ユアンとクラードの関係が静かに刺さってくる。二人とも自分の立場で抱えているものがあって、誰かを守るために動いているのに、その気持ちが相手には届いていないのがもどかしい。ユアンは過去を抱えながら南へ向かい、そこで家族やルイーズに関わる手がかりを探していく。一方のクラードは、屋敷から離れるほど自分の過去に向き合いながら、南部で静かに動いていた。しかも、その行動が単なる思いつきではなく、長い時間をかけて準備されていたと分かってくるから、クラードの見え方が一気に変わる。最初は何をしているのか分かりにくかった行動まで、誰かの人生を守るためだったとつながっていくの!なのに当のユアンには、その事実がまだ届いていない。この距離、どうしてこうなるの‥!
66話|クラードは悪夢を見る屋敷へ戻らないと決める
ターシャとユジンの兄妹感が濃すぎて笑ってしまう!皇后とノエルを家族のように支える二人を見て、ユアンが自分の家族を重ねる流れがじわじわ効く。
ユアンがふとしたきっかけでクラードとの昔を思い出すところから始まるの。ルイーズの葬儀後、焼けた別館を自分の手で片付けていたユアンに、クラードが声をかける。ユアンはそこで、いつかこの場所を昔の赤い館に戻して、森で迷った人にも見つけてもらえるよう灯りをともしたいと話していた。クラードは答えなかったけれど、否定もしなかった。二人が同じ景色を思い浮かべていたことが、今になってじわっと効いてくるのよね。
そして現在、薬の影響で眠る時間が増えているユアンは、クラードがそばにいる夢を見ていた。目覚めても南へ向かう旅は続いていて、皇后マリリンのために食器を運ぼうとしたところ、護衛役のユジンと出会う。ユジンはユアンに仕事をさせるつもりがなく、皇后の食器を自分で運ぶ。そこへターシャまで加わって、ユジンを完全に身内扱い。兄妹のやり取りがあまりにも自然で、ユアンが「家族」という言葉に引っかかるのも分かるわ。
一方その頃、クラードは南へ向かう前に西別館の物をすべて処分するよう執事へ命じる。ランスロットは当然ながら納得できない。まだ使える物まで捨てる必要があるのかと食い下がるけれど、クラードは自分がしばらく屋敷へ戻らないことを告げる。そして、自分がこの場所にいると悪夢を見ること、別館のことを考えるだけで眠れないことまで明かすの切ないわ。
昔のユアンは、クラードと一緒に「帰ってこられる場所」を作ろうとしていた。でも今のクラードは、その場所に残る記憶から離れようとしている。同じ館なのに、二人にとっての意味が変わってしまっているのが苦しい。ユアンが眠りの中でクラードを思い出す一方、クラードは現実で屋敷を手放そうとしている。このすれ違い、静かだけどかなり刺さるわ。しかも南へ向かう二人の道は、まだ別々。さて、この距離がいつ動くのかしら。
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67話|クラードをめぐって南部の令嬢たちが集められる
過去の帝国史まで絡んできて、南部に来ただけなのに一気に話が重たくなってきた!
マリリン皇后の故郷である南部のコンパニ領に到着したところから、いきなりクラードを取り巻く妙な噂が飛び込んでくるの。到着が大幅に遅れ、皇后が実家に戻れた喜びよりも、帝都での皇帝の動向に気を取られている中、ユジンたちは皇后の弟フェデリコを探すことになる。
ところが本人は不在で、別邸には大量の令嬢たち。目的は爵位を得たクラードを狙う女性たちを集めることだった。しかも南部の海や女性を楽しむために来たという噂まで流れていて、ユアンが聞けばそりゃ固まるしかない。ターシャも当然いい顔をしないが、ユアンは彼女をその場から連れ出すのよ。ここでユアンが余計なことを言わず、ターシャを守る側に回るのがかなり頼もしい。
さらに皇后の口から、コンパニ家の複雑な事情も明らかになる。実際に領地を動かしているのは本来の後継者フェデリコなのに、彼は副侯爵という立場に置かれ、ハロルが侯爵の座についている。過去の反乱と帝国の処分によって生まれたねじれが、今も家の中に残っているわけんだよね。しかも皇后は、ボロニコの世話をしていることまで快く思っていない。自分の身内が本来の立場を奪われたまま、皇族のために動かされていると知れば、そりゃ複雑にもなる。
そして今回いちばん気になるのが、ユアンの中に残るロクセンハルト家の記録への疑念。公式記録そのものが真実とは限らないと考え始めているから、コンパニ家の歴史も別の見え方をしてくる。南部に来ただけなのに、クラードを巡る噂、皇后の実家の権力関係、過去の反乱まで一気に絡んできた。しかも皇后は最後までユフリス家への不信感を隠さない。クラードが女性たちに囲まれているという話だけでも十分ややこしいのに、その裏で家同士の事情まで動いてるの、情報量が多すぎるって!ユアン、南部観光どころじゃないわね!
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68話|ユアンがルイーズの死に至った理由をノエルへ尋ねる
ユアンがルイーズの足跡を追う中で、イノク(叔父)やペリエーセ家、ボロニコまで一本につながり始めてきたわね。
ユアンが静かに動き出したと思ったら、最後にとんでもないところまで踏み込んだわね。まず南部では、ユアンとクラードの関係を好き勝手に書いた噂が広がっている。しかもユアンは権力を選んでクラードを捨てた女、クラードは女性関係が派手な男という、ずいぶん都合よく加工された話。ヒーレが呆れるのも当然よ。本人たちの事情、完全に置いてけぼりじゃない。
そんな中でヒーレは、以前自分を助けたユアンを治療するため、海を越えて同行してほしいと医師に頼む。、ヒーレがユアンを救うために自分の限界をきちんと理解して動いているのがいい。
一方ユアンは、南部でルイズを支えた人物として叔父イノクを思い出す。幼い頃のルイズを支え、その後ペリエーセ家で十年間を過ごした彼女に寄り添った人物。ユアン自身もルイズにとって近しい存在だったからこそ、彼の足跡を追えば何か見つかると考えるの。
さらに気になるのがボロニコ。ユアンは、ペリエーセ家に執着していた人物たちの中に、皇宮にももう一人関係者がいると考える。すぐに問いただすのではなく、余計な敵を増やさないよう慎重に手がかりを集めるのよね。この冷静さが今回はかなり頼もしい。
そしてノエルの部屋へ。ノエルが集めている本の中に、ペリエーセ家の本と、そこへ書き込まれたノエル自身のメモを見つけたユアンは、ついに核心へ踏み込む。なぜボロニコは突然ペリエーセ家に関心を持ったのか。なぜ家の重要な印章まで渡す必要があったのか。なぜそこまで圧力をかけたのか。
そして最後に出たのが、ルイズが死ななければならなかった理由。ここまで集めてきた情報が、ついにルイズの死の核心へ届こうとしている。静かに謎を拾っていたのに、最後だけ扉を一気に開けにいくの、やめてほしいわ。
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69話|クラードの元へ最初の妻リリーが現れた
ノエルが長年抱えていた罪悪感をユアンが真正面から否定するところが本当に大きかった。
ノエルがなぜあれほど自分を責め続けていたのか、その理由が一気につながる回だった。しかも最後にはクラードのもとへ最初の妻リリーまで現れるから、ノエルの過去とクラードの現在が同時に動き出しているの。
ノエルは帝国の図書館でペリエーセについて、「その秘宝を手にした者が皇帝になる」という記述を見つける。ただし肝心の秘宝が何なのかという部分は破られていた。そこでボロニコと話した際、ノエルは皇帝が即位してから身につける黒い剣こそ秘宝ではないかと考える。けれどノエルが知識を隠していたことを知ったボロニコは、弟であるノエルさえ自分の立場を脅かす存在として警戒するのよ。
その後、ノエルがペリエーセについて調べていたことを理由に、帝国への反逆を疑われるようになる。集めていた医学書まで問題視され、監視や圧力を受けることに。皇后はノエルを自分の宮殿へ呼び寄せて守るけれど、ノエルはそれでもボロニコと兄弟としてつながりたかった。ここが本当にノエルらしいのよね。疑われても、傷つけられても、兄を嫌いきれない‥。
やがてルイズが宮廷へ呼ばれ、望まない結婚をすることになった。ノエルは自分が兄の危うさを伝えていれば何か変わったのではないかと悔やみ、その後の出来事まで自分の責任だと思い込んでしまう。だからこそユアンにも何か起きたら耐えられない。そんなノエルにユアンは、姉のことも自分のこともノエルの責任ではないと伝えるの。さらにターシャにも自分の気持ちを話してほしいと促す。ここでようやく、ノエルが長年抱えてきた罪悪感に手を差し伸べるのが本当に大きい。
そして後半は空気が変わって、クラードの女性関係についてランスロットがまた騒いでいるのが面白すぎる。毎回人数を数えている場合じゃないのよ!そんなランスロットがクラードの部屋へ入ると、そこには侯爵代理と一人の女性がいた。しかもその女性は、なんとクラードの最初の妻だったリリー・コンパニ。さらに彼女は、娘を救ってくれたクラードへ感謝を伝える。ノエルの過去が明かされた直後に、クラードの過去まで飛び出してくるなんて、まだまだ油断できない!
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70話|着実に進められる南部でのクラードの計画
ユアンとクラードが南部で鉢合わせする可能性が急浮上して、エディの警報が鳴り始める‥はぁ切ないわ。
クラードが過去にリリーを救った理由と、その裏で積み重ねていた準備が一気につながる重要回。しかも最後にユアンの南行きがエディたちへ伝わり、クラードとの再会を避けるために大慌てになる。いや、ここで繋がるのか!という情報量がすごい回だったわ。
クラードがリリーにしたこと、改めて考えると本当に大きい。皇帝から家の忠誠を示すために送り出され、リリー自身にも愛する相手と子どもがいた。そんな彼女にクラードが選んだのは、自分のもとに縛りつけることではなく、身分を隠して生きられる道を用意すること。しかも、そのために周囲の協力まで得ていたと分かると、過去の出来事の見え方が一気に変わる。エディとランスロットが「もしかして過去の花嫁たちも…」と気づいていく流れも納得しかない。クラード、表では何もしていない顔で、裏では全部準備していたのね。
さらに南部には、クラードに娘を救ってもらった家が複数ある。だからこそ今回の社交シーズンは、単なる親族訪問ではなく、クラードに協力する人々とのつながりを確認する場にもなっているってこと。エディがそこまで理解したところで、まさかの「ユアンも南にいる」という情報。エディが即座に、クラードとユアンを絶対に鉢合わせさせたくない方向へ動くのも当然すぎる。ランスロットも、過去のクラードの発言まで思い出して、そこは触れないほうがいい案件だと判断するの、めちゃくちゃ現実的。
そして最後はリリーと父親。リリーはもう家を離れた立場なのに、クラードの話を聞いて、家族の過去をそのままにできないと父親へ向き合う。父親は家を守りたい気持ちと、また家族が傷つくことへの恐れの間で揺れている。ここがまた重い。
クラードが積み上げてきた恩が、今になって南部の人々を動かし始めているの!しかも本人はそれを誰にも知らせず進めていたわけで、エディたちからしたら「いや、そこまで一人でやる!?」になるよね。クラード、秘密主義にもほどがある。でも、その積み重ねが今の味方につながっているから余計に格好いい。最後には家族の過去まで動き始めて、南部編が一気に核心へ近づいてきた感じがする!
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