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『今さら後悔したところで』86話~90話|ライアンを愛するイネスが選んだのは自由と別れだった

『今さら後悔したところで』86話~90話|ライアンを愛するイネスが選んだのは自由と別れだった
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イネスの気持ちが痛いほど伝わってきて、胸がぎゅうっとなるんですけど!ライアンを愛している。それはもう、自分でも認めざるを得ないくらい確かなのに、だからといって今まで受けてきた仕打ちまで許せるわけじゃないんですよね。優しく抱きしめられれば心が揺れるし、愛を告げられれば涙も出る。でも、その優しさをもっと早く見せてくれていたら、セザールの父親として向き合ってくれていたら、イネスはこんなにも苦しまなくて済んだかもしれない。そう思うと、ライアン、あなた本当に何をしてくれたのよ…!しかもイネスは、愛する気持ちが残っているからこそ、ただ逃げるだけでは終われない。ライアンに希望を抱かせながら、自分は自由になる道を探しているんです。セザールを守りたい気持ちも、自分自身を取り戻したい願いも、どちらも本物。イネスが最後に何を選ぶのか、もう気持ちが追いつかないくらい切ないんです。

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86話|イネスがジェネアへの巡礼を前に…

ライアンの命を救うためにゼネルへ行くのか、それとも逃げるのか。イネスの選択が重すぎるし、記憶を取り戻したら許せなくなるかもって、そっちも怖いのね…。

こらこらぁ、イネス!また自分が我慢すれば全部うまくいくって考えてるじゃないの!セザールに幸せな家族を与えたい、その気持ちはわかる。でも、自分の幸せを丸ごと差し出して解決しようとするのは違うでしょう。本人はそれが一番いい方法だと思っているから厄介なのよね。

大司祭からゼネルへの巡礼を提案されたイネスは、ライアンを救うために行くべきか、アファエルへ逃げて自分の身を守るべきか悩んでいるの。しかも、今の自分を守るだけなら巡礼する必要はないらしい。つまりライアンを助けたい気持ちが、彼女を危険のある道へ向かわせているわけよ。愛情ってときどき、本人が思う以上に大きな決断を迫ってくるのね。

そんなイネスにエドガーがかけた言葉も、なかなか重い。セザールのために自分を犠牲にするなんて、本当にその子が望む家族なのか。いや、ほんとそれ!セザールを大切にするなら、イネス自身も幸せでいてほしいに決まっているじゃない。エドガーは記憶を取り戻し、きちんと決断するよう促すけれど、イネスには別の恐怖があったわけ。記憶が戻れば、ライアンを許せなくなるかもしれない。忘れているからこそ一緒にいられるのか、それとも本当の気持ちを知ってもなお彼を選べるのか。これは簡単に答えなんて出せないわ。

そして面談が終われば、今度はライアンですよ!約束の三時間を過ぎてもイネスが戻らず、さらに二時間も待っていたらしい。いや、待ちすぎでしょう!しかもエドガーと何をしていたのか気になって仕方がない様子で‥。手にキスして甘えながら、自分以外の男がイネスの世界にいるのは嫌だなんて、独占欲がだだ漏れなのよ。

イネスもそんなライアンを子どもみたいだと思いつつ、結局は甘えを受け止めているし。自分の思いどおりにしたがる彼を、ただ困った人で終わらせず、魅力まで感じてしまうのだから複雑だわ。とはいえ、イネスがライアンのそばにいるだけで問題が解決するわけじゃない。彼女が自分の幸せを選べるのか、記憶と向き合えるのか、そこはまだ決着がついていない。でも、イネスが自分の気持ちを少しずつ言葉にし始めたのは大きな変化よ。ライアンの嫉妬に振り回されっぱなしで終わらず、イネス自身の選択が物語を動かしてくれそうなのが、今後への期待につながるわね!

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87話|すべてを思い出したイネスの涙

ずっと欲しかったイネスの気持ちが近づいたのに、彼女の中では過去の記憶まで一気によみがえってしまうなんて。ライアンへの愛情と苦しさが同時に押し寄せてくるわね。

イネス…自分からライアンにキスするの!? いや、ライアンもちろん驚くわよ。だって、ついさっきまでの二人を考えたら、こんなふうにイネスから距離を縮めるなんて予想外すぎるもの。でも、喜んでばかりもいられないのが、この二人のややこしいところなのよね。

イネスはライアンに惹かれていると伝えるけれど、その気持ちには、彼の中に残る自分の記憶を確かめたい思いも混ざっているのよね。つまり、ライアンにとっては待ち望んだ瞬間でも、イネスの心にはまだ整理できないものがあるわけ。そりゃあ、単純に両思いになりました、めでたしめでたしとはいかないわよね。しかもライアンが意外なほど慎重なのよ。イネスが自分を受け入れてくれたことはうれしい。でも、本当に望んでいるのか、無理をしていないかと何度も気にしているわけ。自分がどれだけ彼女を求めていても、イネス自身の気持ちが伴わなければ意味がない。そこをちゃんと考えているのが、ライアンの大きな変化だと思うの。

以前のライアンを知っているイネスからすれば、今の優しさはうれしい反面、複雑でしょうね。だって、もっと早くそうしてくれていたら、という思いが消えるわけじゃないもの。セザールの父親としても、イネスの夫としても、もっと大切にできたはずなのに。今になってこんなに丁寧に接してくれるなんて、うれしいだけで済むわけがないじゃない。そして、ライアンが愛していると伝えた瞬間にイネスが涙を流す。ここがつらい!ライアンは彼女を傷つけたと思って慌てるけれど、イネスの涙は、単に今の出来事が悲しかったからではないのよね。彼がずっとこうしてくれていたら、もっと違う関係になれたかもしれない。そんな思いまで一気に押し寄せたのだと思うと‥複雑。

イネスはとうとう、忘れていた記憶をすべて取り戻すわけ。しかも、ライアンを愛したいと思っていた自分の気持ちまで認めるのだから、もう胸の中は大混乱よ。彼を責めたい気持ちもある。優しくしてほしかった気持ちもある。それでも、結局は彼を求めてしまう。なんでよりによってあなたなのよ、というイネスの心の叫びが痛いほど伝わってくるわ。

ライアンの優しさが本物になったからこそ、イネスは過去を忘れたままではいられなくなった。やっと近づけた二人なのに、これから向き合わなければならないのは、甘い恋心だけではないのね。愛したい気持ちも、許せない思いも、どちらも本当だからこそ苦しいのよ。

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88話|キアンはイネスの記憶を消した理由を明かす

キアン、記憶を二度も消しておいて「君が不幸になるのを見たくなかった」って、あなたも相当ややこしいわね… 悪と呼ばれる存在の人間くささが急に気になってきた!

なんでそうなるの!?セザールに自分の苦しみを打ち明けたイネス、まさか幼い息子に「あなたはどうしたい?」って夫婦の今後まで尋ねるとは…!いや、イネスだって限界なのよね。ライアンのそばで泣き疲れるほど追い詰められて、もう一緒にいるだけでは笑えないところまで来ているんだもの。自分の気持ちを押し殺して夫婦を続けるのも違う。でも、セザールの気持ちを無視して出ていくこともできない。苦しいわ、これは。

しかも、メイドのベリーまで優しいのよ!イネスがいない間の苦労を尋ねたら、ベリーは自分の大変さなんてどうでもいい、以前イネスを助けられなかったから今度こそそばにいたい、という気持ちを伝えるの。主人に仕えるというより、つらい思いをしてきたイネスを一人にしたくないのよね。イネスが一緒に来てほしいと尋ねた途端、ベリーが抱きしめるのも泣ける。イネス、あなたの味方はちゃんといるのよ…!

そしてセザールよ。母親に幸せになってほしいから好きにしていいと言いながら、最後には自分も一緒に行きたい、置いていかないでと泣いちゃうの。そりゃそうよ!父親のことも好きなのに、母親と離れるのは嫌。どちらかを選びたいわけじゃないものね。しかも、自分が母親を不幸にしたと思い込んでいるような様子まであって、もう胸が痛いったら。イネスが「あなたを置いていくわけない」と抱きしめる姿は、親子で我慢していた気持ちが一気にあふれた感じがするわ。

一方で、イネスは護衛騎士にも、大公妃ではなくイネスと呼んでほしいと念を押す。二年前に失った肩書きを、今さら当然のように背負わせないでほしいのよね。窓から飛び降りるとまで言うのは強引だけど、誰かの妻という立場から離れて、自分自身として歩きたい気持ちが伝わってくるの。

そして、キアンが記憶を二度も消した理由を聞いて、なるほどと思ったわ。イネスを不幸にしたくなかったからなのね。もちろん、本人の記憶を勝手に消すことが正しいわけじゃない。でもキアンは、イネスを苦しみから遠ざけようとして、自分なりに最善だと思う方法を選んでいた。しかも力には限界があって、完全には消せなかったらしい。悪と呼ばれる存在なのに、判断を間違えたり、心配したりするところが妙に人間くさいのよ。イネスが彼を責めずに「あなたって本当に人間らしい」と感じたのも、キアンの行動の裏にあったのが支配したい気持ちではなく、イネスを不幸にしたくないという思いだったからなのね。

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89話|屋敷を離れる決意をイネスは固めた

イネス、まだライアンを信じたい気持ちが残ってるのに、旅立つ準備まで進めちゃうの!? 好きだからこそ許せないって、もう胸がぐちゃぐちゃよ!

えええ、イネス、ライアンへの気持ちが残っているのに、ジェネア聖地巡礼に出る決意まで固めちゃうの!?いや、気持ちはわかるのよ。わかるけど、あの「愛してる」を聞いて心が揺れた自分と、嘘をつかれた怒りが同じ胸の中にあるんだから、そりゃ簡単に答えなんて出せないわよね。

キアンに「ライアンを愛しているのか」と聞かれたイネスは、気持ちが揺れたこと自体は否定しないの。でも、それと自分の未来を決めることは別問題だときっぱり。そうなのよ、好きなら何をされても許さなきゃいけないなんて決まりはないの!しかも、ライアンは事情を隠してイネスを自分のそばに置こうとしていた。信じていた相手にそんなことをされたら、愛情だけで片づけられるわけがないじゃない。なのに、イネスはキアンの前で泣いちゃうのよ…。ライアンを信じたい自分がまだいる。もう自分でも呆れるくらいなのに、その気持ちが消えてくれない。キアンがライアンを苦しませるとまで言ってくれるのは頼もしいけれど、イネスが本当に欲しいのは、そんな簡単な仕返しだけじゃない気もするのよね。

そして夜中に大聖堂へ行き、ジェネアへの巡礼に参加すると決めたイネス。行動が早い!迷って泣いて、それでも自分の進む道は自分で決める。この切り替えは強いわ。屋敷に戻ると、ライアンは彼女がいなくなったことに動揺して、必死に抱きしめるの‥もう見てるだけで切なくて。イネスの体調まで心配しているし、愛しているという言葉も繰り返す。いや、あなたの気持ちが本物なのは伝わるのよ。でも、今さらなのよ…。イネスが傷つく前に、どうして正直に話せなかったのかしら。

さらに苦しいのが、イネスもライアンに「愛してる」と返すところ。ライアンはその言葉にすがって、もう一度言ってほしいと願うわけ。でもイネスの胸の中では、彼に希望を持たせたあと、同じくらい深く絶望させる考えが膨らんでいる。好きだから許せないのか、傷つけられたから仕返ししたいのか、本人の中でもまだ絡まっているんじゃないかしら。

残された17日間、ライアンは愛されていると信じて過ごすのかもしれない。でも、イネスが本当に彼のもとを去るつもりなら、この穏やかな時間はいつか終わる。しかも、イネス自身の心まで完全に整理できているとは思えないのよ。ライアンに絶望を味わわせるつもりが、最後に自分まで苦しくなってしまわないか…そこがとっても心配だわ。

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90話|ライアンに愛を告げながら別れの準備を進める

ロバートに未来の暮らしまで相談して涙ぐむイネスを見たら、応援したいのに胸が痛い。しかもライアンはライアンで何かを察しているし、もう誰も簡単には幸せになれないじゃない!

イネスがライアンに愛を伝える姿から始まる今回。ようやく自分の気持ちを認めて、二度と黙って消えないと約束するのよ。ライアンも「本当に?」と念押ししているし、そりゃ確認したくもなるわよね。あれだけ心配していた相手から、ようやく欲しかった言葉をもらえたんだから。イネスも笑顔を見せているし、ひとまず夫婦の空気は落ち着いた……と思ったのに!その直後、イネスがロバートに相談するのは、まさかのアファエルへの帰還計画。ちょっと待って、さっきの愛の告白は何だったの!?いや、愛しているのは本当なのよ。でも、愛していることと一緒に生きていくことは別問題なのね。イネスの中では、ライアンへの気持ちを認めることと、レザンを去る決意が同時に存在しているわけ。笑顔で約束した直後に、本人の知らないところで出発準備を進めるなんて、ライアンからしたら心臓に悪すぎるわ。

しかもイネス、ライアンの許可を取るつもりがない!ジェネア巡礼団の出発に合わせ、エドガーがライアンの注意をそらす機会まで利用するという周到さ。普段は感情に振り回されているように見えて、決めた途端に行動が早いのよね。ロバートもライアンが簡単に見逃す相手ではないと警告するけれど、イネスは自分には彼を行かせる方法が分かっていると…。愛する側のほうが負ける、という考えを利用するつもりなのかしら。ライアン、あなたの愛情が逃走計画の突破口にされているんですけど!

それでもロバートとセルドールで薬草店を開く話になると、イネスの表情が変わるの。ネイアやロニャが営むお茶の店の隣で暮らす未来。派手ではなくても、穏やかに過ごせる場所を思い描いて涙を流す姿が切ないのよ。彼女はただ逃げたいだけじゃなく、自分の人生を自分で選び直したいんだと思う。ロバートが抱きしめてくれる姿にも、長い時間をともに過ごしてきた相手への信頼がにじんでいたわ。

一方のライアンは、イネスの行動記録を確認しながら、ジェネアの首都を手に入れようとしているわけ。イネスが巡礼で向かう先と、ライアンが狙う場所が重なるのも気になるところ。さらにエドガーは、兄が古き闇について何を知っているのか疑い始めてて…。イネスがアファエルを選ぶのは、ライアンから離れるためだけでなく、レザンそのものを去るためでもあるのよね。もう単なる夫婦のすれ違いでは済まないところまで来ている。

そして、エドガーの目を見ただけで、彼が何を抑え込んでいるのか察するライアン。兄弟そろって相手の本心を読み取るのが上手すぎるのに、肝心のイネスとの関係はどうしてこんなに難しいのよ!イネスは愛しているからこそ去ろうとし、ライアンは愛されていると知ったばかり。幸せになれるはずの言葉が、別れの計画と同時に存在しているなんて、もう胸が追いつかないって!

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