ポーラ、ほんとに強いなあ……。ヴィンセントが何を言っても、どれだけ突っぱねても、無理やり変えようとはしない。でも「じゃあ放っておきますね」ともならない。この距離感がすごくいいんです。生きることを諦めようとしているヴィンセントに対して、ポーラが押しつけるのは大げさな希望じゃなくて、小さな楽しみばかり。なのに、その一つひとつがヴィンセントにとっては暗闇の中で手探りするような大事なものになっていくんですよね。しかもポーラ自身も決して何も抱えていないわけじゃない。妹との思い出を胸に、ヴィンセントの痛みに寄り添おうとしている。その姿を見ていると、二人の関係が「雇い主と侍女」だけではなく、少しずつ別のものへ変わっていくのを感じてしまう。そこへ手紙やイーサンまで絡んできて、もう気になることが多すぎる!
6話|怖い夢を見るヴィンセントに寄り添う
は?あんなに意地悪だったのに、そんな弱いところ見せてくるの…ポーラ、放っておけないじゃない。
「私が読みましょうか?」ってポーラが言った瞬間、いやいや、あなた本当に優しいわねって思っちゃった。だってヴィンセント、ずーっと意地悪なのよ。お金を渡して追い出そうとするし、夢みたいな話だと否定するし、挙げ句の果てには本を一行しか聞いてないのに「つまらない」。もうポーラ、よく相手してるわよ。
でもポーラの話を聞いていると、彼女がどうして物語を大切にしているのかも分かってくるのよね。裕福な環境ではなかったから、本を読むこと自体が特別な経験だった。子どもの頃に本屋で働いて、主人の好意で読ませてもらった本が今も心に残っている。だから「少しくらい夢見たっていいじゃない」と言うポーラの言葉には、ただのお花畑な夢見がちな性格じゃなくて、自分が苦しいときに物語から何かをもらってきた人なんだなって感じるのよ。
それなのにヴィンセントったら、「妄想だ」なんて言っちゃうのよ。もう、言い方!しかもポーラが好きな作品を悲劇だから趣味が悪いって言うし、ほんと素直じゃないわね。ところがヴィンセント自身もその本を知っていた。ここで少しだけ、彼にも本や物語に触れてきた過去があるのかなって気になるのよ。
そしてポーラは、ヴィンセントが視力を失ってから本を読まなくなったと知る。目が見えない人向けの本を提案しても難しいと言われ、じゃあ朗読する人を雇えばいいと考える。でもヴィンセントは、それすら嫌味っぽく受け取っちゃうのよ。もう、そこまで意地張らなくてもいいじゃない! と思ったところで、ポーラが自分で読むことを思いつく。この発想が自然でいいのよね。自分にできることを探してるんだもの。
ただし朗読タイムが始まったら、ヴィンセントの注文が細かい細かい。まだ一行しか読んでないのに却下、別の本も却下、三冊目も却下。最後にはポーラも心の中で「ほんっっっと幼稚なんだから!」って怒ってる。そりゃそうよ。むしろ今までよく耐えたわ。
なのに夜になると、ヴィンセントが怖い夢を見て眠れないと打ち明ける。さっきまでの態度との落差がすごくて、ポーラも一瞬で心配モードになるのよね。シーツにくるまって怯えている姿を見たら、もう強がってる場合じゃないもの。あれだけ振り回されたポーラが、それでも「落ち着くまでそばにいましょうか」と言えるのが切なくて、胸がきゅっとなるわ。
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7話|ポーラの言葉がヴィンセントの心を少しずつ動かしていく
え、ポーラ強い……!優しいだけじゃない。ヴィンセントの絶望に真正面から向き合うの、胸がギュッとなる!
ヴィンセントが悪夢にうなされているのを見て、ポーラがそっと手を握るところからもう胸がギュッ。しかも「夢は夢だから」と簡単に片づけるんじゃなくて、自分の妹との思い出まで話しながら、怖かったことは乗り越えて、不安なことにはそうならないよう頑張ればいいと伝えるのよね。ポーラ、優しいなあと思っていたら、ヴィンセントの反応が一気に変わる。いや、そうなるよね……ってなった。
ヴィンセントにとっては、過去の出来事も今の苦しさも、そんな簡単な言葉で整理できるものじゃない。何を頑張ればいいのか、どうやって生きればいいのか分からない。ポーラに向かって感情をぶつける姿から、ずっと一人で抱えていたものの大きさが伝わってくる。特に「頑張れ」「諦めるな」と言われることへの苛立ちは、ものすごく切実だったわ。経験していない人から簡単に言われたくない、その気持ちは分かる。
そこでポーラが無理やり希望を押しつけないのが本当にいいのよ。生きるか諦めるか、それを選ぶのは本人だと認めたうえで、それでも自分はそばにいると言う。しかも「料理を食べる」「温かいお湯に入る」「侍女をからかう」「天気がいい日は散歩する」って、急に生活感が出てくるのよ!壮大な人生論じゃなくて、まず今日を過ごすための小さなこと。それでいいんだよなあ。
さらにヴィンセントが、財力も権力も屋敷も全部怖いと言ったとき、ポーラが「ないよりはマシ」と返すのも好き。持っているものが多い人には、それが幸せに見えるとは限らない。でも何もないこともまた怖い。ふたりとも違う苦しさを抱えているのに、逃げ込める場所だけは同じなんだよね。
最後にポーラが頬に触れて、現実へ戻そうとする姿はもうダメ。自分も人の視線が怖かったはずなのに、今はヴィンセントと向き合っている。しかも「あなたと一緒に、この場所で生きてみる」と決めているのが切ない。ポーラがそっと抱きしめた瞬間、ふたりの距離が初めてちゃんと縮まった気がして、胸がいっぱいになる。もう、この二人どうなっていくのよ……!
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8話|ヴァイオレットの手紙が届き続けていた
ははっ、引き止めたと思ったら絵本の朗読指導まで始めるの何なの!この二人面白すぎる!
ヴィンセントの額の手当てを終えて、ポーラが「じゃあ戻ります」と立ち上がった瞬間、まさかの引き止め!いやいやヴィンセント、さっきまであんなに不機嫌だったのに、ポーラが離れようとしたら「なんで?」って何なのよ!しかも「僕が眠るまでここにいろ」って、完全にそばにいてほしい人じゃないの。なのに理由を聞かれると、変なことを言われたせいで心臓がドキドキしているとか、恐ろしいとか、最後まで素直になれないのがもう可笑しくて仕方ない。
ポーラもイラッとしながら結局手を握って隣に座るのよね。ここ、ちょっと可愛いじゃないの!しかも本人は一睡もできず、翌朝には頬を叩いて「今日こそ本を最後まで読ませる!」と気合いを入れてる。頑張る方向が健気すぎるのよ。
そして始まった朗読がまさかの子豚の絵本。ヴィンセントからすれば「なぜこれを選んだ!」って話なんだけど、ポーラが「神経質でいじわるなご主人様には心温まる絵本がいいと思って」と堂々と言うの、強すぎる!本人を目の前にしてそこまで言える侍女、なかなかいないわよ。ヴィンセントも呆然としてるし、私は笑いをこらえられなかった。
ところがヴィンセント、意外にも朗読そのものには付き合うのよ。速すぎる、滑舌が悪い、もっと情景が浮かぶように読め、と細かい注文を連発。ポーラも「朗読ってこんなに大変なの?」状態なのに、ちゃんとやり直すのがまた偉いのよね。
その後は侍女長から手紙の仕分けを任され、そこで「ヴァイオレット」という謎の差出人が登場。しかも定期的に届くのに、ヴィンセント本人には渡さず保管。そして今度はポーラが返事まで書くことに!「僕は元気です」って、いや大丈夫なのそれで!?と思ったけど、ヴァイオレットがヴィンセントを気にかけているのも気になる。ポーラが知らない過去や人間関係が、静かに動き始めている感じがして心配になるし、これから何を知ることになるのかと思うと、なんだか切なくなるのよね。
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9話|親友イーサンが現れる
イーサンがヴィンセントを心配しながら、自分を薄情な友人だと思っているのが切ない‥ずっと気にしていたのね。
不思議な手紙が毎日届くようになったと思ったら、ポーラもとうとう返事を書くことになってるじゃない。しかも最初は「ここは天気がいいです」だけだったのに、ポーラが「これって涙の跡じゃない?」と気づくのが気になるのよ。封筒にしか文字がなくて、中身には何も書かれていない。なんなの、この謎めいた文通!ポーラも最初は適当に返していたのに、だんだん軽い気持ちで書けなくなって「木々が芽吹きはじめました」なんて返してるの、なんだか可愛いわ。
そんな日課の途中で突然やって来たのがイーサン。しかも初対面で手にキスしてくるタイプ。ポーラも「え、どういう人?」となるわよね。さらに、どうやって離れまで入ってきたのよという疑問もある。と思ったら、まさかのヴィンセントの親友ですって!ところがヴィンセント、イーサンの名前を聞いた瞬間に空気が一変。絶対会わない、部屋に入れるな、関わるなとポーラに念押し。いやいや、そこまで拒絶するって何があったのよ!ポーラも「そんなに怒ったらまた大変ですよ」と心配してるし、せっかく食事を取るようになったのに、イーサンの登場でヴィンセントの機嫌が一気に沈んじゃったじゃない。
一方のイーサンは、ヴィンセントが長く部屋に閉じこもっていると知って、自分が友人より家を選んだことを悔やんでる。ヴィンセントを心配していたのは本当なのね。しかも「このまま帰ったら眠れない」って、かなり本気で気にしてるじゃない。これはヴィンセントが嫌がっても、簡単には帰らなさそう。
そしてよ!イーサン、ポーラへの距離の詰め方が早いのよ。食堂で一人になるのが寂しいって、そんな顔で言われたら断りにくいじゃない。フォークまで落として悲しそうにするし、ポーラも結局ちょこんと座ってる。なのに本人は「腹黒男……!」と警戒してるのが最高に面白い。ヴィンセントには絶対関わるなと言われてるのに、もう食卓を一緒に囲んでるんだもの。ポーラ、大丈夫かしら。なんだか新しい波がドーンと押し寄せてきた感じがして、私はかなり心配よ。
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10話|ヴィンセントを心配するイーサンと、彼を守ろうとするポーラ
一晩中ドアを叩けば開けてくれると思ったイーサンの作戦が見事に失敗。朝になっても扉の前に座っている姿が、もう笑うしかない。
親友に会うためのドア叩き作戦ヴィンセントのことを散々「石頭」だの「すぐ不機嫌になる」だの言ってるイーサン、最初は完全に面白がってる友達にしか見えないのよ。でも話を聞いていくと、数か月も連絡が取れず、手紙も返ってこなくて、実際に様子を見に来たら別人みたいになっていた。いや、ちゃんと心配してるじゃない。軽口を叩きながらも、ヴィンセントのことをずっと気にしてたのね。
そんなイーサンに対して、ポーラが意外なくらい真っ直ぐなのも好き。ヴィンセントは怒ってるわけじゃない、怖いのだと説明して、突然世界が暗くなったような出来事を本人以外が完全に理解するのは難しい、と話す。だから今は待ってあげてほしいって。ポーラ、強いわ。ヴィンセントの扱いにはまだ苦戦してるのに、心の部分ではちゃんと寄り添ってるじゃない。
ところがイーサン、しんみりした空気になったと思ったら、急にポーラを惚れさせるのが早いとか言い出すのよ。ちょっと! 今その話する!? ポーラも即答でお断り。そりゃそうでしょうよ。イーサン、距離感が軽快すぎるのよ。レニカから「親切で男前で評判がいい」と聞かされて、なるほど人気者なのねと思ったら、実際に会ってみればこれだもの。ポーラが「変わったお客さんが来た」と思うのも納得。
しかも離れには限られた使用人しか入れないと知ったポーラが驚く中、イーサンはまさかの一晩ドア叩き作戦。いや待って、そんな方法でヴィンセントが折れると思ったの!? 朝になっても扉の前で座り込んでるの、もう呆れるやら心配になるやら。でもポーラが「シーツ交換中に勝手に入られたことにしましょう」と助け舟を出すのも優しいのよね。自分が嫌われるくらいなら構わないって、さらっと言うのがまた切ない。
そしてポーラが中へ入った瞬間、漂ってきた異変。さらに聞こえた「ポーラ」という声。え、ちょっと待って。さっきまでイーサンに振り回されて笑ってたのに、急に空気が変わったじゃない。ヴィンセント、一体どうしたのよ……!
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