すぎる。
君だから…これはもう……心の準備なんてさせてくれない。刑事が車を追おうとしたところで事故現場に遭遇し、散らばった状況を見た瞬間、白いセダンがガードレールの先へ落ちている。そこで刑事がヘリとセオの可能性に気づく流れが、あまりにも重い。
一方のヘリは車内でセオを確認し、必死に助けようとする。自分で何とかしなければと動こうとするヘリに対して、セオは逆にヘリへ落ち着くよう促す。それでもセオは、自分が何をしてきたのかを伝える必要があると話す。ヘリはそんな話を今するなと強く止める。そりゃそうよ。今必要なのは過去の整理じゃなくて、セオが助けることなんだから。ヘリの必死さが本当に切実で、普段なら簡単には見せない感情が全部表に出ている。
そしてセオが語る言葉が、もう苦しい。昨日は後悔することになると言われたのに、自分は後悔していない。ヘリと過ごした時間を一つも悔やんでいない。さらに、互いに自分勝手でいればいいと伝えるところまで来る。これまで二人が抱えてきた葛藤を考えると、最後の最後でセオが伝えたかったのは責める言葉ではなく、ヘリに自分を選んでほしいという気持ちだったんじゃないかな‥。
しかもヘリと、こんな状況になるなんて想像していなかったと言いながら、それでも出会ったことを否定しない。ここが本当に大きい。二人の関係には迷いや罪悪感もあったのに、セオ自身は最後までその時間をなかったことにしない。
そして、握られていたセオの手が離れる。
ヘリが何度も名前を呼び、顔に触れながら必死に呼びかけるところで終わるのは、あまりにも残酷。刑事が事故現場へたどり着いたことも含めて、103話は二人の過去と現在が一気に重なる話だった。ここでセオが何を残したのか、ヘリが何を受け取ったのかが本当に大きい。お願いだから、この二人にこれ以上試練を追加しないで。もう十分でしょう……!
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104話|完結!ヘリが過去を受け止め、新しい季節へ進むまで
本編完結にふさわしく、ヘリのこれまでを全部抱えたまま「ここからどう生きるのか」に着地する話だった。
それでも…ついに本編完結。いやもう、最後までヘリの人生が簡単には片づかないの。病院ではセオの容体が急変し、ヘリは自分の手についた血を見つめたまま、その場を離れて刑事のところへ向かう。そこで自分のしたことを何度も謝り、もう一度助けてほしいと訴えるヘリの姿には、これまで抱えてきたものが全部出ていた。刑事もここでは責めるだけではなく、ヘリの言葉を受け止める立場になっていて、二人の関係も最後まで印象に残る。
裁判では、ヘリが助けを求めず現場を離れたことについて責任を問われる一方、長く続いていた脅しや強い圧力の中で起きた出来事だったこと、捜査に協力し、自分の行いを認めて反省していることなども考慮され、判決は3年。ここは「全部なかったことにします」でも「一生終わりです」でもなく、ヘリが自分のしたことと向き合いながら先へ進むための区切りになったのが大きい。
その後、ヘリは記者との対話で、自分の複雑な人生を言葉にしていく。記者から「人の人生は誰だって整理しきれない」と受け止めてもらい、ヘリ自身も、誰かに話を聞いてほしかったのだと気づく。刑事から事件に関する情報を聞いたあと、ヘリは刑務所を出る。そこで待っていたのがセオ。ここで終わるのよ!
冬の寒さから逃げても、次には夏の暑さが待っていた。春も秋も通り過ぎ、結局どんな季節でも自分の人生を進むしかない。最後にセオが迎えに来たことで、二人がこれから先も一緒に進んでいく可能性が‥残っってるのかな?って。104話は過去を消す話ではなく、抱えたものを持ったまま、それでも生きていくヘリの物語として締めたのが本当に大きい。長かったヘリの冬も夏も、ここで終わりじゃない。むしろ、ここから先をで歩いていくためのようだった。
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外伝1|ヘリが隠していた存在にセオが気づく
これはもうセオとヘリの関係が静かに動き出すどころか、最後の一言で一気に空気が変わった。まずカフェでは、ヘリが働きながら友人と話していて、そこには毎日のようにセオが通っている。しかも女性客から声をかけられても全部断って、ひたすらヘリを見ている。二か月近く通い続けているのに、ヘリは徹底して距離を取る。でも、彼がヘリを待ち続ける理由を知っているから、切なすぎるわ。
ついにヘリがセオへ言葉を返すものの、その内容はかなり厳しい。もう恋愛感情はない、過去を思い出したくない、だから二度と来ないでほしい。ヘリはそこまで言い切るのに、セオは怒らない。それどころか、ヘリに会うと自分には良い記憶が蘇るし、今こうして生きていられるだけでも十分だと伝える。さらに、ヘリが罪悪感だけで距離を取っているなら、もう自分を責めなくていいとまで言う。セオ、本当に最後までヘリを責めないのね。
ところが、そこで子どもがヘリのもとへ駆け寄ってくる。セオは当然、初めて見る子どもに戸惑う。そしてヘリが何も説明できないまま、セオがその子を見て「僕たちの子だよね」と気づく。いや、待って。ここで終わるの!?さっきまで「もう愛していない」と言い切っていたヘリの言葉が、一気に別の意味を持ち始めるじゃない。
ヘリがなぜセオを拒み続けるのか。なぜ過去を忘れたいのか。そして、この子を今までどうしてセオに知らせなかったのか。外伝1は二人の再会を描くだけじゃなく、ヘリが抱えている事情そのものを一気に表へ引っ張り出してきた。セオもようやく、ヘリが隠していたものの入口に立ったわけで、ここから二人の関係がどう変わるのかが本当に気になる。ヘリ、これはもう逃げ切れないわよ。
※外伝2・3は、近いうちにアップします。
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