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『伯爵家の秘められた侍女』1話~5話|ポーラの強さとヴィンセントの孤独が交わり、ベルニタ邸が動き始める

『伯爵家の秘められた侍女』1話~5話|ポーラの強さとヴィンセントの孤独が交わり、ベルニタ邸が動き始める
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ポーラ、強い。いや本当に強いんですよ! ただ我慢強いというだけじゃなくて、これまで散々つらい目に遭ってきたからこそ、自分が何をされても簡単には折れない芯がある。その強さが、部屋に閉じこもって誰も寄せつけようとしないヴィンセントとぶつかるのが、もうたまらないんです。ヴィンセントも最初から冷たい人というより、自分の身に起きたことへの恐怖を抱えながら、なんとか以前の自分でいようとしている感じが伝わってくる。だからポーラに拒絶を繰り返しても、「はいそうですか」と引き下がれないんですよね。でも、その押しの強さが今のヴィンセントには必要なのかもしれないと思えてくるんです。二人の出会い、これはかなり気になる!

1話|新生活は謎だらけだった

幼い妹たちを失い、墓まで自分で作るポーラの姿がつらい。大切な人を失い続けても、泣きながら生きてきたのね。

「ああ、ポーラの人生どうなってるの…!?」って、1話からいきなり胸を掴まれたわ。自分の姿を見るのが嫌いだというポーラに、母親がつけた名前の意味まで重くて、開始早々から心が沈む。しかも母親はいなくなり、父親は家族を大事にするどころか、ポーラたちにきつく当たる。いやいや、幼い姉妹を抱えてるポーラが一番頑張ってるじゃないの。

そして妹たちが次々といなくなっていく流れが本当に苦しい。特に四女をポーラが自分の胸に抱きながら見送る姿は、もう見ていられない。大切な家族を三人も失って、それでも自分が生き残ったことを「幸い」と言われるなんて、そんな簡単な話じゃないでしょうよ。ポーラ自身も「誰がこんな自分を必要とするんだろう」と思ってしまうほど、自分の価値を信じられなくなっている。それでも妹を守ろうとしてきた姿を見ると、むしろ誰より人を大切にしてきた子じゃないの、と言いたくなるわ。

そんなポーラに男性から仕事の話が来て、父親が急に態度を変えるのも嫌な感じ。でもポーラにとっては、とにかく家を出られる。それだけで大きな一歩なのよね。アリシャから「二度と戻ってこないで」と言われても、ポーラは最後に彼女の美貌を大切にするよう伝える。この姉妹、仲良く別れるどころか最後まで刺し合ってるのよ…。なのにポーラは振り返らず進む。そこにちょっと泣きそうになった。

そして到着したベルニタ家で、まさかの貴族のお屋敷だと判明。ポーラの「男爵?それとも伯爵!?」という脳内大騒ぎ、ここだけ急に可愛くて笑っちゃったわ。いや、そりゃ驚くよね。今までそんな世界とは無縁だったんだもの。

でも、安心したのも束の間。侍女長イザベラから「主人の世話をするのはあなた一人」と告げられ、さらに屋敷で見聞きしたことは絶対に口外するなと念を押される。え、ちょっと待って。なんでそんなに秘密が多いの!? しかも最後に見せられたヴィンセントは、毛布をすっぽりかぶってベッドにうずくまっているじゃない。

ポーラ、逃げ出せたと思ったら今度は謎だらけの主人のお世話ですって。怖いし不安だろうけど、それでも新しい場所へ踏み出したポーラを応援したくなる。ここから彼女がどんなふうに変わっていくのか、もう気になって仕方ないのよ。

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2話|ポーラの世話をヴィンセントが拒む

ポーラが心の中で「一発だけ」と物騒なことを考えながらも、実際には淡々と世話を続けているのが可笑しくて、妙に応援したくなる。

ヴィンセントの部屋に入ったポーラ、最初の感想が「すごい美形!」なの、ちょっと待って笑う。いや状況は全然笑えないのよ。部屋では物が飛んでるし、侍女長は完全に慣れてるし、本人は毛布にくるまって「出て行け」の一点張り。でもポーラ、そんな状態でも顔の良さはちゃんと認識するのね。人間って正直だわ。

しかもポーラが彼の異変に気づく瞬間がいいのよ。ヴィンセントの手が触れて、目に涙が浮かんで、ただ怒っているだけじゃないと感じる。最初は「なんなの、この人」と思っていたのに、少しずつ「何かがおかしい」に変わっていく感じが好き。

そして事情を知ると、そりゃヴィンセントがこうなってしまうのも無理はないと思えてくるの。昔は聡明で、若くして家を継いでも立派に当主を務めていた人なのよ。それがある出来事をきっかけに視力を失って、今では人との関わりまで避けるようになった。世間には本当の状態を隠しているから、部屋に閉じこもるしかない。そりゃ心まで余裕をなくすわよね。

ただし、ポーラへの当たりが強すぎるのよ。食事を持ってきても拒否、何か食べたいものがないか聞いても拒否、シーツを替えようとしても拒否。挙げ句の果てには時計まで飛んでくる。ポーラも内心「一発くらいならいいんじゃない?」となるの、そりゃそうなるわ。むしろよく耐えてる。なのにポーラは、怒りながらもちゃんと世話を続けようとするのよね。ヴィンセントが何もかも拒絶しても「お気に召していただけるよう頑張ります」と返す。この子、かなり根性あるわ。

そして、時計が当たって過去の記憶がよみがえるポーラ。ヴィンセントだけじゃなく、ポーラ自身にも抱えているものがありそうなのが見えてきた。美形の引きこもり伯爵と、妙に肝の据わった新人侍女。第一印象は最悪なのに、もう二人とも気になって仕方ないのよ。

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3話|強烈すぎる主人にポーラもお手上げに!

ただの気難しい主人だと思っていたヴィンセントが、長いあいだ自分自身を追い詰めていたと分かり、ポーラの見方が変わり始めるのね。

うわぁ、ヴィンセント今回かなり荒れてる。時計を投げられて、それを拾いながら昔のことまで思い出すポーラを見た瞬間、また散々な目に遭うのかと思ったのよ。しかも言われることがいちいち酷い。でもポーラ、ここで全然引かないのがすごいわ。これまで自分の容姿や存在そのものを否定されてきたから、ちょっとやそっとの悪口では折れないっていうのが、強さなのか、慣れなのか。どっちにしても胸が痛いわ。

しかもポーラの返しが予想以上に強烈なのよ。「私は金のために働いていますよ。それで何か?」くらいの勢いで認めちゃうし、自分がいなくなっても誰も困らないと言われたら、それなら怖がる理由もないと返す。いやいや、そこでそんな堂々と言い切る!?って思ったけど、ヴィンセントが黙り込むのを見ると、まさか言い負かされるとは本人も思ってなかったでしょうね。

そこから寝具を替えるためにヴィンセントの身の回りを整えるんだけど、服を脱がせてポーラが固まる。想像していたよりずっと痩せていて、身体にもいろいろな痕が残っている。大柄な服装だけでは分からなかったけど、食事もろくに取らず閉じこもっていた期間があると知ると、一気に見え方が変わるのよね。

さらに侍女長から、物を片付けると自分自身に手を向けるようになったと聞かされるポーラ。そこでヴィンセントの手をそっと止める姿が、私はかなり印象に残った。強く叱るんじゃなくて、ただ手を取る。その瞬間だけヴィンセントの態度が揺らぐのも気になる。なのに次の瞬間には、下着まで着替えていないことに気づいて「いや汚いでしょ!」って心の中で叫ぶポーラ。ここだけ急に生活感ありすぎて笑ったわ。さらにまた脅されて追い出され、枕を叩きながら怒るポーラも最高。だけど侍女が何人も辞め、突然いなくなった人までいると聞いたら笑ってもいられない。ポーラが十人目だと知った瞬間、この仕事、本当に大丈夫なの?って心配になる。気難しい主人という言葉だけでは済まない何かを抱えているヴィンセントと、そんな彼のもとに来てしまったポーラ。その出会いが、なんだか切なく見えてきた。

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4話|ポーラが腹をくくってご主人様と向き合う

ポーラ強すぎる!怖がってる場合じゃないと思った瞬間、ヴィンセントへの遠慮が全部吹っ飛んだ!

ヴィンセントの部屋から毎晩うめき声が聞こえてくるって、まず状況が重いのよ。しかもポーラが覗いているだけじゃなくて、彼が何度も身近な場所で危険にさらされてきたことまで分かってくる。街へ出ても、屋敷の庭にいても、食事をしていても安心できない。目が見えなくなったことで、それまで当たり前だった日常そのものが怖くなってしまったんだろうなと思うと、そりゃ心も削られるわ……。

なのに報告の時間になると、ヴィンセントが急に別人みたいに振る舞うのよ。ポーラが「これが本来の姿なのかな」と思うくらい、真面目でしっかりしている。普段はあんなに怯えているのに、当主としての顔だけは崩さない。その落差がまた切ないったらない。ただ、ポーラも自分の身が安全だとは思っていない。以前の侍女たちの話や、ヴィンセント自身の言葉を思い出して、恐怖で心臓バクバク。そりゃそうよね。相手は何をするか分からないし、自分の代わりなんていくらでもいると思っている。ここで「かわいそう」とヴィンセントに寄り添う方向へ行くのかと思ったら、まさかの逆だった。

「もう遠慮なしでいかせてもらう!」と腹をくくったポーラ、強い。シーツを剥がすだけでもヴィンセントは大騒ぎなのに、銃を向けられても「撃たないなら続けます」って、いや待って、ポーラこんなに肝が据わってたの!? さらに「前も見えないのにどうやって狙うんですか?」って返すの、思わず吹いたわ。ヴィンセントも「は?」ってなるしかないでしょうよ。

そして食事を拒否されても全然引かない。ヴィンセントがどれだけ傷ついていても、自分が勝手に同情する立場じゃないと考えていたポーラが、今度は仕事だからと真正面からぶつかっていく。最後なんて、とうとうスープを飲ませるために強引な手段へ。ヴィンセントからしたら恐怖そのものなのに、ポーラは大真面目。もう二人とも必死すぎて、緊張感と笑いが同時に押し寄せてくるのよ。ここからポーラがヴィンセントの頑なな心をどう崩していくのか、めちゃくちゃ気になる。

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5話|ポーラへ初めてヴィンセントが尋ねる

ポーラが「今日こそは」とお風呂へ連れていこうとするたび、ヴィンセントが必死に抵抗するのがもう大変(笑)。

あははっ、ポーラ強すぎない?食事をちゃんと食べてもらおうとしてヴィンセントと揉み合いになって、最終的に完食させたうえで「じゃあ明日もおいしく食べてくださいね」って戻っていくの、もう普通の使用人じゃないのよ。しかもクビを言い渡されても全然ひるまない。むしろ「代わりが見つかるまで私がいます、見つからなければずっといます」くらいの勢いで居座るのだから、ヴィンセントからしたら悪夢なのか救世主なのか分からないわね。

でも、このポーラの強さがただ図太いだけじゃないのが好きなのよ。侍女長から、これまで雇われた人たちが次々と辞めていった事情を聞いて、自分が未経験でも雇われた理由を知る。そこで「よし、生き残った!」って喜んでるのがポーラらしくて可愛い。本人は必死なんだけど、私側としては思わず笑ってしまうのよね。

そしてまた始まる「今日こそお風呂に入っていただきますからね」の攻防戦。もうヴィンセントの生活改善担当として完全に腹をくくってるじゃない。ところが、いつものように物が飛んでくると思っていたら、様子がおかしい。ヴィンセントが苦しそうにしているのを見た瞬間、ポーラの表情が変わるのが良かったな。医師から教えられたことを思い出して、すぐに吸入器を使って落ち着かせようとする。さっきまで強気で押していた相手でも、苦しんでいると分かったら迷わず助けるのよね。

ヴィンセントも、そんなポーラを完全には拒めなくなってきている感じがする。もちろん「消えろ」とは言うんだけど、ポーラが食事を終えたら出ていくと伝えると、妙に反応するのよね。嫌なら嫌で追い出せばいいのに、なぜか気にしている。しかも最後には、掃除をしているポーラへ自分から「なぜここに来たんだ?」と尋ねる。えっ、話しかけた!?あのヴィンセントが!?これはかなり大きいわ。ポーラはまだ「この人、怖いし大変だし手がかかる」と思っているだろうけど、その一方でヴィンセントの苦しさにはちゃんと気づいてしまう。強気と優しさが同居してるポーラだからこそ、少しずつヴィンセントの心に触れていくのが愛おしいのよ。

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