クラードが戻ってきたことで一気に空気が変わるのがたまらない! 呪いを克服して以前とはまるで違う姿になったクラードに周囲が騒ぐ中、本人は浮かれているどころか、自分の立場や周囲の勢力を冷静に見ている。この落差がまた格好いいんだよね。しかもユアンもユアンで、皇后のそばで役目を果たしながら、自分の家に関わる問題には一歩も引かない。クラードの帰還、皇室の複雑な事情、貴族たちの思惑、そして家族として支え合うランスロットたちまで、それぞれの立場が少しずつ繋がっていくから面白い。華やかな式典の裏側で、誰が誰を利用し、誰が誰を守るのか。人間関係がどんどん濃くなってきて、これはもう静かに見ていられない!
61話|ユアンの前で元夫との再会が始まる
ターシャとの初対面、ユアンが完全に警戒モードなのが面白い。
クラードが来ると分かった瞬間のユアン、そこまでずっと平静を保とうとしていたのに、最後の最後で全部持っていかれるのがきつい。しかも今回は、ただクラードを待っているだけじゃない。皇后の侍女として正式にターシャと顔を合わせ、さらにボロニコの隣で大勢の貴族と接することになる。開始早々からユアンの仕事量、多すぎない?
まずターシャとの初対面。ユアンはノエルが好きな相手だと知っているから、当然かなり気になるところ。でも実際に会ってみると、きれいで堂々としていて、しかも腕をつかむ力が強い。ユアンもそこで、あ、この人ちょっと勘違いしているな、と察しているのが面白い。
その後はボロニコに連れ回されながら貴族たちと挨拶。そこで現れたのがセレティナ公爵。蠍の紋章と名前から、ユアンは忠誠の道に関係する人物であり、クラードの敵でもあるとすぐに判断するの。しかも自分が黒い館の宴にいたことまで知られている可能性がある。それなのに公爵はボロニコの機嫌を優先して、ユアンにも丁寧に接してくる。この表面上の愛想の良さ、ユアンからしたらかなり腹立つやつだよね。
そこでユアンが、公爵に触れられた手を通して、かつてボロニコのために犠牲になった人たちが味わった苦痛を少しだけ返す。やりすぎないところがまたユアンらしい。公爵が苦しみ始めても、ボロニコは体調を心配するだけ。いや、そこじゃないって。
そしてついに、レーヴ侯爵と息子たち、ロクセンハルト家の馬車が到着。ユアンはクラードが来たと知り、ボロニコからも今すぐ何かするわけではないと告げられる。ただ、これから起きることには覚悟しておけと言われる。そして騎士がクラードの入場を告げるのよドキドキするわ。ユアンにとっては、過去に別れた夫との再会が始まる瞬間。ここまで準備してきたユアンが、ついに本人を目の前にするんだよね。さあ来た。ここから空気が一気に変わるぞ。
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62話|クラードが呪いを克服した美しい姿で堂々と現れた
クラードとアリエスタの再会を、周囲が「これで二人は幸せになる」と当然のように受け止めていくのが複雑すぎる。
クラードの復活を喜ぶ空気の中で、ユアンだけがどんどん苦しくなっていくところが核心だと思う。みんなが「元恋人同士が再会して幸せになる」って勝手に物語を完成させてるのに、ユアンだけはその輪から静かに外れていくんだよね。
クラードの痣が消え、以前の姿を取り戻したことで、貴族たちは一気に噂話で盛り上がる。過去の女性関係まで好き放題言われていて、いや本人がいる前でそこまで言うか?ってなるわ。でもクラードがアリエスタと再会すると、周囲は完全に二人の恋物語として受け取るのよ‥複雑。幼い頃からの関係、離ればなれになった二人、そして今になって再び結ばれる。しかもアリエスタはクラードへの想いを隠さない。そりゃ周囲も「この二人はきっと戻る」ってなるよね。
そしてユアンが、それを自分に都合のいい形で受け入れようとしているのが本当に苦しい。アリエスタがクラードの味方になれば、クラードは皇帝側から簡単には手を出されなくなる。二人が再婚すれば周囲も喜ぶ。だから全部うまくいく。そうやって自分を納得させて、ユアンはその場を離れようとするの。
でもターシャに止められたところで、ユアンの状態が隠せなくなる。血を流しているのに、それまで通り淡々と振る舞うんだよね。ターシャも最初は自分の苛立ちがあったのに、ユアンの姿を見て態度が変わる。ここは地味に大きい。ユアンをただの邪魔な存在として見るんじゃなく、ちゃんと一人の人間として心配する側へ動いた。
なのにユアンは最後まで笑って、ターシャが自分を嫌っているのかと思ったと軽く返す。いや、その笑い方が余計につらいんだけど。クラードには未来が開いて、周囲も祝福している。その横でユアンは、自分が身を引けば全部丸く収まると考えている。幸せを譲ればいい、で終わる話じゃないだろこれ……。
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63話|アリエスタの切実な想いを容赦なく一刀両断する
大公、故皇后エレオノーレそっくりの女性まで皇帝へ差し出すとは!
いろんな意味で宮廷が一気にきな臭くなってきた。まずランスロットがアリエスタを見て、クラードに付きまとっていることを呆れているのが面白い。けれどエディは、そんなアリエスタこそ利用価値があると判断する。アリエスタは大公家の娘で、ボロニコと結婚するはずだったのに長く放置されてきた。そこへクラードが爵位を得る式典へ父親が連れてきたとなれば、皇帝側への不満を示す絶好の材料になる。いや、恋愛のこじれまで政治利用される宮廷、容赦なさすぎる。
そして本当に大公が動いた。皇帝への贈り物として連れてきた女性が、亡き皇后エレオノーレにそっくり。そりゃ皇后も倒れる。しかも皇帝はその女性を連れて寝室へ向かってしまい、式典の真っ最中なのに場を離れるという異常事態。大公、ただ娘を連れてきただけじゃなかった。皇帝の過去にまで突き刺してくるのが怖い‥思惑が隠れていそうだわ。
その一方でアリエスタはクラードに自分の後悔を伝える。苦しんでいたときにそばにいられなかったことをずっと悔やみ、それでも会いたかったからここへ来た。ここはかなり切ない。なのにクラードの返しが想像以上に冷たい。恨んですらいない、そもそも考えていない。これ、アリエスタにはかなり厳しい。昔の婚約者としてではなく、もう完全に過去の人として扱われている。
そしてユアンは、クラードの呪いがいつ漏れ出すか分からない状態で耐えながら、皇后が倒れた理由を知る。皇帝はかつてエレオノーレの婚約者だったが、皇位継承から外されて北へ送られ、その間に婚約者まで別の家へ替えられた。つまり皇帝は、皇位と愛する相手を同時に失っていた。その執着が今まで残っている可能性があるのよ…。
ここでユアンの目が変わるのが重要。皇族内部にある過去の因縁とまとまりのなさを、自分の目的に利用できるかもしれないと気づく。クラードとアリエスタの再会だけでも十分重いのに、その裏では皇帝自身の過去まで崩れてきた。ユアン、また一個使える材料を見つけてしまったな…。この宮廷、誰か一人が幸せになりそうになるたび、別方向から政治が殴り込んでくるの何なんだ。
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64話|皇后とともに南の領地へ行くことを決める
実家に戻ったユアン、いきなり持参金の話を出されても、むしろロクゼンハルトから金を受け取ったのかと問い返すのが強い!
皇后があそこまでボロニコを警戒していたの、やっぱりただの親子喧嘩ではなかったんだな。普段は何を考えているのか全然見せない皇后が、ユアンの前でボロニコへの恐れを隠せなくなっている。顔立ちは自分に似ているのに、中身は父親に似ている。しかも自分の前で取り繕っても通用しないとまで言うんだから、母親として積み重なってきたものが相当あるんだろうな。ここでユアンが皇后の状態を察していくのも大きい。信頼できる相手がノエルとターシャくらいしかいないって、皇后の立場を考えるとかなり厳しいよね。
だからこそ南へ行く決断は納得だった。皇帝が別の女性(亡き皇后エレオノーレ似)を側に置いたという話まで出ているし、皇后が宮殿から離れてノエルを連れていくのは、単なる気分転換じゃない。ノエルも母を支えたい気持ちを必死に伝えて、結局一緒に南へ行くことになるの。この二人、こういうところではちゃんと親子なんだよな。ノエルが自分から母を守ろうとしているのも良い。
そしてユアンは宮殿に残ることになったけど、本人は休んでいる場合じゃない。ボロニコが姿を見せなくなったことで調査も進まないなら、別の場所へ動くしかない。そこで向かったのがペリエーセ家なのも重要。ところが待っていたのは、まさかのペリエーセ伯爵家の修羅場。ユアンが戻ってきた途端、夫人から責められるのも散々だけど、持参金の話を出された瞬間にユアンが事実を突きつけるのが強い。自分を利用してロクスネハルトから金を取ったのかと、今まで黙っていた部分まで一気にひっくり返してきた。
レジーナが止めに入ったところで、ユアンが取り戻したいものと大量の手紙まで出てくるし、ここから何を回収するつもりなのか気になる。皇后は南へ、ユアンはペリエーセ家へ。それぞれ別方向に動き出して、宮殿の外でも一気に話が動きそうだな。
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65話|南へ向かう準備とクラードの反撃の足場が整っていく
目的を一つに絞らず、先の争いまで見据えて動くクラードの計画性がすごい。
ユアン、完全に立場が逆転してるじゃないの。あれだけ帰ってこいと迫っていたペリエーセ伯爵に対して、ユアンが突きつけたのは説得でもお願いでもなく、持参金を一銭残らず返せという要求。しかも拒めば家族の前で秘密を明かすとまで出してくる。今までユアンを動かせると思っていた伯爵、これはかなり計算が狂っただろうな。
しかもユアンは最後に、自分がもうペリエーセ家の当主だと明確に示す。ここが大きいよね。親族に囲まれて指示される立場ではなく、自分で家を動かす側になったんだよね。ボロニコへの密告につながる情報まで握っているし、伯爵側からすればもう強く出られない。ユアン、静かだけど容赦ない。
一方で黒い館もすっかり空気が変わっている。スパイを排除して警備を固め、レーヴ兄弟までクラードのそばに残っている。以前の柔らかい雰囲気が消えて、クラードが本格的に自分の立場を守る段階へ入った感じがする。
そして南から届いた正体不明の招待状。エディは警戒するけど、クラードは南へ行くこと自体を決める。理由はトルカ諸島の動き。海上での衝突が増えていて、大きな争いになってからでは遅いから先に確認する…と。さらに南には軍事力を持つ家門が集まり、夏の社交の場まである。つまり情報収集と味方集めを一気に進められるわけで、クラードの狙いがしっかり反撃へ向いてる。
でも一番刺さったのは最後のランスロット。クラードが食事もせず記録ばかり調べているのを見て、家族だから守るのだと伝える。幼いクラードを守るよう父から言われた過去まで重なって、ここで「復讐する人」だけじゃなく「守られてきた家族としてのクラード」が出てくるんだよね。エディも平静を装っているだけで怖いはずだと指摘されるし、結局みんなクラードを心配している。クラード、味方がちゃんといるんだから一人で全部背負うなって!ここは本当に言いたくなったよ。
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